士別市議会 令和6年第3回定例会 2024年9月12日
近年のヒグマ出没と対応・対策について
2024年9月12日、士別市議会の一般質問で、村上緑一議員が「近年のヒグマ出没と対応・対策について」質問し、市長 渡辺英次、経済部長 坂本英樹が答弁しました。
- 質問者
- 村上緑一 議員
- 答弁者
- 市長 渡辺英次、経済部長 坂本英樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 1番 村上緑一
令和6年第3回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問を行います。9月に入り、温根別の2キロメートルに及ぶコスモスロードが満開に花を咲かせております。秋の花を楽しんでいただきたいと思います。また、山でのキノコ取りの季節でもありますので、山に入る場合は、十分な熊に会わない対策をしていただいてキノコ取りを楽しんでいただきたいと思います。それでは、本題に入ります。近年のヒグマ出没と対応、対策について伺います。全国的に熊の出没が多くなり、農畜産物の被害や人身被害が増えてきているのが近年の現状であります。北海道でのヒグマの目撃件数は、2024年7月1日現在で1,666件と多くなってきており、2023年に次ぐ目撃件数となっております。そこで、本市の近年のヒグマ出没状況はどのように推移しているのでしょうか。また、ヒグマ出没情報の収集の仕方も併せて説明いただきたいと思います。次に、市民へのヒグマ出没情報の周知についてです。今までも、士別市ホームページや広報などでヒグマ出没注意の啓発を行っており、ヒグマ情報マップなども発信しています。令和5年第3回定例会で、大西議員から熊出没注意の看板下に出没時間の提示案があり、何月何日に熊が出没したかが分かるようになりました。そこで、看板の設置期間はどのように決められているのでしょうか。市街地への出没が多くなっている中、市民へのヒグマ出没の周知については早い段階での対応が求められると思います。近隣自治会への情報提供や広報車での啓発なども有効ではないでしょうか。市民への熊出没情報の周知についての考えを伺います。次に、有害鳥獣の捕獲従事者の確保についてです。長年にわたり、捕獲従事者の確保のため狩猟免許取得助成金制度を継続し、多くの捕獲従事者を確保してきました。鹿、熊、農畜産物の被害や人身被害を出さないためにも、捕獲従事者の確保に今後も力を入れることが必要だと思います。そこで、近年の捕獲従事者の確保の成果と現在の市の助成金制度、各種団体狩猟免許取得制度についてもお知らせください。次に、指定管理鳥獣について伺います。2023年の過去最大の人的被害をもたらした熊を、指定管理鳥獣に追加指定となりました。今年4月の発表によれば、指定管理鳥獣になると、捕獲や生育状況の調査事業が国の交付金の対象となり、その中には、柿など熊を誘引する果実の管理や出没時の対応マニュアルの作成や訓練も含めると考えを示しました。現在は道からの情報が来ていると思いますが、今後の熊の捕獲にどのような影響が出るのでしょうか。指定管理鳥獣の見解をお聞きします。次に、市、警察、猟友会との連携についてです。今年は、特に市内住宅地で繰り返しヒグマが目撃され、公園やキャンプ場などが閉鎖になるなど市民生活に影響が出ました。今回の公園、キャンプ場の閉鎖期間についてもお聞きします。また、市内でのヒグマ出没が多くなってきていると思いますが、出没が多くなってきている要因についても考えをお聞きします。住宅地への熊出没対策として、人に危害を加えかねない個体出没に備え、市街地での駆除を想定した協議を進めていると伺っております。市、警察、猟友会の連携についての考えを伺い、この質問を終わります。 (降壇)
答弁 市長 渡辺英次
村上議員の御質問にお答えします。初めに、近年のヒグマの出没状況についてです。市に寄せられた本年度を含む直近5年間の目撃や、足跡、ふんなどの出没情報の件数は、令和2年度31件、3年度53件、4年度42件、5年度37件、そして本年度は8月末時点で52件となっており、昨年度末と比較しても1.4倍と増加をしています。ヒグマの出没の情報の収集の仕方については、多くは士別警察署からの情報となります。また、市民等から市へ連絡された場合には、市から士別警察署へ連絡し、双方で情報共有を図っています。次に、市民へのヒグマ出没情報の周知についてです。ヒグマ出没注意の看板の設置期間は、目撃情報があった後、速やかに設置をし、10月下旬頃の降雪前まで外さずに設置をしています。6月28日のつくも水郷公園などの市街地付近での出没の際には、近隣自治会へのチラシ配布をはじめ、広報車での啓発や警察車両による巡回により注意喚起を行いました。また、SNSや防災行政無線も活用し、ひぐまっぷをホームページに掲載するなど、情報提供を行ったところです。ヒグマ出没情報は速やかな周知が重要であることから、今後においても市民の安全確保の視点で情報発信に努めます。次に、有害鳥獣の捕獲従事者の確保の成果についてです。本市では、有害鳥獣による農作物被害の防止対策として、有害鳥獣を捕獲するために必要な狩猟免許取得費用の一部助成を行っており、近年では、令和元年度と5年度に助成を行っています。また、昨年度から市広報により、北海道が実施する狩猟免許試験の日程の周知や、農業者に対し、本市の助成制度と併せてJA北ひびきの狩猟免許取得助成制度の周知を行っており、取組開始以降、助成制度への問合せが増えている状況です。市の助成金制度や各種団体の狩猟免許取得助成については、第1種銃猟免許及びわな猟免許の2種類の免許取得に対し助成するものとなっています。助成額については、銃猟免許で市が6万円、JA北ひびきによる組合員への助成額は3万円、中山間士別集落による協定参加者への助成額は3万7,000円となっています。また、わな猟免許では市が1万円、JA北ひびきによる組合員への助成額は5,000円、中山間士別集落による協定参加者への助成額は1万9,000円となっています。なお、中山間士別集落では両方の許可を同時取得した場合、助成額は4万3,000円となります。次に、指定管理鳥獣の指定についてです。熊による人身被害が全国的に相次いでいる中、環境省は本年4月16日に、計画的に捕獲して頭数を管理する鳥獣保護管理法の条例を改正し、絶滅のおそれのある四国を除き、熊類が指定管理鳥獣に指定されました。今後、都道府県が策定する計画に基づき実施する熊対策に対し、国の指定管理鳥獣対策事業交付金が活用できる見込みとなっていますが、北海道から詳細な通知等がまだないことから、今後の動向を注視していく考えです。次に、ヒグマの出没が多くなっている要因と、市、警察、猟友会との連携についてです。6月28日のつくも水郷公園付近での出没の際には、利用者の安全対策として、7月8日までの間、水郷公園エリア等の使用を禁止しました。全道的に熊の生息数が増加してきていると言われており、出没が多くなっている要因としては、木の実などの食料が減少し、食料を探しているうちに市街地の近くにも出没しているのではないかと推測をしています。次に、市、警察、猟友会の連携についてですが、これまでも人身被害や農業被害防止に向けて、士別警察署並びに猟友会と連携をしてきたところです。今後においても、市街地付近での出没のおそれもあることから、情報の共有を密にし、市民が安全・安心に暮らせるよう、さらなる連携の強化を図ってまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 1番 村上緑一
2点ばかり質問させていただきます。先ほど、熊の早い段階での対応なんかは十分取られているということで、そういった面では市民の方々も本当に安心した中で暮らせたかなと思いますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。そういった中でですけれども、まだ国からの指定管理鳥獣の交付金に対する説明がなされていないということなんですけれども、今、道議会のほうで、これは補正予算のほうで熊に対する予算がついたんですけれども、そういった感じで今後、こういった交付金なんかは道を通じて来ると思うんですけれども、そういった感じの考えと、あとまた、交付金対象になる場合、やはり今後、出没時の対応マニュアルとか、こういった訓練なんかを今度はできるようになると思うんですけれども、そういった感じでは、やはり今出没が市内の中でなっている場合、本当に住民の方を守る上でもこの訓練が必要となると思いますので、ぜひ訓練を含めた考えもちょっと示していただきたいなと思います。また、今、市長のほうからもいろいろ安全面では言っていただいたんですけれども、士別市の70%以上の山林の中に囲まれた中で、市長もサイクリングや何かで、趣味の中でも各山々に行ったり、そういったことでしていると思いますけれども、やはり士別市としてもこういったアスリートを受けている感じで、市民はもとより、そういった安全・安心な、熊出没の早い啓発を含めて必要だと思うんですけれども、ちょっともう一度、市長の考えを市民向けに、また、今後秋のキノコ取りなんかもありますので、そういったことを少し言っていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
答弁 経済部長 坂本英樹
再質問にお答えいたします。先日、北海道の一般会計補正予算でつきましたヒグマ対策推進事業についての御質問だったと思います。この事業につきましては、報道によりますと、熊の生息数を正確に把握するための各種調査費用ですとか、また経験の浅いハンターの研修授業に伴う事業に充てるということで、これは北海道のほうで行う事業の予算が補正予算としてされたということで、この部分が自治体のほうに何か分配されるという形で私たちのほうに通達は来ているところではございません。ただ、今、指定管理鳥獣の指定の部分に関わりますと、今回の改正で、熊の捕獲による国の交付金の活用ができるような話も出てきてはおります。ただ、夜間や市街地での猟銃使用については、鳥獣保護管理法の部分の別のほうの関わりもありますので、この改正も含めた今後の対応方針の検討、また、整理が必要であるということでお聞きしているところでありますので、今後も国の動向を注視しているという状況でございます。また、道の指導体制についても、今後、何かしらの対策について、各振興局通じて各自治体にいろんな情報が来ると推測されますので、そういった部分も待つことなく、自治体のほうからもいろんな情報収集をしていきたいと考えております。以上です。
答弁 市長 渡辺英次
私からは、ただいまの再質問のサイクリング、いわゆるレジャーとか、あとはアスリート、合宿者に対する対応という御質問かと思いますので、答弁をさせていただきます。まず、サイクリング等、私も今年少し乗りましたが、私自身はなるべく上り坂は行かないように、山のほうは行かないように気をつけているところではありまして、恐らくレジャーの関係の方も市が出している情報を見ながら、自己防衛という意味でコースを選んだりされているのかなと思っています。これまでの市のほうといたしましても、先ほど答弁いたしました即時の情報もそうでありますし、ふだんの生活の中で、熊対策ということで音の鳴る鈴をつけましょうとか、そういったことも広報等で周知をしているところであります。また、合宿者につきましては、この9月いっぱいで、ほぼ夏の陸上についての合宿は終了するところでありますが、おかげさまで今のところ何もトラブルなく来ているところでございます。今年の対応につきましては、特に合宿者の皆さんには、同様に直接監督に熊情報をお知らせするとともに、どのような対応、対策、身につけるもの、してほしいとかそういったお願いをすることに併せ、あとは朝とか夕方の時間に、可能な限り、市の職員が選手たちのいるところに音を鳴らすような形を取ったり、今年は、陸上競技場は結構ずっと音を鳴らし続けていたんですけれども、そういった対策も取りながらやってきたところでありまして、今後とも、まずは素早い情報共有と、あと、取れ得る限りの対策を行政で取る。あるいは、同様に市民の皆さん、アスリートの皆さんも自己防衛に必要なものは何かということをそれぞれ双方で考えていくことで、何とか事故のない環境づくりを進めてまいりたいと考えています。以上です。