新得町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月18日
今後の資源循環型家畜ふん尿処理について
2024年9月18日、新得町議会の一般質問で、湯浅真希議員が「今後の資源循環型家畜ふん尿処理について」質問し、町長 浜田正利、産業課長 桂田聡が答弁しました。
- 質問者
- 湯浅真希 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、産業課長 桂田聡
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 湯浅真希
それでは、私のほうから今後の資源循環型家畜ふん尿処理についてお伺いしてまいります。1.今後の資源循環型家畜ふん尿処理について近年の畜産経営においては、大規模経営や規模拡大など生産拡大が進み、家畜ふん尿も増加していると伺っております。このような状況を鑑み、第8期後期総合計画での現状を抜粋すると「家畜ふん尿処理対策としてバイオガスプラントは効果的であり、メタン発酵後の消化液を肥料として有効利用を進める環境調和型農業に取り組んでいます。また、畑作においては化学肥料や化学合成農薬の使用を低減し、町内に豊富に存在する堆肥やバイオガス消化液の活用による耕畜連携、さらには農業廃棄物の適正処理による自然環境の保全を推進している」とあります。そして、課題の1つとして「バイオガスプラントの新規整備では、送電網の容量不足により新たな系統接続が難しいため整備計画が中断しており、売電収入に代わるバイオガス等の有効活用策を検討する必要があります」と記載されています。まず、家畜ふん尿の適正な処理は、原則その産業を営む自らの責任において行うべきものですが、第8期後期総合計画に挙げられているように、町としても資源循環型家畜ふん尿処理をさらに進める必要があると考えますが、第8期後期総合計画に書かれている売電収入に代わるバイオガス等の有効活用策の検討状況と、今後のバイオガスプラントの方向性をどう考えるのか、まずお伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
湯浅議員のご質問にお答えいたします。家畜ふん尿に関するご質問でありますが、本町における畜産バイオマスは、酪農経営で生じる家畜ふん尿の処理対策として有効な方法と位置づけており、現在、上佐幌地区に法人が運営するバイオガスプラントと屈足地区を中心とした5戸の酪農家が利用するバイオガスプラントの2基が稼働をしております。これとは別に、新得町農業協同組合の計画において、新得地区および佐幌・上佐幌地区2カ所でバイオガスプラントの整備構想がありますが、議員ご指摘のとおり、北海道電力が管理する送電網の容量不足により、新たな系統接続が難しいことや、接続が可能であってもノンファーム型での稼働とされ、制約を受けた運営しかできないことから、一時中断を余儀なくされております。ご質問にあります、売電収入に代わるバイオガス等の有効活用策の検討状況につきましては、新得町農業協同組合が中心となり、「水素製造プラント」や雑排水の処理方法として「パーラー雑排水集約浄化処理」など、さまざまな方法について検討してまいりましたが、多額なランニングコストや雑排水の処理過程で牛乳が混入すると不具合が生じるため、導入は困難としており、現在は、家畜ふん尿由来の液化バイオメタン製造による活用方法について、調査、研究を行っているところであります。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 湯浅真希
新規のバイオガスプラントでは売電収入以外の方法でランニングコストを賄うものを検討していかなければいけない、現在、そういった状況であるというふうに理解しました。その中で、液化バイオメタンのお話しがありましたが、この液化バイオメタンは発電機、ボイラー、家庭用都市ガスなどに利用できる、今後有効な代替エネルギーになりそうだということでたいへん期待されているところでもあります。報道などでも十勝管内での取り組みが紹介されているのを見かけるようになりました。本町においては、農協さんが中心となってこういった調査、研究を行っているとのことですが、町としてこの調査、研究を加速する考えはないのか、お伺いいたします。また、総合計画でも環境調和型農業が記され、令和3年に町で作成された家畜排せつ物利用促進計画の重点的取組事項の中に、耕種農家と畜産農家の連携とあります。家畜ふん尿を堆肥や消化液に資源循環し、積極的に利用してもらおうとする町の補助事業などもありますが、この数年、利用件数が少ない印象です。