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士別市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月16日

行政のLINE利用について

2021年6月16日、士別市議会の一般質問で、苔口千笑議員が「行政のLINE利用について」質問し、総務部長 中舘佳嗣が答弁しました。

質問者
苔口千笑 議員
答弁者
総務部長 中舘佳嗣

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 3番 苔口千笑

次の質問に移ります。本年3月、LINE利用者の個人情報に対し、国外から諸外国の技術者らがアクセスできる状態にあったという個人情報保護管理の不備が問題となりました。これを受け、国をはじめ各自治体がLINE社が提供する各種機能を介して行っていた行政サービスの一時停止、見合せが相次ぎ、総務省がLINEを行政サービスに利用している全ての自治体に対し、利用状況の調査と報告が指示されたのは御承知のとおりかと思います。個人情報保護法並びに電気通信事業法の観点からも問題視されたLINE社でありますが、総務省の指導の後、政府機関・地方公共団体等における業務でのLINE利用状況調査を踏まえた今後のLINEサービス等の利用の際の考え方というガイドラインが国により示され、LINE社関連のサービスを利用するに当たってはガイドラインを踏まえた上での自治体判断とされたことが直近の総務省の対応であることと思います。これらの経緯を踏まえて、本市もLINE社関連の行政サービスを利用している自治体でありますことから、幾つか質問をいたします。まずは、本市におけるLINE関連の行政サービスの利用状況についてをお知らせください。LINE社の個人情報問題が浮上する前から、本市のLINE公式アカウントは3月末での廃止が決定されており、暮らしナビへと機能の移行が進められておりましたことから、公式アカウント以外の利用についてお示しいただければと思います。次に、総務省による自治体利用調査と報告の内容について、どのような内容の調査で、また、どのような報告内容であったのかをお知らせください。前述しましたガイドラインが示されたことによって明らかとなりました国が示す方向性とそれらに対する本市の考え方についてもお示しいただければと思います。ガイドラインの発出を受け、本市ではLINE Payによる市税の徴収が再開されましたが、今後もLINE Payによる市税の徴収は継続されるお考えでしょうか。もともと市税の徴収率が高い本市において、LINE Payによる徴収は市民サービス向上の一環という意味合いが強いものであったと思われます。市民サービスの向上のために何がしかの策を講じようとされる姿勢や取組は歓迎すべきものであるものの、完全に懸念が払拭されたとは言い難いLINE社関連のサービスの利用を再開させたということに本当に大丈夫なのかという疑念が湧きます。LINE Payの再開という判断に至った経緯と、どのように安全性を担保するのかについてお示しください。最後に、ガイドラインについての行政間の周知と認識について伺います。LINE社が展開している各種機能は、個人間においても行政サービスにおいても排除し難いプラットフォームになりつつあるため、今後のLINEサービス等の利用の際の考え方というガイドラインが示されたものと思われます。しかしながら、このガイドラインには、国がLINE社関連の機能を行政サービスに利用することを推奨しているものではなく、安全性を保障しているものでもなく、あくまで利用も安全性の担保も何かがあったときの責任も含めて自治体判断の下に自治体が行うものである、そういったことを示しているガイドラインであります。それらのことが職員の皆さんお一人お一人に正しく伝わっているのでしょうか。LINEPayでの市税の徴収も再開されたのだから、LINEを用いた行政サービスについてはこれまで同様に利用しても構わないという誤った認識を持たれている職員もいるのではないかと危惧をしております。いま一度、LINE社関連の機能を行政サービスで利用されるに当たっては、職員の一人一人がガイドラインを熟読し、その機能を用いる必要性がそもそもあるのかどうかという視点も踏まえた上で利用の可否が判断を仰いでいただきたいということを強く要望しまして、この質問を終わります。 (降壇)

答弁 総務部長 中舘佳嗣(総務部長は2022年3月まで)

ただいまの御質問にお答えします。初めに、本市におけるLINEサービスの利用条件については、市税及び証明手数料等のLINE Payによるキャッシュレス決済のほか、5月26日のチャレンジデーでは、笹川スポーツ財団が提供したオンラインの参加報告に利用しています。次に、総務省による調査の内容は、利用サービスにおける個人情報の取扱いの有無やLINE社におけるデータ保存の有無、システム開発などの委託状況などであり、本市では3月末に廃止を予定していた公式アカウント、キャッシュレス決済に加え、庁内における職員間の連絡手段として利用していることを報告しています。また、個人情報に関して報道がなされた後、3月26日から公式LINEによる情報発信とLINE Payの使用を一時停止したところです。次に、ガイドラインの内容とそれを踏まえた本市の考え方についてですが、4月30日に国が示したガイドラインは、政府機関及び地方自治体等における利用状況とLINE社の安全管理措置に対する国の個人情報保護委員会による立入検査、総務省による指導を踏まえ、SNSなどの民間サービスの適切な利用方法と基本的な考え方をまとめたものです。ガイドラインでは、本格的なデジタル社会の浸透や行政と住民双方の利便性向上の観点から、適切なセキュリティー確保や個人情報保護がなされていることを前提に、利便性の高い民間アプリ等の活用は選択肢として排除されることのないようにするべきとされています。また、LINE社が提供する個人情報を取り扱わないサービスを利用する場合には、情報の管理上の懸念が一定程度払拭されたものとされており、その利用形態に応じ、事前の確認事項が示されています。本市におけるLINEを含めたSNSサービスの活用は、セキュリティーの確保や個人情報保護はもちろんのこと、市民との情報共有やさらなる市民サービス向上に向けて、ガイドラインにのっとり適切に判断していくべきと考えております。次に、市税のLINE Pay納付につきましては、総務省自治税務局から税務行政においても同様に国のガイドラインを踏まえ適切に対応するよう通知があったところであり、公金の決済手段としても許容されるものとの考えが示されました。LINE Pay納税は、24時間どこでも納付できる手段として、平日に金融機関等に赴くことが難しい納税者や、コロナ禍において現金や人との接触を避けることができる納税方法として昨年度に導入し、年間484件、1,170万6,000円の利用があります。また、本市が採用する方式は、納税者の住所や氏名などの個人情報をLINE Pay社やそれを仲介する収納代行機関と共有せず、電子マネーにより市税を収納する仕組みであり、加えて、収納率を高い水準で維持していくことは、市民の皆様の高い納税意識はもとより、目まぐるしく変化する社会環境や納税者のニーズに合わせた多様な納税環境を整備することにより初めて実現できるものと考えています。こうしたことから、令和3年度の課税に当たっては、情報連携の方法や契約内容などガイドラインが示す事項について確認を行うとともに、納税通知書に同封するチラシにより、個人情報を利用していないことをお知らせの上、納税手段の一つとして利用を再開したところです。また、チャレンジデーでの利用については、サービスを準備した笹川財団がガイドラインに基づき提供していたことが確認されたことから、ステイホーム中の取組報告の手段として活用したところです。最後に、庁内各部局におけるガイドラインの認識についてです。近年、利便性の高い民間のSNSやクラウドサービスを市民サービスの向上や業務効率化を図るツールとして行政サービスにおいても活用する場面が増えており、その際には個人情報保護の観点からの検討が必要です。このたび示されたガイドラインは、民間サービスを利用する際に遵守すべき事項が定められていることから全庁的に周知を行っており、また、民間サービス導入の検討時には、個人情報保護と情報システム統括部署と連携して進めることとしております。今後、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性及び行政サービスのさらなる向上につなげていく、いわゆる自治体デジタルトランスフォーメーションの取組を進めるに当たっても、国のガイドラインやそのサービスの必要性を十分検討の上、進めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

出典:士別市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月16日 議事録 PDF(29ページ) 間違いを知らせる