みんなの議会

新得町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日

防災対策の強化について

2019年9月18日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「防災対策の強化について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
青柳茂行 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 青柳茂行

では、次に2項目目の質問をさせていただきます。防災対策の強化ということでありますけれども、今回は強化というよりも、減災になるのかと思いますけれども、災害が起きた場合に、少しでも犠牲を少なくする方法はないのかなという立場で、質問をさせていただきます。2.防災対策の強化について平成28年8月29日から31日にかけて発生した、台風10号による大雨災害から丸3年が経過しました。河川の氾濫による家屋の流失、床下、床上の浸水、橋の崩落と流失による交通の寸断、長期に渡る水道の断水など、甚大な被害を受けたことは、まだ記憶に新しいところであります。同時に昨年、震度7を記録する胆振東部地震が発生し、幾人もの尊い命が失われる大きな災害が発生しました。全道的に295万戸が数日間停電に見舞われるという「ブラックアウト」が起こり、道民の日常生活やほとんどの産業に影響を来し、経済的な損失は道の発表で総額1,318億円とされています。特に農業、酪農経営にも大きな支障を来しました。災害の対策については、災害が発生した後の応急・復興対策だけでなく、災害の発生を抑え、被害の拡大を防止するための予防対策を重視した対策が必要であります。平成29年3月に、「台風10号大雨災害検証委員会の報告書」が発行されています。この報告書の公共施設等の被害状況を見ると、道路の決壊・崩落、橋りょうの崩落・流失、河川の決壊、農業施設の崩壊など、町施設の被害が365カ所にも及んでいたこと、被害の状況が詳細に報告されています。新得町の大雨被害は35年ぶりと言われていましたが、昨今の気候変動によって、いつどのようになるのかは分からないとも言われています。そこで、確認したい点でありますが、報告書の最後に、今後の対応として、短期的に対応すべきものとして職員初動マニュアルの見直し、職員配備体制の見直し、情報収集および情報発信方法のルール化、ドローンの導入や借り上げ、土のうやバリケード、懐中電灯など、被害を最小限に食い止める備品整備、広報車に4方向スピーカーの導入。中長期的に検討していくものとして防災無線の整備の必要性を検討、避難所への受水槽設置や地下水の活用、浸水想定区域をもとにしたハザードマップの整備、予備電源の整備、防災のしおりの見直しなどが掲げられていますが、以上の進捗(しんちょく)状況がどのようになっているのかをお尋ねします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

青柳議員のご質問にお答えいたします。平成28年8月の台風10号に伴います、検証委員会報告書に記載されている対応すべきものの進捗(しんちょく)状況でありますが、短期的対応として12項目あります。ご質問にあります職員初動マニュアルおよび職員配備体制の見直し、ならびに情報収集および情報発信のルール化につきましては完了しております。ドローンにつきましては町で購入しております。被害を最小限に食い止める備品整備につきましては、浸水対策として土のう袋1,400枚、道路規制のための看板とバリケード資材を各50組、整備しております。その他、発電機、サークルライト、毛布、ストーブなど、避難所や災害対策本部用の資機材を整備しております。4方向スピーカーの導入につきましても完了しております。質問以外の残り6項目についても、全て取り組んでいるところであります。次に中長期的対応としては8項目あります。そのうちご質問にあります防災無線の必要性の検討につきましては、この間、メールや音声、ファックスでお知らせする「新得町防災情報メール」の登録をお願いしております。文字や音声でお知らせできることから、今後も普及を進めてまいりたいと考えております。避難所への受水槽設置につきましては、新たな設置はしておりませんが、既存設備を改修し、断水時でも外部からの給水により水が使えるようにいたしました。地下水の活用につきましては、掘削調査の結果、断水時に必要な水量の確保ができないことが判明したことから、緊急の際に使用することとしております。ハザードマップの作成につきましては、法律により水位周知河川として指定されたパンケ新得川と十勝川につきまして、浸水想定区域が示されたことからハザードマップを作成し、昨年3月に皆様に配布しているところであります。その他の河川につきましては今後、浸水想定区域が示されましたら、お知らせすることとしております。予備電源の整備につきましては、停電時の冬期間の暖房対策を念頭に、公民館と屈足総合会館の非常用の電源を整備いたします。公民館につきましては、今後、改築する役場庁舎に非常用電源の整備を検討していますので、公民館にも電力を供給できるように考えております。屈足総合会館につきましては、新年度の整備に向け、検討を進めております。防災のしおりの見直しにつきましては進んでおりませんが、避難のタイミングなど、取るべき行動を分かりやすく数値化された警戒レベルの情報など、新たな内容を加えて見直しを進めてまいります。なお、残り3項目につきましても、全て取り組んでおります。災害の発生を抑えることは難しいと思いますが、災害が起こる恐れがある場合には、明るい時間帯に早期避難していただくことや、迅速に初動体制を整えることが、被害拡大の防止につながると考えております。合わせまして、各家庭での備えや町内会の支え合いの体制整備など、自助や共助につながるような取り組みを、今後も進めていきたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 青柳茂行

