新得町議会 平成24年第3回定例会 2012年9月14日
防災減災今後の取り組みは
2012年9月14日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「防災減災今後の取り組みは」について質問し、町長 浜田正利、総務課長 武田芳秋が答弁しました。
- 質問者
- 貴戸愛三 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、総務課長 武田芳秋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 貴戸愛三
1.防災減災今後の取り組みは私は1項目、災害関係の質問をさせていただきます。近年、日本全域で自然災害による被害が多発しております。尊い人命が奪われ、土地、建物等大切な財産を失う事例が後を絶ちません。これらの原因の1つには、気象の変化による過去に経験のしたことのない自然現象、異常気象が挙げられると思います。また1つには、過去に経験していながら、長い年月の間に、その対策・対応に不備や不具合が生じ機能しなかった例もあると考えます。町民の生命、財産を守る立場から、新得町として今後どのように災害対策、減災対策を考えていくのか、お伺いしたいと思います。さらに、その上で園児・児童・生徒への防災教育の在り方、災害弱者と呼ばれるかたがたへの対応、この2点についてもお伺いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
貴戸議員にお答えいたします。新得町地域防災計画は、平成16年4月に作成され、8年が経過しております。作成後には、昨年3月に起きた、想定をはるかに超えた東日本大震災をはじめ、短時間の集中豪雨などにより今までに経験したことがない災害が日本各地で発生しているところであります。町といたしましても現在、国や北海道の防災計画の見直しを受けまして、地域防災計画の見直しを進めているところであります。内容につきましては、直下型地震などを想定した地震対策、十勝岳噴火に対応する警戒レベルの導入、気象庁の新たな土砂災害警報や、気象警報区分の見直し、職員などの初動マニュアル、避難勧告、避難所運営マニュアルなどにつきまして見直しを進め対応したいと考えております。また、今後も各世帯向けに発行しています「防災かわら版」や「防災のしおり」などにより防災意識を高め、減災に努めていきたいと考えております。次に、園児・児童・生徒への防災教育の在り方についてでありますが、新得幼稚園、新得保育所、屈足保育園におきまして、火災や地震、不審者侵入に対し、防災防犯訓練を年間計画に基づきまして毎月1回実施しております。4月からは乳幼児にも、紙芝居や教室での先生のお話しによる防災学習から進め、事前告知による実施、そして突然の緊急訓練への段階的な展開を図っているところであります。また、総合避難訓練と称しまして、年1回消防署と連携し、通報や消防放水も含めた実践さながらの訓練も実施し防災教育に努めているところであります。次に、小中学校における防災教育は、阪神・淡路大震災以来重視され、今回の東日本大震災によって、いっそうの重要性を関係者が自覚しているところであります。本町の小中学校においても、防災教育の指導計画を学年段階に応じて絶えず見直し、少なくても学期中1回以上、地震、火災、不審者を想定した避難訓練を実施しております。今後は、保護者や地域の理解と協力の上、町ぐるみの防災対策に積極的に参加することの必要性を感じているところであります。次に、災害弱者と呼ばれるかたがたへの対応でありますが、災害時に自力で避難できないかたなどで家族などの援護が望めないかたのうち、65歳以上の独り暮らしの高齢者、75歳以上の高齢者のみの世帯や、要介護・要支援の認定を受けたかたがたなど在宅のかたを「災害時要援護者」としており、そのうち登録を希望するかたに対し、町内会、民生・児童委員等による地域支援組織が避難指示などの情報伝達、避難所への避難誘導、安否確認などの支援を行うこととしております。支援の希望があるかたの登録状況でありますが、6月1日現在で、対象者1,023人のうち登録されたかたは631人であります。地域全体で支援していく体制をつくるためには、地域のかたがたの協力が必要不可欠でありまして、特に町内会の協力が重要と考えておりますが、現在、協力いただける町内会数が30パーセントほどですので、今後、協力いただける町内会を増やす取り組みを進めてまいりたいと考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕
質問 貴戸愛三
去年3月11日に起きた東日本大震災、死者・行方不明者が1万8,700人を超えていると。なおかつ、その関連死といわれるかたがたが、だいたい1,600人おられると。要するにたぶん、避難所生活によって体調を崩したかたもおられましょうし、今後を悲観して自ら命を絶ったかたも含めた数字だと思います。それを合わせますと、2万300人、簡単にいえば2万人を超えた災害になっているということであります。そして、1年半たった段階で、あの津波、地震によるいろんな災害の検証が行われていく中で、はっきり見えてきたのは、例えば防災訓練を、しっかりやっていたところというのは非常に被害が少なかった。やっていなかったところはやはり多かった。それから、過去の伝承、言い伝えを、守った地域は被災に遭わなかった。守らず、利便性を考えて、海に近いところに住居を構えたり作業所を構えたところは甚大な被害に遭った。こういったことが、この1年半の間のいろんな検証の中ではっきりしてきました。それで私は、防災対策をやるときのベースというのは防災計画だというふうに思っています。新得町の防災計画、今ここに持ってきています。防災計画としては、決してそんなに悪いものだとは思ってはいません。ただ、年月として8年ほどたってしまっていてどうなんだろうなと、要するに現状に合っているのかどうなのかという部分があります。そういった中で、具体的な取り組みについてお伺いしたいと思います。これは広島県なんですけれども、これは担当者が、消防局が担当したんですけれども、幼児とか、小学校低学年ぐらいまでの間に、今、町長のお話しの例えば紙芝居を使うとか、そういう、これは「ぼうさいダック」という名前のカードゲームみたいなものを取り入れて、防災教育をやる。これは日本損害保険協会がつくってやっているもの。それから、役所の中では、要するに何回も何回も防災訓練をやるわけにいかない。だけれども、こういうときにどうしたらいいかという防災カードを利用した形で、それは1課だけでやるわけじゃなくて全部の課があって、例えば大雨、何ミリ以上雨が降った場合とかに、そういうカードを投げ合いながら、そのときの対応・対策をとっていく。こういう訓練をやっていた自治体は、あの3.11のときにも迅速に対応できたという報告があるんですね。私はそういうものを取り入れていくべきだろうというふうに思います。それでもう1点、これから個別の案件で具体的なことをお聞きしますけれども、地域の特性というのがあります。普通だったら地震とか水害とか、それから火災とか、これに対する防災を作ればいいんですけれども、新得町は火山を持っています。これはほかの地域と違う部分。たぶんトムラウシ温泉から十勝岳までは直線で15キロぐらいかなと。たぶんニペの市街からだと20キロぐらい。過去にあそこは降灰したこともあります。ガスが来たという話もあります。そうしますと、実際に噴火になって降灰して、そして例えば火山性のガスが流れてからではもう遅い。たぶん何センチか降灰すれば、たぶん普通の車ではあそこまで行けない、こういう状況が発生すると思います。そういった部分に関して、そのときに例えば東大雪はどうする、チカベツはどうする、ニペはどうするというものを具体的に盛り込んだ計画というのはやはり作っておくべきだろうというふうに思います。その上で、災害弱者の部分ですけれども、昨年その災害弱者に対する対応として、各町内会、そして民生委員のかたたちにお願いして安否確認等をやってもらいましょうと、もしくは、どうしても避難しなくてはいけない場合はそうやりましょうと。ところが、町内会によっては75歳以上の人が40人以上いるとか、そういう町内会があるんです。1人の町内会長と、班長さんが何人かおられる。民生委員さんというのは1人でいくつもの町内会を担当しているわけですから、これが実際に機能するかどうかということも具体的に考えていかなくてはいけない。そしてもう1つは、災害弱者という部分においては、確かに例えば75歳以上、例えば要支援、要介護、これも入りますけれども、新得町の特性として聴覚障がい者のかたがたに対する対応も必要。私の集めた資料では、広島県の福山市というところでは、聴覚障がい者のかたがたに避難訓練に参加してもらうと。倒壊した家の中にいるという想定の中で、それをやると。携帯している笛を鳴らす、意思表示カードを提示すると。こういった訓練をやって、聴覚障がい者のかたがたに対してもそういう避難訓練を実践してもらうということをやっているんですね。新得町の取り組みとして、こういったものを具体的にやっていったらどうかという1つの提案として、もう一度伺いたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。貴戸議員の根底にあるのは、新得町自身が防災に対して極めて認識が薄いんじゃないのかというのがきっとご指摘の大きなポイントかなというふうに思っておりまして、そういった意味で緊張感というのはわれわれ持っていかなければならないかなというふうに考えております。個別的に何点かありましたけれども、訓練というのは、もちろん必要だというふうに思っておりまして、その訓練もどこまで想定しながら、どこまで緊張感を持って、現実の訓練というものが求められるんじゃないかなというふうに思っておりまして、担当課のほうもほかの訓練の状況を把握しながら対応していきたいというふうに今話を詰めている最中であります。それから、地域の特性ということで十勝岳の話がありまして、ご承知のとおり、今年、十勝岳が噴火してちょうど50年ということで、私自身も十勝岳については懸念をしております。また一方で、屈足の十勝川に見えます、あのがけというのが、上士幌と接しています丸山の噴火が原因でああいう状態になったというふうにもいわれておりまして、そういった意味では、噴火というものについても今までと違う緊張感というのは必要かなという、そういう認識をしております。また、町内会の問題につきましては、この間、廣山議員からも相当言われておりまして、大きな課題というふうに認識をしております。町内会にもお願いをしなければならないですけれども、町内会でも当然対応できないといったものも想定しております。しかし、その想定が現実にどうなのかということも、あらためてまた考えていきたいなというふうに思っております。また、特殊上の聴覚障がい者ということでありまして、わかふじ寮とも連携をとりながら、対応について考えていきたいというふうに思っております。いずれにしても、いつどこで起こるか分からないというのが災害でありまして、そういったことを常に肝に銘じながら対応していきたいなというふうに思っております。以上であります。
質問 貴戸愛三
この防災というものに取り組んでいくときに、基本的な理念というのは絶対動かない。この基本理念というのは人命尊重なんですね。その人命尊重を考えたときに、それぞれの立場で何をやるかという部分が大事になってきます。それで今、防災計画の見直しをしてもらえればいいなというふうに考えています。というのは、これは平成16年、今、24年ですから8年が経過して、いろんな技術革新も出てる。ドッグイヤーとはよく言ったもので、この8年の間にいろんな情報伝達の方法が出てきて変わってきていると。情報伝達というのは非常にその災害時において大事なアイテムになるわけですから、そういった部分で私は多少お金がかかっても、例えば防災のプロというのはコンサルやなんかいます、正直。いろんなその地域地域の特性や何かをつかまえる。もちろん、地形もありましょう。人口の分布もある。どういったかたがたが多いか、そういったのも高齢者が多いです。いろんなものをつかまえて、その地域に合った防災計画を作るというのをなりわいにしてるコンサルタントというのは結構いるんです。たぶん何百万円かかるかと思います。でも、私は1回そういうのをきっちりベースにして作って、あとは町で便乗加工していけばいいと。そして、そういう防災計画を作った上で、私は年に一遍ぐらいは全町的にそういう何かを想定した、例えば避難訓練とか防災訓練をやっていったほうがいいんじゃないのかなというふうに思っているわけです。今、さきほど児童保育課がこういう取り組みをやっていて素晴らしいんです。私も見せてもらった。毎月何を何をやる、何をやると、こう段階的にやっていくんですね。そうすると、新得の幼稚園児、保育園児はそういうベースができた子が今、小学校に上がっていくわけですから、割と取り組みやすいと思う、そういう意味では。そういった部分で、学校教育の部分でも、それに防災計画に基づいた形で新たな加工をしていくとか、そういう形に取り組んでいってもらえればいいのかなと。今、私が言いたいのは、新たなる防災計画を作るのかどうかは、これを加工することによって対応できるのか。だけれども、やはりある程度その防災のプロにお願いするというのが1つ。そして、それが出来上がったら、まず知識教育、水害のときはこうしますよとか、地震のときはこうしますよというのを町民の皆さんに広く理解してもらった上で、今度は防災訓練をやることによって意識を高めるという作業をなんとか新得町でやれないかどうか、これを再度質問させていただきます。
答弁 総務課長 武田芳秋(総務課長は2016年6月まで)
お答えいたします。防災計画の見直しということで今お話しがありまして、さきほど町長の答弁にもありましたけれども、今後、今までの防災計画に盛り込んでいなかった、例えばさきほど言いました十勝岳の噴火の関係だとか、これもやはり近年、警戒レベルの導入も細かくなってきておりますので、その辺も盛り込んでいきたいと思っていますし、あと気象庁の土砂災害警報とか、そういうのも細かく示されていますので、その辺さきほど言いましたようにプロということでどうかなという話もありましたので、それも含めて今の聞いていることもありますので、そのことも含めて考えていきたいなというふうに思っておりまして、それができた暁には、貴戸議員が言われるように防災訓練を全町的に行っていきたいなと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。以上であります。〔貴戸愛三議員 降壇〕