新得町議会 平成22年第1回定例会 2010年3月11日
高齢者在宅福祉の充実に向けた一人暮らし高齢者等の対策について
2010年3月11日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「高齢者在宅福祉の充実に向けた一人暮らし高齢者等の対策について」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
高齢者在宅福祉の充実に向けた一人暮らし高齢者等の対策について、伺っていきたいと思います。1.高齢者在宅福祉の充実に向けた一人暮らし高齢者等の対策について介護保険制度がスタートして10年、さまざまな改正を加えてきた一方で、さまざまな住環境の変化からニーズも高くなり、さらに充実に向けた取り組みが必要になっています。そして高齢化率はさらに高く、新得町は20年5月現在ですが31.1パーセントに至っています。このような中で、一人暮らし高齢者は約600名、また施設や入院者を除きますと平成20年12月段階で410名になっており、全人口の1割近くになろうとしている状況であります。一人暮らし高齢者の思いは、生活不安はもとより、緊急時、災害、事故、予想できない犯罪、病気、環境整理などなど、さまざまな不安や心配があります。安心して暮らせる地域づくりと取り組みが求められています。新得町としても訪問安否確認、緊急通報システム設置、除雪対策、配食サービスなどが取り組まれていますが、安心・安全な町づくりとして、さらなる取り組みの充実を求める必要から、以下の事項についてお伺いしていきたいと思います。1点目としては、一人暮らし高齢者等の見守り活動等を実施するシステムづくりとして、仮称でありますが、小地域ネットワーク推進事業を取り組む必要があると思いますが伺います。また同時に推進事業を地域、町内会等との緊密な連携のもとに推進されることが現実的と思いますが、この点について第1点目にお伺いします。2つ目に、福祉政策を推進する場合、医療と福祉対策との連携がより大切と思いますが、在宅医療支援も含めた保障を明らかにすべきと考え、新得的な体制を打ち出すべきと考えますが、2点目に伺っておきたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
廣山議員にお答えをいたします。本町の高齢化率は、平成21年10月1日現在31.9パーセントであり、全道では高いほうから75番目、管内では7番目にあります。高齢者の皆さんが安心して住み慣れたところで生活をしていただくためにも、より一層の対応が必要かと考えております。現在、本町では、「災害時要援護者避難支援プラン」を策定し、風水害、地震などすべての災害を対象として、ほかの方からの支援がなければ避難ができない在宅の方を対象に、防災情報の伝達や避難誘導などの支援体制の整備をすることとしております。この体制を確立するために、平成22年度において高齢者あるいは障がい者などの対象者を把握し、個人の生活状況、連絡先など、災害時に必要とする情報の把握を個人の同意を基に行い、個人計画を策定することとしております。当然、こうした情報が、町内会あるいは民生委員、関係機関に提供できるよう同意を得ることも併せて考えております。その上で今、本町の大きな課題とされております一人暮らしの高齢者、あるいは障がい者、在宅療養者などに対し、緊急時に対応できるシステムを整備することが重要と考えております。こうした対応システムが確立できれば、廣山議員からご提案のあるシステムに結びつけていくことが可能になるのではと考えております。次に、福祉と医療の連携については、ますます医療環境が厳しくなる中、高齢者にかかわる医療体制および充実はたいへん重要になってくると考えております。公的医療機関のない本町においては大きな課題と考えておりますので、ご提案ありました在宅療養支援についても勉強させていただきたいと考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕
質問 廣山輝男
町長からの答弁は一応受け止めさせていただきますが、さらに求めるところは求めていきたいなと思います。一人暮らし高齢者等の見守り等を実施するシステムづくり、これに関する答弁といたしましては、今、議論中の支援制度ですね、援護者制度、こういったものが今、具体的に検討されているということは受け止めております。それで、これとたいへん共通することがたくさんありますから、そのことについては、私も積極的にこれは早急に進めておくべきだろうということは受け止めさせていただきたいと思います。しかしながら、私も町内におりまして、具体的には町内会活動を通じながら、さまざまな経験をさせていただいております。私は3年前から見守り高齢者等に対する町内会における取り組みはやってきたつもりであります。もちろん、いろんな壁がありました。なんといっても個人情報に基づく、さまざまな壁といいましょうか、法律的といいましょうか、そういうものも含めまして、あるいは場合によっては「個人のプライバシーの問題だから、そんなところまで求めるな」というようなこともありまして、たいへん不安と心配はたくさんあるわけでありますが、具体的に100パーセント町民の理解が得られるかどうかということも、また一方では「壁」という言葉で表現させていただいては、たいへん失礼かもしれませんが、そういう課題もあった中での経験であります。しかし、現実問題ですね、やはり相当な高齢者、具体的に今、新得全体では32パーセント近くになってはおりますが、具体的に町内でいいますと、もう50パーセントを超えているところもありますし、あるいは一人暮らしでなくても、おじいちゃんとおばあちゃんと二人っきりであっても、なかなか大変だというようなところもありますし、私の町内では、夏は新得、十勝管内で仕事をして、札幌へ冬は働きにいくという、いわゆる公営住宅がかなり多いですから、そういう悩み。つまり「隣の人がいなくなったんだけど、どうしたんでしょうね」という、逆にいえば隣の方から心配もあるわけですね。そういう町とした、新得全体に波及するかどうかは別にしてもですね、ちょっと違うような町内の中での、この3年間の取り組み経験もありますから、一概にですね、すべてこういう形でやるべきだということは、なかなか対応できないのが事実であります。しかし、この間、例えば私たちは除雪もしました。あるいは聞く場といって、いろいろと個人のお話も聞きながら。ただ、さきほどの援護制度の中で、いろんな調査をしながら個人的な把握もするということ、それはなかなかです。今、私の立場では把握できません。つまり、例えば「おばあちゃん、何かあったときにどこへ連絡していいの」というようなところまでですね、お話ししてくれるところと、お話ししてくれないところなどなど、たいへん取り組みの過程の中ではたいへん悩みもあります。しかし、安心・安全な町づくりのためには、やはりここを乗り越えていかなければならないんじゃないかなという感じがいたしましてですね、今回このような質問をさせていただいているところであります。したがって、いま一度、町長にも求めていきたいのですが。現状、今、新得町内の中でいろいろ聞かされてくるところはあるわけで、町内でも具体的に100パーセントじゃなくてもですね、その一人暮らし対策的なことで取り組まれている実態もあるようにも聞いております。したがって、現状、新得町内の現実状態はどうなのかと。これは町内会別なのか企業別なのか、あるいはそれぞれのさまざまな団体もありますから、そういうことも含めてですね、ちゃんと町内の実情というものも把握しておく必要があるんじゃないかなという感じがしないわけではありません。そういったものをベースにしながら、さきほどの援護制度の場合はですね、一応、災害的なところに周知しますからですね、そこまでは至ってないのかもしれませんが、町内会あるいは地域、あるいは企業、あるいはそれぞれの団体、そこら辺における現状は、こういった対策に関してね、一人暮らし対策等についてですよ、それはどうなのかということを、いまいち調査する必要があるのではないかと。それから2つ目に、今後、私が提起していることと、さきほどの町長の答弁は要援護制度、災害の関係でありますから、ちょっと違いますからね。私がさきほど申し上げました、これは仮称でありますが小地域ネットワーク推進事業、こういったもののマニュアル要項をですね、つくるお考えがあるかどうか。私はつくっていくべきだろうというように問題提起しているところでありますが。この辺について、いまいちお考えいただきたいし、最後にはこの部分では、さきほどの、名称は仮称で申し上げておりますが小地域ネットワーク推進事業、こういったものをさらにつくる考えは率直にあるのかどうなのかということまでですね、町長の考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。この町内会というのが昔からありまして、昔は家族が二世代、三世代といった中で町内活動が取り組まれてきたかなというふうに思っておりまして、時代の経過とともに核家族が進んで、その上で単身の方もいらっしゃると。そういう方が混在している現状の町内会の中で、横の連携をとりながら、お互いがお互いを補完し合っていくような風潮というのは、なかなか昔と変わってきていると。これは皆さん認識されているというふうに思っております。そういった中においても、地域で生活していくことをどう支えるかということの話につきるかなというふうに思っております。その上で、具体的に提案の2点、1つは現状の把握ということでありますが、必要でないかということですから、当然、今回のやろうとすることの中で把握をしていかなきゃならないのではないかというふうに思っておりますので、求められるレベルと把握しようとするレベルに差があるかどうか、ちょっと今の段階、お話しできませんけども、いずれにしても個人の同意を得た上で、そういうものを把握していくということしか今の段階、お答えできないかなというふうに思っております。また、2点目の小地域ネットワーク推進事業を取り組むか取り組まないかということでありますけども。今、行政側でやろうとしていることと、それから廣山議員の提案されていることの差というのがどういうものかというのは、たいへん申し訳ないですけど、今のところ私自身頭に入っておりませんけども、まず手始めに今考えていることを進めさせていただいて、その進めさせていただいた結果、将来的に、さきほど言ったように廣山議員の考えているシステムというのが合致していけば、これはこれで1つの目的が果たされるんじゃないかなというふうに思っております。いずれにしても、提案のあった、その小地域ネットワーク推進事業というものをですね、詳細なことも含めて、ぜひお話を担当課とも協議いただければ、その上で一緒になってできるものがあればですね、この機会にやれるものはやっていくし、やはり将来の問題であれば、将来の問題ということで整理させていただければというふうに思っております。以上であります。
質問 廣山輝男
この関係について具体的に私のほうからも、例えば小地域ネットワーク推進事業の中身はこうだよということは問題提起しておりません。それはなぜかというと、さきほどもいろんな事情、あるいは地域、個人の事情さまざまありますから、どこまで求めていけばよろしいのかというのは、なかなか難しい問題があるという前提が1つあります。しかし今日、今、私が率直に行政のほうからお答えいただきたいのは、個人情報保護法というルールが1つあるわけですね。これをどう乗り越えるのかというような、大変な一個人では難しい課題があります。したがって、率直にさきほどの災害の援護の関係、個人的な同意を得るような取り組みをするということですから、この中である程度、新得なら新得、あるいはこの災害における援護制度の中でひとつのベースが見えてくるかなというような感じもしないわけではありません。やってみなければ分かりませんから。私の経験では、例えば「おじいちゃん、どこへ事情があったとき連絡すればいいの」とかいうことを求めた場合に、おじいちゃんのほうから「いや、ここだよ」とずばり言ってくれれば、なんのことはないんですね。ところが、「そんなものおれの問題だべ、個人の問題だろう」と言われると、またそれまでです。もちろん、強制することもできません。そんなことは分かっています。したがって、ある程度ですね、これは行政でひとつのベースといいますか、そういうマニュアルみたいなものはやっぱり設けていただいて、ここまではやっぱり行政も責任とれるし、個人の責任も与えさせないし、当然、問題は発生しないんだというところまでですね、明らかにする中で、その中では私は小地域ネットワーク推進事業というのもやっぱり進めていくかな、形つくっていいのかなという考え方は今のところはもっているところでありますが、いずれにしても当面は将来的にうんぬんということですから、今後も議論できるということだけは、きょうは受け止めさせていただきたいのですが。とにもかくにもですね、今の現場の状態といいましょうか、地域の状態は、今年はさらに私は突っ込んだ取り組みをせざるを得ませんよということで、やっぱり近々一人歩きしてですね、急に引っ転んでけがをする人、じゃあこの人の連絡先はどれだろうなっていった点も、まあ救急車呼べる段階はまだいいですが、呼べないようなところで何かか起きた場合、どうしようかなというようなものは地域としては必ずあるわけですね、隣近所に住んでてもね。こういったことは、なかなか現状でも無理です、はっきり言ってね。しかし、日常的にそういうものが小さな町内なら町内の単位の中でも、あるいは企業なら企業の単位の中でもそういうものがあるとすれば、形としてできているとすれば、不幸になるものもですね、そういう重大な事故は起こさないでことは済むのではないだろうかということが現実的に見えてきておりますのでね、その辺やっぱり今後も追求していきたいと思いますので、行政のいわゆる支援というよりもですね、お力添えをね、早急にいただきたいというのが、そっちこっちの気持ちであります。われわれは、われわれなりに持てる能力の中で進めていかなければならないかなというふうに考えております。もちろん、これは全町的にですね、地域の安心・安全の町づくりのためには当然、全町的に必要でありますから、なるべく早くですね、そういう体制が確立されることが望ましいので、どうか行政のご努力もお願いしておきたいと思います。この2点目の中の医療と福祉の関係でありますが。国のほうでは、厚生労働省が2006年に医療法改正の中で24時間在宅医療を支援する「在宅療養支援診療所」を打ち出しています。私もこの辺まだ不勉強なんで。しかし、さきほどの町長のご答弁の中でも、こちらには公的医療機関がうちにはありません。こういう診療所的なことでいえば、個人のお医者さんにですね、なんとか在宅医療の関係についても、ひとつ一緒に体制をつくっていこうということは求めていかなければなりません。そこまで新得町はまだ至ってないんでないだろうかということで、法律があろうがなかろうがですね、そういう法律的なことが1つあるんでありますが、地域の中でも医療と福祉の関係をより緊密な体制がとれるように、ひとつ今後進めてはどうかという問題提起でありますから、その辺いまいちですね、町長のご答弁をいただければありがたいかなと思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
まず1点目なんですけども、個人情報に関してはいろんな考え方があるようです。それを今、議論してもちょっと仕方ないので。とりあえず、われわれ行政側で今やろうとしている中で把握を必要な事項ってなんなのか、状況が合えばですね、廣山議員の必要な事項と行政側でやろうとする今必要な事項、すり合わせが可能であればですね、そういう頭出しをしていっても、それはそれで私は必要、いいんじゃないかなというふうに思っています。その上で、行政のできる範囲って、これはこれで当然、おのずとまた議論もしていかなきゃならないかなと思っていますので、タイミングが合えばですね、さらに議論を深めて、将来無駄にならないようなことが可能であれば、それはそれで結構なことじゃないかなというふうに思っております。それから、2点目の問題なんですけども。地域で生活をしていく。当然、根本の部分をまた議論しなきゃならないのかもしれないんですけども、現状の中で医療の問題と、それから福祉の問題に双方が協議をして取り組んでいる事項が地域で生活をする上でマイナスな部分って、具体的にじゃあなんなのかというところに私はつきるような気がします。その結果、どこまで行政がコーディネートできるのか、もしくは行政が主体的にできるのか、その辺たいへん申し訳ないですけど、今のお話を聞く中では、ちょっとなかなか分かりかねないんですけども、そういう細かなその論点といいましょうか、そういったものをですね、あらためて出していただければ、そのことが新得にとって不足している体制づくりにつながるのであればですね、これからもぜひ議論をさせていただければなというふうに思っています。廣山議員の質問と私の答弁とちょっとかみ合っていない部分あるのかもしれませんけども、今のお話を聞いている中では、そういうふうに感じております。以上であります。
質問 廣山輝男
私も与えられた、今回与えている発言の機会もありますので、今の関係2項目ともですね、今後も求めるものは求めていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。