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士別市議会 令和7年第3回定例会 2025年10月22日

ヒグマ・エゾシカ・アライグマへの対応と対策について

2025年10月22日、士別市議会の一般質問で、村上緑一議員が「ヒグマ・エゾシカ・アライグマへの対応と対策について」質問し、市長 渡辺英次、経済部長 坂本英樹が答弁しました。

質問者
村上緑一 議員
答弁者
市長 渡辺英次、経済部長 坂本英樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 1番 村上緑一

令和7年第3回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問を行います。ヒグマ・エゾシカ・アライグマへの対応と対策についてです。初めに、ヒグマの出没状況と対応・対策について伺います。この質問は中山議員と少々重なっておりますが、通告どおりに進めたいと思いますので、よろしくお願いします。全国的にも熊の出没や農畜産物の被害、人身被害が報道されています。本市においても、ヒグマを見た、また、足跡やフンがあったなど、多くの人から私もお聞きしております。近年、特に山から里へヒグマの出没が見受けられます。そこで、本市でもヒグマの出没が増えているのか、状況と対応・対策についてお知らせください。また、今年の猛暑により熊の餌となる木の実が不作なのか、農畜産物の味を覚えて里へ来るのか、ヒグマの個体数が多くなってきているのか、これらについてのお考えを伺います。昨年も、ヒグマがキャンプ場や公園など、多くの場所へ出没しました。今年の市街地への出没状況と、昨年と今年のヒグマの捕獲頭数を含め、伺います。次に、今年9月に制度化された緊急銃猟制度についてです。この制度は、熊やイノシシが人の日常生活圏に出没し、建物への侵入が見受けられた場合、一定の条件下であれば特例的に市町村長への判断の指示で委託を受けたハンターが緊急に猟銃を使用することも可能にする緊急銃猟制度です。本市としても、この制度に対する考えや今後の対応について伺います。次に、エゾシカの出没状況と対応・対策についてです。近年、特にエゾシカと交通事故が多発しております。北海道の調査によると、令和6年、上川地域では461件と、特に鹿の交通事故が多い年でした。そのうち10月には108件と多く、時間帯では80%が16時から24時に事故が発生しております。今の時期、10月と11月には特に気をつけて車を運転しなければなりません。皆さんも気をつけていただきたいと思います。そこで、鹿と交通事故に遭わない対応・対策についての考えと、現在までの士別地区でのエゾシカによる交通事故の推移を併せて伺います。次に、JA北ひびきの調査では、令和6年、エゾシカ、ヒグマ、アライグマの農畜産物の被害調査によると、エゾシカが約1億4,500万円と最も多く、ヒグマが約4,600万円、アライグマが約690万円となり、年々農作物被害が増えてきております。そこで本市では、従来から農作物の被害をなくすため、鹿、熊の駆除に電気柵が有効として事業に取り組んでいます。この電気柵事業がなければ被害が拡大していたと思います。私は、取り組みやすい事業の助成拡大をまだまだ進めなければ、被害が減少しないと思います。今後の対応・対策についての考えと、昨年と今年のエゾシカの捕獲状況を併せてお知らせください。次に、国が進めているICTを活用したスマート鳥獣対策、カメラ、センサー、AI等の導入の可能性について。また、エゾシカの捕獲後のジビエの活用法も含め、今後の事業についての考えを伺います。次に、アライグマへの対応と対策についてです。先に、士別市アライグマ防除実施計画について、その概要を求めます。本市においても、アライグマを見かけることが多くなってきました。農産物の被害をはじめ、家庭菜園でも被害が拡大しています。9月に入り、トウモロコシ畑での被害では、アライグマの手は人間の手と同じく、器用に両手でトウモロコシを持って食べます。私よりきれいに食べていたことを思い出します。士別市では、いち早くからアライグマ捕獲講習会を開き、箱わな捕獲従事者を増やしてきました。これもアライグマ防除実施計画の1つの対応・対策に結びついているのかと思いますが、これについての考えを伺います。この講習会が何年目になり、今までの捕獲講習を受けた方々は何人になっているのか。また、他市町村から受入れもあったのか。昨年と今年のアライグマの捕獲状況を併せて伺います。次に、箱わなの更新についてです。古い箱わなは、アライグマが逃げやすくできており、今の新しい箱わなは一度閉まると開かなく、捕獲確率が向上しています。早い更新を望み、併せて箱わなの更新状況を伺い、この質問を終わります。 (降壇)

答弁 市長 渡辺英次

村上議員の御質問にお答えします。初めに、ヒグマの出没状況と対応・対策等についてです。昨年度、市に寄せられた目撃や足跡、フンなどの出没情報の件数は58件、9月末時点では52件でした。今年度9月末時点では54件となっており、前年度同月対比で2件多い状況です。ヒグマの出没件数が増えている要因としては、北海道の見解でも示されているとおり、ヒグマの餌となるどんぐりが凶作となっていることなどから、餌を求めて人里への出没が相次いでいるのではないかと推測をしています。あわせて、ヒグマの個体数について、道ヒグマ対策室では、この30年間で道内のヒグマの個体数はほぼ倍増しているとしており、猟友会士別支部からも同様な見解を伺っています。今年の市街地への出没状況ですが、6月18日の朝日町中央のローラースキーコースでの足跡の確認と、10月2日には、士別神社西側の鳥居付近でヒグマのような動物の目撃情報がありました。また、ヒグマの捕獲頭数については、昨年度が34頭、9月末時点では28頭。今年度は9月末時点では47頭となっており、前年同月対比で19頭多く捕獲されている状況です。次に、ヒグマ出没時の対応及び緊急銃猟制度に対する考え方などについては、中山議員への答弁のとおりであり、市民の安全を第一に考え、関係団体等と連携の上、検討を進める次第です。次に、エゾシカとの交通事故に遭わない対応・対策と、士別地区における事故状況の推移についてです。まず、士別警察署管内における事故発生件数の推移は、令和5年度では26件でしたが、6年では45件で、約2倍近くの増となっています。そのうち10月と11月の発生では、5年が8件でしたが、6年では25件で約3倍強の増となっており、議員お話のとおり、昨年の半数以上が秋頃に集中している状況です。次に、対応・対策についてですが、事故が増加傾向であるとの士別警察署からの情報提供を受け、士別地区安全運転管理者協会と士別地方安全運転管理者事業主会の会員に発信している交通安全情報を活用し、10月上旬にエゾシカとの事故に対する注意喚起を行ったところです。次に、農作物被害への対応・対策についてです。これまでの被害防止に向けた対策として、中山間地域等直接支払交付金事業を活用した集落の取組として、電気牧柵の設置への助成を行ってきました。今後の対策としては、同事業を活用した電気牧柵以外の鳥獣害対策機器の導入助成を集落で検討しており、来年の春には実証実験を予定しているところです。エゾシカの捕獲頭数については、昨年度が1,138頭、9月末時点では533頭、今年度の9月末時点では629頭となっており、前年同月対比で96頭多く捕獲されています。現在、ICTを活用したスマート鳥獣対策の導入について、様々な対応、対策機器が研究開発されていることから、本市としても動向を注視してまいります。加えて、エゾシカ捕獲後のジビエの活用についてですが、銃弾の着弾部位をはじめ、捕獲後の速やかな解体や加工処理施設の設置など、捕獲から製品化まで一貫した仕組みを構築する必要があることから、現時点での実施は難しいと考えています。次に、アライグマへの対応と対策についてです。まず、士別市アライグマ防除実施計画の概要ですが、本計画では本市のアライグマによる被害の防止を図るため、被害状況の把握や被害の低減化、市内への侵入と定着の防止等を定めています。本計画に基づくアライグマ捕獲講習会は、平成26年度に初めて開催をし、29年度からは毎年実施をしてきており、これまでに250人が受講し、全員が防除従事者になっています。また、和寒町並びに剣淵町の方の受講の受入れも行っているところであり、この講習会を通じて、適切な捕獲と安全に関する知識や技術を有した防除従事者の増加により、アライグマの排除につながっているものと考えています。なお、アライグマの捕獲頭数については、昨年度が345頭、9月末時点では261頭、今年度の9月末時点では382頭となっており、前年同月対比で121頭多く捕獲をされているところです。最後に、アライグマの箱わなについてです。箱わなについては平成23年に初めて導入し、市職員によるアライグマの捕獲に活用をしてきた中、26年度からは、講習会を受講した防除従事者への貸出しを開始しています。近年、箱わなの老朽化や破損、生息数の拡大による貸出し件数の増加により、過去5年間では毎年30基から40基を購入し、現在238基を所有しています。議員御指摘のとおり、箱わなが老朽した場合、わなから逃げられるおそれもあることから、今後においても箱わなの適切な管理と更新に努めます。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)

質問 1番 村上緑一

エゾシカ、熊、アライグマということで御説明ありがとうございました。実際に今の鳥獣の中でも、やはりこの3つが増えているということで、本当に日々生活する中で実感しております。また、今回も御説明どおり、熊でいけば19頭多い、昨年と比べれば19頭多い。エゾシカ捕獲では9月末ですけれども、96頭も多い。アライグマは特に121頭も多いということで、こういった形で増えております。その中でやはり、この鳥獣対策をまず見詰め直す機会だと思うのです。そういった形でも、やはり今後、中山間等事業も含めて、各種団体とやはり協議した中で、また新たな鳥獣対策に向けて事業を展開していただきたいと思いますので、その分よろしくお願いしたいと思います。それともう一つなのですけれども、アライグマの箱わなの更新について、毎年30基から40基の箱わなの更新が行われているということなのですけれども、私も見るところによると、まだまだ更新状況が足りない。壊れる分もありますけれども、その中で、私もこの講習会を受けて、いち早くからアライグマ捕獲に取り組んできたのですけれども、やはり箱わなの古いものはすぐ逃げられる状態で、やはり今の箱わなとはまるっきり違くて、やはり大分逃した経験があります。その中でも、特に今年は、私も8月からかけているのですけれども、12頭がかかったのですよね、私の地域で。私が捕ったのですけれども。その中で本当にこれだけ増えている、実際に地域が、中では、増えている実感があります。やはり、この更新を早めていただくのが私の願いなのですけれども、やはり今後、ますます農作物の被害含めてありますので、やはりこの更新を進めていただきたいと思いますけれども、その分答弁をいただきたいと思います。

答弁 経済部長 坂本英樹

再質問にお答えいたします。まず、ヒグマですとか鹿、アライグマ、非常に増えている状況で、この取組について、いま一度見直す機会ではないかという御質問です。先ほど、市長のほうの答弁でも、今まで牧柵等での対策を取っていましたけれども、鳥獣害対策機器の導入の助成、また、その試験的な実験を今予定しています。具体的に申しますと、鹿ソニックといいまして、動物の嫌がる高周波の音を出して追い払うという装置なのですけれども、あくまでも実証実験ですから、どれほどの効果が伴うかというのは来年次第ということになりますけれども、そのような新たな手法でも対策を取って、農作物の被害を守っていかなければならないと思っているところです。また、箱わなの更新についてもお話ありました。実際、貸し出す市のほうとしても、点検等は行ってはいますけれども、やはり年数がたてば破損がしやすくなっているというところで、貸し出した先で捕獲に失敗してしまうという事例も起こっています。1基更新するとなれば、大体2万ほどかかるのですけれども、予算の部分は限りはありますけれども、しっかり更新もしていきたいと思っているところです。また、捕獲をする拡大防止についても、今、アライグマが出産する前の、要は春捕獲に対応を取ってもらうことも効果的な取組かと思っています。講習会に出ていただいた方々にも、春捕獲に対しても、ぜひ御協力いただきたいということでもお願いしているところでもありますので、今後も拡大防止、しっかりとした捕獲頭数をしていけるように対策を取っていきたいと思っています。以上です。

出典:士別市議会 令和7年第3回定例会 2025年10月22日 議事録 PDF(30ページ) 間違いを知らせる