新得町議会 平成29年第3回定例会 2017年9月14日
移住・定住・交流対策の充実強化施策の取り組みについて
2017年9月14日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「移住・定住・交流対策の充実強化施策の取り組みについて」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
私から2項目ほど質問させていただきたいと思います。1項目目について移住・定住・交流対策の充実強化施策の取り組みについて、お伺いさせていただきます。1.移住・定住・交流対策の充実強化施策の取り組みについて新得町の将来像を描く第8期総合計画が28年度からスタートしています。基本目標の1つとして「町民が輝くパートナーシップによる活力あるまちづくり」を挙げ、4つの重点課題を整理しています。重点課題の1つに「子育てしやすい環境整備を進める」、2つに「まちにある資源や強みを活かした産業と雇用の場をつくる」、3つに「安心して暮らせる生活環境の整備を進める」、4つに「新得らしさを活かして人を呼び込むまちをつくる」を取り組むことを整理しています。上記、4つの重点課題に共通するものとして「移住・定住の推進」が挙げられると思います。既に10年余の取り組みが行われていると思います。一定の成果も見られますが、町としてさらなる取り組みの創造的な充実強化が必要として、以下提起したいと思います。移住・定住推進の現状について、特に将来目標、平成37年度、移住者10名という目標があるわけですが、これに向けた展望はどうなのかということが1点。移住・定住対策の積極的な施策として、若い世代や都市との交流できる移住・定住施策を求めます。具体的には、新得町の自然環境や風土に根差した仕事や暮らし、農・林・畜産業の特性を生かし、若い世代を意識した取り組みを強く求める必要があります。以上、町長の所見を伺います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。移住・定住に関する取り組みは、人口減少対策の1つとして、新得らしさを生かして都市部から人を呼び込んで、社会減の歯止めをかけることを目的に実施しているところであります。具体的には、平成17年度から移住相談を受けるワンストップ窓口を設置したことからスタートし、その後、移住体験事業やテレワーク実証事業、首都圏での情報発信を行う北海道暮らしフェアへの出展、地域おこし協力隊の活用、地方創生交付金事業による都市部での魅力発信セミナーの開催などによる取り組みを進めてきたところであります。こうした取り組みの結果、移住相談につきましては、平成17年度の取り組み開始以来、平成28年度までに延べ129件の相談を受けたうち22世帯48人、移住体験事業につきましては、平成21年度から平成28年度までに125組258名のかたが利用し、このうち8世帯14名のかたが移住へとつながっております。また、平成25年度から活用を開始した地域おこし協力隊の活動を、平成28年度末までに任期満了または途中退任したかた18名のうち9名のかたが町内に定住し、家族を含めると16名の移住につながっております。次に、議員から提案のあった2点についてでありますが、移住相談窓口を通じた将来目標については、達成に向けて継続して努力してまいります。また、本町の特性を生かした若い世代への移住促進施策については、地域おこし協力隊制度を活用した農林業分野に係る隊員の募集や、就業体験付きお試し暮らし事業の充実を図るとともに、新たな切り口による取り組みも今後検討してまいりたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 廣山輝男
移住・定住の関係について将来に向けて、今までの取り組みについても報告がありましたけれども、地域おこし協力隊、こういったものも含めて、トータル的には34名がこの地に生活をしているということがひとつ集約されているようなことです。一定程度、私自身もその辺については評価しているんですが、さらなる展望を臨みたいというようなことをあえて再質問として申し上げていきたいなと思っています。今、都市圏、とりわけ東京とかそういう近辺の話なんですが、在住者の今後の移住先、これは内閣府で調査しているんですが、予定、検討しているというのは全体の40パーセントぐらいいると。特に10代、20代が46.7パーセントと、こういう高い数字が出ているようであります。また、その中で農山漁村に関する世論調査、こういったものも行っているのですが、若い世代ではこういった地帯では20代でも38.7パーセント、あるいは30代でも32.7パーセント、定住願望をしているというような状況も内閣府の調査ではある。一方、NPO法人ふるさと回帰支援センターというところでも、移住相談が2014年で1万2千なにがしが2年後には倍の2万6,400件ぐらい、大きく伸びていると。こういう都会の一定の状況が見えるということを申し上げておきたいと思うんです。そういう中で、何点か、マクロ的なことも含めて申し上げると、今、情報通信技術の進展があって、田舎にいてもパソコンや携帯端末で買い物や仕事など不便がないと。住宅でも環境が整えば、モニター画面で仕事等ができると。物理的にも不自由がないと。それから2つ目には、終身雇用制度や年功序列賃金制度、これはどうもなくなりつつあると。そういうことで、総務省の労働力調査あたりでも、全国の雇用者数の37.5パーセントが非正規雇用であると。とりわけ30代、40代の男性ではたいへん高くなってきていると。有効求人倍率が一方では増えているんですが、しかし、労働市場は売り手に見えるようでありますが、就労環境や将来展望を考えて、就職を踏みとどまる人が少なくない。やりがいのある仕事を求める若い世代がだんだん多くなってきているのではないかと。単なる働く機会の確保を通じた生活の維持のための就労ではなく、社会とのつながりや社会貢献を実感できる仕事に就きたいと考えている人がたいへん多くなっていると。特に都市部では高度に分業化されて、いわゆる仕事は業務の成果が見えにくいことや、マニュアル化されている作業をこなしていくことに終始している状況であって、若い世代の離職率も大卒でも3年以内に3割程度がやめるというような状況で、雇用の流動化が極めて進んでいると。それから、大きな3つ目としては、大都市での暮らしの不安や閉塞(へいそく)感があるというような分析をされているようであります。不安定で限定的な収入しか得られない人々にとっては、暮らしは厳しいと。また、仕事や働き方の変化が起こっているので、定式化された仕事をこなしながらも少なくなっている所得しか得られないというこの現実。したがって、都会での収入の生活が保障されていないと。ちなみに東京都内23区において今、単身世帯が半分近く、49パーセントを占めているというこの現実。大都市の暮らしは機能的には確かに利便性は高いのですが、家族や近隣とのつながりが希薄化する都市では安心安全な暮らしが維持できない、こういうような若い人たちの割合がたいへん高くなっている。こうした状況で、若年世代の中では、社会とのつながりや仕事のやりがいを求めて、地方への移住や都市部から2つの居住地域、都会にいて田舎でも生活したいなんていう、そういう人々が今、増えつつあると。地方で新たな仕事と暮らしスタイルを模索することが生じてきていると。その土地の資源を生かしたオンリーワン的な物づくりやサービス提供を考えると、田舎こそクリエーティブな種があると気付く若い世代が、農山村移住や2つの居住地域を選択し始めているのではないかなという感じがしないわけではありません。農山村にはその地域にしかない風土や文化、自然があり、それらを生かした物づくりの技術はあります。そこに希少性を見いだして、人と自然との関係にも目を向けながら、新たなサービスを協働で創り上げる事業が生まれてくるのでないかと思うわけであります。新得も、農林畜産あるいはサービス産業が基幹産業的です。二次加工、付加価値生産等々もいわゆる起業化事業はあるものだという理解に立つと思います。こういう視点に立って、移住・定住、そして交流、積極的にアプローチすべきではないかなという感じが私の今回の提案の1つでありますので、町長のご意見をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
新得の持っている環境というものを都市圏を含めてほかのかたがたに訴えながら、少しでも心をつかむというのがわれわれの仕事でありまして、そういった中で提案のあった積極的ということでありますので、当然努力はしていきます。その上で、具体的に何をするかということに尽きていくのかもしれませんけれども、今までやってきたことが移住にはつながっていないと思っていますけれども、さらに何かを付け加えることによって今まで以上の成果が上がると、そういったものもこれからも努力していかなくてはならないかなというふうに思っております。ちょっと話が変わるんですけれども、早い段階での話ですけれども、美術関係の大学を卒業されたかた、毎年何万人といるそうですけれども、なかなか正職員にならないで生活をしていくと。原因はやはり今までやってきた美術の仕事をこれからも道を究めたいという、そういうかたも相当いるようであります。十勝管内でも、大樹町のほうでそういったかたが1件、就労しながら美術関係のこともやっているというお話しも伺っておりまして、本町においても、そういったかたの受け入れが可能かどうか、そういうことを思いながら、いろんなかたと今相談をさせていただいておりますけれども、ひと味付け加えた中で、今まで以上の成果が上がるように努力をしていかなくてはならないかなというふうに思っております。以上であります。
質問 廣山輝男
新得の場合は地域おこし協力隊の皆さんで、これは他の町村から見ればかなり大幅な数を、国のほうからも当然それなりの財政負担も求めてきているんですけれども、これはこれで決して否定はしませんし、むしろ積極的にやってほしいんです。定住している人もかなりいるということも私も受け止めております。しかし、なかなかそれだけでということよりも、今言った私の今の取り巻く日本の状況、都市とわれわれ田舎といいましょうか、地方との関係を考えてみますと、地方のほうがはるかに私は魅力あるのではないだろうかと。もちろん大都市が絶対魅力あるという人はたくさんいます。ですが、やはり地方でも私はできるという人は結構いると思うんです。ただ、そういう何といいましょうか、投げ掛けといいましょうか、確かにパソコン等をインターネットを使いながら、さまざまな情報を得る可能性の場にはなっているんですけれども。そういうようなことで再々質問の中で、具体的になってしまいますけれども、都市と地方と恒常的に疎通できる、言葉は適切かどうか分かりませんが、通訳者あるいは仲介者、都市に住んでいながら新得といろんな情報交換して、そういう若い人たちにさまざまな新得の情報を投げ掛けて、経験的に来るだとか、移住してもらうだとか、お試し体験でもいいですが。そういう人たちを配置できないものかということで、再々質問として問題提起したいんです。あらためてお金を使うのかというようなこともあるかもしれませんが、1つ細かなところをいいますと、ふるさと東京会の皆さんもおります。それ以外のかたももちろんいるわけですから、そういう1つの、全体を通じながら新得の思いをちゃんと分かっている新得出身の人は絶対いるわけですから、そういったかたがたの力も借りながら、一定の大学機関とも相談しながらということも案としてはあるかもしれません。私の言葉としては、通訳者、仲介者、そういうかたをこのあと若い人たちをひとつ確保するために、具体的な取り組みとしてどうなのかということについて、問題提起しておきたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
新得町のことを理解していただいた上で、不特定多数の人にお話しをしていただいて、その不特定多数の人がそのかたを通じてまた新得のことを一層理解を深めていただくために意思の疎通を図るという、そういう人の役割というのは私も必要というふうには思っています。それがどう制度としてできるかどうかと、今、答弁できないんですけれども、議員からの提案をよく考えてみたいと思っております。今、東京ふるさと会のかたがた、皆さん応援大使ということで結構努力していただいております。またこの間、新得町に来られた、例えば法政大学ですとか、農林水産省の職員の研修に来られたかた、そういったかたたちともお付き合いをさせていただいておりまして、そういったかたがたも新得町のことというのをほかのかたよりも分かっていただいているということで、結構気に掛けてくれておりまして、そういったかたがたともこれからも連携というのを当然深めていかなければならないかなという、そういう思いで今、おります。具体的に今、答弁しかねるんですけれども、いずれにしても、物を伝えていただける、物を通訳していただけるといった意味では、制度としてどういうことが私、考えられるのか、今現在、北海道も道産子交流プラザとかいろいろやっていますので、そういったことも念頭に置きながら、ちょっと悩んでみたいなと思っております。以上であります。
質問 廣山輝男
ひとつ考えるのではなく、最大限検討してほしいと思います。ちょっと余計なことで申し訳ありませんけれども、新得町の移住・定住のパンフレットがあるんです。細かく書いてあります。だいたいほかの町村を見ますと、その町で一番美しいところを表紙に出すんです。新得町は表紙にないんですよね。2ページ目に新得山から眺望したものが一部載っているんです。やはり東京あたりにいると、来る来ないは別ですがそういったのはすごく憧れるんです。そういうこともちょっと考えてもらいたいなということも含めて、最大限頑張っていただきたいなと思います。