みんなの議会

下川町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月12日

(1)子育て支援拡充を求める町民からの要望について/(2)思いやりの心を育む教育について

2019年3月12日、下川町議会の一般質問で、斉藤好信議員が「子育て支援拡充を求める町民からの要望について」「思いやりの心を育む教育について」について質問し、町長 谷一之、教育長 松野尾道雄が答弁しました。

質問者
斉藤好信 議員
答弁者
町長 谷一之、教育長 松野尾道雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次の件名ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の件名の表記です。

質問 3番 斉藤好信

おはようございます。まず最初に、昨日…3 月 11 日、東日本大震災が起きてから 8 年目を迎え、東北の皆さんが筆舌に尽くせぬ…肉親との別れ、そして未来に向かっての御努力に敬意を表するとともに、一層の復興と復旧、そして何よりもそこに住まわれた方々が未来に向かって強く生き抜くことを希望して挨拶とさせていただきます。それでは、一般質問に入ります。まず、子育て支援拡充を求める町民からの要望について。先般、高校生の通学費助成に関する要望並びに高校生までの医療費無料化に関する要望、町民 300 余名の自筆の署名が町長に提出されました。300 余名の町民の声というのは非常に重たいものであり、親の声でもあります。子育て世代、中でも高校生を持つ家庭の経済的負担軽減は、少子化対策の重要な施策であると考えます。私は、今任期の中で幾度も施策の実現を訴えてまいりました。改めて町長の見解を伺います。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

斉藤議員の「子育て支援拡充を求める町民からの要望について」の御質問にお答えいたします。1 点目の「町外の高校へ通学する高校生の通学費助成」につきましては、現在、町としては地元で高等学校教育を受けられる環境の維持・発展に向け、下川商業高等学校の生徒確保のために通学費支援等を行っております。上川北部町村の町外への通学費等の助成につきましては、地元に高校がない和寒町・中川町において、通学費及び下宿費に対して一部助成をしているところでございます。また、地元に高校があっても、公共交通機関が不便な幌加内町におきましては、帰省費及び下宿費に対して一部助成を行っている状況にあります。また、北海道では、道内の高校入学者に対する経済的支援として、北海道の奨学給付金制度、公益財団法人 梅津奨学院奨学金給付などがあり、中学校での進路説明会に加えて、相談窓口を設置し、制度の周知を図ってまいりたいと思います。通学への助成につきましては、下宿費も含め協議の場を設け、検討してまいりますので御理解を頂きたいと存じます。2 点目の「高校生までの医療費無料化」につきましては、町では、平成 25 年 4 月診療分から、子育て世帯の育児等に係る経済的負担の軽減と、子供の保健の向上と福祉の増進を図ることを目的に、中学生まで医療費の無料化を実施しているところであります。本助成事業の実施によりまして、疾病の重症化が防止されるなど、一定の効果を上げているところであります。御質問の「高校生までの医療費無料化」につきましては、上川管内の状況では、中川町をはじめ、上川町、愛別町、占冠村が実施しており、また、南富良野町におきましては、22 歳に達した年度まで助成を実施しております。全道的に見ましても、高校生までの無料化が拡大しつつあることから、本町の子育ての支援策の一つとして検討を重ねておりますが、本町の子育て支援につきましては、様々な取組をしており、また、国や北海道による公費医療制度、ひとり親医療助成や重度心身障害者医療助成制度などもあることから、皆さまに活用できる医療制度の周知を図るとともに、更に充実した施策を総合的に検証してまいりたいと思います。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。以上です。