質問の項目にあった短期的なもので12項目、中長期的で8項目です。防災のしおりの見直し以外は、ほとんど報告書の当面の課題をある程度克服されているのかなというふうに思います。この台風10号大雨災害検証報告ですけれども、被害の具体的な状況ですよね。その上で、課題を明確にして、いつ来るか分からない災害に備えるという点で、ある程度非常に重要なためになる資料になったのではないかと思うんですけれども、この資料を指針にして、まず第1は今後の災害に取り組んでいくことが大事かなというふうに思います。その上で、まさに今、大きな天候の変動によって、いつどのような災害が来るか、とにかく分からないというのが今の気候状況でありますよね。今の台風15号だったと思うんですけれども、千葉県を襲った台風の被害というのは、昨日段階で言えば、まだ6万戸が停電のままであるということで、千葉県全体のライフライン、これが寸断されております。ここで、とにかく20日間以上にわたって停電が続くという最大の原因になっているのが、恐らく電柱の倒壊ではないかと思うんです。いわゆるマスコミの報道によりますと、2,000本といいますか、数千本の電柱が倒壊しているということもありまして、これが報道によりますと、建て替えたくても資材の一部が遅れていると。遅れている原因がとにかく復旧させるためには生産が間に合わないという、そういう報道も一方にはありました。さらに、電柱とか倒木ですよね。これが例えば道路を交通の妨害になっているというふうに、今回、千葉県を襲った台風の被害の実態じゃないかと思います。そこで私は、1つの提案といいますか、参考にしてもらいたいことが2、3あるわけですけれども、今、分かりやすく言えば電柱を地中に埋めるという、これは実際に電柱を地中に埋めるわけではありませんけれども、無電柱化推進計画というのが平成30年に国土交通大臣の決定ということで通達が出ています。これを見ますと、実は昭和60年代初頭から、この電線類を地中へ埋設するなど、無電柱化について計画が取り組まれていると。全国には依然として約3,600万本の電柱があって、さらに今、7万本ずつ増加しているのが現状であると。これまでの無電柱化は防災上の向上、安全性、快適性の確保、良好な景観等の観点から実施してきたが、近年、災害の激甚化、頻発化、高齢者、障がい者の増加、訪日外国人をはじめとする観光需要の増加等により、その必要性が増しているというふうに、冒頭、書かれております。どこかでも書いてあるんですけれども、とにかく日本は世界的にも無電柱化が非常に遅れているということも言われております。それで、この新得も、今すぐとか、2年、3年というふうには当然ならないと思うんですけれども、万が一千葉のような台風が来ますと、当然地震でなくても大風によって電柱が倒壊する危険性もあるという点から考えると、この無電柱化、これもやはり考えるべきでないかなというふうに考えております。そういう点で、当面急ぐ話ではありませんけれども、頭のどこかに描いておいていただければ、たいへんいいんじゃないかなというふうに思っております。それからもう1つは、先ほど防災無線の答弁もありました。これも実際、防災無線ではありませんけれども、今、スマホとかそういう時代でありますから、そちらのほうを考えているということでありますけれども。この9月の議会で幕別が実際に、防災無線の実施設計委託料約800万円となっていますけれども委託をして、1万3,000戸とありましたけれども、全戸防災無線にするという計画が、これも十勝毎日新聞でありましたけれども載っておりました。現在は、登録制メールや広報車、それから町のホームページ、FaceBook などで、災害情報を伝達していると。3年前の台風時や昨年のブラックアウト時も、これらの手段で周知を図ったが、気象条件に左右されない伝達方法とモバイル端末を持たない世帯への対応が課題となっていたということもあって、防災無線を全戸に設置するということに、どうやらなったようなんです。これも、検証の関係では、防災無線も検討するということになっていますので、さまざまなことから言えば、防災無線がやはりいいのかなと思います。その辺もぜひ検討していただきたいなと思います。それからもう1つ、避難所ですよね。避難所も町内には3カ所あるいは4カ所ぐらいあると思うんですけれども、昨年もブラックアウトのとき、携帯のバッテリーが上がってしまって、充電がなかなか大変だということもありますけれども、最近、非常に便利になりまして、ソーラーパネル、ソーラーを活用した簡単な、非常に安く購入できるという充電器もどうもあるようなんです。こういうのも数台、避難所に設置するのもいいのではないか。それからもう1つは、これも最近どこかでやっていたことなんですけれども、避難所に、ワンタッチのテントですよね。避難所に個室を作ると。プライバシーを守るという意味で、それもいいんじゃないかなというふうに思いました。これらをいくつか含めて避難所の備品、その他もいろいろあると思うんですけれども、当面、これはどうなのかなという点で、お尋ねしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。電柱倒壊防止、頭に入れてほしいということですので、頭に入れました。その上で、この電柱の地下埋設は、今回の地震以前からいろいろ議論があるところでありまして、私も一度、帯広開発建設部だったと思うんですけれども、新得ではなかったんですけれども、1回勉強したことがあるんですけれども、予算の問題も含めて、なかなか現実に前に進まないというふうに伺ったことがありまして、それが町、道含めて、北電と一緒になってできるかどうかもう少し、頭に取りあえず入れましたので勉強させていただきたいなと思っています。それから防災無線、ほかの自治体で整備という話を私も承知しております。内部でもいろいろ議論してきております。最終的に結論はまだ出していないんですけれども、もう少し防災無線、それだけのための防災無線なのかということも含めて、今、取り始めた携帯電話の問題だとかも含めて、どちらが町民の安心安全につながるか、もう少し研究させていただきたいなというふうに思っております。それから、ワンタッチテントを含めて備品の問題でありますが、いきなり何十個というのは現実的ではないんですけれども、何点かやはり一度取り寄せてみて、現実に新得町の避難所としてふさわしいかどうか、少し勉強させていただいた上で対応していきたいというふうに思っております。以上であります。

