みんなの議会

新得町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月17日

学校給食異物混入における対応と今後の対策は

2014年9月17日、新得町議会の一般質問で、髙橋浩一議員が「学校給食異物混入における対応と今後の対策は」について質問し、教育委員長 浦山兼一、教育長 斉藤仁が答弁しました。

質問者
髙橋浩一 議員
答弁者
教育委員長 浦山兼一、教育長 斉藤仁

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 髙橋浩一

おはようございます。私は1項目について伺います。1.学校給食異物混入における対応と今後の対策は8月28日に発生した学校給食の異物混入についてですが、幸いにも健康被害はなく、既に5日の定例議会や10日の決算委員会の中でも、異物の特定や今後の方針が示され、新聞でも「乾燥剤が原因」との報道がなされ、この件については、一応の解決がされているようにも思いますが、質問通告書を提出した時点で原因の特定ができていなかったこと、議会においても大まかな説明しか受けていませんので、しつこいようですがこの場であらためて質問いたします。新得町ではできるだけ地元の食材を使い、おいしく安心・安全な給食を提供することを1つの売りとしています。議会でも昨年、小学校に訪問して児童と一緒に給食をいただく機会がありましたが、たいへんおいしくいただき、子どもたちが喜んでお代わりする光景を見させてもらいました。限られた予算の中で、メニューを考えて給食を作っている職員のかたがたの日ごろのご努力とご苦労に、敬意を表するところです。そんな中での今回の異物混入の報告は、たいへんショッキングなことであり、過去においても例がないということで、この間に対応に追われた担当課も本当に大変だったと思いますが、適切な対応ができたのか、以下のことについて伺います。1つ、異物が混入するに至った経緯とその後の対応はどうだったのか。2つ目、人材不足との憶測も聞いておりますけれども、なぜ防ぐことができなかったのか。3つ目、今後の対策は。以上について伺います。

答弁 教育委員長 浦山兼一

高橋議員のご質問にお答えいたします。議員がご指摘のとおり、8月28日、学校給食のハンバーグに異物が混入し、児童、生徒、教職員をはじめ、保護者、町民の皆様、さらには納入業者の皆様に地産地消で安全・安心なおいしい給食を提供するものとして、ご迷惑と信頼を損ねたことに深くおわび申し上げます。最初に、異物が混入する経緯として、その後の対応についてご説明いたします。8月28日、学校給食ハンバーグの中に異物として、数ミリ程度のビニール系断片、1ミリ程度の粒の混入が見られました。当日の給食数は431食であり、各学校における発見時状況としては、第1報告が屈足中学校から教員3名、粒状のものが混入し違和感があるとの報告を受け、続いて新得小学校から児童1名、ビニール片のようなものが、さらに新得中学校では生徒2名、屈足南小学校では生徒1名が、ビニール片と違和感を感じたと、7名の報告がありました。発覚後直ちに校長会と協議の上、保護者へ緊急周知プリントを配布し、体調確認を依頼し、緊急連絡として窓口である十勝教育局と帯広保健所新得支所に連絡、さらに学校医とも対応を協議いたしました。翌29日、緊急校長会議にて現状情報確認、今後の対策、実数把握を行い、保護者へ状況説明、原因究明調査中であること、健康確認の依頼を通知いたしました。以後も校長との協議を経て、納入業者こん包状態の確認、場内作業工程と異物混入の可能性再調査、毎日の進行状況について保護者に通知し、重ねて健康管理に留意をしていただきました。9月1日朝、聞き取り調査による再調査にて、食した児童、生徒、教職員423名のうち214名が、違和感を感じたとのことであります。9月3日、推測ではあるが、豆ふに同こんされていた「乾燥剤としてのシリカゲル」が混入した可能性があること、さらに憶測による風評被害を避けるためにも正確な情報を提供し、さらなる健康確認を保護者へ通知いたしました。9月4日、検査依頼先に異物の検査結果の速報情報を求め、「現在簡易的な分析により異物はシリカの特徴を示していたが、異なった特徴も見られる」との報告を受け、また、ビニール片のわずかに残っている文字により、乾燥剤の袋とも推測されることにより、調理場内においてのすべての食材の点検、確認が甘かったとほぼ確定し、翌5日の町議会でご報告とおわびを申し上げたところであります。9月8日夕方、検査依頼先から混入物の確定通知が速報で届き、10日に学校長会議にて報告し、保護者への説明会、児童、生徒への直接的な報告と謝罪等々の調整を行うとともに、9月15日付定期広報の折込チラシにて、町民の皆様におわびとご報告をしたところであります。2点目のなぜ防ぐことができなかったかでありますが、原因としては、調理場における異物の点検不足により混入したことであります。食材の豆ふ袋の開封時における点検不足により混入を防ぐことができず、調理作業中においては小さな断片と粒状のものに気付かず調理し、さらに調理場における検食においても異物を感じることはできませんでした。3点目の今後の対策でありますが、再発を防止するため、さらに点検方法や作業工程を一から見直し、先入観、思い込みの排除、すべての食材の点検確認をより確実にするため、深みのあるボウルから平らなバットに変えるなど、調理点検器具の見直しを実施し、さらに複数の人員による確認体制を整え、直ちに実践しているところであります。また、調理場や学校の検食、各教室での担任による発覚と即時報告等、現場である学校での緊急対応を含め、さらに風評被害を避けるためにも納入業者との情報共有も併せた正しい情報の発信等など、より具体的な学校給食危機管理マニュアルとして作成し、安心・安全なおいしい給食を今後も提供していく次第であります。また、9月15日付定期広報の折込チラシとして、町民の皆様へのおわびと原因について掲載させていただいたところでありますが、新得・屈足両地区において、保護者説明会を開催するとともに、各学校に出向き児童、生徒の皆さんに直接おわびをして、今後とも安心・安全なおいしい給食を食べていただくよう、お願いしたいと思っております。以上です。[浦山兼一教育委員長 降壇]

再質問 髙橋浩一

再質問1回目です。今の答弁を聞いて、保護者に対しては迅速で非常に丁寧な対応をしていると思いました。今後の対応についてもよく分かりました。ただ、ここで問題として取り上げたいのは、答弁の中にもありましたが、納入業者への対応については不十分だったのではないかということです。まず1点目、風評被害、当初の発表によって納入業者のミスにより、異物が混入してしまったという印象を与えてしまったのではないかという点です。最初の新聞報道の記事の中に、ハンバーグの作り方について、同調理場では業者から納入された材料を混ぜて、職員が手で成形、オーブンで焼いており、材料をカットするのはタマネギだけ。この記事を読んだ人の中には、異物は調理場以外で混入したという印象を持った人も少なくないのではないかと思います。異物混入の原因が不明の段階で、なぜこのような表現になってしまったのか。ひょっとしたら、ハンバーグの肉の中に異物が混入していたという先入観があったのではないか。町民の一部でも、原因は「ハンバーグの肉」だといううわさが広まりました。食品を扱う業者にとって、異物混入は致命的な問題であり、ネット社会の現代において、その情報は町内外かかわらず、一気に広まってしまいます。教育長名で、保護者あてに数回にわたり文書を配布していますが、9月3日の文書で初めて風評被害について触れています。特定の原因がはっきりしないため、明確な表現ができなかったと思いますが、もっと早い段階でうわさの否定はできたのではないかと思っています。9月の広報によれば、保護者に対する説明会を開催する予定だそうですが、これだけでは足りないと思っています。うわさには、大人のうわさと子どものうわさがあります。業者のかたには家族がいます。学校に通っている家族が、うわさによって精神的な苦痛を受けたことについて、学校で今回のことはきちんと子どもたちに説明してほしいと思います。次に2点目、業者との情報の共有が不十分だった点です。私が聞いたところでは、異物混入があった28日の夕方に、担当課が業者のところに訪れて異物を見せたところ、それが業者が使っているものでないことを確認したそうですが、業者には次の日に保健所の立ち入り検査が入り、製造過程の説明を行っています。それ以降、9月3日に業者より問い合わせがあるまで、行政側からは何の連絡もなかったということですが、このことは行政と業者の間に、この件に関して問題のとらえ方に大きな違いがあったためだと思っています。行政側は28日に、異物が業者のものではないことを確認したことで、業者への対応は終わったと思い込み、検査結果が出るまで保護者や児童、生徒への対応に重きを置いてしまったのではないか。一方、業者側は、自分のところのものではないと分かりつつ、早く原因の特定ができて、風評被害を払しょくしたいという思いで、行政からの連絡を待ちながら、不安で眠れない日々を過ごしていたのではないか。原因が特定されるまで、逐一連絡を取り、情報を共有すべきだったと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 斉藤仁(教育長は2016年6月まで)

お答えいたします。今回の学校給食の異物混入において、風評被害による町内食材店、また、ご家族への影響と心労は多大なものであったと認識しております。ハンバーグイコール肉料理との思い込み、加えて調理場で食材をカットする作業はタマネギだけとの報道により、風評被害を与えてしまったことはあってはならないことでありました。町民の皆様への情報発信の在り方についても検討する必要があると痛感したところであります。正しい情報を共有し、小まめな情報交換やコミュニケーションを取りながら、一緒に原因を探っていくという行動が欠け、不安を大きくしてしまったと、深く反省をしているところであります。今後は、作成する危機マニュアルに沿って、調理場内において、それぞれの役割を明確にして、確認体制をより確実なものにしていきたいと考えております。あと、子どもたちに対する説明でございますけれども、各学校に出向き、児童、生徒の皆さんに直接おわびをして、今後とも安心・安全なおいしい給食を食べるようにしていきたいというふうに考えてございます。9月11日から、屈足南小学校をはじめ、今後、各学校を回りたいというふうに考えてございます。以上でございます。

再質問 髙橋浩一

再質問2回目です。今回のことで、メニューの変更や食材を変えることなく、生産者、納入業者、職員がこれまで以上に信頼関係を築きながら、これからも新得の特徴である、おいしい安心・安全な給食を提供してほしいというふうに思っています。人間が行うことなので、今後も異物混入等の事故が発生する確率はゼロではないと思いますが、もしまた、事態が起こった場合には今回のことを踏まえ、素早い、適切な対応ができるよう、体制を整えてほしいと思っています。

答弁 教育長 斉藤仁(教育長は2016年6月まで)

お答えいたします。今回の学校給食における異物混入につきましては、この間、児童、生徒の皆さんをはじめ、保護者の皆さん、町民の皆さん、さらには食材の納入業者の皆さんに多大なる不安や心配をおかけし、心からおわびを申し上げます。今後、このようなことを二度と起こさないよう、給食調理における衛生管理や確認作業の徹底に努め、地場産品を活用した安心で安全な手作りのおいしい給食の提供に努めてまいります。多くの皆様にご迷惑をかけ、たいへん申し訳ありませんでした。[髙橋浩一議員 降壇]

出典:新得町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月17日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる