新得町議会 平成30年第3回定例会 2018年9月14日
「タブレット導入」にともなう児童生徒の健康面等の具体的な対策は
2018年9月14日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が質問し、教育長 武田芳秋が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 教育長 武田芳秋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
私から1項目のみ。1.「タブレット導入」にともなう児童生徒の健康面等の具体的な対策は文部科学省は平成25年度第2期教育振興基本計画等から教科指導等におけるICT(情報通信技術)機器の活用を方針化しました。機器の効果的な活用によって子どもたちの主体性・協働的な学びや学力の向上を実現することを目指して、情報活用能力の育成として、タブレット導入をモデル的にスタートしています。今年度は屈足南小学校にICT教育推進として、情報化を円滑に確実に実施するため、教員の指導をはじめ、学校・教育委員会の具体的な取り組みの参考として、「教育の情報化に関する手引き」が文部科学省から周知されていると聞きます。一方で、タブレット機器の活用に伴う、学校現場の環境改善には一定の配慮が示されているものの、児童生徒への健康面や思考や創造性を担う脳の中枢への影響が不安視されているとも知らされています。以下の点について伺います。1点は児童生徒のICT化に伴う、健康面の対策について具体的対策を伺います。現行では、「生徒の健康に配慮したICTを活用するためのガイドブック」が示されていると聞きます。現実的な対応はどうなのか。2つ目に次年度以降、今年度の実証を受けて各学校に導入されると聞きますが、健康や学力に対応する具体策はどうか。3つ目に児童生徒以外にも、関係者父母に対する導入に伴うさまざまな教材の扱い等も含めた対応はどのように考えているのか、伺います。
答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。ICT機器を活用した教育の推進は、これまでもパソコンや投影機、大型テレビ、iPadなどを導入し、それぞれの機能を生かした学習指導を行ってきましたが、学習指導要領の改訂により、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業の改善を進めていく中で、情報活用能力の育成が重要となっております。今後、それらに対応していくため、今年度、モデル的に屈足南小学校にタブレットを導入し、その効果等を検証しながら他の小中学校への導入を検討することとしております。その上で、1点目のICT化に伴う健康面への対応でございますが、タブレットをはじめとしたICT機器を使用することにより、子どもたちに健康面への影響が懸念される点は、ディスプレイを長時間見ることによるドライアイ、視力の低下、姿勢の悪化、電磁波の影響などとされておりますが、授業での使用時間程度であれば、影響は少ないと言われており、文部科学省においてそれらの留意点をまとめたガイドブックの留意事項に沿いながら、適切な使用に努めていきたいと考えております。また、2点目の次年度以降に他の学校に導入した場合の対応につきましても、同様に影響が出ないよう留意しながら適切に使用をしていきたいと思っております。3点目の関係父母に対する取り扱い等も含めた対応についてでございますが、今のところタブレットは授業や学校行事に限って使用するものとしており、家庭に持ち帰って利用することは考えておりません。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]
質問 廣山輝男
3点についてお答えいただきました。1点については影響は少ない、あるいは学校に限り使用するので家庭に持ち帰ることはないということがだいたいのまとめかと思いますが、再質問としてまず、第1点目の回答について、ICT機器の使用は今回モデル的に屈足南小学校に30台くらい導入し、活用されていると聞きますが、ICT教育の推進は文科省では学習用デジタル教科書の在り方を検討する、いわゆる「デジタル教科書の位置付けに関する検討会議」これは平成16年度に行われているんですが、そこでは2020年まで、あと2年後ですけれども、それまでに導入が可能な環境整備をするとしています。つまり、今回のモデル的な導入は教育方針の計画的な実施に向けた試行と受け止められるものの、将来近々のうちに本格導入するものと受け止められます。そんな情勢も受け止め、児童生徒の健康面に配慮する対策が、私は必至の条件ではないだろうかと考えているところであります。回答でも、児童生徒の健康面でご指摘されているように、ICT化に伴う影響は今言ったドライアイ、視力の低下、姿勢の悪化、電磁波の影響等、一般的に言われています。ここで帯広市の教育委員会が調査したものも私は聞いているんですが、これは平成28年度の調査ですが、今日のICT機器の普及・活用で子どもたちへの利用は飛躍的に進んでいる。これは一般的なことで、学校でという意味ではないんですけれども、児童生徒への情報通信機器等を持っている小中学生は約8割以上だという調査結果が出ています。その結果、勉強や睡眠に影響しているということが10パーセントから35パーセントくらいまであるという調査結果が出ていると。健康面に関して、文科省もガイドブックの留意事項に沿えば、というようなことを書いてありますが、率直に言ってこのガイドブックには健康面に直接触れるような部分がなくて、たいへん不十分と受け止めざるを得ません。ガイドブックには確かに教室の窓や照明の光の反射を防ぐタブレットの画面の反射防止加工を施す等々、環境対策が主なものとなっております。このことも、必要な対策ですから私は理解しますが、企業や事業所ではすでに10年くらい前から「労働安全衛生管理マネジメントシステムに関する指針」というものも出ておりまして、当然、時間規制等々が網羅されて現実的には運用されているように思うのであります。今回の私の第1の質問の具体的な求めとしてはやはり、児童生徒にも1日の総使用時間、一連続使用時間、あるいは作業休止時間の確保だとか小休止の回数等々、厳格な使用時間の制限が必要ではないかと、私としては思っているところであります。残念ながらガイドブックでは全く触れられていませんので、学校ではそんなに使用しないからいいんだろうというようなご回答だったのですが、やはり今後の問題として、教育長の再度のご答弁をいただければありがたいと思います。2点目の関係については、1点目の、今後、他の学校というか町内の学校にそれぞれ導入するということですから、基本的にほぼ同じ視点での問題提起ですのでよろしくお願いします。3点目の関係です。タブレット導入は授業や学校行事に限って使用する回答と思います。家に持ち帰らないといいますか、確かにモデル的な導入はそのように受け止めます。しかしながら、私が指摘したいのは、いずれ文科省は、前後するだろうとは思いますけれども2020年までに実用化する、具体策を取るということでガイドブック等にも触れられています。したがって、今直ちにタブレットを家庭に持ち帰ることはないとは思いますが、しかしながら、タブレット化した場合2020年頃までに本格導入、あるいはその前後に容認されるとなりますと、授業の進めかたや要領、文科省は今は併用すると言っていますけれども、現在使われている紙による教科書はなくなるとも言っております。つまりタブレット、ICTだけでやるということです。したがって、予習、復習、研修等々さまざまな対応が変わってくるものと思います。さらに、社会的にはタブレットも含めて、さきほどの帯広市教育委員会の調査でもいわれるように、情報機器は児童生徒にかなり浸透、普及していくような状況もあります。学力が向上する、授業の効率性が高まる等、確かに否定できませんが、逆にそのことにより、臨床心理学者等々が指摘しているように頻繁に使用する生徒の学習成果は読解力が低下する、会話が低下する、注意力が散漫になる、授業に集中できない、考える過程を理解せず、即座に正解が出てくると思って正解を即にほしがる傾向が強まる等々、大きく社会的に見ると、道徳や不安を押さえる能力が身につかないのではないか、人が人間らしくする行為に欠落が生じるのではないか、というたいへん深刻な調査も学者の皆さんは指摘しています。今すぐ対策が必要というより、今後必ずや是正や利用について、生徒も含めて利活用の在り方については大きな課題になると思います。今から意識する取り組みを、タブレット導入とともに必要な取り組みを求めたいと思っております。したがってこういった面に学校の利用と健康対策、家庭の理解と協力等々の関係についてもいま一度、教育長の答えをいただきたいと思います。
答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)
文部科学省の調査の中ではICT活用によりまして、児童生徒が学習に集中できて、楽しく学習ができて学習に対する子どもたちの意欲だとか積極性、達成感が表れて学力向上につながっている、というような調査の結果が出ておりまして、今年度、新得ではモデル事業として、屈足南小学校に2学期からタブレットを30台導入しましてまだ数週間しかたっていませんけれども、先生がたからは楽しく学べて分かりやすい学習になっているという効果があると聞いているところであります。その反面、今言われましたように目や体に対する健康面の影響でありますけれども、現在の利用の状況ですが、国語だとか理科、生活などの授業で活用しておりますけれども、1コマ45分の授業のうち10分から15分間程度利用しておりまして、連続した長時間の利用ではありませんので、健康面の影響は極めて少ないのかなと考えているところであります。今後も利用するにあたりまして、利用時間の制限等子どもたちの体へ影響のないように学校と連携を持ちながら取り進めていきたいと思っているところでありまして、また他の学校に導入されたとしましても同様に取り進めていきたいと思っているところであります。それから3点目のことですが、将来におけるタブレットの導入条件についてはまだ具体的に見えないところもありますけれども、学校での取り扱いについては利用時間に配慮しながら文科省のガイドブックに沿って学校と連携していきたいと思います。また、家庭での利用はさきほど言ったように今のところ考えておりませんけれども、将来そういう家庭で利用することになった場合については、十分に保護者と学校と連携を取りながらそれぞれ理解して協力しながら取り進めていきたいと考えております。以上であります。
質問 廣山輝男
今日段階、教育長の答弁でだいたい受け止めておきますが、率直にこういった新しい取り組みというのはバックすることはまずないだろうと思っております。さきほども私が申し上げたとおり、たぶん学校にはタブレットしかない、あるいはソフトがあるのでそれを足していく。今のように教科書を何十冊も背負っていくような時代はもう5年くらいの間にはなくなるだろう。タブレットを家庭にも持ち帰るし、家庭の中でもそういうものがあるだろう、こんな時代が来るのではないかと思っております。したがって、さきほども文科省のガイドブックでさまざま勉強をさせてもらいましたけれども、ここにもICT活用による児童生徒の健康面の影響等に関する配慮については学校における取り組みだけでは十分ではありません。学校と家庭が適宜情報共有を図った上で、両者が連携を取り組む必要がありましょうと、ICT機器を利用する際の姿勢や適正化や、家庭におけるICT機器の利用の仕方など家庭での保護者による指導を促す内容もこのガイドブックに掲載しております。ですから、文科省が全く考えていませんよということまで私も言うつもりはありませんけれども、どうか今は試行的な導入、来年以降も他の学校にも入るだろうということですから、私はこの際、全ての学校、他町村も含めてうたわれているわけではないですけれども、新得町独自の健康に配慮した、あるいは家庭も含めた連携も含めた体制について教育長としても取り組んでいただけるように最後に伺って終わりたいと思います。
答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)
今のところさきほども申しましたけれども、導入したばかりでありますから文科省のガイドブックに沿った取り組みによって行っていきたいと思っておりますけれども、今後タブレットを使っていく中で、検証しながらしていきたいなと思っておりまして、その中で必要が出てきたら、学校と協議しながら独自のものができるかどうか検討も必要であればと思っておりますので、ご理解をたまわりたいと思います。以上でございます。[廣山輝男議員 降壇]