士別市議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日
市民の憩いの場ともなっている、浴場施設「ぷらっと」に対する市としての現状認識と利用する市民の存続を求める切実な声をどのように受け止めるのか
2025年12月9日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「市民の憩いの場ともなっている、浴場施設「ぷらっと」に対する市としての現状認識と利用する市民の存続を求める切実な声をどのように受け止めるのか」について質問し、市長 渡辺英次が答弁しました。
- 質問者
- 大西陽 議員
- 答弁者
- 市長 渡辺英次
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 12番 大西陽
次の質問に入ります。市民の憩いの場ともなっている浴場施設「ぷらっと」に対する市としての現状認識と、利用する市民の存続を求める切実な声をどのように受け止めるかについてであります。私の質問は、たまたま質問事項が長くなって大変申し訳ありませんけれども、これでも一定程度分かりやすく整理したつもりであります。これもう少し長くなると、中継の私の顔が隠れてしまうぐらいになるんですよね。ちょうどいい長さ。いいですか、市長、よく見てくれましたか。昨年11月に公共施設の最適化と同時に示された事務事業アセスメントによる見直しの対象とした健康センターに併設されている入浴施設ぷらっとを令和8年度末で廃止する旨を市民に提案として示した経過にあります。この施設を廃止することを決めるに至った経過として、ボイラーを含めた設備が耐用年数を迎えることで設備更新には多額の投資が必要なことと、もう一つは、現在は自宅に入浴設備がほとんどあることを主な要因とされております。この方針を受けて、特に、ふだんから入浴やサウナを利用している市民から存続を求める声や、楽しみを奪わないでほしいとの切実な声があることも事実であります。この方針が示された以降、議会でも何度か議論を重ねてまいりました。現時点では、行政側の考え方を私個人としては理解するに至っていないのが今の状況であります。そこで、この施設に対する本市としての現状認識として、既にぷらっとの役割は終わったと判断をしたものなのか、財政事情を考慮したものなのか、あるいは、その他の考え方があるのかを、この機会に確認をさせていただきたいと思います。あわせて、利用する市民の存続を求める切実な声をどのように受け止めているのか、改めて考え方を伺います。また、廃止する要因の一つとして、現在は自宅に入浴設備がほとんどあるとしていますが、ぷらっと設置当時から現在まで自宅に入浴設備が設置されてきた大まかな推移について、その根拠をこの際お示しをいただきたいと思います。同じく廃止する要因として、もう一つは、存続するためには建物・設備の改修に多額の費用を要することを6年度決算審査の場で明らかにされました。改めて、項目別に現時点の概算費用の詳細をお聞かせください。この地域は災害が比較的少ないとされていますが、それでも、いつ災害が起きるかは予測できません。今回の地震についても、大きく揺れたと感じている市民もいるわけですから、まさかこの時点で今の時期にこのまちが地震に揺れるなんていうのは誰も想像はしていません。その備えとして、健康センターは災害時指定避難所の一つであります。災害時には、併設された施設は被災した市民の心身の健康維持や体の清潔を保つことで感染症の予防にもつながり、入浴することでストレスを和らげる効果も期待できることから、ぷらっとは重要な役割を果たすためにも、なくてはならない施設ではないでしょうか。市民の安心・安全のためにも存続するためにはどのような手段があるのか、改めて検討すべきだと考えますが、このことに対する見解を伺います。二元代表制の中で、議員の立場は、身近な住民の声を議会に反映させる重要な役割があることは言うまでもありません。一方で、首長や行政は、声なき声を聞き、その課題とどう立ち向かうかが極めて重要なことだと思います。ぜひ、声ある声はもちろん大事でありますが、声なき声も忘れないでほしい、このことを受け止めていただいて、この課題について、市民が納得する結果になるよう進めてほしいと思います。最後に、公共施設は建築年から年数を経過することによって、改修や更新の時期を迎えることは当然予測されることであります。本市でも当然取り組んでいるとは思いますが、設置当初から保全計画を策定して、定期的な保守や保全、いわゆるメンテナンスに心がけ、長寿命化を図る取組が必要で、現在の本市の財政事情を鑑みると、この取組を一層強化することが重要だと思います。このことを申し上げて、この質問を終わります。ぜひ、前向きな答弁を期待をしておりますので、この点もよろしくお願いをいたします。(降壇)
答弁 市長 渡辺英次
ただいまの質問にお答えします。初めに、ぷらっとに対する市としての現状認識です。これまでもお答えしてきたように、ぷらっとは民間銭湯の廃止に伴い、市民の衛生保持に必要な入浴機会を確保するため設置がされました。設置から約23年が経過した現在、各家庭の入浴設備が充足されてきたことや、ほかにも美し乃湯や翠月などの入浴施設があり、当初の目的である市民の衛生保持面での役割は果たしたものと考えています。今後も施設を運営していくためには、ボイラーやろ過器などの大型設備が耐用年数を迎えることから、これらの交換に加え、外壁工事や屋上の防水工事など、大規模な施設整備も必要となります。現在進めている公共施設の統廃合では、市民への影響を少なくするため、代替性が確保しやすい重複施設を優先的に進めています。持続的な行政運営を見据えた場合、設置時の目的を果たした施設で、かつ、使用料だけでは必要な経費を賄えない施設に対して、多額の公費を投じて改修し、機器の交換を行い、今後も維持することが真に必要かを熟考した結果、回数券や無料入浴券を使い切っていただけるよう、約2年半の告知期間を設け、令和9年3月末での廃止予定としたところです。次に、切実な市民の声の受け止めについてです。ぷらっとでは、廃止予定を明示後、利用者の声を集約しています。主なものでは、入浴施設が遠くなる、移動が大変になる、代替策を設けてほしいなどの声です。これまであった施設の廃止は、利用されていた方には御不便をおかけすることになりますが、先にも申し上げた理由から、先々を見据え廃止の予定をしたところでありますので、今後も御理解をいただけるよう説明を続けます。次に、自宅への入浴設備設置の推移です。総務省は、昭和23年以降、5年ごとに行う住宅・土地統計調査で、自宅の浴室有無を調査をしています。直近の平成20年の調査では、道内の97.4%に浴室があるとされていますが、その高い普及率から、20年の調査以降は調査項目から除外されています。昭和50年代後半以降に建てられた戸建てやマンションの浴室保有率も99%以上となっており、全国的に家庭の入浴設備整備が進んでいますが、本市の整備状況の把握につきましては、市が全戸を訪問し入浴設備の有無を把握することは困難であり、その推移はお答えしかねますが、ぷらっと設置後に新築された戸建てやマンションについては、入浴設備があるものと推測をしています。また、市営住宅については、現在管理している約1,000戸全てに浴室がありますが、浴槽やボイラーの設置は入居者が行う住棟もあり、その設置は入居者の意思によることから、入浴設備の設置数などについて市は把握をしていません。次に、建物や設備の改修等に要する費用についてです。令和6年4月の見積りでは、ボイラーやろ過システム、サウナの更新に7,130万円程度、建物の外壁工事や屋上の防水工事が1,600万円程度となっており、合計で8,730万円程度の費用が必要となります。現在も人件費や物価の高騰が続いていることから、実際の施工時には1億円を上回る想定をしているところです。次に、指定避難所としてのぷらっとの役割です。災害時の避難所は、洪水や地震による停電や断水など、発生した災害の状況や規模、発生場所等々避難所となる施設の機能や立地等を踏まえて開設をします。指定避難所では浴室の備えを必須としてはおらず、市内においても多人数で入浴が可能な避難所は、生き生き健康センターのみとなっています。市としては、災害時避難所での滞在が長期にわたる可能性がある場合には、災害時の協定を結んでいる市内の宿泊施設や介護保険施設などの協力をいただくことにより、避難者の健康管理や衛生保持への対応を行う考えです。最後に、存続手段検討の御提言をいただきました。民間などへの譲渡の可能性を探るお話もいただくことはありますが、現状で譲渡した場合、老朽化した施設や設備に変わりはなく、受け手側に一定の費用負担が生じることから、受け手があらわれることは難しいものと考えてはいます。また、年間800万円程度で不足している運営費を賄うことによって施設の存続が可能であるならば、使用料の引上げや営業時間の短縮、減免制度の見直し、旅行者やドライバーの新たな取り込みなど、アイデアと工夫次第で運営継続を探る方法もあるかもしれません。しかし、長期にわたり利用者に安全で快適な入浴環境を提供し続けるためには、施設や設備の改修に多額の公費を投じる必要があります。市として、ぷらっと以外にも3か所の入浴施設を保有し、全ての施設で採算が取れず指定管理料を投じなければならない現状や、今後の人口減少を見据えたときに、まさに機器更新や大規模改修を要する今が、施設継続を判断する岐路にあり、これまで申し上げた状況などを総合的に勘案し、施設を継続せず、廃止する判断をしたところです。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 12番 大西陽
今の答弁も含めてですけれども、まず、自宅の入浴設備についてです。このぷらっと設置時点から、推計ですけれども、多くは変わっていないのではないかと思います。これは根拠はないですから、お互いに話してもなかなか合意できることではないのですけれども、今考えると、当時から自宅にお風呂がない、設備がないといえば、市営住宅は別ですけれども、そうはなかったのではないかなと。あくまでも本市の推計で今完全にカバーできていると、設置されているという判断であると捉えます。この理由が成り立たなくなれば、どうなのでしょうか。この改修費用だけの問題になってくるのだと思います。それで、前に議会で市長からもありましたし、考え方を示されている、単に財政の問題だけではないというお話がありました。ぷらっとをなくす理由は、改修費に多額の費用がかかる、あるいは自宅に入浴設備が今時点では完全に設備されているというのが理由なんだと言われています。そして、この入浴設備については、意見の分かれるところですけれども、これが、もし設置当初からそんなに変わらず今現在に至っているということであれば、財政の問題だけなのです。そういう意味では、もう少し、多くの利用している市民から存続してほしいという声があるのは耳に入っていると思いますし、そのアンケートも取っているということでありますけれども、今後も理解していただけるよう説明を尽くすということでありますけれども、この代替案というのも民間施設も含めて話していますけれども、民間施設ですから、いつ立ち行かなくなるかが分からないし、経済ですから、自ら判断して施設をやめるかもしれません。そういう意味では、それに依存するような行政の考え方はいかがなものかなと思います。そういう意味では、今すぐ分かりましたということにはなりませんけれども、継続的にまた利用者と向き合って、しっかり説明を尽くして、どうするのか、一定の理解を得た上で判断をすると、今の時点ではそういうことにならないのかどうか。少なくとも、それぐらいは決断してほしい。直接利用者の方に呼びかける、説明を尽くす、一定の理解をもらえる、決して強制はしない、強引には進めない、このことを約束できるのでしょうか。確認をいたしたいと思います。
答弁 市長 渡辺英次
ただいまの再質問に御答弁申し上げます。まず、お風呂のない住宅についてです。これ、当時と今とそれほど変わりないのではないかというお話ありました。先ほどの答弁でも全戸の調査はしておりませんので、詳細なことは申し述べることはできませんが、少なくとも、我々が把握していますのは、用途廃止になった古いほうの平家の公営住宅があります。ああいうところは、お風呂がついていないところがございました。それが今、用途廃止になって全戸なくなったというところ。それから、民間で言いますと、ぷらっとを利用されているお客様で玉運寺さんの横に2階建てのアパートがあったのですよね。あそこは共同住宅という形だったのですけれども、あそこの方がお風呂がついていなくて利用されていたというのは当時聞いておりまして、あそこの建物はなくなりましたので、少なくとも我々が把握しているのは、そういった部分で、民間のその部分と、市が保有していた公営住宅ということになりますので、当時と全く状況が変わっていないということではないのかなという判断でございます。また、もちろん財政状況のことも大きな理由でありますけれども、もともとやはり設置している目的は、先ほどお話ししたとおり公衆衛生の部分でありますから、そういった部分では役割を果たしたということです。利用者の皆さんからいただいている声を集約させていただいているのも、何とか残してほしいという声は先ほど答弁したとおり聞いております。その際にもお話ししておりますし、私も直接お話しする機会があったときには言っていただく機会もありますが、その都度同じような説明をさせていただいております。やはり、利用している方にすると、特にサウナを利用されている方が多いのかなという印象でありますけれども、もともとの設置の目的と、あと今後改修工事をするのにこれぐらいかかりそうだというお話をすると、正直納得はされないのかもしれませんが、正直理解せざるを得ないということで、その後やはり、そうか、で終わることが多いです。それから、話が前後しますが、お風呂のない方についての利用について、今回いろいろな御意見をいただいている中で、うちにはお風呂がないので何とか使わせてほしいと言っている御意見についてはゼロ件となっております。そういったことも含めて、現段階で判断するのではなくて、少し延ばせないかというお話ありましたが、我々といたしましては、そういった条件全てにおいて、あそこを廃止するべきだと判断しておりますので、現段階で決定を変えることは今のところ考えておらず、先ほど来の答弁のとおり、市民の皆さんに丁寧に説明しながら御理解いただくことで考えております。以上です。
質問 12番 大西陽
これは廃止することを改めて考え直せということを今言っているのではなくて、この施設は、まず入浴施設ですから、当然入浴する、あるいはサウナを使う、この質問事項にあるように書いてございますけれども、市民の憩いの場、あるいは交流の場となっているのです。それから、今、人口減少の中ですけれども、例えば農業経営を卒業してまちの中に、病院の近くに家を構えるという方がいるんです。全体的な人口減なのですけれども、市街地はどうなのかと、そういう人が増えているから。そういう意味では、こういう施設が必要ではないかなと思います。それと、もう一つは、これは市の財政的な問題ですけれども、入浴料が民間と比べて相当違います。そういう意味では、利用者については手頃な料金で楽しめるということですから、まだ約束の期限まで時間があります。ただ、利用する皆さんが気になるのは、ボイラー、あるいは設備が壊れた時点で閉鎖しますと。これについてどうなのかと、心配だという声がありますから、この点も含めてぜひ、考え方を改めるということではなくて、しっかり説明を尽くしてほしいと。説明をして、強引にこの問題を押し切って当初の予定どおり進めるという、一歩も譲らんという態度ではなくて、行政としてしっかり向き合って、相談をして進めてほしいという私の切実な要望ですから、この辺は聞いていただけますか。いかがですか。
答弁 市長 渡辺英次
再々質問に御答弁申し上げます。大西議員のお話しされている質問、今回いただいた質問の思いは、もちろんそういった市民の皆様の声ということも当然承知しておりますし、議員としての責任を果たされているということで、我々も大変重く受け止めております。まず、利用者に対する部分ですけれども、まだ具体的に利用者の皆さんから、あるものがなくなるのは困るなという言い方なのですけれども、実際に本当に足がなくて行けないとか、具体的な話まで至っていないのが現状であります。そういったこともありますので、今後、今利用されている方が、仮にというか、なくなった際に別なところを代替利用してもらうときに困ることがどんなことがあるのかということも、そういったものを聞き取りって、でき得る支援を新たに考えていくこともしていかなければいけないと思いますし、ただいまの立て直すことを考えるのではなくというお話ありましたので、そのような方向性を、もちろんこれまでこの施設に限らず、強引に何かを進めてきたと私は思っている部分はありませんので、ただ、一方では、先ほど声なき声というお話も大西議員からいただきましたが、今回の3回のまちづくり懇談会、会場に来られた方、いろんな御意見ありました。しかし、会場に来られない多くの方の声なき声、それも私たくさん聞いております。そういったことも含めて、本当にこの財政状況、あるいは将来にわたっての持続的な行政運営に心配をされている市民の方も大変多くいると私は認識をしています。そういったことからも、全ての要望に対する100%の回答はできないものとは思っておりますが、それに対しては、責任を持ってその理由を説明して、御理解をいただける努力をしたいと思っております。やはり、市の財産、あるいは市の資金であります財源についても、我々行政の個人的な所有ではなくて、市民の皆さんのものでありますから、まさに大西議員のおっしゃったように、声なき声をしっかりと酌み合いながら、多くの皆さんに納得してもらえる行政運営を目指してまいりたいと思っております。以上です。────────────────────────────────────────