新得町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月9日
移住施策の取り組みを
2012年3月9日、新得町議会の一般質問で、貴戸愛三議員が「移住施策の取り組みを」について質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 貴戸愛三 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 貴戸愛三
通告に従いまして、1項目について質問させていただきます。1.移住施策の取り組みを新得町が移住体験施設を整備して3年が経過いたしました。24年度には屈足地区にも移住体験施設が整備され、3施設での移住体験が可能になるということであり、その取り組みは評価するところであります。しかしながら、今後移住体験から移住へと成果を挙げるためには、新たなる取り組みが必要と考えます。移住を考えるかたがたにとって、まず必要なのは雇用であります。町内における求人状況の把握、また町が創出する雇用というものを情報発信し、移住希望者の背中を押す施策、またそういったかたがたへのフォローアップ体制の確立が必要と考えます。新得町として今後どのような移住対策を考えていくのか、お伺いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
貴戸議員のご質問にお答えいたします。本町における移住促進の取り組みにつきましては、平成17年度に移住相談を受けるワンストップ窓口を設置し、ホームページやパンフレットなどによる情報発信を行いながら移住相談に対応してきました。これまでに延べ78件の相談を受けまして、15世帯31名が移住につながっております。また、平成21年度からは移住体験事業にも取り組んでおりますが、これまでに18世帯41名が移住体験を行っており、滞在日数は延べ795日となっております。このうち、3世帯9名のかたが完全移住したほか、1世帯2名のかたが季節的に居住する二地域居住につながっております。ご質問の移住希望者に対する雇用の創出でありますが、若い世代のかたがたの移住を促進するためには、仕事の確保が一番大きな課題というふうにわれわれも認識しております。これまでも町内の求人情報やハローワークの情報などを提供し対応しているところですが、厳しい雇用情勢や相談者が望む職種の情報がないなど、雇用の確保はたいへん厳しいというところであります。そうした中、移住定住の新たな試みとして、北海道移住促進協議会と連携し、本年1月に「転地型テレワーク」の実証事業を行ったところであります。これは、情報通信環境を活用しまして、会社以外の場所でも業務の遂行が可能との一定の成果が出たところであります。今後も本格的な事業展開を目指し、さらに研究を進めていきたいと考えております。また、もう1つの取り組みといたしまして、都市圏から地域協力活動に従事する協力隊員を募集し、地方への人の流れを創出する総務省の「地域おこし協力隊」事業にも新年度以降取り組みができないか検討していきたいと考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕
質問 貴戸愛三
1時間ほど前に町長から答弁いただきまして、どういう内容かちょっと忘れたわけではないので。実を言いますと、私は過去にこの移住の関係で一般質問をしたことがございます。何でまたやるんだということでございますけれども。実を言いますと、昨年10月に総務厚生常任委員会で道外所管事務調査ということで、隠岐郡海士町というところを訪問させていただきました。そのとき、この海士町は地方自治体の中では今かなり有名な自治体でありまして、人口は今、2,300数十人、2,400人を切る町でありながら、Iターン・Uターンの数が総勢で230人を超えるという町でありました。戻ってきているかたは20代から30代、若いかたが多いと。そういう若いかたが戻ってきているとか移住しながら、実際の話としては高齢化率39パーセントを超える自治体であります。なぜこれだけ多くのかたがたが、この海士町というところに移住するのかということを考えたときに、いろいろ質問してみようかなと思ったわけであります。地理的条件は非常に悪いところであります。島根県本土から海の上60キロメートル、普通のヘリで4時間、高速艇でも2時間半、しかも日本一高いフェリー代という土地でありました。それで、お伺いして、役場の担当課長さん、それから実際移住をされたかたのいろんな話をお伺いして、わが町と比較してどうなんだろうという部分で今回の質問に至ったということであります。人口2,400人を切る町でありますから、町場の中の雇用というのもそれほどあるものではない。それでも多くの人がなぜ移住になっているのかというということでありますが、まず第1点目として、情報の発信量が違うということだと思います。例えば新得町で町内の雇用が発生したという場合は、例えば民間であればハローワークを通して、町の広報を通してといった形の中での広報活動になる。ところが、ここの海士町というのは全国に向かって発信をすると。ここでたまたま観光協会に採用された女性のかたは、クリナビという全国の求人サイトを見て応募をかけたと。すなわち、新得町もしくは十勝管内を相手にすれば、せいぜい新得町は6千何百人、十勝管内でやっても30何万人の人間を相手ということになるわけですけれども、この町はそういう町の中で雇用が生まれたら、全国に発信をして、全国から人が応募するのを待つと、こういう形をとっているようであります。結果、かなりの多くのかたの応募がある。一次選考で書類選考をやって二次にもっていくと、こういう活動をされているようであります。新得町として、今後そういった町内における雇用が発生した場合、これは行政、役場の中のものもそうですし、例えば民間の中で発生した雇用というものに対してそういった活動をしていく考えがあるかないか、これが1つ。それから、いろんな情報サイトがある中で、移住の部分については北海道がつくっている移住サイトがございます。自治体によっては、それぞれのサイトを開いて就職案内をかけている自治体もあるようであります。わが新得町の場合はそこまで至っていないと。要するに移住をする人の最大の問題は雇用面だと。雇用情報を全国に発信することによって、さらに移住者の獲得を図ることができるのではないかというのが私の考え方であります。その中で、例えば民間の雇用は別にして、例えば新得町内、新得町役場内における雇用の創出の部分についてもう1つお伺いしますけれども。今、新得町が抱えているいろんな施設等における維持や管理、そういったものは入札だったり、指定管理の委託だったり、いろんな形でやられているわけですから、それをどうこうするという気は全然ないんです。ただ、新たに何か町が管理しなくてはいけないものとか、今、新得町役場内にあるものを外に出して新たな活動を求めるというような場合、アウトソーシングをしたいというようなケースがあったときに、こういった形の中での、要するに全国に向けて情報発信をしていくということが可能なのかどうなのか。例えば具体的な話をしますが、例えば今、狩勝高原の再整備などというのが出てきています。本年の予算にも入っている。今までは狩勝の梅園の草刈り程度でございますけれども、これからガーデン街道に加入するかどうかは別にして、これからいろんな園地の整備をやるということになれば、ある程度専門的な知識を持ったかたを例えば採用する。例えばそのときに、全国に発信してそういう知識を持った人を求める。また、例えばこの海士町というところは観光協会の職員が8人いると。観光協会を完全に役場の中から離して、もちろん役場の補助がなければ運営できていないのが現実でありますけれども、8人の人間が町の観光資源開発のためにいろいろやっている。例えば、今、新得町の場合は観光協会は内部に事務局を置いて活動されている。例えばそれを外に出したときに、そこで働く人を全国へピーアールをかけて求める。例えばこういったことができないのかどうなのか、具体的なものを出し過ぎかもしれませんけれども、町長の考えをお伺いしたい。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。最終的には関係するそれぞれの課長も含めて合意形成をこれからしていかなければならないんですけれども、一般論ということでお答えをさせていただきます。私は全国化に向けて情報発信をした上で人材募集をするというのは、これはあり得るというふうに思っています。しかしなんですけれども、貴戸議員も今ありましたけれども、専門的知識という部分で私はどうしても出てくるかなというふうに思っています。裏を返せばそのポストによるというふうに思っています。雇用環境は町内のかたがたにとっても厳しい。それらも当然頭に入れなければならないというふうに私は思っていますので、最終的には今お話ししたとおりのポストなり、全体のバランスの中で実施する必要もあるのではないかなと。極めて抽象的な答弁で申し訳ないんですけれども、今答えられるのはそれぐらいかなというふうに思っています。以上であります。
質問 貴戸愛三
新得町内で雇用が生まれる。当然、地元のかたがたに仕事に就いてもらいたい。IターンよりはできればUターン。そういういろんな考え方がある中で要するに何が必要なのかというのは、例えば若い世代の就労生産人口を増やすという努力はやはり必要なんだと。そのときに、わずか2,300数十人の町が230人のIターンに成功した先例というのがあるわけですよね。私は、まねしない手はないのではないのかと。少なくとも交通事情等を考えれば、わが町よりははるかに条件的には悪い町がそういったことを成功している。それで、午前中、湯浅議員が高校の質問をされました。この質問とは実際は関係ないですけれども。その結果として、その波及効果という意味合いで出たのが、この海士町には隠岐島前高校という高校がございます。今年、平成23年度までは1間口、ところが24年度から島根県で唯一2間口になる高校であります。なぜこの高校がそういうふうになったのかと言いますと、高校の存続が危ないといったときに、こうやって町のいろんな情報のもとに移住をしてきたかたがたが、要するに高校を守ろうということで、高校の授業が終わった放課後に塾を開いて、子どもたちにいろいろ勉強を教えたと。戻ってきているかたがすばらしい学歴の持ち主だったと。結果、30数名の1学年から平成23年には11名が国公立に入学した。その結果を受けて島根県教育委員会が平成24年度からは2間口にしたと、こういう波及効果が生まれた。こういう実例もあります。要するに一生懸命こういった活動をやって、たまたまそうやって来てくれた人たちが違う部分で町おこしというか、そういう取り組みをしてくれた結果、そこできっと考えなかったと思うんですけれども、結果的に高校1間口、一時は廃校になるのではないかといううわさもあったものが2間口に復活したという事実もあります。私は、若い人たちがわが町に来てくれて、そしていろんな活動をしてくれる。その生産人口の若返りというのは、きっと新得町にとっても大きくプラスするのではないのかと、そういった意味で全国に発信してほしいということなんです。もちろん地元の雇用も大切ですから、それを否定するものではない。ただ、新たに生まれるもの。それからもう1つ、さきほど質問するのを忘れました。民間で発生した求人というものを、もちろん民間の人の許しを得てということになりますけれども、そういったものも発信してもいいのではないか。要するに北海道に住みたいけれども職がない、だから来れないというかたもたくさんいる。では職の紹介があれば、もしかしたらそれを契機にわが町に来てくれるかもしれない。これは地域戦略室ではなくて、そのものを把握するのは本来産業課かもしれませんけれども、産業課と地域戦略室が連携をとって、地元の民間にどのくらいの雇用、求人があるのか。そして、それを例えばネットにアップして全国に発信すると。こういう活動をしながら1人でも多くの移住者を獲得する施策を進めるのがいいのではないかなと私は思っているんですけれども、最後に町長のお答えを聞いて終わりにしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。私も海士町は行ったことがないので細かな状況というのは把握していないんですけれども、今回行かれたかたの報告書を読ませていただいた部分がありまして、そこの町長の姿勢という中で「最後尾から最先端」でしたか、そういう姿勢の下、置かれている町の現状に対して極めて厳しい危機感を持っていた中でさまざまなことをこの間取り組んできたというふうに思っておりまして、その結果が貴戸議員の言われた人材という意味で島外のかたがたへ広く情報発信をして、Iターン、Uターン、最終的には地域の産業の創設というところまでつながったのではないかなと、そんな気がしております。そういった意味で新得町においても危機感というのは同じだというふうに思っておりまして、そういう力のあるかたがそれぞれのポストについていただいて、その上で次のことも考えながら町の産業というものを考えていただけると、そういうふうになれば本当にありがたいことだなというふうに思っております。そういった選択肢という意味では私も否定するつもりはございませんので、どの辺が最終的に自分自身で懸念をしている、地元のかたがたとの雇用の問題も含めてバランスがとれるのか、それからそういう専門性も含めてどういったものが考えられるのか、状況に応じてはやはり町外ということで全国に発信をするというのは当然のことかなというふうに思っていますので。あらためて行政内部でさまざまな中で検討をしながら、きっとスピード感も求められているのではないかなというふうに思っていますので、その辺も十分頭に入れながら対応していきたいというふうに思っています。以上であります。〔貴戸愛三議員 降壇〕