みんなの議会

新得町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月13日

町民の交通対策は

2016年12月13日、新得町議会の一般質問で、髙橋浩一議員が「町民の交通対策は」について質問し、町長 浜田正利、地域戦略室長 佐藤博行が答弁しました。

質問者
髙橋浩一 議員
答弁者
町長 浜田正利、地域戦略室長 佐藤博行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 髙橋浩一

私は1項目、町民の交通対策について質問します。1.町民の交通対策は近年、高齢ドライバーによる交通事故が相次ぎ、社会問題となっています。道警のまとめによると、道内の死亡事故は11月30日現在で、前年同期に比べ25件の減少で136件で、過去最少のペースで推移している一方、75歳以上のドライバーが主原因となった死亡事故は前年同期に比べ3件増え14件と、全体の10パーセントを占め、免許保有者に占める割合と比べると、死亡事故を起こす割合が高くなっています。道内の75歳以上の運転免許保有者が初めて20万人を超え、この10年間で倍増しています。多くのかたは健康で運転に問題がありませんが、中には自分の運転に不安を覚え運転免許証の自主返納をし、十勝管内でも増加しているそうです。公共交通機関が発達している都市部に比べ、地方は車がなくては自立した生活ができない場合も多く、やめたくてもやめられないという実情もあるようです。2015年の、新得町における65歳以上の人口比率は34.7パーセントとなっており、2025年には、4人に1人が75歳以上になると予想されています。超高齢化社会に備えいつまでも安心して暮らすために、町民の足となる交通対策は早急に取り組むべき課題と考えますが、以下の点について伺います。1点目、運行開始から3年が経過した「そばくる」の検証と今後の考えは。先日の子ども議会でも質問がありました「そばくる」は、平成25年10月の運行開始以来、町民にとって最も安く町内を移動できる公共交通機関として利用されていますが、この3年の利用状況から、ルートや時間、料金、サービス等、いろいろ見えてきた部分もあると思います。今後、さらに多くの町民が町内を移動する主要な交通手段として利用するのにはどうあればいいのか、考えを伺います。2点目、高齢ドライバーを対象にした運転講習の補助を。来年3月に改正道路交通法が施行されます。75歳以上のドライバーを対象に免許更新時の認知機能検査が強化され、検査で「認知症の恐れ」と判断された場合、医師の診断が義務付けられ、「認知症」と診断されれば、免許停止か取り消しとなります。現行制度では、75歳以上の運転者は3年ごとの免許更新時に認知機能検査を受けることになっていますが、注意力や判断力などの認知機能は徐々に低下するため、本人が自覚するのは難しいと言われています。そこで、認知症を見つけることが目的ではなく、健康なドライバーが免許更新時以外でも自分の認知機能を知る機会があれば、より安全運転に対する意識を持つことができると思います。各地の自動車教習所で開かれる高齢者講習は盛況で、何カ月も予約待ちになっていると聞きます。新得でも町内自動車学校と協力してそのような取り組みができないか、伺います。3点目、運転免許証返納者に対するタクシー券支給、セニアカーまたはシニアカーと呼ばれる電動カートのレンタル料金補助等の考えは。道警によると、2015年に免許を自主返納した道内の高齢者は7,566人で前年比で52パーセント増加、10年前と比べ約7倍になっているそうです。各自治体で免許証返納者に対し、タクシーやバスの費用の助成等をするところが増えています。また電動カートについてですが、これは雪のない時期に限定されますが、自宅でも充電でき、免許不要で歩道走行も可能な電動カートが、高齢者の移動手段として注目されています。このような行政サービスがあれば、自主返納者が増えると言われていますが、町としての考えを伺います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

髙橋議員のご質問にお答えいたします。髙橋議員のお話しのとおり、高齢者ドライバーによります交通事故が連日報道されております。新得町内の人身交通事故の発生状況は、平成24年から27年までの間で18件発生しまして、そのうち2件が80歳以上のかたが第一当事者になっていると報告を受けております。本町の運転免許を保有しているかたの総数4,158名おります。そのうち75歳以上のかたは457名でありまして、1割以上が75歳以上のかたという、そういう状況になっております。その上で、ご質問のほうの答えに移りますが、1点目についてであります。「そばくる」が本格運行を開始して3年が過ぎまして、昨年度の利用者は年間延べ約9,800人と、年々増加傾向にはあります。一方で、1便あたりの平均乗車は5人程度であるほか、乗り降りの少ないバス停や利用の少ない便など、運行全体において検討を加える必要があると、そういうふうにも考えているところであります。今後も増えていく高齢者のかたや、車を運転しなくなったかたも含めて、「そばくる」の利用を誘導し、町内を移動する足として地域に根付くよう努力してまいりたいと考えております。利用促進策については、他の町村の事例も参考にしながらわれわれ内部でも悩んでいきたいというふうに思っております。2点目の高齢者を対象とした運転講習の補助についてでありますが、自動車免許更新時の70歳以上のかたを対象に、新得モータースクールにおいて高齢者交通安全講習会として、昨年は年間28回、延べ138人が受講したところであります。ご質問の更新時以外の高齢者ドライバーへの講習機会につきましては、平成29年3月から75歳以上の免許更新時の認知機能検査の改正が行われるということもありますので、ご提案にあります点についても、ドライバークラブや警察署、新得モータースクールとも相談をしながらどういうことができるか、議論を深めていきたいと考えております。3点目の運転免許証返納者に対する対応ですが、75歳以上の返納者は新得町内では平成26年度に5名、27年度には11名、本年28年度現在までで、6名のかたが自主返納を行っているところであります。現在、管内での免許証自主返納者のかたに対しての交通費等の助成ですが、5市町村が何らかの形での助成を実施しております。本町におきましても、交通事故防止の観点から他町の状況を参考にしながら、今後どういうことが最もふさわしいのか、検討をしていきたいというふうに考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 髙橋浩一

「そばくる」については、取りあえずは今のままでいくという理解でよろしいのでしょうか。コース、時間、高齢者に対する料金の問題等、75歳以上であれば無料にするとか、そういった考えはないのか、お伺いしたいと思います。高齢ドライバーについての意識調査というのが、研究結果としてあるんですけれども、岩手県立大学で盛岡市に住む65歳以上のドライバーとその家族約1,000人を対象に、安全意識などについてアンケートを実施をしたと。「安全運転について自信はありますか」の問い掛けに対し、全体の55.4パーセントが「ある」と回答したそうです。年代別で区切ると、60代で53パーセント、70代で55.7パーセント、80代以上で63.2パーセントに増加した。高齢者になればなるほど、自らの運転に自信を持つ傾向があるという結果になったそうです。逆に、当然なんですけれども、80代以上のドライバーがいる家族の20パーセントが「運転がとても不安」と回答していて、年代が上がるほど、家族の不安は大きくなっています。これは8年前の調査だそうですが、傾向は今も変わらないそうです。自信を持つ傾向は自らの衰えを認めたくないから強気な回答をするというふうに、調査をした大学教授が指摘しています。2025年、65歳以上の3人に1人が認知症患者とその予備群になると、厚生労働省が推計しています。高齢ドライバーの事故をどうすれば防げるかという問題ですけれども、今、技術的に完全自動運転車の技術開発が急ピッチで進められていますが、経産省で販売開始目標を当初の2025年から数年前倒しをするという方針を明らかにしたそうですが、これはまだ先の話であり、恐らくたいへん高価になると思うので、高齢ドライバー全員が乗れるものではありません。そうすると、この広い面積を持つ新得で、自分の車がない人たちがどういうふうに不自由のない生活をするかということは、町内に限れば、町内だけでも不自由なく暮らせるような体制を、自治体がとらなければいけないというふうに思っています。そこで、この問題を考えると、最終的には行政が行うサービスというものも限界がありますし、当然地域ぐるみの助け合いというのも不可欠になっていきます。最終的に一番いいと言ったらおかしいですけれども、車に頼らないまちづくりを目指すということになると、町長が常々言っていますコンパクトシティの実現に行き着くことになるのではないかと思います。町の中心に高齢者下宿が町民の交通対策の1つになるとも考えますが、午前中、長野議員の質問にもあったと思うんですけれども、駅前再整備の議論も行われている現在、臨時駐車場となっている場所も含め、次年度以降、いつ頃から取り組むつもりなのか、再度お伺いしたいと思います。

答弁 地域戦略室長 佐藤博行(地域戦略室長は2017年3月まで)

「そばくる」につきまして、お答えさせていただきます。バスの導入の目的は、高齢者がこれから増えていく時代になっていくところを見据えて、その町内を移動する足をどう確保するかというところから始まって、コミュニティバスの導入をしてきたというところであります。利用につきましては、さきほど答弁いたしましたとおり、徐々には増えてはきているんですけれども、やはりいろいろ聞くんですけれども、「乗っていない」、「乗っていない」ということになっています。その上で、今後も増えていく高齢者を見据えながら、その人たちを「そばくる」にどう誘導していくかということを、今後考えていかなくてはならないというふうに思っております。今の運行体制、さきほどもちょっと触れましたけれども、やはり利用の少ないバス停ですとか、利用の少ない時間帯だとかというのはあります。その辺を3年たった現在、振り返ってみて、改善すべきところがあるかということを検証しながら、アンケートも採りながら、見直しをしていこうというふうには思っております。その上で、高齢者のかたの利用促進策ということなんですけれども、まだちょっと明言できる段階ではありませんので、他町の例を参考にしながらということでお答えしておりますが、他町の例とは何だということは、免許返納者に対する優遇措置を行っているところもありますし、それから回数券ですから高齢者に限らずなんですけれども、回数券を発行して割安で乗るような制度を設けているところもありますし、それから広報誌に無料乗車券を載せて、それを使って乗ってもらっているという取り組みを行っている町もございます。この間の子ども議会では、月に一度の試乗会、一度ではなくてもいいのですけれども、試乗会の日みたいなものを設けて、呼び掛けて乗ってもらうというような考え方もあるんですけれども、いずれにしても、まだ具体的に考え方がまとまっていませんので、そういった事例も参考にしながら、誘導策、どうしていくかというのを考えていきたいというふうに思っております。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

ドライバーの意識調査で自信を持つというのは初めて知りまして、勉強になりました。1つの基準の中で免許証を返納すると。病的な問題であれば現実は可能かなと思っていますけれども、それ以外の理由で返納するというのはなかなか難しいというふうに伺っております。その結果、足の問題にいくんですけれども、何人かの先輩のかたと話するときには、やはりドアツードアというのを結構求められているかたが多いのかなというふうに思っております。しかし反面、健康のために歩くという人もいるのもまた事実でありまして、いずれにしても、行動範囲をいかに制限しないで健康のためにもいろんなことを取り組みながら、足の問題というのは同時並行で解決していかなくてはならないという、そんな思いも今持っているところであります。それでもう1つ、今、具体的に出たのは居住空間としてのコンパクトシティの中での施設でありますけれども、必要性については、私自身もこの間お話しをしてきたとおりでありまして、若干言い訳じみてしまうのですけれども、災害というものもありまして、なかなか今まで以上のスピード感のあった議論というのが止まっているような状況かなというふうに思っておりますけれども、なんとか今の臨時駐車場を中心にしながら、住居というものを視点にして整備を進めていきたいというふうに考えております。時期については条件が整い次第ということしか、今言えませんけれども、取りあえず答弁ということでお話しをさせていただきます。

質問 髙橋浩一

取り組みをお願いいたします。この問題、遅かれ早かれ誰にでも訪れる問題ですから、20年後ぐらいには私も「さて、もう運転できなくなるかな」というふうになるかもしれないので、そうすると、今回JRが動かなかったというのもやはり、自由に行けないというのはいかにつらいものなのかというのを身に染みたところですので、よろしくお願いいたします。あと、「他町村を参考に」ということをよく言いますけれども、別に他町村を参考にしなくてもいいんじゃないですか。新得独自でやれば、納得できる部分は納得しますし、ダメなものはダメというふうになると思うので、ぜひそこら辺は大いに議論していただきたいなと思いますので、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

分かりました。努力します。[髙橋浩一議員 降壇]

出典:新得町議会 平成28年第4回定例会 2016年12月13日 議事録 PDF(60ページ) 間違いを知らせる