新得町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月13日
郷土資料館の進めについて
2010年9月13日、新得町議会の一般質問で、宗像一議員が「郷土資料館の進めについて」質問し、教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 山本均、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 宗像一 議員
- 答弁者
- 教育委員長 廣瀬顯嗣、教育長 山本均、町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 宗像一
1.郷土資料館の進めについて私は郷土資料館の開設の進めについて、私の思いを質問させていただこうと思います。福祉事業が移設されるという上佐幌小学校の後利用の検討をされていますが、私はその学校の利用を本町の郷土資料館として開設を考えてはいかがかということで提案をしたいと思うのでございます。本町も開基110年の歳月がここに過ぎました。旧新内小学校裏の倉庫ということで私は通告したんですが、正しくは郷土資料収蔵庫と申すそうでございまして、まず訂正とおわびを申し上げたいと思います。その収蔵庫には数多くの歴史物が保管されています。その資材をもっと広く展示、公開すると。そして教養を深めるため、当時の様子を再現できないものかなと考えるのでございます。また、本町の開拓に苦闘された、その開拓史跡の調査、研究のために、昭和56年に新得町郷土研究会が設立されており、会員皆さんの手で郷土歴史の調査資料が冊子に収められ、図書館に展示、貸し出されているのでございます。その貴重な歴史誌の記念資料の展示を広く観覧させ、認識を深めるための工夫ができないものかと思うしだいです。そして、当時本町にあった学校も、時世の変わりで今は10校が廃校になってしまいました。私の母校、屈足小学校も廃校になりました。しかし、学校での思い出、また懐古があります。また、多くの同窓生がいます。今は2代、3代と時世は変わりましたが、開拓地域で貢献された佳景に思いをはせ訪れる家族の方もいると思うのです。廃校となった資料の添付、写真、校章、記念物などを展示してはどうでしょうか。開拓先人の史跡が町民の郷土への愛着を深め、また郷土への思いをはせるために、そして歴史は後人によって新たな史実が生まれると思うんです。先に述べた3つの遺物をそろえた本町の郷土資料館の開設を検討してはいかがということで、とりあえず今進められている上佐幌小学校の後利用の進めがどのようになっているか、その状況と保存されている歴史物の今後の活用方法、私の申す一連の郷土資料館、その開設ということで、どのように感じられるかお伺いしたいと思います。
答弁 教育委員長 廣瀬顯嗣(教育委員長は2014年3月まで)
宗像議員のご質問にお答えいたします。現在の郷土史料の保管状況ですが、過去において町内の学校物置等に分散して保管しておりましたが、1か所に集中管理をするため、平成3年度に旧新内小学校体育館を内部改修して郷土史料を収蔵し、現在に至っております。収蔵品は、生活用具、農業、林業関係の資料を中心に約2,100点にのぼりますが、平成14年度にデータベース化を図り、その後も郷土研究会の皆さんのご協力をいただいて保存状態を点検しております。利用については、小学校郷土学習に活用したり、公民館でその年ごとのテーマを持って展示会などを行っております。ご提案のあった旧上佐幌小学校を郷土史料館に利用をとのことですが、旧上佐幌小学校の再利用の進ちょく状況をご説明しますと、現在グループホームとして運営されている「上佐幌ふれあい館」は、施設の是正措置として来年3月をめどに町内での移転が計画されております。先般、上佐幌地域のかたがたへ、この間の経過の説明と移転後の利活用について意見交換がされております。施設の利活用につきましては、地域としても検討していきたいとのお話をいただいておりますので、その結果を待って、町として判断してまいりたいと考えております。閉校後の学校施設の利活用については、この間、将来にわたる維持管理経費を町が負担しない方向での取り進めを基本にしておりますが、今後も地域と十分協議をしながら検討していくことにしております。教育委員会としても、現在の収蔵庫が狭く収納スペースも限界にきていますし、見学される方が見づらいこともありますが、郷土史料館は管理運営等において多くの課題があると思っています。将来的なことを考えながら検討することが必要であると思っています。2点目の郷土研究会による「開拓の足跡」、「しんとくの史跡」などの郷土歴史の冊子につきましては、図書館で貸し出しをされております。今後も貴重な資料として一般貸し出しを続けてまいります。次に、3点目の廃校になった学校の資料については、統合先の学校などにおいて保管されていますが、今後、収蔵施設の検討とともに、郷土史料として定期的に展示し、町の歴史として広く知ってもらうようにしたいと思っております。以上であります。〔廣瀬顯嗣教育委員長 降壇〕
質問 宗像一
今、回答をいただきまして、まず学校の再利用について、ちょっと私も早くからこの資料館というのが本町にとって必要な建物だというふうに思っていたものですから、佐幌小学校のときにとこう思ったりしたんですけれども、いろいろ私どもが聞いたときには、もうドッグフードですか、の関係が決まっているようなこともあったものですから、ちょっと今回、私も急いで質問させていただいたわけでございます。今聞いてみますと、地元の地域の方の意見を尊重しながらやっていくということでございますので、ひとつそこら辺で私の思いも検討していただけたらなと、かように思うわけでございます。まだ校舎も新しく、伝統のある学校です。もう少し住民の意見を聞いてですね、町全体の進めについての検討もやはりされるべきじゃないかと思うんです。それで郷土資料館の開設の件ですが、旧新内小学校の学校はもう、あの校舎は昭和8年に建設されて、49年に廃校になっているんですね。そして平成3年に、今、回答があったように、それを修復して新内ホールとして利用していると同時に、郷土収蔵庫は体育館を改修して利用していると。非常に古い建物なんですね。私もあそこの資料館を見にも行ってきましたけれども、シャッターが下ろされ、もちろん使われていないものですからあれですけれども、一度あそこを議会で研修したときには相当の数、今聞いても2,100ぐらいのあれが保存されているということですから、相当の数なわけですね。それで、ひとつなんとか保存されている歴史物の活用法ということをこの機会に考えるべきじゃないかと、かように思うわけです。それで私は、なぜ上佐幌の場所を選んだかという理由になるわけでございますが、まず毎日の開館ということは非常に無理なことです。また、それだけの観覧者がなかなかいません。私も鹿追町あるいは清水町のほうも一応いろいろ研修してきましたけれども、やはりそれはいないんですね。それで、レディースファームスクールの隣接であり、施設の管理はそのスクール施設業務の方にお願いができるんじゃないかというふうに思うわけです。また、スクールの研修生も全国から来ております。そういった方にも、この地域の研修、学習にもなるんじゃないかと。また、非常にあそこは、もう酪農関係でもあれしますから除雪の心配はないし、それと同時に狩勝峠、サホロリゾート、またゴルフ場と非常に観光地でもあり、また富村牛方面、岩松経由の観光ルートなどの非常に立地条件がいいんじゃないかと、それらのことを思うわけです。体育館の使用までということで思いましたが、なかなかそれは地域希望もあるようですから、それは尊重してあげてですね、当座、なんとか校舎側の使用で、工夫により有効な活用の検討を計画していただきたいと。そして、郷土研究会の豊富な史跡の収集物の活用をやはり考えるべきじゃないかと。第1号から第5号の歴史誌の発行、また開基90年には開拓の足跡、平成6年には新得の史跡、また開基100年には夢基金によって「ふるさとの伝承」という貴重な歴史誌を残されています。その冊子の活用方法をどうしたらいいかということも検討するべきじゃないかと、かように思うわけでございます。さらに、町内にはボランティアで鉄道マップ館を開いている方、また9月8日付の新聞報道では、NPO の法人の方が旧新内駅を利用して旧狩勝線の資料館を改装しているという報道もありました。私の友人は、屈足旭町に趣味で「がらくた館」という名を付けて史物の展示、観覧を始めましたが、残念なことに長い闘病生活で再起不能となり閉館やむなしです。そのようなところも活用はできないものかと望みをするところでございます。このようにボランティアの方もそれぞれ思いをもってやっているわけでございます。ほかに、郷土研究会の皆さんは、町内のそれぞれの要所に約52か所に及ぶ史跡銘板、また木柱、石柱と数多く会員の手で設置されています。冊子には色刷りで、その史跡マップも付いております。そのような様子を資料館があれば、伝言板により知らせ、案内もできると。また、ボランティアの方の場所もいろいろと案内できるのではなかろうかと思うわけでございます。ここで、111年のこの開基になりまして、郷土資料館開設の進めを成功させていくということも考えていただきたいと、そういう私の思いで申しましたが、いかがでしょうか。再質問したいと思います。よろしくお願いします。
答弁 教育長 山本均(教育長は2012年9月まで)
お答えしたいと思います。旧新内小学校の郷土資料収蔵庫ですが、教育委員会といたしましても、例えば収納スペースのこと、それから場所、また活用の利便性のなどから新たな場所の必要性は多いに感じているところであります。今後、財政面、また施設の形態によって、いろんなクリアしなければいけないこともありますし、他市町村の活用状況を見ながら、今後、全庁的に検討しなければいけないと思っているわけございます。ただ、新内小学校に現在、資料を収集しているところの良さもあります。それは昨年、ある小学校の4年生が、昔の道具を調べながら、かつての机やいすや時計を見ながら、廊下のきしみを感じながら、その年月を経過させることを肌で感じてきた授業ができる場所でもあります。そのときには地域の先輩で町郷土研究会の会長さんや戦争に行った人も来ていただいて、子どもたちは目を食い入るように聞いておりました。「そのような利便もあることは、議員はご承知だ」とかお話ししました。そして、清水とか鹿追、ほかの管内も私は興味を持って行ってきました。展示しております。もちろん、普段はあまり人は来ないようでございますが、それなりの活は私も考えております。私のように十勝をよく知らないものにとっては非常に興味、関心も示すところでございます。それから、民間の方の資料館と言いましたが、これは私もすごいことだと思っております。新得町の歴史や文化を残しているかたがたに敬意を表します。と同時に、郷土研のボランティアの方にも感謝しているところでございます。いずれにしましても、議員のお話も十分踏まえながら、さらに全庁的に検討したいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
質問 宗像一
非常に新内小学校の利用という形も考えながら、確かに歩けば足音もしてあれでしょうけれども、私も学校をこのあいだ見てきましたら、非常にきれいにガラスもふかれて、非常に管理が行き届いているんですね。私も家内と行ってびっくりしたんですよ。家庭でもあれだけガラスをきれいにしてあれするというのは、なかなかできることじゃないなということで話したんですが、たまたま音楽祭ですか、何かがあるからかなと、こう思ったりもしたのですが。いずれにしろ、あの学校も非常に歴史のある学校だと思っています。しかし、ちょっと古いんじゃないですか。もう屋根はきれいに塗ってあります。あの収蔵庫のほうもきれいに屋根は塗って本当に素晴らしいなとこう思うんですけれども、あそこまでに行く関係、そして校舎もかなりもう古くなっている状態の中で、あそこを避けるような検討をする余地があるんじゃないかなと、かように思うんです。その点、上佐幌小学校は先に申したようなことですから、ひとつ再検討していただきたいなとこう思うんです。私も議員生活15年になりました。質問しても「検討する」という答弁では、議員活動とは言えないと、かように思っています。来春は議員の改選時期でもあります。隣町の郷土資料館も視察見学した折りには、鹿追町、清水町は図書館の2階で、開館日時は同じ、そして10時から午後6時まで開かれていると。冬期間も開かれており、受付は申し込みをすると、ゆっくりと観覧できるような状態になっております。そして、清水町はさらに、きたくま文化蔵、旧北熊牛小学校の跡地利用をされて、さすが文化の町だなという思いもしました。ここも土・日・祭日の開館です。そして管理人もいます。鹿追町は、あの図書館の上以外にもう1か所何か場所があると聞きました。しかし、そこは私は見ておりません。非常にそういったことで新得町にないからやれということじゃなくして、そういう歴史物をきちんと管理している、その研究会の皆さんのですね、その思いも、きちんとやはりここで踏まえなければいけないと思うんですよ。毎年、われわれに報告されております「新得町教育提要」をこのあいだ頂きました。この57ページの(5)番に、「郷土史料の活用」ということを書かれております。そして3つの要点項目が書かれています。実現に向けて、ぜひ頑張ってほしいなと思うんです。これは教育委員会の答弁だということは分かりつつも、町長の意見を聞きたいということで私は通告をしたわけでございますが、最後の執行権限は町長です。なんとか町長のお答えを最後にいただければなと、かように思うわけですが、もし許していただければお願いしたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えをいたします。新得町開拓110年の節目を昨年迎えたわけでありまして、あらためてこの先人のかたがたの努力というものには敬意を表するところでありまして、その努力の中にあった、いろんなこの生活用具を含めた、この歴史というものについては私自身も興味があるところであります。新内小学校にも足を運ばせていただきました。その上でであります。さきほどの教育委員会の答弁のとおり、資料を収める館という意味では、さきほどの現状の認識というふうに私自身も思っております。その上で、宗像議員は一歩踏み込んだ資料館という、またちょっと違うものかなというふうに思っておりまして、教育委員会のほうでもいろんな角度から検討していきたいということであります。郷土史研究会の方を含めて、いろんな議論が私、この間もあったのではないかなというそんな認識をしておりまして、その間の議論、それから教育委員会のほうで答弁をした「これからも議論をしていく」というそういう内容をですね、注意深く見守っていきたいというのが今の答弁かなというふうに思っておりますけども、ただ、いずれにしても文化という意味で、新得町にもしかしたら欠けている部分かもしれません。その辺も含めてですね、どういう姿が一番いいものになるのか、きっと教育委員会でも相当突っ込んだ議論がされるのではないかなというふうに思っておりますので、ぜひその議論の結果について最大限努力をしていきたいというふうに思っております。以上であります。
質問 宗像一
ありがとうございました。[宗像一議員 降壇]