質問 3番 斉藤好信

各自治体の医療費の助成に関して、今までは国からの…ある意味ペナルティーというものがありまして、これは国民健康保険に係る国庫負担金の軽減措置というペナルティーが一つの壁となって、各自治体がなかなか医療費の助成に関して進めることはできませんでした。しかし、昨年の…2018 年 4 月に、このペナルティーである国庫負担金の減額措置というものが廃止になりまして、それから全国でも多くの…4 割増という医療費の助成が進んでいる現実があります。この国民健康保険法の第 72 条第 1 項、第 2 項に基づく、国庫負担の算定に係る規定についてという医療費の助成の減額措置…これが無くなって医療費の助成が進んだわけでありますが、しかしですね、その後に見直しにより生じた財源については、各自治体において更なる医療費助成の拡大ではなく、他の少子化対策の拡充に充てるという文が入って…条例の中ではありませんけども…厚生労働省としてそういう一文がされております。しかし、それでも全国の自治体が医療費助成の拡充、拡大をしていったのは、子育て世代の経済的負担の軽減を行うことが…少子化対策の重要度が高いという判断があって、各自治体の取組が進んでいったというふうに私は思います。この経済的負担の軽減というのは、子供を安心して育てる環境、所得の低い方…これは今国で進めている…安倍内閣が進めているアベノミクスがありますが、これはまだまだ地方には恩恵はきていないし、日本の 97%以上を治める中小企業…特に私の町、下川では、本当に小さい中小企業の部類に入ると思います。これが現実に所得が上がっているかというと、これはそちらの方がよく分かっているとおりですね…まだまだ所得が低い。その中で子育てをしている。そうした中で、子育てができる環境に対し応援してあげる…それが町としての取組で重要な部分じゃないかというふうに思うんですね。そういうことを考えて、私は議員になった時から、これは自分の一つの信条として是非これはやっていきたいというふうに考えて訴えてまいりました。ただ今、町長からの答弁の中で、医療制度の充実した施策を総合的に検証していく…これはある意味、一歩進んだ答弁だったというふうに承りますが、今回は私どもも町長も改選時期ということで、なかなかはっきりしたことは言えないかもしれませんが、これは是非ともやるべきだというふうに考えております。私が前回質問した時は、北海道内で 13、それが現在…昨年度末でどういうふうになったかというと、56 の自治体が高校生までの医療費の拡充を図っております。一番近い所では、網走管内の清里町…ここも様々な試行錯誤というか…どのように財源を確保して医療費の拡充を行っていくかと…あったそうでありますが、それでも最後は町長の判断で取り組むことに決定したという事実があります。私が先ほど言った、国庫負担金の減額措置という…国からのことがあってですね、一つのネックというか壁が外されたというふうに僕は思うんですが、この点いかがでしょうか。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

全体的な話を頂きましたので、それに伴う答弁も重ねてお話させていただきたいと思います。本町では子育て支援の対策について、長年にわたってこれまでも取り組んできたところでございます。特に就学前の幼児から小学生、中学生、この年代層につきましては、近年バイオマスの基金等も含めた中での支援をさせていただいて、他の自治体には無いような支援をこれまでもしてきたところでございます。また、今度 4 月からは認定こども園を設置いたしまして、新たな取組を今後もしてまいりたいと考えています。このように総合的な子育て支援、そしてまた育児に対する相談の窓口、こういうところをしっかり強化いたしまして、そして今後も進めてまいりたいなと考えている次第でございます。また、国のいろんな制度についても、しっかりと把握をしながら、担当者でしっかり研究していただいてですね、そして地域の中に取り入れることができるものについては今後も取り入れてまいりたいなと思っておりますので、御理解をいただければと思っております。いずれにいたしましても、この子育て支援については、総合的にもう一度検証をやり直して、そして町の財政状況もございますので、このへんを鑑みながら今後も取組をしてまいりたいと思いますので、御理解をいただければと思います。以上です。

質問 3番 斉藤好信

それからですね、通学費の助成…これはですね何回か訴えてまいりましたが、確かに我が町には商業高校があります。昨年は 14 人でしたが、今年度は町の努力、教育長の努力で 31 人という入学者があって、大変喜ばしいことだと思います。ほかの町の親の方に聞いても、下川商業高校の取組という…資格を取るものに対しての助成とか…本当にきめ細かにやっていて、自分の子供がそこに行くならば是非という声も多くあります。しかしですね、子供というのはいろんな夢があり、希望があって、将来的に自分がこれになるという夢を抱いた中で、中学校を出て高校に進む時に、その職業選択の中で自分が進む道の勉強をしていくという、これは子供の夢に対しての…選択肢ですから…その中で自分が進むべき高校を選ぶ、これは当然あってしかるべきであると思うんですね。ですから、下川商業高校は下川商業高校で商業を学ぶ子…商業を学んでいきたい…将来社会に出て、経済のことを自分の仕事としてやりたい子は、それはそれで立派な事です。しかし、子供の中には、将来建築の方を目指したい、また、電気関係を目指したい、それから機械を学んで将来エンジニアになりたい、それこそ子供の選択肢です。そういう子供…下川町から出る子はいると思うんですね、現に今通っております。そういう子はそういう子で、下川商業高校の存続だけを立ててやるんじゃなくて、下川商業高校の存続は存続、そして今現在、下川町に居て、町民の責任を果たしている子供を持つ親の…その経済的負担の軽減も…これも非常に重要だというふうに僕は考えて、こういう提案をさせていただいております。その中で、前回も教育長からはいろんな奨学金制度の説明もございました。ただ、それがどのように使い勝手が良いのか、どのように手続きをするのかという周知がされていないという現実もありますよね。それはなぜかというと、一つは親御さんにとってその手続き…それがもっと簡素化されてですね、本当に気楽に…きちっと使えて、そして…これは給付型じゃないと思うんで、また後から返していかなければならない。その面の町としての…どこまでできるか分かりませんけども…応援なんかもきちっとする。だから窓口をきちっと一本化してですね…教育委員会なら教育委員会…そして気軽にそこへ行って相談できて、家庭の事情なども聞きながら、そして親御さんの気持ちに寄り添って、是非やっていただきたいというふうに思うんですが、この点、教育長どうでしょうか。

答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)

答弁申し上げます。ただ今、斉藤議員からお話いただいた点でございますが、特に少子、また超高齢社会の中で、人生の入口と出口の支援につきましても非常に重要なものであるというふうに認識をしているところでございます。奨学金の関係でございますが、貸与の奨学金というようなお話もございましたが、町長答弁の中で申し上げました、北海道の奨学給付金については、これは償還のいらない給付型のものでございます。それから、梅津奨学金につきましても給付型の…返還の必要のない制度でございます。こういった制度につきまして、御指摘のありましたように十分周知されていないんではないかと、また手続き等についても支援が必要ではなかろうかという点でございます。この件につきましては、学校における進路相談の際、それに加えまして相談窓口を教育委員会にも設置をし、そして制度の周知を図ってまいりたいというふうに考えております。それについては、それぞれ給付の条件というものがございます。そのへんについては、各個々の高校に上がってる生徒さんの世帯の所得調査まではしておりませんけれども、それに合致する生徒さんについては、そちらの方の施策を優先していただきたいというふうに考えております。町としての更なる支援につきましては、町長答弁にありましたように、子育て支援…様々な手立てを打っておりますので、それらを総合的に今後検討してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。

質問 3番 斉藤好信

今答弁ありましたけども、是非ですね…本当に今改選期なので、なかなかあれですけども、スピード感を持って…本当に早くからですね…やはり親というのは将来にわたって自分の子供の…3 年なら 3 年…そこをどうやって自分の生活をやっていくかということを特に母親というのは考えながらやっています。ですから、そういう協議の場を設けるのも当然大事です。しかし、もっとスピード感を持って具体的にこうやっていくという…それを本当は示してもらうことが…今日もたくさんの方が…今回のこの制度に関しては関心を持っていると思うんですね。窓口の一本化…これは非常に大事です。それから、窓口に来れない方に対してはどうするのかという…回覧板の中でペーパー1枚を回せばそれで来るだろうというのではなくて、こんな小さい町ですから…そして今高校生は大体 83 人ぐらいですか…間違ったら申し訳ありませんけども…そのぐらいの子供さん、それに伴って中学校 3 年生から高校へ行かれる方は大体 20 名から 30 名弱で…そういう親御さんに対してですね、本当にちゃんと周知してあげる…こういう制度もあるし、こういうやり方もある、それを本当に親身になって…寄り添って、そういう方の気持ちを分かってあげる、そういうことが僕は大事だと思うんですね。そこをちょっと確認しておきたいと思います。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

斉藤議員が仰られたように、私どもとしては情報の提供の仕方に少し不備があったことは否めないところであります。状況を話しますと、下川中学校を卒業して名寄へ通われている子供の数でございますけれども、47 名が下川から通学と下宿としております。名寄に通っているのがそのうち 41名で、そのほか違う地域へ下宿等しているのが 6 名おります。卒業したのが大体 82 名でございますので、約 6 割が町外へ何らかのかたちで通学か下宿しているという…これが実態であります。これは当然、年度によって数字のバラつきが今後も出てくると思いますけれども、いずれにいたしましても国や民間の…そういう財団の様々な制度がありますので、それをしっかりお知らせする…そういう場をつくってまいりたいなと思っています。それには私どもも…今の生活の支援の面からいきますと、福祉部門も関わってまいりますので、教育そして福祉、そして学校と保護者…こういう方々の協議の場をつくりながら、今ある制度の情報提供をしっかりしていって、そして相談窓口も併せて一元化しながら、今後も取り組んでまいりたいなと思っておりますので、御理解を頂いて、今後のあり方を…していただければと思いますので、よろしくお願いします。

質問 3番 斉藤好信

今ですね、子供に関して話をしました。例えばそういう町からの応援、助成がされた場合ですね、そこの家庭の可処分所得がある程度増える。それを消費に回すことで地元の商店街なども…それは循環していくというふうに思うんですね。ただ助成をする…町からのお金を出すというのではなくて、それを地域に回していく…そういう好循環が生まれると思います。ただし、これは日本全国…町としてもそうですけども、その可処分所得を消費に回す割合というのは、60 歳以上の方だったら大体 80%から 90%ぐらいは消費に回る。しかしですね、子育て世代の…消費も様々なニーズがありますからあれですけども…39 歳以下ぐらいの子育て世代のそういうものが消費にどのぐらい回るかというと、ちょっと落ちて64%ぐらいというデータもあります。ですから、10 月に消費税が 10%に上がるに伴って、幼児教育の無償化というものが行われます。これも無償化によって各家庭の消費に回るように託すという施策も今考えているそうでございますが、うちの町でいうと、子育て世代の親が…そういう恩恵があるとするならば、それが消費に回る…消費に回るというのは、今までかかった子供に対する教育費、それから医療費、そういうものが安心して受けられるという…そういう環境になれば、もっともっと子供たちに…本当は買ってあげたいけれども家庭の経済状況をみたらなかなかそれが難しいという方がですね、そっちの方にお金を出して消費に回すことができるというふうに僕は思うんです。それが、下川町がやっぱり安心して子供を育てられる町なんだというふうに…その波及効果はバッとは出てきませんけども、僕もいろんなところの自治体調べましたけども、その波及効果というのは本当に水が滴っていくように…じわじわと滴っていく。今、定住、移住とかいろんな話がありますけども、まずは将来町を背負っていく子供たちを育ててくれている子育て世代の家庭に、行政からの恩恵の光が是非当たるように取り組んでいっていただきたいというふうに思います。ここでもし町長、答弁があったらお願いします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

気持ちは私も同じでございます。いずれにしても生活支援をどういうかたちでしていくかというのは、通学だけの問題ではなくて、やっぱり地域の福祉を担うものとして一番考えていかなければならないものだと思っております。その一方で、下川町の財政の状況では、今 2 割ぐらいの自主財源でございます。そういう中で、やり繰りをどういう具合にしていくかということが非常に命題でございまして、今後もそのへんをしっかり考えながら総合的に判断をしてまいりたいと思います。また、国や道、財団法人等のそういう制度を町としてもしっかり研究して活用できる…そういうのを第一段階でしっかり考えていきたいなと思っておりますので、御理解をいただければ幸いでございます。以上でございます。

質問 3番 斉藤好信

あらゆる角度から、町長の掲げる日本一幸せなまちに向かってですね、子育て世代の親御さん方が安心して子供を育てれる環境の整備に進んでいただきたいというふうに思います。次にですね、思いやりの心を育む教育についてということで、生き抜く力を幼少期より身に付けることは、単に知識の教育、学力の向上だけではなく、豊かな心の教育も重要な事と思っております。近年、自分だけ良ければよいという風潮が目立つ今の時代に、他者を思いやる心を育む教育が大切であるというふうに考えます。思いやりの心を育成する場は、学校の現場だけではなく、家庭生活の中、地域社会の中で育まれていくものと考えます。特に多様な人たちと交わる、身近な地域住民とのふれあい、支えあいの場は、他者を思いやる心を育む教育の現場であります。その人権教育、人間教育の充実を進めるべきと思いますが、町長、教育長の見解を伺います。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

