士別市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月9日
公共施設の運営変更について
2021年3月9日、士別市議会の大綱質疑で、村上緑一議員が「公共施設の運営変更について」質問し、総務部長 中舘佳嗣、財政課長 丸徹也、農業振興課長 藤田昌也、経済部長 井出俊博、市長 牧野勇司が答弁しました。
- 質問者
- 村上緑一 議員
- 答弁者
- 総務部長 中舘佳嗣、財政課長 丸徹也、農業振興課長 藤田昌也、経済部長 井出俊博、市長 牧野勇司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 村上緑一
次は、公共施設の運営変更について伺います。今回の財生健全化実行計画の下、公共施設の運営変更により閉館時間の変更や時間の短縮が図られ、あけぼの子どもセンターや総合体育館をはじめとする16施設が対象となっております。廃止では、農畜産物加工体験交流工房の~む、スポーツ研修所、朝日武道館、下半期からの休止はサイクリングターミナルとなっており、4施設の廃止、休止が行われようとしています。今までにない公共施設の運営変更であり、このことを進める中で市民の理解が欠かせないと思います。利用者、各種団体、指定管理者との協議に十分な時間をかけ納得していただいた中、進めてきたのでしょうか。また、財政健全化断行の下、廃止、休止ありきで進めてきたのではないでしょうか。これについての答弁を求めます。次に、財政健全化実行計画の目標では、公共施設最適化管理運営事業費の目標数値、10%削減を掲げる中、対前年度比4.9%となっており、調整後10.3%まで削減されていますが、調整での義務的経費や単年度臨時的な経費を除外の中での対前年度比10.3%の数値の求め方は、適切なのでしょうか。これについて答弁を求めます。最後に、農畜産物加工体験交流工房の~むの廃止についてです。このの~むは、農畜産物加工体験を通じ、地場農畜産物を活用した豊かな食生活の実現、食を通じて人と人との交流など、食文化の継承を目的に建てられました。当時は、JA婦人部の方々が士別市に農畜産物の加工施設が必要だとの考えの中、各市町村の加工施設を視察した経過を経て、自治宝くじ助成金を利用し建てられました。士別市とJA婦人部が主体となり、市民の皆さんが利用しやすい加工施設として運営されてきました。1月21日に、議会での説明では、高齢化などにより運営協議会が受託を辞退、指定管理の再指定を行わず、施設の在り方について、早急に検討を進めるとありました。2月17日には、の~むの廃止案の提示がありました。約1か月もたたない中、指定管理者との話合いを持ち、皆さんが納得の中で廃止案に至ったのでしょうか。また、廃止の方向性でしかない説明で終わったのではないでしょうか。ここで、朝日農畜産加工施設への統合案ですので、次の表を皆さんには、タブレットに要旨等を提示しておりますので、それを見ていただきたいと思います。の~むと朝日加工施設の比較です。まずは、の~む建設事業費は7,500万円になっております。次に、延べの利用者数は、平成22年ではの~む715人、朝日は倍の約1,430人の利用がありました。それから令和元年までの利用ではの~むは600人から700人の利用で推移しております。朝日では1,400人から800人までと利用減少が伺えます。次の加工品目は、両施設ともパンから真空パックまでの8品目で、の~むは、農畜産加工施設ですので、アイスクリームやチーズ加工品が入っております。次に、使用開始年度は、の~むは平成21年度から令和2年度まで約10年経過、朝日は昭和62年から約34年経過になります。次に、維持管理経費は報償費としての人件費、の~むは170万円ほど、朝日は390万円ほどになっております。経費合計ではの~むは390万円、朝日は760万円ほどになっております。このの~むと朝日の比較では、利用者数はの~むは600人から700人の利用が継続できており、近年の朝日の利用者数との差は減少傾向にあり、管理経費についてもの~むは人件費をはじめ、修繕費などの経費節減が伺えます。経費合計でも約半分に近い経費の運営ができ、管理運営団体の運営努力が分かります。このことから、総合的にはの~むの加工施設は少ない経費で運営でき、施設としてもまだまだ使える施設ではないでしょうか。事業についても産業フェア、見直そう!食とまちのフォーラム、夏休みには子供加工教室、大人加工体験教室など地域に溶け込んだ幅広い事業を行っております。ここで、の~むの廃止に至った経過について、まずお聞きしたいと思います。
答弁 総務部長 中舘佳嗣(総務部長は2022年3月まで)
私から、施設運営の変更についてお答えいたします。各施設の在り方につきましては、公共施設マネジメント計画等を踏まえまして、管理運営者と議論を検討してきたという経過がございます。また、今般策定をいたしました財政健全化実行計画におきましても、公共施設の最適化の取組を掲げており、この中で今後の在り方について、抜本的見直しを図るとして取組を進めてまいりました。検討に当たりましてはサービス、これは運営の在り方ということになるかと思いますが、それと施設複合化、多機能化、統廃合を含めて検討を進めてきたところです。こういった様々な観点から検討をする上では、実態を踏まえる上でも利用者の皆様の声をお聞きすることが必要です。施設によりましては、不特定多数の利用実態があって、全ての利用者の方と協議ができていない状況ではありますけれども、運営主体、それから主な利用団体には理解を求めてきたところであります。今後もこうした取組をさらに進める中で計画の遂行に努めてまいります。私からは、以上です。
答弁 財政課長 丸徹也(財政課長は2022年3月まで)
私のほうからは、財政健全化実行計画数値目標の公共施設最適化を掲げました目標数値であります管理運営事業費の調整後での数値というのは適切なことなのかという点について御説明させていただきたいと思います。まずは、財政健全化実行計画の具体的な方策の一つであります、公共施設最適化、これの維持管理経費の抑制に向けた取組の目標数値といたしまして、管理運営事業費の10%削減を掲げたところでございます。当初予算の資料としてお示しいたしました財政健全化実行計画と令和3年度当初予算との比較の資料におきましては、小事業ベースの対前年度比4.9%の減という数値と、あと各施設の単年度臨時的な経費を調整した調整後の10.3%の減という2つの数字をお示ししたところでございます。これは削減が実際不可能な人件費ですとか、そういった義務的な経費、また設備の更新ですとか、そういった単年度臨時的に実施しなければならないものについては除いたものという部分で、調整後の数値という形でくくったところでございます。こういった経費までを実際削減対象とした場合、本来必要とされる経費まで削減されなければ目標は達成されないということになります。結果的に必要なサービスの執行に影響が出る可能性もあるということから除外した上で比較することが適正だと判断し、数値をお示ししている次第でございます。財政健全化実行計画で、経費の削減を実施する上で念頭に置いていますのは、必要とされる市民サービスの質の確保、それと体質の改善でございます。実態に即した改善と、あと創意工夫によって、将来にわたって持続可能なサービスを確保、提供していくこともあると考えておりまして、施設の管理の部分では、こういった調整も必要なものと考えているところでございます。以上でございます。
答弁 農業振興課長 藤田昌也
の~むの廃止案に至った経過についてお答えいたします。昨年4月20日に開催されました士別市農畜産加工体験交流工房運営協議会定期総会時に、次年度以降の指定管理の継続が難しいと申し受けましたが、協議会員の中には指定管理の継続を望む方もいたため、この話は持ち越しとなったところです。8月20日に協議会役員に持ち越しとなっている指定管理の継続について、確認を行ったところ、まだ話合いができていないとのことから9月末に意見をまとめていただくこととしたところです。9月7日に協議会役員より、協議会会員との話合いの結果、管理人が3月をもってやめる意向があり、新たな管理人を見つけることができないことや会の高齢化から、総会時に指定管理の継続を望んでいた方の理解も得られた上で、正式に次年度以降の指定管理は受けられないとの申出があったところです。市としては、施設の在り方を検討し、廃止や休止の可能性も考えられるとのことを説明してきたところです。の~むにつきましては、施設設置から10年以上経過しており、設備や加工機器は耐用年数が過ぎているため、今後、設備等の更新の必要となることから公共施設マネジメント基本計画の基本方針であります、最適化の視点等から士別市財政健全化実行計画を踏まえ検討した結果、廃止と判断し協議会員の御理解をいただくことといたしました。2月3日に、協議会員14人に施設の利用実績、維持管理経費、施設の在り方について、市の説明をしたところです。まず、令和元年度の利用実績につきましては、開館日数は290日、利用日数は178日、利用率は61.4%、延べ利用人数は623人ですが、実人数は148人、そのうち協議会員は14人、市内在住者は91人、市外在住者は43人の状況であります。利用者の平均回数は、全体で3.1回、内訳で言いますと、協議会員は12.8回、市内在住者は2.5回、市外在住者は1.4回の状況であることを説明してまいりました。朝日にある農産加工実習施設は、利用日数は年間約230日、利用率は80%を超え、令和元年度の延べ利用人数は879人、実人数は228人の状況であり、朝日の施設のほうが利用実績が多いことを説明してきたところです。次に、維持管理経費につきましては、令和2年度ベースで424万円、内訳といたしまして、指定管理料354万円、利用料収入70万円、設備加工機器の当時の取得金額は、ボイラー設備は469万8,750円、加工機器は建設以降の取得機器を含め1,970万4,500円で建物などを合わせると7,000万円を超える費用がかかっており、今後ボイラー設備や加工機器の更新が考えられることを説明し、朝日の施設では、これまでに設備や加工機器の更新を行ってきているほか、平成29年度には、床、壁、天井の大規模な改修工事を行ってきたことを説明してまいりました。施設の在り方につきましては、利用実績、維持管理経費、今後の機器の更新費用などを踏まえた結果、同様の目的を有する農産加工実習施設への統廃合を図ることで、農畜産物加工体験の継続が確保され、食育及び地産地消の推進、食文化の継承などが継続されると判断し、施設廃止について説明し、朝日の施設においても同じように加工を行うことができると申し伝え、協議会会員の御理解をいただいてきたところです。市は、指定管理の受託を行えないとの申出を受けて以降、直営による施設の管理運営についても模索をしてまいりましたが、ボイラー配管等の老朽化や耐用年数を超えた加工機器の更新、市内の同様の施設があることなど、公共施設マネジメント基本計画の基本方針である最適化の視点から士別市財政健全化実行計画を踏まえ、農産加工実習施設へ機能統合しても、引き続き農畜産物の加工体験を行うことが可能であると判断し、農畜産物加工体験交流工房の廃止を提案したところです。以上でございます。
質問 4番 村上緑一
今、今までの廃止に至った経過をお聞きしました。その中で、やはり私たち議員も全員協議会を含めて、今までのことを議論してきた経過にあります。その中でも、やはり、朝日の加工施設もいろいろ設備投資して、やはり少しずつ直してきた中で、今の朝日の加工施設があるということは理解します。ですが、やはり、朝日までに皆さんが、今まで士別のの~むを利用した人が、朝日まで行くまでのやはり過程も含めて、あの加工施設を利用するのが本当に得策なのか。また、こういった冬が特に利用が多い中で、本当に皆さんが今後利用できるのか、そういったことをやはり十分考えていただいた中で、やはり議論がもう少し足りないかなと思いますけれども、そういった面ちょっと考えだけでもお聞かせいただきたいと思います。
答弁 経済部長 井出俊博(経済部長は2021年3月まで)
再質問にお答えさせていただきます。今、村上議員のほうからおっしゃられたとおり、我々も協議会のほうと協議をさせていただきまして、市の考え方をお伝えをしながら、協議会の皆さんの御意見も伺いながらということで、2月3日にお話をさせていただいたと認識をしております。その中では、やはり残してくださいという意見もあったのは事実でございます。ただ、先ほど、課長のほうからも答弁させていただきましたけれども、やはり、この今の公共施設のマネジメント計画、それから、今の財政健全化、この中で、それでは、このままで果たしていいものだろうかという我々の考え方の中で整理をさせていただいた経緯もございます。そんな中で、一番いい方法はどこなんだということがありまして、最終的に朝日という結論を出しましたけれども、ただ、議員の中で全員協議会の中でも御議論があったという話も聞いておりますので、この部分については重く受け止めさせていただきたいと考えております。以上です。
質問 4番 村上緑一
議会か全員協議会か、含めて全議員が聞いた中での経過なんですけれども、今日も傍聴に来られている方もいます。こういったの~むの継続に向けた思いの中、そういった中のの~む廃止案には、多くの方々から運営継続に向けた意見を全議員がいただいております。その中の意見として、今まで継続に向けた話合いを行ってきたのに、急に廃止しかない話になりました。また、継続に向け加工指導者がいなくてもできる加工工程マニュアルづくりを行っている中での廃止案、1回の廃止の説明で終わり、その後の話合いもなく、勝手にの~むの前の施設に廃止予定のポスターが貼られた。など多くの意見がありました。あまりにも現在の運営者との話合いが不足していると十分思います。もう少し細かな対応と心遣いが必要ではないかと思います。また、皆さんの思いは、私たちは市内の加工施設は必要です。私たちの楽しみを奪わないでください。私たちの生きがいを奪わないでください。このように、気持ちを込めた皆さんの思いが伝わってきました。今、運営団体の方々、利用者の皆さんから、運営継続に向けた声が上がっているんです。このような状況でありますので、令和3年度市政執行方針の中にもありますように、積極的に市民の声に耳を傾け、この地の一人の声こそ原点の理念に立ち返り、再度、施設の在り方について再考することをお願いして、この質問を終わります。(「最後に一言言ってもらって、終わったほうがいい」の声あり)
答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)
村上議員から、御質問、御提言いただきました。まずは、この十数年間、田中会長をはじめの~むの運営管理、全面的に頑張っていただいた。感謝申し上げる次第です。先ほどから申し上げているとおり、士別市の人口が平成17年に士別と朝日が合併いたしまして約5,000人減りました。この状態で、行政運営をしていくことが極めて厳しいということから、先ほど副市長が申し上げたとおり体質の改善を図らなければならない。経常収支比率が99.5%になっている。ここは思い切って5年間で職員30人減員をしながら頑張っていこうという、そういったことも行う予定であります。あわせて、平成19年から4年間、前市長のときから、職員の人件費の削減も行っていました。今回も3年間でありますが、職員にも本当に申し訳ないけれども、生活給を一部返上いただいて、そして何としても持続可能な財政基盤をつくる。そういったようなことで計画を立てて行っています。今回の全ての公共施設の統廃合を含めて、全て点検をしなさいと指示をしているのは、私でございます。もちろん、経済部については、運営協議会の皆さん方とも協議をしてきてございます。私も副市長もその内容については、熟知をしているつもりであります。極めて残念なのは指定管理がどうしても行えなくなったという、これがまず一点。それからもう一点は、ボイラー技師もどうしてももう退職をする。このボイラーは、簡単に誰彼使えるようなボイラーでは実はないんだと。ボイラーの更新、配管の更新、各施設設備の更新を入れますと、もうざっと2,500万円から3,000万円近くになるのがもう目に見えている。そういったことも含めて、2つある施設を1つにできないんだろうかという利用者の理解を求めなさいと私は申し上げました。朝日のことが言われますけれども、朝日まで士別軌道のバスが走っているんです。一定の年齢になれば、ワンコインで朝日まで行けるんです。みんなのいろんなことをやはりこれからも考えるべきだということも含めて、そういったことも含めて2つある施設を一つにしてはどうかというお話もいたしました。ただ、議会のこの会場でお話をしたとき、今、村上議員からも御提言いただきましたが、大西陽議員から厳しく御指摘をいただきました。拙速過ぎるのではないか、そういうお話もいただきました。しかしながら、先ほど担当申し上げたとおり、一定の理解を得られたという判断の下で、今回、廃止の条例を出させていただいたところです。しかしながら、先般議長、副議長、それから丹委員長、遠山副委員長、4名で私もお会いをさせていただきまして、議長からも厳しく御指摘もいただいたところであります。ただ、利用者の皆さんには、担当を含めて丁寧な説明が欠けていたことについては、市長として反省申し上げます。この後は、先般、議長からも厳しい御指摘をいただきましたし、今、村上議員からも御質問ありましたけれども、利用者の皆さん方の御理解をどう得ていくのかと、ここが一番の焦点になりますので、そういう形に少し力を込めて行っていきたいと思います。