士別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月16日
地域を支える公共交通網について
2020年9月16日、士別市議会の一般質問で、村上緑一議員が「地域を支える公共交通網について」質問し、市長 牧野勇司、総務部長 中舘佳嗣が答弁しました。
- 質問者
- 村上緑一 議員
- 答弁者
- 市長 牧野勇司、総務部長 中舘佳嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 村上緑一
それでは、令和2年第3回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問を始めます。初めに、地域を支える公共交通網について伺います。士別市は、東西に約58キロメートル、南北に約42キロメートルと市町村の中でも広大な面積を保有しています。公共交通としてのバス路線は広大な地域の生活を長年にわたって支えてきており、近年においては、人口減少や少子高齢化などの影響により路線バスの利用者の減少に伴い、路線の変更や便数の減便などを行い、路線の維持が図られてきました。特に農村部の人口減少が進み、地域のコミュニティ維持が厳しさを増す中、生活に欠かせない食料品の店がないなど、市街へ出る市民の足となる公共交通の役割がより一層重要であります。近年においては、特に買い物弱者、高齢者、子供の通学の足となる公共交通であります。地域を支える公共交通の維持について、改めて考えを伺います。次は、地域の情勢による交通網の変化についてです。温根別中学校閉校時には、路線バスを利用した士別中学校への通学路線バスとして、私も何度か市内西路線を提案してきましたが、西小学校閉校時とあわせて子供の通学の足として西回り路線バスの運行が行われたことや多寄中学校閉校時には中多寄路線を利用した通学バスの運行など行われ、子供たちの通学に合わせ時間の変更や便数の変更が行われてきました。今後も、地域の情勢に合った柔軟な交通網の必要性が求められていると思います。これについての考えを伺います。次に、今までも議会で何度か取り上げられておりますが、運転免許証返納者への移動支援についてです。本市の8月時点の65歳以上の高齢化率は40.86%と伺っており、さらに高齢化が進んでいます。本市の高齢者への支援については敬老バス事業がありますが、少子高齢化が一層進む中にあり、高齢者への交通事故抑制に向けた運転免許証返納者への移動支援を今後も考えていかなければなりません。他市町村の支援としては、公共交通の料金助成、バス回数券、タクシー回数券の助成などがあります。また、免許証返納時には身分証明書となる運転経歴証明書の発行をお手伝いするなど、数多くの支援策を講じているところも多くあります。運転免許証返納者への移動支援についての考えを伺います。次に、南士別での意見交換会についてです。南士別の自治会の皆様と市街地への交通手段のあり方について、市担当者を交えての意見交換会についてお聞きします。南士別は道道が通っており、道道を挟んで東西に位置する地域であり、士別の公共交通網では道北バスの利用を進めております。地域の方々は、バスの利用については時間をかけて道道まで出る必要があり、高齢者にとっては大変な距離になります。地域の皆様からは、ますます地域内の高齢者が増え、住みなれた家や地域から離れず皆さんと生涯を過ごしたいとの思いや通院や買い物難民を出さないよう交通網の施策をとっていただきたいとの声も聞かれます。私は、前段でも述べましたが、地域の情勢に合った柔軟な公共交通網の必要性を考え、今後は、利用実態に即した乗り合い型交通も考えていかなければならないと思います。意見交換会の内容も含め、今後についての考えを伺い、この質問を終わります。 (降壇)
答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)
村上議員の御質問にお答えいたします。初めに、地域公共交通網の維持についてです。現在、市では、地域公共交通網形成計画に基づき、農村地区における予約運行型乗り合い交通、いわゆるデマンド化への転換を初め、敬老バス乗車証の対象拡大、路線バスを活用した通学手段の確保など、農村部の交通課題の解決に向けた取り組みを進めています。ほかにも、昨年から多寄地区において、買い物環境づくり研究事業を実施し、名寄市立大学と連携し、交通の利用も含めた買い物環境の課題解決に向け調査・研究を進めているところです。今後においても交通事業者や関連企業と十分な協議をした中で、新たな交通システムの構築に向けた調査・研究を進め、住みなれた地域でこれまでと変わらない生活が維持できるよう、将来を見据えた持続的な公共交通ネットワークの構築を目指します。次に、地域の情勢に合った柔軟な交通網についてです。公共交通網は、学校の閉校や医療機関の開設時など、地域の情勢変化に合わせ、事業者と協議した中で運行ルートや時刻表などを見直しています。農村部におけるバス停留所以外でも乗降が可能なフリー乗降の導入を初め、近年は学校閉校に伴うスクール線の新設時に一般の方も乗車できる運行形態にも取り組んでいます。これからの公共交通はIC化、キャッシュレス化による手続の簡素化やバス・タクシーなど複数の交通形態の組み合わせによる移動手段の確保など、新たな交通システムの構築が求められています。地域の情勢変化と合わせ、乗車率や乗降場所なども考慮した中での公共交通網の構築に努めます。次に、運転免許証返納者の移動支援についてです。本市では、高齢者の移動支援として敬老バス乗車証交付事業、要援護者通院交通費助成事業を実施しています。敬老バス事業は対象者を74歳以上としていましたが、平成31年4月の有料化の際に、免許を返納される高齢者に配慮し、運転免許更新時の高齢者講習の対象となる70歳まで年齢を引き下げて実施しています。また、要援護者通院交通費助成事業は、バスなどに乗車することができないなど通院時に介護が必要な方の交通費の助成として30年度から実施しています。両事業とも免許返納者に限定したものではありませんが、高齢者が住みなれた地域で安心して生活できるよう実施しているものであり、現段階においては、これら事業を有効に活用していただきたいと考えています。次に、南士別での意見交換会についてです。去る6月27日に、南士別自治会の方とデマンドバス運行等の地域要望に関する意見交換会を行いました。交換会では、デマンドバス運行や免許返納者への助成、さらには乗り合いタクシーの可能性など多くの交通施設に関する意見、要望をいただきました。中でも乗り合いタクシーのお話は、地域が抱える交通課題の解決に向け自治会の方々の熱心な思いが伝わってきました。この制度は、予約制とすることでコンパクトで効率的な交通システムとして効果的な仕組みである一方、事前予約の手間や予定変更の対応などの課題もあるところです。今後、この制度を初め、多様なデマンド形態への転換など、効率性と利便性のバランス等を考慮した中で、地域の実情に合わせた効果的な交通システムの構築に向け、さらに調査・研究を進めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 4番 村上緑一
2つほど質問させていただきます。最初に、今、結構、地域の過疎化が叫ばれていて、人口減少とともに生活が大変ということで、今、国土交通省のほうでも柔軟な交通網の制度改正に向けて、本当に地域に合った、今、市長も言われたとおり、地域に合った交通網の育成ができる、できやすくなってきているというのを聞いたことあるんですけれども、そういう制度の今の現状について一言いただいて。あとまた、今回、南士別のほうの地域の要望、意見ということでありますけれども、やはり今後とも地域に寄り添っていろんな意見の交換をしていただいて、地域に寄り添った形のこういう交通手段をいろいろと検討していただきたいと思います。一言いただきたいと思います。
答弁 総務部長 中舘佳嗣(総務部長は2022年3月まで)
村上議員の再質問にお答えいたします。まず、この公共交通に関する制度についてですが、従来の公共交通のいわゆる国の補助制度等につきましては、路線バスの維持に係るものが中心となっておりまして、そういう意味では廃止代替のための助成制度、そういったものが制度の中心としてありました。今お話にありましたように、例えばデマンド交通、地域の中でそういった運行というのは従来はあまり見られなかった中で、そういった制度についての支援策、そういった政策が打ち出されてきたというのが経過としてはございます。本市でも、川西地区等において、この地域の中では多分一番早かったと思いますが、デマンドバスの運行も始めました。これも地域の方の御意見も伺いながら、大学の研究機関とも連携して、実際に利用している実態も把握しながら、そういった路線の新たな新設にも結びつけたという経過もあったところです。こういった制度も活用しながら、今、御提言がありました地域の実情に合ったという観点では、今、そのさまざま地域の中に入って困り事、例えば買い物に対するものですとか、高齢者の方の通院、学生の通学も含めてだと思います。こういった部分を組み合わせた中で、より地域の実情に合わせた交通形態を構築していきたいということで取り組みを進めてきておりますし、今、総合戦略の中においてもMaaSと言われるような新しい技術も活用した中で、地域交通の構築にも取り組んでいきたいという目標も掲げておりますので、そういったものも含めた総合的な対策を進めていきたいと考えております。以上です。