質問 青柳茂行

要するところ登録制メールですよね。先ほど言ったように、幕別ではこれも実施していますと。しかしながらということで、防災無線ということなんですけれども。登録制メールと防災無線の耐災害の比較というのを私、資料を持っているんですけれども、1つは登録制メールの場合、情報発信における輻輳(ふくそう)、輻輳(ふくそう)というのは通信回線の許容量を超えて利用が集中し、通信障害が起こることを輻輳(ふくそう)ということのようです。防災無線の場合は、通信規制がまず行われないということです。それから、長時間の停電に対応が可能だと。それと、通信網の断線のリスクがない、これが防災無線のどちらかと言えばいいところですよね。それから、登録制メールについては、同時に多数のメールを送信した場合、受信に時間差が生じる。ここでは約1万1,000件と書いてありますけれども、これは日本災害情報学会第15回研究発表大会よりというところの資料ですけれども、受信に約8分30秒、最大で18分の時間差が生じたということです。それから、通信事業各社の設備は、長時間の停電に対応していない場合がある。メール送信は一般の光回線を使用しており、断線のリスクがあるということです。それから防災行政無線は、多数の相手に同時に情報を発信できる、制限を受けないと。長時間の停電に対応できるよう設備が整備されている。3つ目が、無線設備であることから、断線のリスクがないということで、このことから防災無線に踏み切ったということのようなんです。十勝管内でも、あちこちいくつかでも防災無線を実施しております。万が一の災害に備えて、防災無線はこういうふうに見ると、やはりいいのかなと思いますので、再度、ご検討いただければなと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

防災無線だけでお話しのようですので、それだけで話します。私も防災無線の設置は必ずしも否定しているわけではないんですけれども、ほかの自治体との違いをよく考えるんですけれども、まず人口規模が違う。それからもう1つ違うのは、新得だけとは言わないですけれども、私、町内会、新得はまだしっかりしていると思っています。それで、われわれも役場の職員もそうなんですけれども、ある意味、町民との距離感、ちょっと遠いときもあるんですけれども、こういう小さい自治体が故に顔が見えるという、そういう私、利点があるというふうに思っていまして、やはり緊急時の場合は、スピーカーで流れるよりも、場合によっては町内会の方にお願いする、もしくはわれわれ自治体の職員が直接行って、避難を含めて対応をお願いするほうが、私は場合によっては防災無線より効果があるというふうに思っています。当然、場所によっても違う、それから町内会の在り方によっても違うというのは十分分かった上で、今、お話しをしているんですけれども、そこまでお金を掛けるよりも、もっとこまめに対応したほうが、私はより効果的ではないかという思いも自分の中にあります。いずれにしても、先ほど言ったように、否定はするものではありませんので、もう少し内部でもませていただきたいなというふうに思っています。以上であります。[青柳茂行議員 降壇]

出典:新得町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月18日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる