新得町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月13日
町独自の子育て支援策を
2018年3月13日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「町独自の子育て支援策を」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 貴戸愛三 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 貴戸愛三
通告に従いまして、1項目質問させていただきます。質問の内容は町独自の子育て支援策が必要じゃないかということであります。1.町独自の子育て支援策を現在、国が子育て支援の政策を策定し、また北海道も子育て支援策を発表し、子育て家庭への支援策を打ち出しました。それとは別に、道内にはそれ以前から子育て支援策を独自に行っている自治体が数多くあります。新得町もそれなりの支援策を行っていることは承知しているところではありますが、さらなる支援策の導入が必要と考えます。その大きな目的は、第一には町内に住む子育て世代への負担軽減、もう1つは移住定住に向けた活動の大きなアイテムになる点と考えます。そこで以下3点について、町としてどのような考えを持っているのかお伺いします。1点目、保育料、幼稚園使用料の減免もしくは無料化について。2点目、高校までの医療費助成について。3点目は、発達支援センターの拡充であります。平成30年度から小学校6年生まで対象児童が拡大される中で、発達支援センターの陣容は全く変わっておりません。これでは十分な療育活動はできないと考えます。人員、スペースの拡充は絶対必要と考えます。町の対応をお伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
貴戸議員のご質問にお答えします。はじめに、国が実施している保育料軽減策でありますが、平成28年度から世帯の市町村民税の所得割合計額が5万7,700円未満、例えばでありますけれども、家族構成として、夫婦と子ども2人の4人世帯での年収が約360万円程度の家庭では、第1子の年齢に関わらず、第2子の保育料が半額、第3子以降は無料となっており、現在、町内では14世帯18名の子どもが該当となっております。また、平成29年度からは、北海道の少子化支援事業といたしまして、世帯の市町村民税の所得割合計額が16万9,000円未満、同様に例えばでありますけれども、家族構成として、夫婦と子ども2人の4人世帯の年収が約640万円程度の家庭では、第1子の年齢に関わらず、第2子以降が0歳児から2歳児の場合は保育料が無料になっており、現在、町内では30世帯30名の子どもが該当となっております。この結果、負担軽減額の総額は664万9,000円になっております。ご質問の保育料、幼稚園使用料の減免もしくは無料化についてでありますが、昨年12月に、政府が幼児教育・保育や高等教育の無償化を盛り込んだ新しい経済対策パッケージを閣議決定しました。この中で、0歳児から2歳児は、住民税非課税世帯を対象に無償化、3歳児から5歳児につきましては、保護者の所得に関係なく認可保育所、幼稚園、認定こども園の利用者は無償化する内容となっております。特に5歳児については平成31年度から、3歳、4歳児については平成32年から無償化を検討していることから、本町も財源対策を含め、国や北海道からの情報収集を進め、無償化に該当しない世帯への対応につきまして検討してまいりたいと考えております。幼児期の教育・保育は、道徳性、社会性、知性や体力の基礎を養う重要な時期であり、子どもたちが質の高い教育・保育を受けることができる環境を整備することで、移住定住の1つのツールとなるよう、充実した子育て環境を今後も構築してまいりたいと考えております。次に2点目のご質問であります「高校生までの医療費助成を」についてでありますが、現行の医療制度は医療費に対する自己負担割合は、小学校就学前までは医療費の2割、就学後は3割負担が基本で、そこに、北海道の乳幼児等医療費給付事業補助を受けて道内市町村では自己負担分の軽減を実施しております。本町では、平成20年度から小学生に係る自己負担分に対する助成を行い、さらに平成24年度からは町単独事業として中学生の自己負担分に対する助成を行い、子育て世代の経済的支援として拡大を図っているところであります。医療機関に係る機会は、未就学児の期間は受診が多く、高校生になると少なくなり、現状では、子育て世代の経済支援の面では助成拡大の必要性を感じておりませんが、移住定住対策の面からどのような効果があるか検討をさせていただき、判断してまいりたいと考えております。3点目の子ども発達支援センターの拡充についてでありますが、子ども発達支援センターは本町に在住および在学する支援の必要な子どもに対し、専門的な相談、指導、療育等を行い、その心身の発達を総合的に支援するため設置しております。現在、発達支援センターは、新得小学校の西側の教室を利用した療育室で個別療育を行っており、職員体制はセンター長と係長が兼務で、ほかに心理士1名、保育士4名の合計7名の体制で運営しております。発達が気になる子どもに対して、一人ひとりに応じた指導を行い、コミュニケーション能力を高め、集団生活に生かすことを目的として、週1回の個別療育と小集団療育を実施しております。また、療育以外にも、保護者、教員等への発達相談業務、心理・知能発達検査、保育所・小中学校・高校などの施設訪問支援事業、1歳6カ月、3歳児健診時などにおいて、発達相談や各種発達関係会議などと連携を図っております。平成30年度からは平成26年度に策定した子ども発達支援計画に基づき、切れ目のない継続した支援が受けられるよう、療育対象児の基準を小学校6年生までに拡大することになっております。平成29年度の利用状況ですが、対象は1歳の幼児から小学校5年生までの児童で36名、平成30年度は1歳から小学校6年生まで31名が利用する予定となっております。ご質問の支援センターの拡充でありますが、個別療育の利用者数は今後も30人台で推移するものと考えております。町で定めた方針では、療育を担当する職員は、1名で10名程度の子どもを療育することと定めており、専用の療育室3部屋と、場合によっては、隣接する通級指導教室を借りていることから、現状では支障を来すことなく運営をしております。今後は、早期発見・早期支援として、子育て支援・発達支援センターの職員が保育所内で3から4名の小集団保育を行い、集団での対応ができるような体制づくりを実施するとともに、支援を担当する保育士への内部研修や保育士が相談できる場をつくり、療育の質の向上を図っていきたいと考えております。今後も、利用者を第一に考えた発達支援センターの機能充実に努めてまいりたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
再質問 貴戸愛三
失礼なんですけれども、再質問の順番を変えさせていただいて、3点目の発達支援のところから。認識不足で38人ぐらいいたときの状況がそのまま何だなという感じで、この3点目を質問したわけですけれども、現状、児童保育課に聞いたら、今の体制で十分やっていけるという話でありますから、これはこれで結構。その上で、発達支援センターというものについて、実は3年前、われわれ産業文教常任委員会で児童保育課が懇意にしてる滋賀県湖南市を訪問させていただきました。そこでわれわれの視察に応当してくれた職員のかたは湖南市が滋賀大学と連携して、そういう専門機関に行って研修を積んだ専門家が湖南市の発達支援の部分を担っている。その前に高等支援学校なんかも視察させてもらったんですけれども、やはりそういったところの先生からも湖南市はそういった部分では非常にいい取り組みをやっているという評価を聞いております。昨年、新潟市で療育で非常に有名な保育園を視察させてもらいました。ここは民間の保育園でありますけれども、そこにいる先生たち、保育士はやはりその道の専門家であります。その療育の現場を視察させてもらって、親子2人、4組8人で小集団療育の現場を見学させてもらったんですけれども、非常にいい内容だなという気がしています。結局何だろうということなんですけれども、湖南市もそうなんです。それと療育をやっている保育園もそうなんですけれども、やはり専門家というか、エキスパートをつくることなのかなという気がします。実際は、役場は行政ですから本来行政マンというのは各部局でいろんな経験をしてスキルアップして、ステップアップしていくというのが一連の流れなんですけれども、このことを発達支援とか療育という部分については、私はやはり専門職を配置すると。そして、どこと連携するかは別にして、そういった大学とかそういったところと常に勉強しながら新しい手法、方法を取り入れていくということが重要じゃないかなというふうに思う部分があるんです。これ、どうしても行政の立場で、行政マンで動けば、2年か3年で全部配置換えになっていって、理解はしているけれども、部局が変われば口出しはできないし、やはりタッチできないという現状ができる。ステップアップしていくとき、専門職だとどうなんだという見方もありますけれども。だいたい発達支援を要する子どもたちというのは、だいたい学年に1割から1割5分ぐらいいるんです。ですから、学年をまとめていけばだいたい30人とか40人という数字になる。この子たちに質のいい療育を受けさせるというためには、ある程度きっちりした専門の人間をつくる必要があるんじゃないかなと常々思っています。これは人事に関する事案でありますから、これはもう町長が判断するしかないことだと思うので、これからの療育、発達支援を考えたときによりよい質のものをつくるとすれば、そういう専門家の配置というのは必要じゃないのかなと、町長の考えてお伺いしたい。これは3点目の部分です。それから、1点目、2点目の子育て支援の部分、これも2点目の方になりますけれども、高校までの医療費の助成というのは、十勝管内では池田町と上士幌町がやっています。資料としては平成28年4月1日現在という部分で子育て支援、子育て世帯向けの支援ということで一覧表があります。A3版で9枚。この中に高校までの医療費の助成をやっている自治体は、珍しくない。もう何件もあります。実際、今、町長の答弁にあったように、高校に入ったら実際それほど医者に掛かりません、正直言って。ですから、助成したからといって、子育て世帯に対する例えば経済的な負担軽減になるのかといったらそうじゃなくて、この高校までの医療費助成というのは私は精神的な部分での負担軽減だと思っているんですね。子育てしていく中で言えば、中学校卒業して高校に入ればもう大丈夫だと思っていても、もし万が一何かあったら、大病したらという思いは親だったら常にあると思うんですよね。だから、その部分を高校まで大丈夫だとやることで、やはり子育てしている親御さんに対する安心感を与えるものだと思っているんです。前も一般質問のときにやりましたけれども、峠を越えた隣町、南富良野町は住民票を置いているかたであれば、大学生、22歳まで医療費助成をやりますと、これは北海道で南富良野町だけなんですけれども、そういう取り組みをやっているところもあります。経済的な負担よりは、子育て世帯に対する安心感を与えるための1つの方法なのかなと。新得町と同程度の自治体が高校までの医療費助成をやっているところは、だいたい年額予算は200万円程度の予算計上をやっている。新得町の財政規模から言えば、決して大きい金額ではなく、高校生を持っている親御さん、今、中学生の親御さんにもやはり安心感を与えるという部分では、あってもいいのかなというふうに思っています。最後、1点目の保育料の減免、無償化なんですけれども、国が去年策定したものがこれから実施されていく。これ、財源は消費税、一説では8,000億円ぐらい掛かるだろうと言われています。道がやっている今の子育て支援の分は道とあまり変わりないですけれども、8億6,000万円予算化して実際実施している。問題はそれに掛かっている家庭はいいのですけれども、そうじゃない家庭がやはり結構あると。その部分で、ではどういった形の中で町として支援対策を打ち出せるのかという部分だと思っています。実は今年の1月だったと思うんですけれども、地方議連という会合、研修会がありまして、そのときに講師として来たのが上士幌町長の竹中氏が講師で来て、随分吹いてました。そのとき一緒に同席した議員さんが士幌町の議員さんが一緒にいて、今、士幌町で若い世帯で子育てをやっている人が家を建てるんだったら、士幌じゃなくて上士幌に家を建てるという人がいると。これは士幌町と上士幌の子育て支援の部分で大きな違いがあるのは、上士幌はいち早くふるさと納税を財源に保育料の無償化をやった。高校までの医療費の助成もやっている。本当はそれ以外にもあるんです。上士幌町内で家を建てた場合、子ども1人につき、100万円出しますと。子ども2人いる家庭が上士幌に家を建てれば100万円、100万円の200万円、そのほかに定住促進の助成金があるという形の中で、それに対応し切れていない士幌町は参ったという状況が出ているという話をその議員さんが言っていた。ここまではちょっとやりすぎかなと気はしますけれども、少なくとも子育てという部分に対する支援がその移住定住の判断につながっている部分は間違いない。私はやはり第一義は新得町で今子育てをしているかたに対する負担軽減、これは第一にあるべきだと思っているんです。でも結果として、例えば移住定住の1つのアイテムになるかもしれない。やはり国の施策を勘案しながら町独自に子育て支援策、特に保育料の何らかの対応が必要だと思いますが、町長の考えをお伺いします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。少子化、そして高齢化というこの世の中全体の中で、町民の皆さんがたの経済的な負担も増えている。また、いろいろ各種産業においての人材の確保についてもだんだん困難を極めてきている。そういったことを踏まえた上で、発言させていただきます。町長就任してから町民のかたの将来負担を少しでも軽減していこうということで取り組んできております。なかなか現実に厳しい部分はあるんですけれども、基本は町民全体負担の軽減、これからも負担をどう軽減するかというのがわれわれ行政に課せられた1つの大きな課題かなというふうに思っております。とりわけ子育てを中心にしている現役世代のやはりいろんな意味での負担というのは、話を伺っている中で結構相当あるなというふうに認識はしております。そういう現役世代のかたたちの福利厚生の中で会社としても努力をしているという話も伺っております。その次に移住と定住、これも大きな問題というふうに思っておりまして、当然われわれも努力していくと。最後、出てくるのは、全体の負担軽減もしくは一部のところの負担軽減を考えたときに、やはり最後、誰がその分を費用として負担するのかというのは、われわれもやはりどうしても考えざるを得ない部分もありまして、それが政策としてどうするかというのが当然われわれ行政としてトップの意向も含めて行政組織内での全体の合意形成、そして議会とも相談していくと、そんな進め方になるかなというふうに思っております。特に、これから消費税の問題が現実的に出てきますので、それらもふくめて町民の負担というものを念頭に置きながら、貴戸議員が指摘される子育て世帯の問題、それから移住定住の問題と、負担軽減について内部でも議論を進めていきたいなというふうに思っております。それから、自治体間競争の話がありました。これも程度と限度で私自身の立場を話すのもいかがかとものかなと思うんですけれども、お金があるからやれるという部分もあるし、お金がなくても政策としてやるという部分もあるし、この辺バランスをとることかなと思っていますので、それらも意識もした上で、内部であらためて詰めていきたいなというふうに思っています。それから、専門職であります。これについても、担当のかたとよく議論を深めながら現状での認識を含めて、今後の問題をどうするかという視点の中で協議をさせていただきたいなというふうに思っております。以上であります。
再質問 貴戸愛三
子育て支援というのはやはりこれからの町、今新得町の中で、これからの新得町を支える世代に対する、私は新得町の思いだというふうに思っていますので、ただ、私は個人的には無料というのはどうなのかというのはあるんですよね、本来。預かってもらって、ご飯を食べさせてもらって、ただというのが本当にいいのかどうなのかというのは、私個人的にはある。ただ、もう平気でそれをやっている自治体があって、それが理由付けになって移住者が増えた、定住者が増えたという現実があるというのも事実なので、ここの判断は町がやるものなんだろうなと思っています。何らかの結果が、国の施策が明確に固まらないとなかなかそれも出せない部分があるので、すぐやれとは言いませんけれども、どこかでやはり何らかのアクションを起こしてほしい。それから、高校生までの医療費の関係なんですけれども、たいした金額じゃないからやれと言うんじゃなくて、逆に今の高額療養費、例えば社会保険、協会健保なんかの制度でいくと、非課税世帯とか低所得者で3万5,400円が上限なんです。ところがこれが一般のかたになると8万100円。8万100円で済むかと思ったら実際は例えば大病して大きい手術をやったというときはその後ろにプラスというのが付くんです。かかった医療費から26万7,000円を引いて1パーセントかけた額を8万100円にプラスするというのが高額療養費なんです。そうすると、もし自分の子どもが大病して大きい手術をしてうんぬんといったら、8万100円プラスその額がオンされてくる。要するに9万円になるかもしれないし、10万円になるかもしれない。一時的に払うお金がもっと多いんです。30万円とか40万とかと医者に払って後にそれを差し引いた分が戻ってくるというシステムなんです。ある程度こういったものに詳しい人だったら、もし万が一何かあったらたいへんだという思いはみんな持っている。言えば、1つの家庭で8万円なにがしが一気に出ていくというのは決して小さい数字じゃない。ところが自治体にしてみれば、その大きい病気をして町が保障する部分8万円なにがしというのは町にしてみれば、それほど大きい数字じゃない。家庭にとっては大きい数字でも、自治体にとって小さい数字はより安心感の効果が出るという部分については、積極的に私はやってほしいなと。これは簡単にいうと、浜田町政4期目の中で私は子育て支援を取り組むか取り組まないかという質問をしているわけありますから、その辺を明確に宣言していただいて、再々質問を終わらせていただきます。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
長野議員にもさっき迫られましたけれども、いずれにしても、現状でどう、感嘆符で発言をするというのはもうちょっと待っていただきたいなと思っています。さきほども言ったように、われわれ役割を考えたときにやはりどう内部の中でいろんな話を詰めて、組織としてやはりきちんとした方向性を持った上で、いろんなことを論点にしながら進めさせていただきたいと思っています。そこにはいずれにしても、私自身の決断もあると思うし、逆を言えば私自身のわがままもあるかもしれませんけれども、貴戸議員の発言されたことを念頭に置きながら、内部で議論させていただきたいなと思っています。以上であります。[貴戸愛三議員 降壇]