みんなの議会

鹿追町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月13日

本町の町政運営の根源をなすものは何か

2023年3月13日、鹿追町議会の一般質問で、川染洋議員が「本町の町政運営の根源をなすものは何か」について質問し、町長 喜井知己、教育長 渡辺雅人が答弁しました。

質問者
川染洋 議員
答弁者
町長 喜井知己、教育長 渡辺雅人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 6番 川染洋

それでは一般質問をさせていただきます。標題を本町の町政運営の根源をなすのは何かということでありまして、中身は教育行政がその根源となり得るかどうかという考え方をお聞きしたいと思っております。まちづくりの政策形成にはいくつかの根源をなすものがあり、その上で町が一つになり、現実化していくものであると私は考えているところであります。まず、その一つに私は教育行政が大きく取り上げられてしかるべきであるという観点から質問をさせていただくものであります。2月 22 日の全員協議会において、来年度の骨格予算案が示されましたが、今年度の当初予算を上回っておりました。私には、政策的経費もしっかりと判断され、肉付き予算としても前向きな予算措置がなされた編成だと私は伺いました。重要な政策は行政の継続性からも、ぜひとも町長に当選されまして、この内意十分御理解いただき、その実現に期待をしたいと思います。まずは少し唐突の感はありますが、直接日本の教育に携わった専門家の考え方を御紹介いたします。二人の文科省職員の著書から、これからの教育の本質と思える文章を引接したいと思います。一人は寺脇研氏であります。文科省職員現役時代の書物ですが、25 年前に書かれたものに政治、経済、あらゆる社会システムが変革される中、教育も抜本的に見直す時期にあると提言しております。ゆとり教育の提言者でもありまして、その内意は次のようなものでした。提案は、「子供たちが自ら未来を切り開く力をつけると同時に、お互いが助け合う力を身につけること」を目指していたそうです。今言うところの探究心を鍛えるというものでした。今一人は皆さん御存知の前川喜平氏です。教育とはどうあるべきかとして、「社会がどう変化しているか、どう変化していくかを見据えながら、長期的な視野のもとで考えなければならない」と彼の著書にその思いが示されておりました。残念ながら二人とも定年前に早期退職されております。このお二人のさわりの部分だけですが、教育行政とは特に長期間を要するものであることの覚悟をしなければならないものであるとを教えてくれるものであると思います。当日の全員協議会において、天野指導主事から本町の教育についての説明もありました。我が町の教育行政にも余儀なく変革が行わなければならないと考えることには大いに賛成です。むしろ遅いくらいに思うところであります。そこで私は、本町のまちづくりと教育の本質を見失わずに通底するところを見つけ出して、新しい価値を創造することを論点として質問するものであります。そこで、教育行政の本質ではなにかということでありますが、教育識者は教育と子供側から見れば「学習権の獲得」であり、教育行政側から見れば「学習権の保障をする」ということであると言われております。学習権の獲得の意味や学習権の保障などとは何歳ぐらいになれば分かることなのでしょうか。都市に住む子供と地方に住む子供にその差があるとも言われておりますが、しかし差がって当然だと考える人はいないでしょう。学習権の獲得とは一体何なのか。そしてそれをどう保障すればよいのか。この町の独特な方法を作り出すことが求められているときであります。執行者も教育委員会も学校も住民も各関係者がこぞって、これが我が町の教育行政の本質と言える誰もがわかる教育行政計画をまずは策定することが大事であり、そのときであると考えております。次に、新しい価値の創造の必要性ですが、鹿追町はまちづくりの柱として農業・観光・教育の三つを標榜しているところであります。教育では、幼児から高校生までシームレスに英語を基本に一貫教育を進めてきております。その成果は本町のみならず、広範囲に高い評価を得ているところでありますが、一貫教育、山村留学の制度が一定の域に落ち着いてしまい、停滞している感があり、むしろ低下しているのではないかとの感もあります。すなわち、当初の価値観が全国的に標準化してきており、胸を張って鹿追町独自の施策とは言えなくなってきてきているのではないかということであります。住民も子供もワクワクしなくなっているのではないかと危惧しております。制度発足以来、英語助手の採用は継続され、効果のある事業が行われていることは私もその継続の努力は大いに賞賛されるべきだと思うところであります。山村留学においても地域の方々の協力、そして継続への力は、これも大いに称賛されるべきことであります。これらの制度は、いずれにしても国際標準語が英語であると言われている時代に先駆けてグローバルスタンダードに対応した教育の始まりだったはずであります。世界では経済界・政界・学びの世界においてますます英語の常用性は高い位置で求められることになります。これからの子供たちには将来の活動のツールとして、英語の必要性は誰もが気づいているのであります。鹿追町の新しい価値観の創造は、今までの一貫教育と山村留学の両制度を基礎に、さらに求めるべき施策策定のタイミングは今がそのときだと思っております。グローバルスタンダードの思考の必要性は、これからの子供たちの世界観が地域や国を超えた広い範囲での活動のための知識を身に付けることが必要であるからであります。まちづくりの観点と教育行政に通底するところはないか、徹底して研究する時期ではないかとも思うのです。私は本町のまちづくり教育という事業が大きなリソースになり得るものであると考えております。鹿追町高校を全国規模での募集が始まりました。人々がそこに生活を始めるということは、そこに住む理由があるからであります。その理由は、種々いろいろあります。職業があるから、余生を送るに最適な環境であり、質の高い社会インフラが整備されているから、子育てに充実したインフラが整備されているから、飛びぬけて子供の教育に熱心な町だからなど、その理由はたくさんあります。どれもまちづくりには欠かせないファクターでありましょう。特に、鹿追高校が全国の子供たちに選ばれる学校になること。自ら学びたい高校になることは、まちづくりには相当重要なことであります。道立高校である鹿追高校を町からの各支援は、今までのように対処的に、あるいは間欠的に実施されているだけでは遠からず住民の皆さんの疑義を招来することになるのではないかと危惧するところであります。鹿追町は、全国の子供たちに希望がかなえられる高い良質な特異的な教育をまちづくりのファクターとして通底させ、まちづくりの基本計画を策定するタイミングではないかと思います。一貫教育や山村留学は、発足当時これが新しい価値の事業として進められたものです。この一貫教育と山村留学をベースに、なお「竿さして」さらに推し進めることは重要であります。改めて次の二点について町長、教育長の見解を求めます。一つ目、子供たちに招来するだろう知識は、グローバルスタンダードレベルが求められることが必至であると考えるが、本町の教育行政は子供たちにどう学ばせたいと考えているか教育長の見解を求めます。二つ目、教育行政がまちづくりの絶対的な根源となり得るか、どうあるべきと考えるか、町長の見解を求めるものであります。

答弁 町長 喜井知己

川染議員からは、本町の町政運営の根源をなすものは何かと題しまして二点御質問をいただきました。お答えをさせていただきます。今後さらに進行が予想される全国的な人口減少と、少子高齢化など厳しい地方の環境の中で、地方が生き残り、地方が果たすべき役割を果たし、町民の幸せを追求するためには、まちづくりの全ての分野について常に魅力を磨き上げていく必要があると考えております。これまで町の課題全般にわたって職員と共に知恵を絞り、議会の皆様とのコミュニケーション、これを絶やさず関係各位あるいは町民皆様の声に耳を傾け町政の運営に当たってきたところであります。令和元年、私が町長に就任をさせていただいたときに、「安心して暮らせるまちづくり」を推進するため8項目の基本政策を掲げさせていただき、その一つが「未来への投資、教育は人づくり」という項目であります。また令和2年3月に策定した第7期鹿追町総合計画では、重点プロジェクトである「魅力最大化プロジェクト」の一つとして、「特色のある教育関係」として「国際理解を学ぶ英語教育の充実」と、「幼小中高一貫教育による深い学びの実践」を掲げ町政運営に当たってきたところであります。これまで築き上げてきました「鹿追ならでは」の本町の教育は、これからもまちづくりにとって重要な柱の一つである、このことは不変であると考えております。本町におけるこれまでの教育は、川染議員御発言のとおり幼小中高一貫教育や自然体験留学制度に見られるとおり、独自性を打ち出して進めてまいりました。一貫教育においては、平成 15 年度から平成 29 年度まで 15 年間にわたって文部科学省の研究開発学校の指定を受け、「英語教育」と「環境教育」を主軸として推進し、その後もその成果を生かし、こども園の5歳児から高校生までの教育を一貫して行い、子供たちや保護者が安心して学ぶことができる教育環境を整備してきたところであります.同時に道立高校である鹿追高等学校についても、「我が町の高校」、「我が町の最高学府」としてカナダ短期留学をはじめとする様々な支援を行なってきているところであります。地方の小規模な高校が生き残っていくためには、地域との連携・協力が不可欠であり、現在高校が実施している「鹿追創生プロジェクト」など、地域を巻き込み、地域課題研究の中心的な存在として鹿追高校もその期待に応えてくれていると考えているところであります。また、地方の学校が持続的に発展するには、今後ますます加速する中学校卒業者数の減少が極めて深刻な状況となっており、地元中学卒業者の確保と同時に、全国募集など他地域からの生徒受け入れについてもこれまで以上に積極的に行なっていく必要性を強く感じており、新年度に向けて支援策の拡充を提案させていただいているところであります。瓜幕自然体験留学制度においては、都市部とは異なる地域の文化や自然環境に触れることができ、このような経験を通じて子供たちの人格形成にもつながっており、自分自身のあり方を見つめ直す機会を得るとともに、地域の方々との交流を通じて社会性やコミュニケーション能力が向上するということが期待をされております。また、瓜幕地域に全国から子供たちが集まることで、地域の教育活動の充実と活性化、定住人口の増加にも貢献をしているところであります。昭和 63 年の設立以来、この制度を運営していただいております瓜幕自然体験留学制度推進連絡協議会及び地域の皆様に改めて心から感謝を申し上げる次第でございます。これまで積み重ねてきた本町の教育を「不易」としながら、社会や時代の流れの中で新たな魅力と特色を融合し、現在策定中であります教育大綱でお示しをしながら、これからの教育施策を展開していきたいと考えております。川染議員から御質問いただいた二つのうち、先に二つ目の御質問について私の方からお答えをさせていただきます。御質問の教育行政がまちづくりの絶対的な根源となりうるか否かにつきましては、先に申し上げましたとおり、本町において、まちづくりに教育が極めて深く関わっていることは、議員も御承知のとおりであります。教育は人材の育成に関わっており、人材は鹿追の地域のみならず、日本や世界の社会の発展に欠かせない要素であり、教育行政は地域や社会に必要な人材を育成することができるものであります。また、教育施設は地域のコミュニティの場としても機能し、地域のニーズに合わせた教育施設の整備を進めることで、地域のコミュニティの形成にも貢献することができます。さらにその地域や社会の文化や価値観を形成する上で重要な役割を果たしております。これまで本町においてはジオパークやゼロカーボンといった持続可能な社会の実現を目指す取組や幼小中高一貫教育の推進、自然体験留学制度の実施、美術館をはじめとした社会教育施設の整備といった他の町にはない、町民の「ウェル・ビーイング」すなわち、持続的な幸福感を最大化する取組を進めてまいりました。どのような教育が最適なのかというのは、正解のない問であり、難しい課題ではありますが、まちづくりの根底には教育があり、まちづくりにおける教育の果たす役割が大きいことは明白であると考えております。また、教育はまちづくりの根底にあるものであると同時に、教育行政は地域や社会の文化や価値観の形成、人材の育成、地域のコミュニティ形成に深く関わっており、教育行政だけでなく、町民や関係機関など多くの要素が絡み合っているため、教育だけでまちづくりを完結することはできないものであります。過日、策定中の教育大綱案について議員の皆様に御説明申し上げ、先般、総合教育会議において教育委員の皆さんと協議をさせていただいたところであります。これからもどのような教育が本町にとって最適なのか、教育がまちづくりにどう貢献するのか、またまちづくりが教育にどう貢献するかを追求し、教育が根底にあるまちづくりをなお一層進めてまいりたいと考えているところでございます。次に一つ目の御質問については教育長の方から答弁を申し上げます。ありがとうございました。

答弁 教育長 渡辺雅人(教育長は2025年6月まで)

私から御質問一点目の、本町の教育行政は子供たちにどう学ばせたいと考えているかについてお答えをさせていただきます。教育基本法において、我が国における教育の目標、一つ目に、「知・徳・体の調和がとれた自己実現を目指す自立した人」、二つ目に「社会の形成に主体的に参加する人」、三つ目に、「我が国の伝統文化を基盤とし、国際社会を生きる人」などが明記されております。また、国が策定しております教育振興基本計画においては、御質問の中にもありますグローバル化がキーワードとして含まれており、さらに「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に推進し、「主体的・対話的で深い学び」の着実な実行が必要であると謳われているところであります。本町においてもこれらのことは重要な視点と捉えているところであり、策定中の教育大綱の中でも整理をしていきたいと考えているところであります。議員からの御質問にもありますとおり、本町は長年にわたり英語教育を積極的に進めており、教育のグローバル化において国際的なコミュニケーション能力を身につけることは大変重要であります。加えて、これらを学ぶ手法として、国際的な教育プログラムである「国際バカロレア」の認定制度があります。まずは中学校の認定に向けて準備を開始したいと考えており、鹿追の子供たちにこれからの国際社会を生き抜く力を育んでいきたいと考えているところであります。このことが将来のまちの担い手育成にも貢献できるものと考えているところであります。国際バカロレア教育は、英語の能力向上に加え、予測が困難なこれからの時代においては必要とされる探究できる能力が養われるものと考えております。町長の答弁でもありましたけれども、鹿追高校では「鹿追創生プロジェクト」として探究活動を積極的に進めております。将来的な中学校と高校の探究学習のつながりについても引き続き追及をしていきたいと考えております。与えられることを待つといった受身の教育ではなく、主体的に物事に取り組んだり、積極的に課題解決したりする態度を養うこの探究教育は、これからの本町における子供たちの成長と教育のさらなる魅力化に必要なことであると考えております。御質問の中にもございましたが、教育の成果や結果が現れるまでに時間がかかるのは誠にそのとおりであると思っております。探究教育もすぐに成果が表れるものではないと考えておりますが、皆様に御理解をいただけるように努力をしながら進めてまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。ありがとうございました。

質問 6番 川染洋

いろいろ今答弁をいただきました。これといって不足があったり不満があったりするものではありませんけれども、少し私なりの議論をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。まず最初に、文科省の職員の寺脇さんと前事務次官の前川喜平さんのお話をしました。二人とも私は直接話したわけではないので分かりませんけれども、彼らの書物を見ますと相当教育に熱心な方々だと読み取ることができました。この方々は、政治と行政とのある一線を越えたために、この二人は早期に退職しなければならなくなってしまいました。これは前川喜平さんのことも皆さんよく承知だと思うのですけれども。教育と行政が一緒になるということは、一般行政と一緒になるということはなかなか難しいことであります。今、教育長の答弁にもありましたけれども、寺脇さんは 25 年前にこういうこと言っているのです。今現在の(29 年前の話です)知識を詰め込むのではなく、自ら好奇心を持って学び続けることが何より大事と。学歴偏重、偏差値重視の弊害を取り除こうではないか。そして最近の前川喜平さんもそのことについては非常に良いことであるということで言っておりました。ゆとり教育の提案者でありますから、そのゆとり教育の提案の中身というのが個人の尊厳、個性の尊重、自由自立、個性の重視の原則にその主眼を置いて、寺脇研さんは当時のゆとり教育を提言した。しかし、ゆとり教育という名前ではなかったそうです。寺崎さんはゆとり教育ではなかった。ところが、これがメディア、いわゆる報道関係と話するうちに、報道関係が「あなたの言っていることはゆとりということじゃないのか」ということで、ゆとり教育というのが最初に歩き始めてしまって、寺崎さんは自分の考えがそこにおさまらなかったということのようで、やはりなかなか難しいとは思います。そして 25 年前の話ですから、当然先ほど教育長の答弁にもありましたけれども、結局この教育というのはコストパフォーマンスが出るのは3歳から始まっても 23~24 歳ぐらいにならないと皆が納得できるコストパフォーマンスを見ることができない。それぐらい長い間かかってやらないとならない教育ですから、私は一貫教育が当時始まったときに、幼稚園から高校までシームレスに英語でいきましょうという始まりであったはずだというふうに記憶しているのですけれども、それが今、どこでも全国すべからくそういうふうになってきてしまっているので、先ほど私申し上げましたように、鹿追町のそのことについては標準レベルになってしまったなと。もう学校も子供たちも親もワクワクしなくなってきている状況にあるのではないか。そこで私は新しい価値観として何かを突き上げる必要があるだろうというのは、この私の質問の大意であります。しかし、二つ質問しております教育長と町長と両方に質問しておりますけれども、私は教育をまちづくりの通底になるところはないかということでありますので、これからの再質問につきましては、行ったり来たりするかもしれませんので、その辺はちょっとお聞き願いをいただいて、お許しいただきながら質問にお答えしていただければありがたいと思います。まず教育長の答弁の中に中学校のバカロレア教育をやりたいと言っています。私もこれは本当に賛成です。バカロレアは幼稚園からやっているところもたくさんありますから。2018 年に当時の文科省大臣が 2020 年までに 200 か所にしましょうという話をしております。ところが今は170~180ぐらいですか、まだ200 に到達してないというのが現実です。そこで、中学校に国際バカロレア教育を導入するということは、中学生にとってこれから高等教育を受けようとする、高等教育というのは高等学校、大学に行こうとしている、子供たちにとって何が優位性になるのか、それをお聞きしたいと思います。

答弁 教育長 渡辺雅人(教育長は2025年6月まで)

高校に進学する優位性ということでよろしいですか。バカロレアを中学校でやった場合の高校に進学する優位性。

質問 6番 川染洋

高等教育、高等学校、大学と含めて高等教育。そのために中学校でやろうとしているバカロレア教育は何が今までと違って何が優位性があるのか、子供たちにとって。

答弁 教育長 渡辺雅人(教育長は2025年6月まで)

優位性ということでございますけれども、とにかく今、国で言っているのはとにかく予測困難なこれからの先行きが見えない時代に対してどうやって自分の人生を有意義なものにするか、また、社会の継続的な発展に資するかということは教育が非常に大事だというふうに言われております。そういった中で国際バカロレアの教育というのは答弁にもさせていただきましたけども、自ら課題を発見し、その課題について研究し、課題解決策をいろんな人と話し合いながら見つけていく、そういった教育でございますので、まさにこれからの予測困難な時代を生きていくための教育であると思っています。そのことが高等学校または大学に行っても必要とされる教育ではないかと思っているところであります。高校と教育のつながりというところでお話をさせていただきますと、元々このバカロレアの話、鹿追高校にさらに探究学習をというお話と、それと鹿追高校のさらなる魅力をつけたいということで、始め高校に入れたいというお話からのきっかけでございました。道立高校ということもあって現状では進めることが難しいわけでありますけども、中学校と高校のつながり、中学校でバカロレアを導入できたとすれば、やはり高校までつながっていく教育、バカロレアでつながっていくということは非常にこれからも重要な課題であると思っておりますので、それについては引き続き道教委と検討していきたいと思っています。高校も中学も同時にめどがついてからこれを導入できれば一番いいわけでありますけども、なかなかそれを待っていてはいつになるかというところもございますので、今回は中学校からのスタートというふうに準備をしていきたいと考えているところであります。以上であります。

質問 6番 川染洋

まさしく将来的な中学と高校の探究学習のつながりについても考えていかなければならないと答弁の中で言われております。これは 25 年前に先ほど引接させていただきました寺脇研さんの中に、知識の詰め込みではなくて、学歴偏重、偏差値の重視の弊害、これをなくそうということで、大体大学の受験方法も今相当変わってきていると私は聞いております。そうすると、高校から大学受験するときに、今までの詰め込み方式から、今教育長が多々言われましたようなことが重視されて、大学入試に携わってくるとすれば、私はやはり中学校、高校と一緒にやらなければこの意味はかなり遅れると思うのです。だけど、中学校だけ先にやると、この優位性がそれだけならばまだいいのですけど、中学校で習った子供たちが少し優秀な、少し成績が良くなったとすれば、果たして鹿追高校に向かうかどうか。私はそれを非常に危惧するところであります。それでなくても今現在子供たちが足りない、入学する人が少ない、よその学校に行くも70~80 数名いる。そういう中で、このバカロレア教育をやるのであれば、私は新しい一貫教育に代わる新しい価値観として、中学校も高校も含めてそこに新しい価値観を求めて、鹿追町全体のまちづくりの計画として立ち上げる必要があるのではないかと思うのです。ここが私はすごく危惧するところでありまして、なぜかといいますと、鹿追町に学びに行きたいと思う高校、中学校もそうですね、これからすれば。中学校も高校もそうだけれどそういう校風が必要であると同時に、いわゆる町風、これも必要なのです。一貫教育で英語は幼稚園からやっているからといって、しかもずいぶんその当時はその価値を高く評価されておりました。だから私は町全体の計画としてこの高校のバカロレアも進める必要がある。だけど先ほども言われましたけど、道立高校であるからなかなか難しいと言われました。だからこそまち全体の計画だということにならなければ駄目だと思うのです。教育だけの関係でいくと幅が狭く、私の経験で大変恐縮ですけども、やはり町全体の計画を持って町がこうしたいのだと。今の高等学校の校長先生は、すごい教育熱心で、人間的にも幅広くてすごい先生だと思いますけれども、でもやはり宮仕えですよ、道に行ったら。優秀な校長ですばらしい校長でも、道に行って何か交渉するとすれば、宮仕えの身です。そうなると、一線を越えてしまうと先ほどの寺崎さんや前川さんみたいに、一線を越えてしまうと大変なことなってしまうのです。だからその一線を越えさせないように、そして鹿追町の新しい価値観をつくってもらうためにも、鹿追町の新しい価値観を持った計画を作るべきだ。そして、その中で高等学校だけがやりたいと言うのではなくて、鹿追町全体がやりたいのだと。そうではないとなかなか道や国の支援も難しくなっていくのではないかと私は思うのです。そこで新しい価値作りとして新しい計画を作ってはどうかという私の提案なのです。いかがでしょうか。

答弁 教育長 渡辺雅人(教育長は2025年6月まで)

まちづくり全体の計画が必要ではないかというお話でございます。道立高校というお話であります。現状ではなかなか難しいというお話でありますが、もちろん今は新年度予算の中でバカロレアに対する予算の提案をさせていただいているところでありますけども、議決をいただきましたならば中学校の認定に向けての準備を進めると同時に、道教委に対してのこれからの考え方を示していって、鹿追高校への導入についても引き続き情報交換、検討していきたいと思っています。道に鹿追の考え方を持って行くにしても、川染議員おっしゃられるように、鹿追の教育をこうしたいんだということももちろん大切なのですけども、それによってまちづくりにどう貢献していけるのだということをお示しをしないとなかなか道の方も興味を持ってくれないのではないかなというふうには確かに思います。鹿追のまちづくりに貢献できるということは、北海道にも貢献できるということだと思いますので、そのような考え方を持って道教委とも当たっていきたいと考えてございますので、よろしくお願いをいたします。

答弁 町長 喜井知己

ちょっと私の方からも少しお答えをさせていただきます。いわゆるゆとり教育と言われた寺脇さん、有名な方でございます。その理念は川染議員おっしゃるとおり今の詰め込み方式、成績得点主義ではなくて、今で言う探究のことを多分おっしゃっていたのだと思うのですけれども、なかなか意図したように教育全体がもしかしたら現場も含めてうまくいかなかった面というか、悪い面だけが何か強調されてゆとり世代だとかいろんな表現をされたのかなと私も思っています。今は探求「自ら考え」ということが中心になって言われている時代になったと思っています。そして今もよく言われているのは、学校だけに限らず世の中、日本のことですけれども、いつも誰かが自分たちにサービスを提供してくれる、与えられる。そういうことが当たり前になっているような世の中だというふうにおっしゃる方もいらっしゃいます。特に教育の分野でいうと、与えられたものを言われたとおりに勉強すると、そうなっているのが現状で、そうではなくて、自らどう学ぶか、そういうことを自分で考えて、考えたことに対して教師なり周りが助言なり情報を提供するとか、そういう形に持っていくべきなのだと、今の教育を変革していく必要性があると、現場で校長先生をやった方、何とか今の教育を変えていこうと頑張っていらっしゃる方、そういうこともおっしゃっております。現実的にバカロレアの話に戻りますと、教育長が答弁したとおり、最初は高校の方からということで始まった話ですけれども、道立高校ということ、それと道内の道立高校で一つもやっている場所がないというのは川染議員も御承知のとおりだと思います。初めて道立の高校に導入するということになれば、まず道教委もそう簡単に動く状況にはないと私も思っております。そういった中で、もちろん同時に進めるのが一番理想的とは思っておりますけれども、まず義務教育、中学校から取り組んでいこうというのがこれまで説明してきているとおりでございます。それで町の教育の計画ということでございますけれども、まず今回鹿追の教育大綱というのを定めて、このバカロレアも町の教育の中にしっかりと位置づけていくと考えております。また令和5年度は、町の総合計画のちょうど中間年になりまして、残りの4年間のまちづくりを見直す機会でもございます。そういったこともございますので、この教育大綱の制定とそして町の総合計画の見直しの中でこの鹿追町の教育のことをまた再度さらにしっかりと位置づけていくことがまずは重要かなと思っておりますので、御理解をいただければと思っております。

質問 6番 川染洋

よく分かりました。いずれにしても瓜幕・鹿追の中学校がバカロレア教育によって成績が上がりすばらしい子供たちができることは期待をしたいと思いますが、鹿追高校への入学の減数につながらないようにやってほしいなと思います。先ほども申し上げましたけれど、鹿追の高校の校長は本当に一生懸命やられていると私は思っています。言ってみればグレイト・パーソンというか、鹿追町にとっても非常に大事な人物だと私は思っているのです。ですから、間髪おかずに進めていただきたい。今町長も大事にしたいとおっしゃっていますから、大事にされるという心があるのであれば、私は閑却においていただきたくない。閑却というか大事なことであればほったらかしにして欲しくないということで、何としてでも高校のバカロレアもどこもやっていないけれども、その壁を破って。一貫教育もそうでした。あれもモデルになるまでには相当皆努力されたはずです。ですから、そういう意味でも鹿追町高校が何としてでもなれるように努力されるべきであるし、鹿追高校から大学受験するときには、先先ほどから皆さん言われているとおり詰め込み式ではなくて、どう自分で問題を解決するかという答案用紙??が多く採用され始めていますから、そういう意味では鹿追高校からも大学受験のためには今のバカロレア教育もさらに重要視されてくるだろうと思いますし、そうなっていく今の国政ですから、是が非でもそこは繰り返しますが閑却におかないで積極的にやってほしい。地方創生という言葉、私も勤務しているころも地方創生というこ言葉もありました。ですからもう 30 年以上経っています。地方創生という言葉は、国目線で地方に言っている言葉だと私は思っているのです。だから、これからは道に交渉するにしても国に交渉するにしても、私は地域主権ということがあったらいいなと思うのです。鹿追町という地域にも主権があるよと。その主権を主張するためにこういう計画を立てましたと。そういう地域主権が私は必要だと考えます。例えば、これも手前味噌で大変恐縮ですけども、鹿追に公営住宅の一戸建ができました。あれも地方創生ではなくて、いわゆる地域主権を主張してこの計画の中の一部として公営住宅は一軒とするべきであると、そういう地域の主権を主張したのだと思います。だからそういう意味では、私はもう地方創生という言葉より、地域で住民が住民の主権としてこういうことをしたいのだという計画を明日作ったり明後日に作ったりはできませんけれども、今町長おっしゃるように様子を見ながらというか、事情を勘案しながら新しい価値観であるべく計画を立てる必要があると思っております。それから、どうしても私は言っておきたい。日本の国内で国家権力を侵されて拉致された人たちがいますね。あれはまさしく国家権力の弱さから来ているのだと私は思うのです。そして、いまだに取り返すこともできない、帰ってきてもらうこともできない状況にあります。私今なぜその話をするかというと、我々は今せいぜいでこのブルーリボンをつけて「帰って来てほしいね」と言うぐらいの程度なのです。けれども、これからの子供たちには国際的にそういうレベルを持って進める子供たちが鹿追町からも出てくれる。あるいは出すべき。そう思うのです。だから、いくら子供たちにお金かけても鹿追に戻ってこないでどうするのだという人もいますけれども、それは鹿追町のためだけではなくて、鹿追町にも人材を育てるという、そういう責任が私はあると思います。その上で育った子供たちが国際レベルでいろいろなことに事情を了解できて、そしてそういう問題は起こさないように、問題が起きたときはこうなるという、そんなような子供たちを育てる。先ほど申し上げましたけども、コストパフォーマンスには相当時間がかかります。もう23 年から 26 年かかるわけですから。もう私も死んでいないかもしれません。でも、やはり国際的に活躍できる人材を育てて、国家権力、国が守らなければならない国民が連れ去られるような、そんな国家ではなくて、そんな国家にしないためにも、世界で活躍できるような人が欲しいと、私はそういう願いからこの一貫教育をさらに進めて、新しい価値観を作り上げてほしいと、そう思うわけであります。例えばまちづくりの全体の計画としてはいろいろキャッチフレーズも今までたくさん出てきました。ありました。やはりそれは何のためにキャッチフレーズができるかというと、町民が皆それに倣うよというか、倣えるよというか、それがいいねというか、そうだねという気持ちになれるというか。一種のプロパガンダですね。プロパガンダと言えば政治思想を国民に押し付けるみたいなことをすぐ想像しますけども、楽しくやる方法を見つけようというプロパガンダもありますから、そういう意味では、私はやはりキャッチフレーズを作りながら、町民にもっともっと今の町のやっていることを理解してもらうように、例えばですよ、これは私の考えですからいい加減かもしれませんが、例えば「留学受け入れ倍加計画」。何かまちづくりの基礎にして、そのためにはどうしていったらいいのかというようなことを考え合わせながら計画作る。しかもこれも外に出さない。自分たちで作るのは一番いいと思います。ですから、キャッチフレーズに町民が納得してそうな、ワクワクするような、そんなキャッチフレーズを作りながらまちづくりをしていただきたいと私は思うのです。その中にも、学校、教育委員会に話しておきたいのですけども、中学生あるいは高校の修学旅行ありますよね。いつどこの校長先生か忘れましたけど話したことがあるのですけど、修学旅行に行ったときにどこかの図書館、大学の図書館でもいいですし、そういうとこを訪問する。あるいはバカロレアができれば日本にある大使館に訪問するとか、これを修学旅行の中でぜひ入れてほしいと思うのです。そうすると子供たちがもっともっと身近に世界を感じ、都市との距離が変わってくると思うのです。そういうことがいちいち必要だと思うのですが、まずここでお聞きしたいのが、長々とお話しましたけれども、お聞きしたいのはやはり新しい計画を作って、それにのっとって、具体的に言えば今のような図書館を訪問する、大使館を訪問する、そういうようなことを踏まえながら新しい価値観を作り上げてほしいと思います。それについてはいかがですか。

答弁 町長 喜井知己

はい、ちょっと時間が迫ってまいりましたので、またバカロレアの話に戻りますけれども、バカロレア教育、まさしく国際的なレベルで活躍ができる人材を育てるという観点がとても大きいのかなと思います。私は内向きでというか、国の中のこともよくわからないでいますけれども、やはり今のこういう時代はやはり国際的な標準的な考えで今の日本はどうなのだろうか。これは防衛・外交・エネルギー全部そうだと思うのですけれども、日本の国内のことだけではなくて、世界の先進国、あるいは世界全体で何が今のこの国際情勢で何が標準的なのか。それに合わせるということではないですけれども、そういう標準がわからないと比較のしようがないという時代だと思うのです。そういった視点の人間を育てることがこれから日本がずっと日本の主権を守って日本として存在するためには非常に大事なことで、そういったこれからの人を育てる、これが本当に国として存続するためにちょっとすごく大きなことを言うようですけれども、それが非常に私は大事だなと思っています。小さい町、この 5,200 人の町で何ができるかというのは本当に難しいですけども、でもこの中学校でまずバカロレアを導入して、教育の現場から内容を変えていかないとこれは続いていかないと私も思っていますので、そういったことをまず実践をしながら高校での導入も諦めないでしっかりと道教委に働きかけていく。ただやってくれやってくれでは駄目ですから、自ら実践をしながらその姿勢を示していくとのは大変大事なことだと思っておりますので、そういった形で教育委員会、あるいは町のいろんな関係者・町民の皆様の応援をいただきながらこれをしっかりと進めていきたいと思っております。後ろの画面が終了と出ていますので、お答えになっているかどうか分かりませんが、私からの答弁とさせていただきます。

出典:鹿追町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月13日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる