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新得町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月13日

今後の新得町における建設行政のあり方について

2013年9月13日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「今後の新得町における建設行政のあり方について」質問し、町長 浜田正利、町民課長 及川義美が答弁しました。

質問者
貴戸愛三 議員
答弁者
町長 浜田正利、町民課長 及川義美

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 貴戸愛三

通告書に従いまして、1項目、2点についてお尋ねいたします。今後の新得町における建設行政のあり方についてということで。1.今後の新得町における建設行政のあり方について自治体における社会資本整備および産業基盤整備は、町の発展・維持のため、必要不可欠なものと考えます。その上で2点についてお伺いしたい。1点目は町、単費工事における経費の見直しについてであります。現在、町、単費における工事金額は道・国の工事費に対して、約85パーセントの工事費であります。社会情勢の変化等により、経営上たいへん厳しい状況にあり、経費率の見直しなくしては、町内建設関連企業の経営に大きな影響があると考えますが、町としての対応をお伺いしたい。2点目は道路維持についてであります。町内には国道1路線、道道6路線があります。それらの路線は国・道の財政の厳しさにより、夏維持・冬維持ともに予算が半減されて、まともな道路維持がなされない状況にあります。本来、道路管理者が責任を持って行う業務であることは理解しておりますが、それがなされない現状の今、町として何らかの対応が必要と考えます。以上、お伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

貴戸議員のご質問にお答えいたします。1点目の町の単独工事における経費率の見直しについてありますが、本町における単独工事の経費率については、国や北海道からの補助金が伴う補助事業と比較しますと、低い率となっております。この低い率は、この間の町行政における長い歴史の中で、現行の取り扱いになってきたものと思っております。本年度に入りまして、公共事業の執行にあたり、社会保険、厚生年金の加入など、福利厚生事業の変化を含めた人件費の引き上げ、資材の高騰などに加えまして、人手不足などにより入札の不調、応札がないなど、受注者はもとより発注者も含め、近年にない厳しい環境となっているところであります。今後の取り扱いですが、適切なインフラ整備の推進のため、また地域の雇用の場を守る観点からも、補助事業に係る経費率を念頭に置きながら、次年度に向け総合的に勘案した経費率になるよう、検討していきたいというふうに考えております。次、2点目の国道・道道の維持についてであります。議員からのご指摘のとおり、国・北海道ともに予算の削減ということによりまして、維持管理費が相当な額が縮減されてきているというふうに考えております。現状は、車道と歩道の段差付近の雑草、また冬期の高く積もった道路脇の雪山など、管理が極めて不十分で、住民生活、交通安全上も支障があるという部分も、見受けられているというふうに思っております。町としては、この間住民の通行に大きな支障があるときは、国道・道道の交差点を中心に草刈り、排雪をやむなく実施しているところであります。道路維持は言うまでもなく、道路管理者が行うべきものであり、国道・道道については適切な維持がなされるよう、町としても引き続き関係機関へ働きかけてまいります。また、他の町村も同じような悩みを持っていると思われますので、市町村共通の課題として、町村会等を通じまして関係機関へ要請していきたいというふうに思っております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]

質問 貴戸愛三

建設行政という部分での2点の質問は、私自身が建設業に所属しているという観点から、本来はこういった質問はしないつもりでずっといたのでありますが、そうもいかないような切迫した状況になってきていると思っての質問であります。経費率の見直しというのは、今から30年以上前に町の理事者、そして、新得土建協会の幹部の間で、申し合わせて行われたというふうに聞いております。この経費率が、30年以上続いてきたという部分について、決して新得町が悪いとか、また業界団体の経営度量が足りないとかそういったものではなくて、社会情勢が大きく変化してきている中で、だんだんこれを容認することができなくなってきたというのが、大きな理由だと思います。その中で一番大きな理由は、やはり町以外の発注機関、北海道開発局、道建設部、道農政部、こういったところの工事予算がほぼ半減しているという現状の中で、地元の建設業者も含めて、受注機会を大きく失っている現状があります。今から20年前、北海道開発局はおおむね1兆円の予算を持っておりましたけれども、平成25年度は、総額で4,700億円程度の予算に落ち込んでいると。そういう現状の中で、受注機会を失い、工事施工にあたっている業者の経営を圧迫してきているのが、今の状況であろうというふうに思います。その中で新得町の単費の工事は、施工しても決してもうかるものではないけれども、過去においてはそういった中で、開発局や昔でいう土木現業所、支庁の農政、そういったところから仕事を受注して、外貨を稼いで会社経営の基盤をしっかり守っていこうと。また、それができた時代であるから、単費の削減を飲んできたというのが、一連の流れだというふうに思っております。それが今、半減してしまったということが1点。それから、これは専門的な話になりますが、古い時代は公共工事の歩掛と実勢単価の間に大きな差があったと。ゆえに、経費が少ない工事現場でも何とか飲み込んでやっていけた。例えば、普通作業員の労務費単価が公共では1万6,000円だけれども、実勢は1万2,000円から1万3,000円。そういう時代があったわけでありますから飲み込めた。ところが今、公共歩掛と実勢単価がほとんど変わらない状況になってきて、要するにつぶせる部分がなくなったと。それでもう1つは、町長の答弁にもあったように今、国土交通省の現場で社会保険、厚生年金に加入していない労働者の就労を認めないという方向性を明確に打ち出しました。これは建設業界にとってみますと、法定福利がどのぐらいに膨れ上がるかという部分でありまして、ざっくりの試算でありますけれども、工事費に対して4パーセント程度、経費がかかるというふうに考えています。要するにそういった経費の上昇にも耐えられなくなったというのが、今回の質問の根っこにある考えであります。ぜひとも、その辺を勘案していただいて、新得町の単費工事の経費率を再度、見直していただけるようにお願い申し上げます。2点目であります。国道・道道の維持の問題でありますが、町長の答弁にありますように、当然道路管理者がやるべき維持業務であります。ですから、できれば新得町としても、それから例えば町村会を通しての質問でも、要望でも構いませんので、積極的にやっていただきたいというのが1つ。今、十勝管内で国道が走っていない町村はなくなったと思います。昔は、鹿追が通っていなかったんですね。道道から国道に274号が昇格して、鹿追にも国道が通りましたので、十勝管内で国道の通っていない町村はない。もちろん道道は必ずありますので、各町村みんな共通の悩みを持っていると思いますので、それを通してやっていただきたい。これがまず1つ。その上で、本当にお金がなくてできないというのも事実なんです。4年前、3年前、北海道は道路維持にかかる金を、前年対比×0.7をさらに0.7と2年続けてこれをやった。結果7×7=49で、要するに2年前の50パーセントの維持工事費に下げたというのが現状であります。ですから夏の除草、それから冬の排雪、やりたくてもできないのが現状であります。そのときに、地元自治体がどういう対応をとるのかということになるわけでありますけれども、町民生活の動線が非常に危険な状態になったとすれば、やはり町としてその危険な要因を排除すべきじゃないのかなというのは、私の考え方であります。夏維持、除草に関しても、観光の町という新得町の道道・国道が、非常に草がボーボーであるというのは、イメージダウンにもつながるんじゃないのかなという気がしています。何とか町のほうで対応することができないのかどうなのか。町民のかたによっては、自分の家の周りはきれいに道道であろうが国道であろうが、管理されている町民のかたも数多くいます。しかし、そうではない、人が住んでいない場所とか、そういったことにあまり熱心ではない町民のかたがおられるところは、やはりかなりの部分で草がボーボー生えているという現状があります。そういったところを町が何らかの形で、対応できないのかなということで再質問させていただきます。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。1点目につきましては、さきほどと同じ答弁というふうになるのですけれども。適切なインフラというのは、私も必要だという認識をしておりまして、その適切な整備のためにかかる費用というものは、当然負担をするというそういう考え方を持っております。社会情勢の変化ということもあるようですので、地域の雇用の場ということも観点に置きながら、さきほどと同じように次年度に向けまして、対応していきたいなというふうに思っております。次、2点目であります。議員の指摘というのは、十分理解できるものというふうに思っております。その上で、現実的な問題というのが何点かあるのですけれども、1つは、それぞれが本来やらなければならない仕事に関して、できないから地元の自治体がというふうになったときに、そこにかかる費用を誰が負担するのかというふうになります。結果的に、新得町が負担ということになれば、1つは地方財政法という法律があるのですけれども、この法律議論がどうしてもついて回っていきます。この法律議論を乗り越えることができるかどうかが、正面切っての議論がひとつになろうかなというふうに思っております。あとは、程度と限度の中で必要最小限については、「町民のかたが負担してもやむを得ないですよね」というそういう合意形成も、もう1つ出てくるかなというのが、ある意味現実面かなと思っております。その上で、「お金がないから維持管理ができない」というのは、私も極めて乱暴な管理の仕方かなというふうに思っておりますので、地域に住む人間として、そういう切実な声というものを、あらためてそれぞれ管理する管理者のほうに、伝えていきたいというふうに思っております。以上であります。

質問 貴戸愛三

1点目については、よろしくお願いいたしますということであります。2点目は、新得町民にしてみれば、目の前の道路が国道なのか、道道なのか、町道なのかというのは、基本的に関係のない話だと私は思っております。今、町長が言うように財源の問題として、管理者が管理すべきものだと理解もしている。ただ、町民にしてみれば、「同じ固定資産税を払って、町民税も払って、どうして住民サービスに差が出てくるんだ」という話になったときに、「いや、道路管理者が違うからだ」というのは、私は納得するんですけれども、町民の皆さんにしてみたらどうなのかなというものがあろうかと思います。それで、できればそういう町民感情というのを勘案した中で、新得町の対応というものをとっていただきたいなというのが思いの中にあります。もう1点、例えば家の前の道路をきれいに除草するといったときに、50メートルぐらいのところを除草しますと、45リットルのゴミ袋、正直2つや3つになるんですよ。それで、どういう方法がいいのか分かりませんけれども、町内の美化にボランティアという形の中で、協力してくれているかたがたが結構、町内で見受けられます。たぶんそういった人たちは、そのゴミを自費でゴミ袋に入れるなりなんなりして廃棄していると。そういう人たち、登録制にするのか、町内会長さんにお願いするのか別にして、そういった町内美化のために協力をしてくれるかたには、例えば無料のゴミ袋で町が回収するというのも1つの方法なのかなと。そうすれば、今までそういったものに積極的に協力してくれなかった人も、「ゴミ袋を町が配布してくれるから、家の周りだけやろうか」とか、もうちょっと積極的に参加してくれることもあるのではないかなという気はするんですよね。袋の製作代だけが、町の出費みたいな部分でもし済むのであれば、そういった方法も1つの方法としてあるんじゃないのかなというのが私の考え方なんですが、それで最後の質問にさせていただきます。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。道内の自治体の中で、町道と道道の一体管理を特に除排雪をメーンにして、この間実施してきている町村もあるように伺っております。方法論の問題だというふうに思っておりますので、そういったことも当然、われわれも研究していかなければならないかなというふうに思っております。それからもう1つは、可能か不可能かといったら、これから相当詰めなければならないのですけれども、場合によっては道道を町道に移管を逆にするというのも、選択肢の1つとしてあるかもしれません。これもまた、お金が伴うことであり、現実的な問題かと言われれば、難しい部分も出てくるかもしれない。建前という意味で、そういう管理の方法を変えるという方法もあろうかなというふうに思っております。それからもう1つ、やはり今、貴戸議員からお話しがあったボランティアということでありまして、現実に国道38号線も「花と道の会」、そういったところが中心となって、景観も含めて行っているところもあるというふうに思っております。いずれにしても、ゴミ袋が課題だとすればこれはこれで、対応できていくんじゃないかなというふうに思っていますけれども。最終的にやはり程度と限度がボランティアの範囲内でできるかできないか、どうしてもやはり行政が自らやらなければならない問題なのか。これは、現場、現場で変わってくるかなというふうに思っておりますけれども。いずれにしても、見ているといかがなものかという道路も私自身も感じているところがありますので、管理者にあらためて要望していきたいというふうに思っておりますし、現実的なボランティアということについても、内部でもまた、議論させていただきたいなというふうに思っております。決して現状に満足しているというそういう認識だけは、持っていないということをあえて答弁させていただきまして、3回目とさせていただきます。以上であります。

答弁 町民課長 及川義美(町民課長は2013年12月まで)

議員から要望がありました、道路の清掃美化運動に関するボランティアの袋の提供でございますけれども、町では町内会等々で、「ボランティアで清掃を行う」といった連絡等をいただければ、「ボランティア袋」を提供しておりますし、かつ、それを「ここに集めておきます」といった連絡がありましたならば、町のほうで回収をしているというような状況ですので、ご理解いただきたいと思います。[貴戸愛三議員 降壇]

出典:新得町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月13日 議事録 PDF(24ページ) 間違いを知らせる