みんなの議会

新得町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日

高齢者ドライバー、交通弱者の不安に寄り添い、交通施策の充実を

2019年6月17日、新得町議会の一般質問で、湯浅真希議員が「高齢者ドライバー、交通弱者の不安に寄り添い、交通施策の充実を」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
湯浅真希 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 湯浅真希

それでは、私からは通告いたしました高齢者ドライバーおよび交通弱者の不安に寄り添った交通施策の充実について、お伺いしてまいります。1.高齢者ドライバー、交通弱者の不安に寄り添い、交通施策の充実を高齢者ドライバーの事故が連日のようにテレビや新聞などで報道されるようになり、町民からも不安の声が多く聞かれるようになりました。一方で、本町においては車を手放せば買い物や、本人はもちろんご家族の通院などで不便を強いられる方が多いのも現状です。65歳以上の方の町外への通院者数を見ると、本町で把握されているだけでも約430名いらっしゃり、その多くが自家用車を利用されています。このようなことから、福祉の観点からも、交通施策の充実は今後ますます重要になってくると考えます。そこで、次の3点についてお伺いいたします。1点目に、第8期総合計画では、方針として「町民が生涯にわたって、交通に不便を感じない地域を目指す」とありますが、現在の取り組みとその評価をお伺いいたします。2点目に、地域内はもちろん、65歳以上の町外への通院者数を見ても、地域外の交通手段の確保も検討するべきではないかと思いますが、どのようにお考えになりますでしょうか。最後3点目、衝突被害軽減ブレーキなどを搭載した車の購入や、後付けの急発進防止装置などへの購入費一部補助をする自治体なども見られます。本町での今後の考えをお伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

湯浅真希議員のご質問にお答えいたします。連日、高齢者ドライバーの事故報道があり、本町においても同様の事故が起きないか、危惧をしております。また、今年度からは、さらなる交通弱者対策として、福祉交通費助成の拡充と新たに高齢者運転免許証自主返納支援制度を設けたところであり、今後どのようになっていくのか、推移を注視している中でお答えさせていただきます。1点目の現状と評価でありますが、町民の方々の公共交通を利用しての移動手段は、現在、町が民間事業者と協定を結んで実施しているコミュニティバスは、新得市街地を1日5便、屈足市街地を3便、巡回運行しております。町が実施する無医地区通院バスは、トムラウシ地区・34区から新得間を週1回往復しております。一方、民間の路線バスでは、新得から屈足間が1日1往復半、屈足を経由した鹿追間が1往復半、屈足・鹿追を経由した帯広間が4往復、さらに屈足まで片道の通院線が週2回運行されております。また、屈足から新得まで片道の早朝便が1日2便と、上佐幌から新得間が1日1往復運行されております。そのほかに新得・帯広間において、1日24往復半運行されているJR普通・快速・特急列車と組み合わせて利用をする中で、町民の皆さんの足の確保がなされていると思っております。評価については、現状では、特に大きな問題はないというふうに考えております。次に2点目についてでありますが、現状の推移を見ながら本町に適した持続可能な公共交通の在り方について、将来的な課題として研究、検討をさせていただきたいと思います。3点目についてでございますが、高齢者ドライバーの運転により、加害者または被害者を出さないためにも、交通事故防止の取り組みを充実させていく必要性があると認識しております。その1つの手段として、交通事故を起こさないための衝突軽減ブレーキや急発進防止装置などがあり、導入を促進する自治体があるようですが、本町においてはもう少し勉強させていただきたいというふうに思っております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 湯浅真希