この町が作成した家畜排せつ物利用促進計画のPDCAサイクル、計画をチェックして評価をして改善をしていく、このプロセスをどのように進めているのか、2点、お伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、加速する考えというところなんですけれども、誰がアクセルで誰がブレーキなのか、私、よく分かりませんが、この間やってきたのはやはり農業協同組合と一緒になって議論を進めているという、そういう認識でありますので、今のお話しの問題は、職員のほうもどういうふうに感じているかだと思うんですけれども、やはりふん尿処理というのは積極的に対応すべきだというのは、私もそう思っております。その上で、あえてお話しさせていただきますが、いろんなことが道内で研究されています。町村長の中での意見交換もありまして、そういうところから情報収集する部分もあるのですけれども、そういったことも参考にしながら、私は私でまた動いていかなくてはならないかなと思っていますし、担当は担当で農協と一緒になってこれからも動いていかなくてはならないかなというふうには思っています。方向性というか、姿勢という意味では私のほうから答弁させていただきます。2点目は今、担当課長のほうから答弁します。
答弁 産業課長 桂田聡
2点目について、私のほうから答弁させていただきます。議員おっしゃるとおり、令和3年に市町村家畜排せつ物利用促進計画のほう作成しております。こちらにつきましては、家畜排せつ物を有効活用するための計画でありまして、計画の中には基本的取組事項といたしまして重点取組事項等を定めており、その中で、議員おっしゃるとおり、耕種農家と畜産農家の連携とありますので、引き続き関係機関、関係団体と協議のほうをして、現状、進めてまいるという回答しかできないのですが、引き続き、そのほかにも営農対策連絡協議会という新得町の農業の全ての関係者が集まる協議会もございますので、そのようなところで検討のほう図ってまいりたいというふうに思っております。すいません、答弁になっていないかもしれませんが、私のほうからは以上でございます。
質問 湯浅真希
ありがとうございます。家畜ふん尿処理というものは環境であったり、においの問題など、さまざまな角度から見なければいけませんし、対処が難しいものというふうに伺っています。資源を循環させるためにどう有効活用するか大切になってくるのではないかなというふうに感じております。今までも資源として再生可能エネルギーだったり、堆肥や敷料としての利用活用、各農家さん、取り組まれてきていますが、コストもかかるということです。技術というものは日進月歩でもありますから、町としてもぜひ可能性のあるものは今後も調査、研究を農協さんとも一緒になって積極的に取り組んでいただきたい、そのように感じております。農林水産省が作成した家畜排せつ物の資源循環利用に向けてという資料には、さまざまな例が紹介されていました。ただ、その地域、地域によって、その家畜の排せつ物の事情というものは異なるのではないかなというふうにも感じております。私たちの町というものが、今後、持続可能な資源循環利用に向けて、どういう姿を示していくのか、町としてあらためて明確化する必要はないのか、お考えをお伺いいたします。そして、家畜ふん尿処理というものは誰か1人が担えばいいというものではなくて、まずは関係者が一体となることが大切だと考えます。町の基幹産業は農業という視点から、家畜環境の取り組みを消費者でもある町民の方々にも情報提供や理解を深めてもらう、そういったことも同時に必要と考えますが、町長のお考えを併せてお伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず、町民の方に広めるというのは、それは分かりました。あえてお話しするのですけれども、ふん尿処理の中で、やはりそういうスラリーにして、それを利用する方と、スラリーは私はダメだと。最近、そういう農家の方と直接話していないので、その後どうなったか分かっていないのですが、そういう方が結構いらっしゃいました。それで、スラリーの有効成分の分析をした結果、特に問題ないなという、そういう研究機関の発表も私、いただいたことがあった中で、今、言ったスラリー派もいるし、しかし、本当の完熟堆肥派もいるというのをぜひ、あえてお話しさせていただくのと。あと、新得町内の耕地面積だけで物事を考えるか、それがやはり別な問題で今、現実、私、あると思っていますので、その辺も行政の役割の中の1つとしては、土地の問題の対応というのは私、出てくるかもしれないなという、そういう今、認識を持っています。いずれにしても、課題はやはり最後は経済的に合うか合わないかというのは、私はやはり判断する材料になっていくのかなと思っていますので、環境問題も含めて、結果としてトータルとして経済的にもいいという、そういう姿、形の中で、物事が進めばいいなと。ちょっと理想的すぎるかもしれませんけれども。いずれにしても、課題を解決して、持続のできる産業、農業というのをやはりわれわれ基幹産業でありますので、これからも関係機関と一緒になって、生産者も含めて、課題解決のために前に進めていきたいなというふうに思っています。かっこよすぎるかもしれませんけれども、今言えるのはそれくらいです。以上であります。[湯浅真希議員 降壇]