鹿追町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月18日
水道管石綿セメント管の取替えについて
2021年9月18日、鹿追町議会の一般質問で、川染洋議員が「水道管石綿セメント管の取替えについて」質問し、町長 喜井知己、建設水道課長 大上朋亮が答弁しました。
- 質問者
- 川染洋 議員
- 答弁者
- 町長 喜井知己、建設水道課長 大上朋亮
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 7番 川染洋
それでは私、質問をさせていただきます。私は、この課題は相当古くなってしまっているような感もありますけれども、あえて今、私たちの生活の足元をもう一度見たいと思いまして、「水道管石綿セメント管の取替えについて」を少しお聞きしたいと思っています。アスベストによる中脾腫等の被害が言われてから久しくなりました。本町においても、飲み水である水道水を町民の台所まで、あるいは農業用水の水道管として石綿セメント管が使用されておりました。その大部分は取替えの作業が完了していると承知しておりますが、一部は残っており、現に使用されているとも聞いております。WHOや厚生労働省によれば、「吸引」による被害は実証されているが「飲料水」としての利用についてはその被害データが少なく、今のところ「無害」とされております。石綿セメント管は衝撃に脆く壊れやすいのも特徴と言われており、全国的に漏水の原因にもなっているようであります。本町の漏水が何らかの衝撃により、破壊の原因となっていれば、そのくずが水道管に流れ出ていることは容易に想像できることです。しかし、先に申し上げたように飲料水としての利用には無害であるとされています。現在の段階では、飲料水としての利用で被害が出ていないと言われていることや、その被害の明確なデータが少ないことなどと言われていることからなのか、本町では未だに取替えが完全に終了していないことに、住民にとっては不安を持って生活をしているのではないかと考えられるのであります。次のことをお聞きします。1、石綿セメント管の水道管としての利用の是非について考えをお聞きします。2、石綿セメント管の取替作業の計画はどうなっているかお聞きします。3、漏水の原因にはなっていないのか。その調査はされたことがあるかお聞きいたします。
答弁 町長 喜井知己
川染洋議員からは、「水道管石綿セメント管の取替えについて」と題しまして、3点御質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。石綿セメント管は、大正3年(1914 年)、イタリアで開発された製品だそうであります。昭和7年(1932 年)にはその特許を導入して国内生産が開始をされました。石綿セメント管は、軽量かつ安価で腐食しないなどの特性を備えた管材として、特に昭和 30 年(1955年)代から昭和 50 年(1975 年)代前半にかけて全国各地で大量に使用されたと聞いております。その後、全国的に老朽管を中心に漏水や破断などの事故が多発し、石綿セメント管は経年劣化により耐圧性や管の強度が低下することが広く認識され、また、耐震性の弱さが指摘されるなど、多くの自治体で新規の敷設を停止しております。現在は、ダクタイル鋳鉄管や硬質塩化ビニル管などの耐久性・耐震性に優れた管材が安価で供給されるようになり、石綿セメント管の需要は急激に縮小し、製造業者も製造を停止し、JIS規格も廃止され、石綿セメント管は現在では完全に廃止されているところであります。本町におきましては、昭和 42 年(1967 年)(から簡易水道事業を開始しており数多くの石綿セメント管を使用しておりましたが、平成4年度(2022 年度)から改修工事を行い、高台地区のごく一部を除き改修工事を終えているところであります。1点目の「石綿セメント管の水道管としての利用の是非について考えを」、これについてお答えいたします。厚生労働省は、石綿セメント管を通過した水道水の健康影響について、水質基準の検討時に「アスベストの毒性を評価した結果、アスベストは呼吸器からの吸入に比べ経口摂取に伴う毒性は極めて小さく、また水道水中のアスベストの存在量は問題となるレベルにないことから、水質基準の設定を行わない」としております。また、世界保健機関(WHO)が策定・公表している飲料水水質ガイドラインにおいても、「健康影響の観点からガイドライン値を定める必要はないと結論できる」としており、以上のことから健康に与える影響は極めて少ないと考えているところであります。しかしながら、経年劣化による強度不足など水道管としての利用は適切ではないと判断してきたことから、順次取替工事を行なってきたところであります。2点目の「石綿セメント管の取替作業の計画はどうなっているのか」についてお答えいたします。高台地区の一部未改修となっている区間につきましては、今年度改修に向けて準備を進めております。また、東瓜幕地区にも一部石綿セメント管が埋設されておりますが、現在、道営事業で再整備を実施しておりまして石綿セメント管を含め施設全体の整備を進めている状況にございます。これらによって、全ての石綿セメント管の取替を終了する計画になっております。3点目の「漏水の原因になっていないのか、その調査はされたことがあるのか」についてお答えいたします。石綿セメント管の埋設されている箇所は全体のごく一部で直接の原因とは考えておりませんが、施設全体の状況を見直し、有収率向上に向け、今後漏水調査を順次実施していきたいと考えております。今後も適正な施設の維持管理に努めて、安心・安全な水の供給に取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。ありがとうございました。
質問 7番 川染洋
よく分かりました。でも、もう2、3、加えて質問させていただきたいと思います。「一部を除き、改修工事を終えている」となっておりますが、一部が残っていることは改修工事を終えてないということだと私は判断するのですが、その辺はどうなのでしょうか。これからやりますと言っていますから、実態としては残っているのですよね。この残っている部分、これは本年度も現在、道営事業で行なっているという現在は、いつからいつまでで終わるのか。全てが終わるのはいつ頃終わると考えられているのか。その辺をお伺いしたいと思います。
答弁 建設水道課長 大上朋亮(建設水道課長は2024年12月まで)
お答えさせていただきます。議員おっしゃるように一部は除きというのは終わってないと言われればそれまでですが、今後、高台地区については今年度実施に向けて計画をしておりますので進めてまいりたいと思います。東瓜幕の道営事業につきましては、施設全体を新たに作っております。令和5年度(2023年度)を事業完了時期としておりまして、令和6年度(2024 年度)から新たな施設で給水を開始する予定になっておりますので、令和5年度(2023 年度)までは現状のまま使用していく形になっております。
質問 7番 川染洋
大体このアスベストによる被害は 35 年から 40 年かけた後に発症の例が出てくると言われております。最近、研究者の書物をたまたまなのですけれども、たくさん勉強したわけじゃありませんが読みますと、シャワーの飛沫、これが被害を与えているのではないかという 45 年かけた検証結果が今、話題になっているようであります。私は専門家でありませんし、水道管を見ることもそうありませんし、医者ではありませんからそういう流れはよく分かりませんけれども、そういうことが現在話題になっていることも私はやはり注意をしなければならないのではないかと思っているのであります。吸引は駄目で、経口はいいのだというのもですね、私やはり疑って考える必要があるのではないかと、それは 35 年も 40 年もあるいは 50 年後かもしれない。そこにはやはり注意を払って、私は完全に駄目だと言われているものは、 早く取替えることが正解だと思うのです。それで一部と言っていますけど、距離にしたら何メートルとか何キロメートルとか、どのぐらい残ってのですか。
答弁 建設水道課長 大上朋亮(建設水道課長は2024年12月まで)
現在、上幌内地区に 290 メートル、美蔓地区に 30 メートル、高台地区を合わせて 320メートルほど残っております。東瓜幕地区につきましては、約 950 メートルに石綿管が埋設されている状況になっております。以上です。
質問 7番 川染洋
結構まだ残っているのだなという感がしますけれども、やはり金もかかることですから、そうそう右から左というわけにはいかないだろうと、私も想像できますし、理解はできるのですけれども、しかし、残っている。私は町民の何人かに話を聞いたことあるのですけど「いやそれは全部替わっちゃったね。もう終わったんじゃないの」という認識なのです。それで私はあえて今、この質問をさせていただいたことですので、そのように考えている方、それから今、インターネットでいろんな情報がすぐ誰でも手に入るようになりました。このシャワーの飛沫問題もインターネットで今話題になっています。だからそんなことも含めたら、やはり私は早く取替えてしまうという、令和5年度(2023 年度)までで終わって令和6年度(2024 年度)からはその後アスベスト管がないということですから、期待して待っていたいと思います。今、十勝沖、釧路沖あるいは根室沖で、大きな地震が予測されているときでもあります。この予測が当たらなければそれに越したことがありませんけれども、当たったときにはやはりいち早く、ライフラインである水道水・電気などが問題になってくるのだと思います。大きな地震が来たら、今残っている石綿管だけが壊れるのではなくて他の物も壊れるだろうと思う方もいるかもしれません。しかしそれでは何の意味もなさないのです。やはり取替えておいて良かったっていう、これはしょうがないな、地震来たのだから取替えたけれども後の分は硬質塩化ビニール管でやってあるのだから大丈夫、大丈夫じゃないという保証があるわけありませんから。だから致し方ないことでありますけれども、地震等が予測されている事実、時代でもあり、私はやはり一刻も早く石綿管の部分は解消していく必要があるだろうと思っておりますので、あえて町長にもう一度その覚悟みたいなものをお聞かせ願いたいと思います。
答弁 町長 喜井知己
お答え申し上げます。東瓜幕の道営事業の関係については、私も農業を担当した時期もありましたので、これで東瓜幕の石綿管の課題は解決するのだという認識で、上幌内地区それから美蔓地区にまだ残っていたのは、きちんと承知をしていなかったのは私も反省をしたところであります。東瓜幕についてお話のとおり、道営事業完了がもうちょっとですので、これで対応がされるということでありますけれども、今残っている2か所については、担当でも何とか対応が必要だと認識はもちろん持っていたことですので、今年度の予算の執行状況を見て、何とか事業費を積算して現行予算の中で対応できそうという見通しも今ありますので、これは今年度中にこの2か所については対応すべきだと思っているところであります。それからこれからの地震等々、当然重要なライフラインである水道については、非常に大切だというのはもちろんそのとおりでありまして、今回も補正予算で提案させていただきましたけれども、漏水の調査、これまず手始めに市街地区で今回実施をさせていただきたいと思っています。もちろん資源を大切にということもございますので、有収率の向上、当然出た水と使われた水の割合、これ低ければ低いほど当然経営上もよくないですし資源のこともあります。この有収率を上げるのは、これは今後の簡易水道事業も公的の企業会計に移っていくこともありますから、漏水調査は一遍にはできませんので、順次進めていって有収率を上げていくのも、経営上も含めて非常に大事な問題だと思っております。アスベストの関係につきましては、石綿管だから健康被害の云々という話もありますけれども、実際水道管として使っている場合ではなくて施設の一部にある場合の除去工事の対応というのは、役場を改修したときもそうだったのですけど大変な対応をしなければならないのです。そういうことを考えると、いろいろな研究機関の報告等もありますけれども、やはりあってはいけない。こういう考えで進めていくべきものだと考えております。
質問 7番 川染洋
何か一つ対応するのにも大変なことだと町長の認識があるように、やはりこれが 40 年、50 年かけて出てきたときの対応を今から考えるのか、今、目の前にあることの 対処をするのか、両方しないとならないこともあるでしょう。あるいは一昨日の補正予算のときに、安藤議員から漏水のことも質問がありました。それに建設水道課長は、漏水の原因は何かと質問がありまして「衝撃ではないかと思っています」と答弁されておりましたけれども、結局アスベストセメント管は衝撃に弱いと全国的に認識されていますから、その辺も十分に今後入れて漏水の調査をされたらいいのではないかと私は思います。以上です。