ご答弁いただきましたが、現状、行われている政策の評価については問題はないと、バスもJRもそれなりに本数が今はありますから、町民の足の確保、利便は十分だと、新得町としては認識されていると受け止めました。しかし、本当にそうなんだろうかということをあらためて投げ掛けたいです。私たちの年代はまだ足も動きますし、乗り換えの時刻などの検索も容易にできます。問題ないと言えるかもしれませんけれども、いま一度町民の高齢者の立場に立って考える必要はないのでしょうか。今後ですが、高齢者の運転免許証保有者数の割合を見ると、内閣府が出している数字になりますけれども、74歳から70歳は約66パーセントの方が免許証をお持ちです。69歳から65歳は約77パーセント、64歳から60歳は約85パーセントと、今後は高齢者で運転免許をお持ちの方が増えていきます。また、65歳以上において、認知症は7人に1人と言われ、2025年には5人に1人という推計も出されています。これはもちろん本町にも当てはまる数字ですので、こういったことを見れば、何らかの不安を抱えた高齢者ドライバーの数が今後も増え続けると予想されるのではないでしょうか。また、それを支える家族や地域の方々も同じように不安を抱え続けていくということになります。車の運転を控えることによって、外出の機会が減ってしまうのは認知症予防の観点からもよいことだとは言えません。高齢者の方々の尊厳も大切にしながら町民の安心安全を守っていくためには、さまざまな角度から生活交通路線の利便性の向上を図る必要があると考えます。一人一人の要望全てに応えるべきだとは申しませんけれども、もう一歩踏み込んだ施策が必要になってきているのではないかと思います。問題ないとおっしゃっているところに、こういう提言をしてもどうなのかなというふうに思いますけれども、最先端技術、人工知能いわゆるAIなどを使ったシステムの開発はどんどん進んでいます。効率的な配車、走行ルート、利用者の利便性の向上が期待され、こういったシステムを取り入れ、実証実験を始めている自治体もあります。私はこういったことにもアンテナを張って、積極的になるべきと考えますが、本当に現状問題がないのかも含め、町長はどのようにお考えになりますでしょうか。2点目、将来的な課題と捉えていらっしゃるようですが、近い将来だといいなというふうに思っているんですけれども、私は今から考えるべきだと思います。本町に全ての診療科があるわけではありませんし、やはり交通弱者の視点に立てば、町外への病院に通わなければならない方もいらっしゃるわけですから、地域外への交通施策も必要になるのではないでしょうか。町外全ての病院を循環するようなことは難しいですけれども、やはり利便性の向上、選択肢の幅を増やせるように検討していただきたい。特に交通弱者の方には、情報発信を積極的にするですとか、少しでも運転に不安を感じる場合は、公共交通にシフトしてもらいやすい環境の整備を行政にはサポートしていただきたいと思います。最後、3点目の補助事業ですけれども、1点目、2点目に関しましては、中長期的に見なければならないというふうに思っています。ただ、毎日の生活の足が自家用車の方が多いということを考えれば、今、早急にできる対策も考えなければならないと思います。交通事故防止の取り組みを充実させていく必要があると認識しているとのご答弁いただきましたから、しっかりと検討をお願いしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

問題ないだけのそこの切り口だけで議論をしていくと、ちょっとつらい部分もあるんですけれども、議員の思われている利便性とわれわれが考えている利便性の差、確かにあるかもしれない。その上で、私もこういう立場ですから、町民のいろんな方とお話しをする機会があります。その中の1つにやはり自分の好きな時間に好きな場所に、家からそこまで行ったり来たりできる、そういう足の確保をしてほしいという方もいらっしゃる。もう少し時間の中でもうちょっと便数を増やしてほしいという方もいらっしゃる。それから、タクシーを利用されている方もいらっしゃる。高齢者の方、免許の返納も含めて、この負担の割合をもっと下げてくれという方もいる。逆にそういうことを利用するのが恥ずかしいから利用したくないという人もいらっしゃる。これはそれぞれが判断することですから、いいのですけれども。戻りますけれども、議員の言われる求めるレベルと、それからわれわれが今考えて答弁させていただいたレベルと、なんとなく齟齬(そご)があるような感じがしますので、ぜひその辺の齟齬(そご)、これからも担当課とわれわれも当然でありますけれども、議論を深めさせていただきたいなというふうに思っております。それから、もう考えなくてはダメだというのは、十分理解しています。われわれだけで考えていくこと、それから民間の方の力を借りて考えること、それから国全体の中で考えること、今、一生懸命走りながら考えているのが現実かなというふうに思っていますので、その辺は今の時代の流れの中で、自動運転も含めてどうなるのか、当然われわれも注視していきたいというふうに思っております。それから3点目、あえて答弁させていただきます。先般、東京都も出ていました。それからテレビで見ていて、自治体の名前まで忘れましたけれども、九州のどこかの自治体が取り組んでいるという話も出てきました。新得のようなやはり車がないとなかなか生活できない方というのはどうしてもやはりそういう装置を付けて、運転せざるを得ないのかなというふうに、そういう認識も持っていますので、できれば返納していただくのが一番いいかなという、そういう思いも併せ持ちながら、どういうものが特に北海道、冬という問題、私、あるかなというふうに思っていますので、そういった今、一生懸命導入をしようとしている自治体、北海道でも寒冷地仕様としてできるのかどうか、そういったことも研究をしていかなくはならないなというふうに思っています。以上であります。

質問 湯浅真希

ありがとうございます。全体通して、町民の方々一人一人の声にどうやって向き合っていくのかというのは、本当に難しい問題ではあるかと思っていますが、やはり町民の不安だなという声にはやはり向き合っていただきたいと思います。先ほども申し上げましたけれども、町民の安心安全を守っていくためには、さまざまな角度から生活交通路線の利便性の向上を目指さなければならない。ただ、本町においては人口が減少し、高齢化になり、このままいけば公共交通機関の先細りも考えられるのではないかと思っています。町長がおっしゃっていましたけれども、国も積極的に動き出しています。地方や過疎地においては、地方自治体が主導して交通事業者の役割分担を明確化し、既存の都市交通政策と整合性は図るべきとしています。そして、住民目線での持続可能な交通サービスの設計や、住民を巻き込む仕組みづくりに取り組むべきとの方向性を、国交省のほうでは出されています。今後、町民のそういった心理的な負担などを軽くするためにも、自家用車から公共交通へシフトしていく必要性というものも出てくるかと思います。この公共交通を地域で持続可能なものにするためには、町民の方にも利用していただく、こういった必要も出てくると思います。ただ、新しいシステムに町民が慣れていくには、やはり時間も掛かるわけですから、今からしっかりと先行的に準備をしていく必要が本町はあると思います。新得町の立地というものを考えれば、やはり帯広まで片道1時間近く車で掛かります。冬は雪が降って危ないということもあります。やはりこういった交通機関の充実というのは、移住定住も含めて、どうやってこの町で暮らしていくのかという大事なテーマになってくると思います。最後、今後の生活交通路線、町長がどのように取り組んでいかれるか、お伺いして終わりたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

先ほど課題、医療の問題も含めていろいろ出されました。やはり地域で生活をしていくという安心感をどうつくっていくかというのは、私は本当に大切なことだというふうに思っています。しかし、なかなか期待に応えられないという、そういう部分もあって、そういう意味ではたいへん申し訳なく思っています。先ほどの中でも、その仕組みを担う担い手は誰か、そして、その必要になるお金は誰が負担するのか、そんなことをこれからも当然、永遠の課題かもしれませんけれども、考えていかなくてはならないかなというふうに思っています。その上で、新得の特殊性というのは、私もあるかなというふうに思っています。議員からどのように考えているのかという話でありますけれども、今、言えるのは、不安を少しでも解消できるような公共交通の在り方というのをこれからも悩んでいきたいというしか、極めて曖昧な答弁で申し訳ないんですけれども、今、答えられるのはそういうところであります。これからもいろんな方と情報交換をしながら、少しでも安心感が高まるように努力をしていきたいなというふうに思っています。以上であります。[湯浅真希議員 降壇]

出典:新得町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月17日 議事録 PDF(61ページ) 間違いを知らせる