斉藤議員の「思いやりの心を育む教育について」、私と教育長からそれぞれお答えをさせていただきたいと思います。学校教育におきましては、幼児・児童・生徒の発達段階に応じながら、学校教育活動全体を通じまして人権尊重の意識を高め、一人一人を大切にした教育活動の充実を図っており、幼稚園教育要領及び学習指導要領が改訂され、「生きる力」、「自ら学び自ら考える力、豊かな人間性など」の育成を目指し、それぞれの教育の一層の充実を図っているところであります。御質問の趣旨にあります「多様な人たちと交わる、身近な地域住民とのふれあい、支え合いの場は、他者を思いやる心を育む教育の現場である」につきましては、このことは大変重要なことであり、例えば「人権感覚」といったものは、言葉で説明しただけでは身に付くものではなく、児童生徒一人一人が様々な経験を通しまして実感を伴いながら、自分の大切さとともに、他の人の大切さも認め、理解していくものだと考えております。また、「思いやりの心を育成する場は、学校だけではなく、家庭生活の中、地域社会の中で育まれていくものと考える」につきましては、学校だけでなく、家庭や地域社会の役割も大変重要と考えております。このようなことから、家庭におきましては、親子の絆を深め、健全な心と体を育てる家庭教育の支援に努めてまいりたいと思います。地域におきましては、地域の方々や各種関係団体等が実施する地域イベントや各種事業においてふれあい、児童生徒が豊かな心を育む上で、多くの町民の皆さんに大変お世話になっているところでございます。次に、教育長から、豊かな心の育成について、その必要性及び小中学校での取組や課題について答弁させていただきたいと思います。以上です。

答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)

私からは、豊かな心の教育の必要性、また、小中学校での取組などについて答弁させていただきたいと思います。社会のグローバル化の進展等によりまして、多種多様な価値観を持った人と接する機会が増えてきております。時には対立することがあっても、違いを認め合いながら他者と協働できる人になることとして、道徳教育の充実が求められております。小学校においては、学級担任制でありますので、学級基盤づくりにおいて「他者を思いやる心」「互いを認め合う心」といった支持的風土の醸成は最も大切にし、担任が学級経営に一番腐心しているところであります。学校教育計画において「思いやりの心を育む取組」では、重点内容を「生命尊重」「公正公平」とし、「社会性を身に付ける取組」では、三つの「あ」、「あいさつ」「あんぜん」「あたたかさ」を意識して、心通わせるあいさつ、感謝の心、親切心、寛容な態度といった温かい人間関係づくりの意識付けを行っているところでございます。「自己肯定感を高める取組」では、一人一人の持ち味の良さをいかすことを大切にしており、キャリア教育と関連させながら推進しております。さらに、掃除の時間や集会活動等では「縦割り班」での異学年交流や、福祉教育の視点で高齢者や障がい者について考え、バリアフリーやノーマライゼーションといった考え方の基礎を指導しているところでございます。中学校においては、小中連携を確保し、更に深化した道徳教育を推進しております。人権作文への積極的参加、考え議論する道徳教育、外部講師の活用、異学年交流による道徳授業、道徳授業の一斉公開、生徒会活動においての自己有用感の醸成などを展開しております。以上申し上げまして、答弁といたしますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。

質問 3番 斉藤好信

ただ今の町長の答弁の中で、人権感覚といったものは言葉で説明しただけでは身に付くものではなく…というくだりがありましたけども、確かに教育の現場で道徳教育とかそういうことも非常に大事です。しかしですね、幼児教育というか…小学生においては、何が一番必要かというと、身近な生活の中で…いろんな場面でする行動をどうやってやるのかというのが一番の…教育現場というのはもちろん教師であります。そしてまた家庭にあっては当然親でありますけども、そこを出て地域社会の中で様々な行動に出るというものはどこで養えるかというと、当たり前のことですけども…挨拶…おはよう、こんばんは、ありがとう…そういう教育というのが大事だと思うんですね。なぜこのようなことを僕が言うのかというと、これはうちの町に限ることじゃありませんけども、今は子供への犯罪が…全国で悲しい出来事が起きている。それに関して学校の教育というのは危険に対しての予防の教育が重点的に行われていて、例えば小さな町であっても知らない人には声をかけられても一切無視をするとか。これは都会ではあり得ることだというふうに思います。そういう防犯対策の教育は当然大事な事であると思いますが…この間、あるボランティア団体の会合がありました。それは高齢者に対する研修…例えば認知症とか…あったんですが、その中で、子供が町を歩いていて、お年寄りが声をかけても一切返答なし。その時にたまたま小さい小学生が来ておりました。その時に、親御さんが、そういうふうに先生は教えていないのと言ったら、そういうことは教えていない…これは非常に…そこの現場に教育関係の方いなかったので聞くことはできなかったんですけども、一番面の一コマかもしれませんけども…そういうことを学校の中で教えていない。また、今、見守り隊というボランティア団体があって、子供の通学時に声をかける…おはようとか。そういう時に、その人が…もう何年も知っている人だったらどうか分かりませんけども…ずっと見てたら、一切子供は返事をしない。そういう場面を何度か見た中で、これは良くないことだなというふうに思ったんですね。確かに子供に対して…危険に遭わないように防犯上の教育は非常に大事です。僕も何回か学校に行ったら、確かにお巡りさんを学校に呼んで、そういう教育はされています。人権のお話をされているのも知っています。でももっと身近に…町民の方と会った時の接し方、僕はそこが非常に薄いというふうに思っているんです。ある認知症の…分かりやすいスライドがあって、小学生がそこに二人おります…女の子が、そして向こうから高齢の御婦人が歩いてきます…そういう場面なんですね。その時に、一人の女の子が…「あれ、このおばあちゃん…私の家の隣のおばあちゃんなんだけど、何でこの道を行くのかな?」と思った。一つの場面は、「おばあちゃんどうしたの?」と聞いたら「帰る」。もう関わるのやめようと二人で話して一切関わらない。もう一つの場面は、同じ場面で、その子供が前の方に行って、「おばあちゃん、どこに行くの?」。「家に帰る」というふうにおばあちゃんが言った時に「この道は逆だよ。こっちだよ。」と言って、「一緒に帰りましょう。」と言って連れていく。こういう場面なんですね。ですから、そういう方がいた時に、もう関わるのはやめようと…勝手に歩いている…そういうふうに思うのか、それとも一声かけて話を聞くというか…思いやりの心、そういう教育というのは当然学校とか家庭でも教えますけども、それが行動となって表れているのか…そう思うんですね。だから、子供たちが人と関わることを拒否する…知らない人におはようと言われてもおはようとも言わない。そういう子供たちが将来大きくなって…成年になった時にどうなるかというと、先ほど僕が言ったとおり…自分だけが良ければいいという…極端かもしれませんけども…なるんじゃないかというふうに思うんですね。そこをどういうふうに考えているのか教育長に伺いたいと思います。

答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)

ただ今お話いただきました点でございますけれども、私の感覚としてですね、やはり学校において安全確保というのは確かに重要な部分でもございます。私の体験の中で一例を申し上げますけれども、おはよう、こんにちはという声かけ。また、それ以外の声かけに対して、ある子供さんはやはり不信感を抱く、違和感を抱くというケースはあったこともあろうかと思います。そのへんでございますが、根底にあるのは、やはり大人がいろんな実社会の中で…高齢者詐偽をするとか、児童虐待をするとか、育児放棄をするとか、そういった報道が縷々なされている状況もございます。そういった背景から、不信に対して自分を防御するというような行為も出ているのかなというふうに理解をしているところでございます。御指摘があったように、コミュニケーション能力につきましては、キャリア教育の中でよくいいますけれども、社会的な自立、職業的な自立、自己実現、これを果たしていく上で、やはりコミュニケーション能力というのは必要不可欠なものであるというふうに感じております。また、子供たちの家庭における遊びの背景として、バーチャルなゲーム…そういった中で人と接しないで過ごす時間の増加というのも全国的な傾向として指摘をされているところでございます。したがいまして、地域の様々な団体であるとか機関…そういった人たちとの交流、こういった機会が非常に重要でございます。特に小学校、中学校それぞれにおいて、様々な外部との交流活動を展開させていただいているところでございます。そういった関係団体の皆様には、日頃からそういった学校での指導の部分に外部講師として大変お世話になっていることを感謝申し上げたいというふうに思います。斉藤議員から御指摘のありました点につきましては、学校教育の現場、また地域社会、家庭、それぞれの役割というものがございますので、そのへんをコミュニティスクール、学校運営協議会等でも十分に議論しながら、適切な子供の教育に結び付けていきたいというふうに考えております。以上です。

質問 3番 斉藤好信

先ほど申しました全国の児童に対する見守り隊という部類のボランティアというのは、全国で約 300 万人の方がそういう子供の見守りということで、積極的に参加されております。その中で、テレビなんかで出てくるのは本当に元気なおじさんと元気な子供たちという部分がありますけども、それはそれとして…やっぱり我が町でそういう…人の親切に対しては応えていくという、そう教えることも非常に大事だと思うんですね。僕は教育というのは非常に大事で、子供がいろんな行事をこなす…学校の中でこなしていく。それから、先ほど言ったいろんなイベントに子供さんを呼んで…やる。世代交流というか高齢者と子供たちの交流…そういういろんなイベントをするのも大事ですけども、やっぱり日頃の地域住民との交わりの中で、人の弱者に対しての思いやり、そして支え合っていくということを小さい頃からきちっと教えていくことが大事だというふうに思うんですね。近年、世界というのは武力の競争であったり、政治力の競争であったり、または戦後の日本のように経済力の競争。しかし僕ですね、これからの21世紀というのはやはり人間力の競争というふうにやっていけなければ、いつまでたっても争いというのは…ちょっと大きな話ですけどね…それと同じように、やっぱり大人になっても他者の事を考えていく、自分だけが良ければいいという風潮が本当に無くなることを希望したいというふうに思うんですね。それともう一つは、子供のうちはいろんな場面で守られる対策というか…あります。過去に僕が一般質問で、ある意味…人を監視するという…プライバシーの侵害という答弁ありましたけど、やはり危険なところは…都会に行ったら四六時中、防犯カメラが設置されている…これは現実ですよね。だから下川でも、子供が隠れた部分に行っちゃう…トイレの入口とか…そういう危険な場所、子供の姿が見えなくなるようなところは、やはり防犯カメラというのも一つの方法ではないかというふうに思うんですね。それから、子供が…小学生が中学生になり、高校生になり、そして社会人または大学に行かれる方もいます。社会に出ていく中でやはり大事なのは、レジリエンス…困難を乗り越える力という…そういうものを身に付けるには、やはり多様な人との関わり合いの中で…自分の思いどおりにいかないことも多々あるでしょう。でも、その弱い自分の心に負けないで、そして困難を乗り越えていく力という…そういう課題に対しての教育も僕は重要だというふうに考えるんですが、教育長の答弁を求めます。

答弁 教育長 松野尾道雄(教育長は2021年6月まで)

現代社会…価値観の変化ですとか、グローバル化ですとか、情報化の時代ですとか、また、大人が引き起こす悲惨な事故、事件…こういったものを背景とする中で、子供たちが生き抜く力…これを育むというのが教育の大切な使命ではないかなというふうに認識をしております。場面場面で切り抜きますと、いろんなことに波及いたしますけれども、総じてはやはり学校教育、家庭教育、社会教育、それぞれが連携を取った中で、計画的に実践的に教育を展開していくことが生き抜く力を育むことにつながるというふうに考えております。小学校、中学校それぞれにおきましては、基本的な考え方、また、学校経営の方針であるとか、そういったものを更に幼・小・中・高…1校ずつでございますので、そういった連携を確実に取りまして、子供たちの確実な成長につなげていきたいというふうに考えております。以上です。

質問 3番 斉藤好信

最後に、下川町だけに限らず、これからの人口減少とかですね、少子化対策、高齢者対策とか、様々な課題がうちの町もこれから出てくるでしょう。当然、全国の自治体は、大小に関わらずそういう大きな課題を抱えてこれから進んでいくと思うんですね。その中で、やっぱり首長として、そういう課題に対してどれだけ覚悟を持って決意されているかを聞いて、最後の質問といたします。

答弁 町長 谷一之(町長は2023年3月まで)

今までの質問に関連しての答弁になりますけれども、全てが教育であるという言葉があります。人間生まれてから亡くなるまで、人生の中で学ぶ事というのはいっぱいあると思います。人が育つには六つの育ち方がございます。一つは、先輩や親や友人たちの背中を見て、その姿勢を見て育っていくという考え方であります。そして、自ら体験をして、そして育っていく。あるいはまた、教育という言葉の文字どおり、知識や知恵や情報、これを教えてしっかり育っていくというものであります。そして、自ら物事を捉えて、そして考える力をつくっていくということであります。そして、体は物を食べる事によって成長しますので、これは勝手に育っていくわけでございます。最後の育ち方…六つ目というのは、これは真似をしながら育っていく。良いこと、あるいはまた悪い姿勢もあります。このようなところを真似して育つ。ですから、良い所をしっかり自分自身のものにして育っていくという、この考え方というのは、おそらく幼児や小学生だけではなくて、私たち社会人もそういう育ち方というのを今後も考えていく必要があるだろうと私は思っております。今までいただいた質問、非常に私たちももう一度振り返る、そういう機会になりましたことをお礼申し上げまして答弁とさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

出典:下川町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる