士別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月8日
市政執行方針について
2023年3月8日、士別市議会の大綱質疑で、加納由美子議員が「市政執行方針について」質問し、福祉課長 川原広幸、市長 渡辺英次が答弁しました。
- 質問者
- 加納由美子 議員
- 答弁者
- 福祉課長 川原広幸、市長 渡辺英次
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 加納由美子
通告に従い、大綱質疑を行います。まず、市政執行方針について伺います。市政執行方針の中で基本施策として、第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略を掲げています。創生とは、地域が住みよい環境をつくり、活力ある士別市を目指すことにあると考えます。財政が厳しい当市において人は財産です。労働人口の減少に伴い、第1次産業である農業従事者の高齢化や、後継者がいない、働き手が足らず慢性的な人手不足にあると伺います。当市の財産である人への投資は、関係職員への研修や環境整備、働き方改革等いろいろな考え方があると思います。過去数年来は外国人労働者受入れという言葉もよく聞きます。グローバル化にあって当然の流れですが、今ここにいる潜在的な人材について目を向ければ、労働人口減少に悩む市の活性化にもつながると考えます。支援があれば仕事ができる障害のある人もいます。現在、社会問題化しているひきこもり状態の人の存在は当市も無縁ではありません。小・中学生のときに何らかの理由で通学をやめてしまい、そのまま家の中で過ごしていた若者も、いつの間にか年齢を重ね、近々の課題は8050問題とも言われています。義務教育期間は時々先生や友人が訪ねてきても、卒業後はほとんどの時間を家の中でだけ過ごす。親はいつかきっかけがあれば自立してくれると信じて我が子の面倒を見ます。親が仕事をしている間はよいとして、定年後に自分の年金で子供の生活を賄うのは大変だと感じている家庭もあります。本人は、家で過ごす時間が長くなればなるほど社会参加の壁が高くなります。また、親亡き後の生活を心配する支援者、近所や親戚の声は切実です。仕事に就き年齢を重ねる中で、働き過ぎや人間関係に疲れて鬱を患い、内臓は元気であっても気持ちがついてこないと悩んでいる人もいます。最近は大人になってから発達障害と診断される人も多くいます。知的な問題はないのに生きづらさを抱え、自分を責める。または人に恵まれないと孤立しがちです。自分が悪い、親の育て方や環境の責任だと思い、心身に異常を来す人もいます。通院や投薬で改善ができても病状を繰り返し、社会復帰しても周りに迷惑をかけると感じている人は将来像を見いだせず苦しんでいます。持って生まれた個性と割り切って自分とうまく付き合う人もいますし、病院で発達障害と診断され安心したという話もあります。農福連携のよさは、人と関わり自然や土、農作物に触れることで新たな生き方を見つけることのできる可能性があるということです。農福連携は多くの市民にとって聞き慣れない言葉だと思います。私も手話を通して福祉について学んでいるつもりでおりましたが、この言葉は数年前に初めて聞きました。農業分野における障害者就労として、奈良県や鹿児島県で約30年前から取組が始められていたことも最近知りました。現実問題として簡単にできる事業とは思えません。このような課題こそ行政が介入し、旗振り役を担うべきと考えます。昨年末に、市内で上川生産農業協同組合連合会が令和4年度農福連携研修会の中で、上川管内の実施事例紹介についてと題しての学びの会がありました。そこでは福祉関係者や利用者家族が集まり、私も話を伺いました。士別に工場を置く日甜の職員の方も参加されておりました。社内で時間をかけ、計画し、間接的ではあるが、農福連携を目指して行動を起こされ、取組が既に始まりつつあるとのお話でした。社会貢献の考えからできることを探し、そしてできることから始められており、尊敬の念を強くしました。士別市まちづくり総合計画の中で、障害のある方が地域で安心して生活が送れるよう、相談支援体制をはじめ障害福祉サービスの充実、障害のある方の社会参加を図りますとあり、ジョブコーチの活用にも触れられております。農福連携事業は、現在当市では対応していないようです。ぜひ今後の士別市のために取り入れるべき事業です。福祉関係の事業所と農業関係者の間に入り、官民が協力した方向で進むお考えはおありでしょうか。農業と福祉をつなぐには横のつながりづくりが重要です。市政執行方針の人への投資の中に、この事業も含まれると考えます。市の貴重な財産である人を今後どのように育てていくお気持ちなのか、方針を伺いたいと考えます。以上です。
答弁 福祉課長 川原広幸
お答えいたします。初めに、福祉関係の事業所と農業関係者の間に入り、官民が協力した方向で進む考えについてです。士別市自立支援協議会の就労支援部会においても農福連携について協議しています。農福連携を行うことで、農業の側では人材が確保され、福祉の側では賃金や工賃が上昇することが考えられており、互いに利益がある状態になることが目標となります。実際に連携を行うとなった場合には、障害のある方の程度や特性により、作業が思ったほど進まない、機械の利用などができない、また支援者側の支援員が不足していて対応できないなどからうまくマッチングできないなどの課題も考えられます。部会の協議では、現在は農業と福祉が互いのことが分からない状況であり、まずは互いの状況を知ることから始めることとしたところです。その上で、農福連携の効果や必要性がある場合には、農業経営の発展と障害のある方の社会参画や生きがいの創出に向けて、行政としても取組を推進する考えです。次に、人を今後どのように育てていく気持ちなのかとの方針についてです。障害のある方の就労支援として就労継続支援A型とB型があり、一般企業等での就労が困難な方に、能力向上のために必要な訓練を行っています。各事業所において、利用者それぞれの障害や特性に合った作業を実施することで障害のある方の就労支援を行っています。全ての方が農作業が適正な作業とはなりませんが、農作業も一つの訓練の方法として考えられます。士別市内には雇用して就労支援を行うA型の就労継続支援事業所としてノースリーフがあり、事業を開始した当初から農作業を中心とした事業を実施しています。就労継続支援のほか、様々な障害福祉サービスの適正な利用につなげていくことで働く喜びや生きがいが生まれ、障害のある方の自立や社会参加に向けた成長につながると考えています。本市において、障害者優先調達推進法に基づき、市内福祉施設から物品や役務の優先調達を実施することで障害のある方の就労機会をつくり出すとともに、士別市福祉のまちづくり条例に基づき、全ての市民が、基本的人権を尊重され、自由に行動し、社会参加のできるやさしいまち士別を実現するために、各種障害者福祉施策を推進します。以上です。
質問 5番 加納由美子
お答えいただいた中でマッチングが難しいというお話がありましたが、そのためにもジョブコーチの活用ということだと思うんですけれども、ジョブコーチを活用されるお考えがあるのかということをお伺いしたいのと、もう一つは人材の発掘の部分で、なかなか表に出てきづらいんですけれども、ひきこもり、就労支援に通っている方は表に出てきている方だと思うんですけれども、そうではなく潜在的にいらっしゃる方への支援体制は市としては何か取組をされているのかということを、支援をしてほしいと言われないから支援をしないというお考えもおありかもしれないんですけれども、実際困っている方もいるのではと思うんですが、その辺りのことはいかがでしょうか。以上です。
答弁 福祉課長 川原広幸
お答えいたします。初めにマッチングが難しい部分でジョブコーチの活用についてです。ジョブコーチにつきましては、場所としては旭川にいらっしゃるんですけれども、今現在もそういった就労に向けてジョブコーチの活用、これは個別に相談あった場合については実際にしておりますので、今後につきましてもそういう状況になりまして、必要があれば活用したいと考えております。次に人材の発掘の中でひきこもりの方がいらっしゃるということでしたが、ひきこもりの方、障害のある方の中でひきこもりの方もいらっしゃいます。障害者支援をする中で、本市の相談員がそういった方のところに訪問して、その方が外に出られるような環境づくりといいますか、そういった支援を今現在も行っております。なかなか就労支援事業所等のサービスにつながることは難しいんですけれども、そういった方につきましては、障害者支援の相談員、それとか生活困窮の相談員も含めて、そういった方の支援については個々に行っていきたいと考えております。以上です。
質問 5番 加納由美子
ジョブコーチのことについてなんですけれども、旭川でとか個々にというお考えを今伺ったんですけれども、私は士別市で、市内でジョブコーチを育成する、人材を育てるという考えを持っていただきたいと切に思うんですが、その辺りはいかがでしょうか。
答弁 福祉課長 川原広幸
そのジョブコーチにつきましては国の制度というところもありますので、ジョブコーチとして育てられるかと言われますと私も今判断できないところなんですけれども、就労の部分での支援の中でそういった支援のようなものができるような形は別に考えられることがあるのかもしれませんので、そういった方向で考えていきたいと思います。
質問 5番 加納由美子
私も現場にいるわけではないんですけれども、あちこちで研修を伺う中でジョブコーチの方、障害者の支援、就労とか支援に関してのときには必ずジョブコーチの方の存在が大きいなと思っていますので、ぜひ士別市としても前向きに人材育成をお願いしたいというところです。以上です。
答弁 市長 渡辺英次
加納議員の再々再質問にお答えいたします。御提案いただきましたジョブコーチについて必要性というのは我々も感じているところでありますが、具体的にどの程度の方が必要としているのか、まだ検証を進めておりませんので、しっかりとまず検証を踏まえた中で必要なのかどうか、判断を見極めて考えていきたいと思っています。以上です。
質問 5番 加納由美子
前向きによろしくお願いいたします。