新得町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月22日
子どもの貧困対策に向けた実態調査について
2017年6月22日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「子どもの貧困対策に向けた実態調査について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
2項目目について伺っていきたいと思います。子どもの貧困対策に向けた実態調査についてということです。2.子どもの貧困対策に向けた実態調査について「全ての子どもたちが夢と希望を持って成長していける社会実現を目指して」とする子どもの貧困対策に関する大綱を国は平成26年に策定しています。子どもの将来がその生まれ育った環境によって左右されることのないよう、また、貧困が世代を超えて連鎖することのないよう、必要な環境整備と教育の機会均等を図る子どもの貧困対策は極めて重要とされています。この間、新得町は少子化対策施策の推進として、子どもが健やかに生まれ育つ環境整備をはじめ、仕事と子育ての両立ができるよう子育て支援、経済的な不安解消等の取り組みを推進してきました。町としての実情について具体的に伺っておきたいと思います。また当面、国は施行後5年間の取り組みとして、子どもの貧困に関する調査研究等の中で、地方公共団体は子どもの貧困の実態や、特色ある先進施策の事例など必要な情報提供に努めることになっています。新得町の子どもの貧困の実態について調査すべきと考えますが、町長のご見解を伺います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。廣山議員のご質問にありますとおり、国は子どもの貧困対策を総合的に推進することを目的として、平成26年1月に子どもの貧困対策の推進に関する法律を施行し、同年8月に子どもの貧困対策に関する基本方針など、当面の重点施策等を取りまとめた子どもの貧困対策に関する大綱を策定しました。北海道におきましても、平成27年12月に、子どもの貧困対策の推進を図るため、北海道子どもの貧困対策推進計画が策定されております。この推進計画事業の1つとして、北海道は北海道大学と共同で、子どもがいる世帯の経済状況と子どもの生活環境や学校・家庭での過ごし方などとの関係を具体的に把握することを目的に、北海道子どもの生活実態調査を昨年10月から11月にかけて行い、このほど結果の概要が公表されました。実施地域は全道の13の市と町の小学生、中学生、高校生の保護者1万1,000人と、子ども約8,200名を対象に、学校の協力を得て無記名のアンケート方式で実施しております。十勝管内では、幕別町と清水町が調査対象地域になっております。この結果の一例によりますと、子育て世帯の全体の24.1パーセントの家計において「赤字」、母子世帯の71.8パーセントが「年収300万円未満」と回答しております。新得町もおおむねこの傾向は変わらないものと推察しており、北海道としても今後、この調査結果を踏まえ、新たな経済支援策などの必要な施策を展開してくるものと思われますので、新得町としても、情報収集と提供に努めていきたいと考えております。貧困の定義というのは難しさがあるという前提でお答えさせていただきますが、新得町の現在の経済的困窮者のかたへの支援策には、小中学校の児童生徒に学用品費や給食費などを援助する就学援助費の支給対象、これについては41世帯59名おります。所得制限はありますが、ひとり親家庭に支給される児童扶養手当の受給者は45世帯74名。高校生までの子どもがいる生活保護世帯は3世帯8名というふうになっております。また現在、町としては、負担軽減のための経済的支援ということで、所得制限を設定させていただいていますけれども、多子世帯における保育料の軽減策の拡大を行っております。また、中学卒業までの医療費の無料化などのほか、大学や専門学校に進学する際の入学資金の貸し付け制度や中体連の全道、全国大会への出場時の助成などを実施しているところであります。このほかに各学校、保健福祉課、児童保育課などで行っているケース会議や地域ネットワーク連携会議の中でも、家庭の生活環境や経済状態を把握するなど、各課とより連携を図り、情報の共有に努め、必要に応じ各種支援を行っていきたいと考えております。なお、子どもの貧困対策に向けた、新得町の実態調査につきましては、他の市町村の動向を勘案した上で、今後研究していきたいというふうに考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 廣山輝男
ありがとうございました。国の26年度以降の取り組み、率直に言いまして、それぞれの県レベル、あるいは市町村段階でもまだ具体化していないのは、当然時期的にはまだ2年もたっているかいないかの状態ですから。ただ、機械的に私は率直に今回の質問では実態調査をせよということをまず申し上げているのは、結構、表に現れていない現象というのは必ずあると、こういう認識であります。国もそういう受け止めをしています。したがって、単にストレートにいきなり町に「調査しなさい」と言うよりも、さまざまな研究機関をつくって、調査機関みたいなものですけれども、そういうところとまずは調査してみて、そしてその中からその具体的な対策、今日までさまざまな、さきほど町長が答弁した、うちの町でもやっているものもありますけれども。そういうことであまり積極的に進んでいる状況ではないことは1つ受け止めつつ、今回の質問にさせていただいたんです。まず、理念的なことを先に申し上げます。子どもの貧困というのは、昔みたいにもう食べるものもない、もう遊ぶこともできない、家からも出られない、もう学校はもちろん行かないなんていう、そういう貧困ではないということで、まず受け止めていただきたいのは、子どもの貧困なのではなく、子どもを取り巻く環境や支える人が貧困状態にある、問題だという構え方。ここなんですね、今回の国の1つの姿は。子どもが学校に行けないからあの子は貧困なんだと、そういうことではないですね。もちろんそういうことも具体的には入ってくるだろうと思うんですけれども。つまり、子どもの貧困ということは、今の家庭イコールその周りの社会的な状況もこれあるということも含めて、具体的に子どもの貧困について考えてみよう、そして、調査してみようと。したがって、子どもは未来ある豊かな存在なので、子どもに必要なのは諦めずにすむ環境、つまり「もう私、お金がないから学校行けない」とか、そういうことではないんですね。やはり諦めずにすむ環境、私たちの社会の問題として受け止める。そういう意味で問題解決を図るということを基にしながら、そういう構えを持ってさまざまな調査をしようということが、今回の国の1つの姿だと思うんです。そういう意味からいうと、今まで私たちのところでやっているのは、表向きやはり給食がこうだ、あるいは医療費がこうだということでは、全てその範ちゅうの中の1つだから、それはそれで否定するつもりは全くないのですが。やはり私は調査することによって、その子どもが抱えている、その親が抱えてる、そういった問題も、やはりちゃんと行政としては受け止めて、生活、教育、大綱の中にあるのは保護者の就労支援という言葉も出てまいります。そういった等々を具体的な形としてつくっていかざるを得ないのかなというようなことなんです。そういったことで、今回私も、新得町ではそういう実態調査、今、国の方針では具体的にこういう調査をしなさいというものはありません。今の段階では、道レベルのところでやっているというのが関の山。ただ、全国的には既に市町村で取り組んでいるのがあります。これは国がよく言うのは、「この問題は町村の問題だ」みたいなことを言うんですね。もちろん私たちの住んでいる町のすぐ隣に住民がいるわけです。国から言っても、県から言っても、それはちょっと一段階下のほうに住民が住んでいるわけですから、ちょっと違うわけですね。そういう受け止め方をすると、市町村のやはりそういう認識をしっかり持って、調査、研究しながら、さまざまな対策をしてもらいたいということだと思うわけです。当然今、実態調査の関係については、今後研究させていただきたいということなんですけれども、私は新得町独自でなんとかそういう1つの手法を持って調査できないのかなということを申し上げているんです。なかなか難しいんです。率直に言って、この間北大さんの1つの研究科がやっているのは、「子どもに寄り添って、子どもの気持ちをまず聞いていきなさい」と、こういうことを言っているんです。だから、例えばいじめ問題なんかまさにそうです。学校の先生が聞いても、「いじめ、私受けていません」と言うのですけれども、実際はいじめを受けているのかもしれません。いじめ問題と違うかもしれませんけれども。そういう子どもの本音というものをいかに出すかと。「いやあ、あの子が行っているから、私も本当は学校に行きたい」。ところがうちの家庭を見ると、学校なんか行けるような状態でないとしたら、私は言わない。機械的に把握した場合は、「あの子は学校行くような希望は持っていません」というアンケートで集約してしまうと問題です。そういう意味では、さきほど冒頭で言ったように、社会の宝だという子どもさんの1つの姿を伸ばしてやるということはなかなかできなくなるわけですから、そういった意味で子どもの立場に立って子どもに寄り添い、その人の生きることが大切にされる、そういう社会を目指す、そういう意味で具体的に調査をしてはどうなのかというようなことを私は求めているわけです。そういった意味でたいへん難しい案件だろうと、私自身も思っております。どうしてやるのかということになると、こういうマニュアルありますなんていうことは全く私も考えておりません。今言ったように、子どもに寄り添って聞くとしたら、一人ひとりに聞くか、研究調査機関みたいなものをつくるというように、1つ国の方針ではマニュアル化してはおりますけれども。したがって、そういう中で、個人に聞く場合もあるし、あるいは子どもの関係する団体の皆さんにも集まって相談する場合もあるでしょう。そういったことで聞いて、そこからこの新得町におけるさまざまな具体的な対策が出てくるだろうと、このように思っております。もちろん調査に対する、国もひとつ資金的には援助しますという書き方してありますけれども、そういうお金の問題よりも、ここでいかに取り組むかということをたいへん私自身としては注目しているところで、ぜひこれは独自に道からとやかく言われる前にやってはどうなのかなということで、再度質問させていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず基本的な考え方なんですけれども、議員のほうも質問の中に触れているんですけれども、私もやはり貧困が子どもの成長に影響はあってはならないというふうに思っています。特に教育、それから体と心の健康、子どもたちが大人になったときに新たな格差なり貧困に、やはりつながらないようにするのがわれわれ行政の役割の1つかなというふうに思っております。どなたが発言されたか、記憶ないんですけれども、ちょっと誤解があっても困るんですけれども、無学と貧しさというのは悲しいくらいつながっているという、そういう言葉を今、思い出したんですけれども、そういうことを念頭に置いて、これからも行政運営を担うわけですけれども。その上で、さきほど保健福祉課なり、児童保育課、子どもの生活を通して、これは学校教育もそうなんですけれども、家庭の状況を含めて、いろんな情報交換を今、しています。これはこれでこれからも当然やっていくわけでありまして、それを基にして新たな施策というものが出てくる可能性もあるかなと思っております。その上で、議員からは、町独自の研究ということであえて再度、お話しがありまして、さきほど答弁したとおり、無視はできないと私自身も思っておりますので、どういうことが実態調査になるのか、やはり研究させていただきたいなと思っておりまして、いずれにしても、たいへん大きな問題だという認識をしておりますので、少しでもそういうことがないような取り組みというものを進めていきたいなと思っております。以上であります。
質問 廣山輝男
調査そのものはたいへん難しいという受け止めを率直にしております。したがって、これは具体的にはもう新得町自身がこれから、今後生まれてくる子どもたちも含めて出てくる問題ですから、ぜひ研究を重ねて、早く実態調査ができるようにひとつ再度要請して、質問を終わらせていただきたいと思います。よろしくお願いします。[廣山輝男議員 降壇]