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士別市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月15日

農業の6次産業化の取組みについて

2021年6月15日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「農業の6次産業化の取組みについて」質問し、経済部長 鴻野弘志、副市長 相山佳則が答弁しました。

質問者
大西陽 議員
答弁者
経済部長 鴻野弘志、副市長 相山佳則

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 13番 大西陽

次の質問に移ります。農業の6次産業化の取組についてであります。6次産業化は、農林水産業の1次産業が農産物、水産物の価格、価値を高め、所得の向上を図る目的で農畜産物及び水産物の生産だけではなく、食品加工の2次産業、流通、販売の3次産業にそれぞれ取り組み、農林水産業を活性化させ、経済を豊かにしていこうとするものであります。この言葉の由来は、既に故人となられました農業経済学者の今村奈良臣東大名誉教授が各産業の単なる寄せ集めの足し算ではなく、有機的・総合的結合を図るために1次産業、2次産業、3次産業の掛け算であると提唱した造語と言われております。6次産業化のメリットは、農産物を直接販売することで、流通に係る経費など中間マージンが節約できるほか、価格もある程度自由に設定でき、経済的な効果が期待できるとされていますが、一方で加工商品を収益化し、事業として継続していくためには販路の確保が不可欠であり、商品のブランド化と差別化をした上で、いかに商品を知ってもらうか、いかに魅力的に感じてもらえるかを含めた営業活動が必要となります。また、加工商品の製造には、在庫を抱えるリスクや商品の衛生管理が必要となることから、新たな負担を生むことも考慮しなければなりません。6次産業化によって事業を黒字化するためには、長い時間を要する事例が多く、日本政策金融公庫の調査では、黒字化までに平均で4年以上要するとの結果が報告されていることから、継続した息の長い取組が必要であります。取組に当たっては、成功事例や失敗事例を学んで参考にすることも重要なことで、特に道内での成功事例として、有機野菜の生産、加工、販売を手がけ、2014年に日本農業賞に輝くなど、先進的な経営を営む農業法人の代表は、6次産業を成功させるためには、年表をつくるなど明確な目標を描き、本当に必要なのか、何のためにやるのかの十分な検討を重ね、資金面でも、最初は大きな投資を控え、余力で対応することなどの要点が紹介されております。本市が基幹産業としている持続可能な力強い農業の実現のためにも、農畜産物の付加価値を高める取組、機運の醸成に対する行政の関わりと支援は重要なことであります。そこで、6次産業化に対する令和2年度までの取組の内容と実績、さらに本年度を含めて今後どのように展開するお考えなのか、伺います。 (降壇)

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

ただいまの御質問にお答えします。初めに、令和2年度までの実績についてです。本市では、平成26年度から6次産業化の推進に向けた機運の醸成や販路拡大の取組として、農業者が主体的に行う地元農畜産物を活用した6次産品の開発、販路拡大の取組に対する補助制度を設け、26年度に2件、27年度に1件、28年度に2件、29年度に2件、30年度に2件、令和元年度はゼロ件ですが、合計9件に156万5,000円の補助を行ってまいりました。また、令和2年度には、新型コロナウイルス感染症対策の地方創生臨時交付金を活用した新たなものづくり応援金交付事業により、6次産業化に関するものとして有機JASトマトソースなど3件を事業採択してきたところです。これらは各生産者や事業所、ホームページでの販売のほか、先月オープンしましたまちなか交流プラザでも取り扱っており、6次産業化に向け弾みをつけたものと考えているところです。次に、直接的な補助ではありませんが、地元農畜産物の購入場所やお取り寄せ情報をまとめた士別市産直マップを作成し、市ホームページへの掲載や転入者への配付、JA北ひびき直売所ひびきあいへ配置し、生産者の紹介などPRを図っています。また、関係機関と連携を図り、6次産業化に関わる講演会等を25年度から開催していますが、直近の令和元年度においては、北海道6次産業化サポートセンター企画推進員を講師に招いて、6次産業化を長く続けるコツと題し開催しました。このほか、29年度には農畜産物加工販売や直接販売をしている農業者、団体との意見交換の場として、6次産業化ネットワーク会議の設立に向けた準備を開始し、令和元年7月に設立いたしました。昨年度においては、まちなか交流プラザへの出展希望者等と協議を行うなど、様々な取組を模索してきたところです。次に、今後の6次産業化の展開についてです。6次産業化の推進については、6次産業化ネットワーク会議でも意見として出されていた6次産品の販路拡大や通年販売できる場所の確保について重要課題と位置づけております。また、先ほど申し上げたまちなか交流プラザで、アンテナショップにより市内事業所等の製品のほか、地元農畜産物やそれらを活用した多くの6次産品が販売されているところです。今後も情報発信の拠点として、引き続きプラザを運営するまちづくり士別株式会社と連携し、6次産品の通年販売や市内外へのPRに努めてまいりたいと考えています。今後、さらに士別市産直マップの内容の充実を図るとともに、6次産業化を目指される農業者等へは、国や道の支援策である食料・産業6次産業化交付金などを活用するための個別相談体制の充実を図ります。また、上川農業改良普及センター士別支所など農業関係機関との連携による講演会の開催に向けた協議を行い、6次産業化ネットワーク会議では6次産品のPRに向けた意見交換を行うなど、販路拡大が図られるよう努めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

再質問 13番 大西陽

1点再質問させていただきます。先ほども若干答弁の中で触れられていましたが、本市が6次産業化に取り組んだ経過について少し振り返ってみたいと思います。違う点があれば後で指摘をいただきたいと思います。遡って2015年の1月21日、事業年度で言えば平成26年度です。これは市長の定例会見で、6次産業化推進事業の創設についてとして、本市の基幹産業は農業であり、現在も多くの皆さんが6次産業化に取り組んでいる。こうした取組に対して行政も応援すべきということで本事業を鳴り物入りで創設をした。この事業というのは6次産業化推進事業ということであります。これに対して、報道機関からの次年度以降の事業継続についての問いに、次年度以降もしっかりと予算組みを行い、継続をするとしていました。これを受けて、令和3年度は6次産業化推進事業費は当初予算に計上しておりません。一般的に、従来の事業に対して予算措置をしない要因、これは何点かあると思うのですが、例えば事業の成果が当初の目的を達成をした、あるいは対象事業の役割を終えたとき、また、他の事業でこの事業について対応することがより効果的と判断をしたとき、あるいは対象事業を廃止したとき、また、事業効果が望めないという判断をしたときなど、いろいろほかにもあると思います。もう一つは、6次産業化に対する関連する本市の計画について少し触れたいと思いますが、まず、本市の上位計画でありますまちづくり総合計画の中で、農業振興では、6次産業化や複合経営による収益の多様性のため、士別市まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき農業未来都市の推進を図るとしております。この総合戦略でありますけれども、令和2年度から第2期の総合戦略がスタートしておりますが、この中で農業未来都市創造の重点プロジェクト、農業者などが自ら生産した農畜産物を活用し、6次産品の開発や販路拡大の取組に対して支援をすると計画の中でうたっております。主な取組として、6次産業化の推進、もう一つは、関連事業では6次産業化推進事業となっています。そして、先ほど触れたように、令和3年度はこの推進事業を予算措置していませんけれども、これとの整合性をまず1点お伺いしたい。もう一つは、士別市農業・農村活性化計画ですけれども、活性化条例の第10条の農業の多様化による経営の安定化を図ると。経営の多角化の促進に努めなければならないと条例ではしております。これを受けて、活性化計画の推進事項で、農産物など地域資源を活用した6次産業化等を推進するとうたっております。先ほどと同じように、これらの計画と今年度この推進事業が予算措置をされなかった。どうも私は整合性が取れていないという思いがありますが、この辺の分かりやすい説明を求めたいと思います。

答弁 経済部長 鴻野弘志(経済部長は2024年3月まで)

再質問にお答えいたします。まず、6次産業化推進事業に関しましては、議員お話しのとおり、事業といたしましては平成26年度から令和2年度までということでございます。これらについて、例えば予算という観点から申しますと確かに本年度では直接的なこの6次産業化という名称での予算はついておりませんが、先ほど答弁でも申し上げましたが、ほかの施策を展開する中でということでございまして、例えばということでございますが、農業農村担い手支援事業というものがあります。この中では様々な細目で施策を展開していきますが、その中でも農業講演会というものが毎年開催をされております。こういった講演会においても、これについては予算としても、この講演会そのものに関しては5万円という予算措置がされているところでありますが、こういったことについても、例えば6次産業に関わる講演という、そういったニーズがあれば調整をしながら行って、そういった6次産業化に関する事業として行っていきたいと、このように考えているところでございます。それと、予算に関してということでございますが、これも先ほど答弁申し上げましたが、国の補助金等、これを活用するということがもし実現するならば、これらは国の補助金ではありますけれども、市の補助、会計を通してということがございます。そういった意味では、一定程度議会議員の皆様にも御相談申し上げながら、6次産業に関して御説明申し上げることができるかと、こんなようにも考えております。それから、2つ目でございますが、農業・農村活性化計画、本市の計画に関してでございますが、これについても、本年度、この計画の検証、そして次年度へ向けた策定の年ということでございます。そういった中では、昨年度から各農家さんへの聞き取りの中では、経営の多角化に向けたことについても聞き取りをしてございます。それから、今年度いよいよ計画の策定に向けてもまたニーズ調査をしていくということも考えているところでございます。そういった中で、6次産業化に向けたニーズ、どのようなものがあるのか、この辺りをきちっと把握をしながら、施策につなげるようなことを考えてまいりたいと、このように考えているところでございます。以上です。

再質問 13番 大西陽

先ほど総合戦略、特に総合戦略の中で、関連事業として6次産業化推進事業ということで明確にうたっているのです。ですから、これは令和2年度スタートですから、これはこれとして令和3年度はこの推進事業について予算化はしないという、その整合性が図られていないのではないかと。本来は推進事業として、あるいはほかの事業として、まず予算措置をしてこの事業がスタートするのだと、そういう認識でいるのですが、予算措置をしていないと。財政事情があるかもしれません。していないと、単純に予算措置をしないのだけれども、この総合戦略、あるいは総合計画、あるいは活性化計画との整合性が図られていないということは意識していなかったのではないかと思いますが、この辺はどうなのでしょうか。そうであれば、この計画を見直すのか、文言を変えるのか、あるいは補正で新たに予算措置をするのか、この辺を進めないと、ずっと整合性が図られないという思いがあるのですが、この点についてお答えいただきたいと思います。

答弁 副市長 相山佳則(副市長は2021年6月まで)

6次産業化というのは、これからの本市の在り方の中で極めて大きな意味を持つものだと考えております。ただ、6次産業化に向けては、先ほど大西議員の御質問の中にありましたけれども、いろいろなものを製造していくといったことの技術的な問題、あるいはその市場性の問題、あるいは在庫を抱える問題と、いろいろな様々な課題も出てくると。私も農畜産物加工株式会社の役員をやっているという立場からしても、本当にしみじみそういったことは難しいものがあるなと感じているわけであります。そこで、今、経済部長からお話がありましたけれども、そういったいろいろな課題を解決するに当たって、どういった組立てがいいのかといったことは、次の農業・農村の在り方の計画を見直す中でしっかりと組み上げていかなければならないと考えておりますし、今現に事業の中に、6次産業化に向けての事業があるということでありますけれども。現年度において、そういった本市の中で農業者の方、あるいは様々な方から相談を受けたときに向けては、精力的に我々もその支援に向けていきたいと思いますし、必要となれば、予算的措置についてもまた議会でも御相談をさせていただきたいと考えます。

再質問 13番 大西陽

必要と判断した場合は、予算を考えたいということですから、きっと必要になると思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。

出典:士別市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月15日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる