みんなの議会

新得町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月11日

女性専用農業体験実習レディースファームスクールの今後の運営について

2020年3月11日、新得町議会の一般質問で、森本洋子議員が「女性専用農業体験実習レディースファームスクールの今後の運営について」質問し、町長 浜田正利、副町長 金田將が答弁しました。

質問者
森本洋子 議員
答弁者
町長 浜田正利、副町長 金田將

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 森本洋子

通告に従いまして、1項目質問させていただきます。女性専用農業体験実習レディースファームスクールの今後の運営についてであります。1.女性専用農業体験実習レディースファームスクールの今後の運営について町のホームページには、「新得町立レディースファームスクールでは、将来農業に関わりたいと志を持っている独身女性を募集し農家での実習を主体に農業に関する技術と知識を習得してもらう農業研修を行っております。壮大な山々の眺めが自慢の快適な寮に管理人が常駐し、食事の提供、生活・健康面のサポートをしてくれるので安心して生活できます!」とあります。設立当初、日本初の女性専用農業実習等の研修施設ということで、多くの研修生が入校されました。しかし、現在におきましては、すでに全国で女性専用が増えて、それ自体は珍しいことではなくなりました。この施設につきましては、入校研修生の数は激減しています。昨年度はオープンキャンパスも行われておりますが、その成果はどうなのか。今後の運営についてのお考えをお聞かせください。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

森本議員のご質問にお答えいたします。レディースファームスクールは、将来農業に関わることができる女性を育成するため、農業体験実習施設として平成8年8月に開校して以来、これまで197名が所定の研修を修了し、修了時における動向では、65名の方が町内で農業関係などの仕事に従事してきておりました。このスクールは、農業改良普及センターなど講義を主に担っていただく関係機関で構成する運営委員会と、酪農・畑作・肉牛農家での実習先となる受け入れをいただく農家の方々で構成する協議会により運営してきております。近年は、社会全体の雇用情勢などが大きく反映され、入校生が減少してきておりますが、町では平成29年度からオープンキャンパスを実施し、3年間の実績では41名が参加され、このうち4名が入校し、現に修了しております。研修生の確保に向けては、ホームページやSNSでの情報発信、就農相談会への参加、各種学校などへの募集案内送付や学校訪問、農業求人サイトへの広告掲載などにも取り組んでおりますが、第25期生となる本年4月から1年間の長期の研修生は残念ながら1名だけであります。この方は高校1年時の平成29年度のオープンキャンパスに参加しており、新得町を身近に感じることができるこの取り組みは、一定の効果があると考えております。このような厳しい状況の中、町としては、人材派遣会社を通じた外国人の短期研修生6名を4月から7月までの4カ月間受け入れることとし、受け入れ農家の方と調整を図り、新たな試みとして行うこととしました。今後のスクールにつきましては、受け入れ協議会においても協議を重ねておりますが、管理人が常駐し、農業実習や生活面などをサポートしている施設の特徴を最大限にピーアールして、当面は現状の研修生の確保に努めてまいりたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 森本洋子

ご答弁ありがとうございます。私も昨日、北海道新聞を拝見いたしました。そこに、人材派遣会社よりミャンマー人の女性の方6名が、レディースファームスクールで農業の研修を4カ月間受けられるということ、そして、研修終了後は農業研究や農産物品質管理、獣医師などとして、必要な場所に派遣されるというふうなことが書かれておりました。外国人を受け入れるというのは、もうこれは時代の流れなのかなと思っております。ただ、大事なことは、ここで研修をされた方々が修了した後、新得町とどのように関わっていっていただけるかということです。つまり、せっかく縁があって新得に来てくださったのに、研修後からこの地を離れていくというだけではダメなんです。今まで、レディースファームスクールの卒業生の多くは、既存農家や農業法人に就職したり、農業後継者に嫁いだり、さらには独立して農業をしている方もおります。また、町内の多くの行事に参加していただき、住民との交流や町の魅力を発信してくださいました。最近では、レディースファームスクールでの体験を本にまとめて出版された方もおります。本当に皆さん、明るく元気で、新得町を盛り上げてくださっております。もちろん、新得から離れた方もおりますが、このようにレディースファームスクールは、新得との関係人口を増やすのにとても良い施設であると私も思っております。今まで24年間、次年度は25年目ということになるんですけれども、協議会や運営委員会の方々の皆様の努力、協力があってここまで持ってこられたのかなと思っております。確認は取れておりませんけれども、平成14年度に発足したOGによる「ミルクネット」は、「まきばの乙女」という通信の発行で、新得町を離れた修了生も新得町のことを情報として発信していただきました。ぜひとも外国人の方たちにも、新得との何らかの関わり持っていただきたいなと思っております。研修の後のつながりが大事なのではないでしょうか。どのようにお考えでいますか。そしてまた、オープンキャンパスについては、今まで41名の方が来て、4名の方が研修に来られたということでありますけれども、私にとってはこれは成果というよりも、わずかに1割ではないかというふうに思っております。もう少し来てもらえるように努力していただきたいなと思っているところであります。町では、この方たちの滞在費や旅費の一部を負担しております。オープンキャンパスに参加された方に最終的に新得を選ばなかった理由は聞いておりますでしょうか。人数が減ってきている理由を町長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

私のほうから、基本的な考え方を先にお話しさせていただきます。スクールのこれまでの状況の中で、議員各位からもいろいろ提言をいただいております。それにつきましても、事務方できちんと整理をしながら、しかし、やはりスクールの存在というのはこういう状況で、今しばらく続けていこうというのが、この間の整理でありまして、その上で1つとして、外国人というふうに至っておりますので、これらにつきまして、後ほど副町長のほうから流れ等を含めてお話しをさせていただきますが、いずれにしても、ここで育った方は農業の応援団という、そういう中でわれわれも接してきておりますので、その存在感というのはこれからもそういった中で物事を整理していきたいなというふうに思っております。この後、副町長のほうからいろんな経過等を含めて、答弁をさせていただきたいなと思っています。

答弁 副町長 金田將(副町長は2021年6月まで)

私のほうからお答えさせていただきます。これまでのスクールの経過でありますけれども、先ほど町長が言ったように、今まで女性専用ということで研修をしてきたところでありますけれども、ここ数年、受講生が減ってきたということでありまして、今回、初の試みとして、外国人の研修生を受け入れることとなりました。今回、研修を受け入れるところでありますけれども、国内の大手人材派遣会社が高度人材制度ということで、正社員として2月10日に入国、採用された方で、現在、社内研修として神奈川県相模原市で、日本語とビジネスマナーの社内研修をしております。この後引き続き、レディースファームスクールで農業研修を実施する予定となっております。外国人研修生につきましては、人材派遣会社の方も町内で高度人材派遣要望があれば、積極的に対応するというように言っていただいておりますし、合わせて研修終了後も本町の農業振興や地域活性化につなげられる方策について、今後、考えていきたいというふうに思っております。次にオープンキャンパスでありますけれども、入校者の増加についてのご質問でありました。今後、町の魅力などを情報発信や体験後のアフターフォローに努めて、参加者の多くが入校できるように今後も取り組んでまいりたいというふうに思っております。以上であります。

質問 森本洋子

オープンキャンパスに来られた方たちの、新得を選んでいただけなかった理由というのが、アンケートを採ったのかどうか、その辺を先ほど質問した中でお答えいただけなかったので、それは後々でも、参考というのですか、検討していただきたい。その辺がなぜ新得に来てくれていないのかという、その40名の方たちがオープンキャンパスに実際に来ているというのは事実ですので、その方たちの中から4名というのは、私も何でほかの人たちは来てくれないのかなというふうに思っております。北海道大学院の内田弘さんという方が2017年に出版された論文というのを見つけました。その中に「地域アイデンティティ形成と仲間づくり-北海道新得町レディースファームスクールの事例を通して-」というものがありましたので、読ませていただきます。「少なくとも研修生が研修終了後、どうしたら新得町に住み続けることができるようになるかということは、研修生にとって大きな関心事であったのである。しかし、この課題は単に研修生だけの課題ではなく、新得町自身にとっても重要な地域課題なのではないだろうか。なぜならば、若者が新得町で生活し活躍できるような地域社会をつくることこそが人口を維持し産業を発展させていく原動力となるからである」というふうに書かれておりました。若者とそれから外国人、これから新得町で求めるのはやはりその辺ではないかなと、私も思っております。私の周りにいます若者、特に農村地区に住んでいらっしゃる方たちの多くは、若い人や外国人に来てもらうためには、高速情報網の整備を農村部にも進めないとほかの町に移られますとか、そういう意見も言われていました。特に新得町の農村地域が情報難民にならないようにも整備をしていく。それから、外国人を受け入れるのであれば、語学の勉強、そういったことなどもこれからもやっていかなければならない、それは協議会の中の人たちともちゃんとお話しを進めていかなければならないものであると思います。私自身は、新得町は農業を学ぶためにはとてもいいフィールドだと思っていますし、ここのレディースファームスクールは本当に今まで一定の成果はあったんじゃないかなと思っております。このたび、新得町も新規就農をしやすいというようなことも考えましたので、ますますこれからもこの辺を宣伝していっていただければいいのではないかなと思っております。最後ですけれども、町長がいつもあいさつでおっしゃっております、今年は国勢調査の年です。だからということだけではなくて、私からもぜひこのレディースファームスクールがこれからも人口増に一役買っていただけるようにお願いをしたい。だから、派遣会社のお仕事を手伝うという、ウィンウィンでやるのも1つの手ではあるかもしれませんけれども、やはりここに、新得に来ていただいた以上は、何らかの形で新得町に今後、関わっていただければいいなと、人口増に一役買っていただけるようにお願いしたいと思っております。レディースファームスクールのイノベーションにこれから期待しておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

私、平成8年にオープンした後、平成10年から直接の担当として、第3期生の対応をさせていただいたことを思い出しながら、あえてお話しをさせていただきます。議員のお話しのとおり、ここをきっかけにして、やはり地元に残っていただきたい、そういう願いは当然、今もあります。その上で、先ほどもお話ししたとおり、ここを通して私は農業の応援団になってほしいというのが、もう1つ大きな狙いを持っています。いろんな事情で本当は新得にいたいけれども、どうしても家族のところに帰らなくてはならない、どこかに行かなくてはならないという、そういう話も伺ったこともありまして、皆さんの心をつかまえるというのは本当に難しいことだなという思いの中で今、あえてお話しをさせていただくんですけれども、願いとしては森本議員と私、そんなに差がないかなというふうに思っていますので、議員からのお話しも十分踏まえた上で、これからもそういった中で地域の活性化に少しでもつながるように、定住につながるように、いろんなことをまた考えながら、努力をしていきたいなというふうに思っております。以上であります。[森本洋子議員 降壇]

出典:新得町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月11日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる