士別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月16日
水道未整備地区の生活用水について
2020年9月16日、士別市議会の一般質問で、渡辺英次議員が「水道未整備地区の生活用水について」質問し、建設水道部長 千葉靖紀が答弁しました。
- 質問者
- 渡辺英次 議員
- 答弁者
- 建設水道部長 千葉靖紀
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 10番 渡辺英次
2つ目の質問は、水道未整備地区の生活用水について、本市の考え方をお伺いいたします。我々人間が生きていくために、あるいは生活をしていくために欠かすことのできないものが水であり、生活している中で水道水を当たり前のように利用しているところですが、人口の減少により給水人口も減少することから、水道事業会計は今後もさらに厳しい経営状況が予想されます。平成30年に示された士別市水道事業経営戦略では、この先10年間を見据え、適切な施設管理や人材育成などを掲げ、持続可能な事業運営の推進に努めているところです。一方、水道が整備されていない地区においては、おのおのの住民らで組織する水道利用組合において地下水をくみ上げ、生活用水として使用している状況にあります。水道が整備されている住民と違い、地下水利用者は地域によってその水質や量も異なり、場合によっては生活に支障を来している現状があります。そういったことを踏まえ、まずは今後の水道未整備地区に対しての上水道の配水管新設について、考え方をお聞かせください。次に、地下水利用者の井戸やポンプ、水質改善のための機器設置に対しての補助制度創設について幾つか質問いたします。まずは、先日実施した飲料井戸の確認作業について伺います。今回の実施は平成26年以来とのことで、前回は560件の飲料井戸が確認されたとのことですが、このたびの確認作業においての件数とその変更の理由はどのようになっているかもあわせてお伺いいたします。また、今回の実施は6年ぶりとのことですが、この期間は法令によるものなのか、あるいは独自の期間設定なのかお伺いいたします。さらに、この確認作業は井戸内に水質汚染が発生した場合、それに対する措置を講じるためのものですが、あわせて現場の水質や数量など利用実態についての確認をしておくことで地下水利用者の現状把握ができたと考えますが、どのようにお考えでしょうか。さて、一昔前と違い、生活必需品である給湯器や電気などは、高性能化した反面、内部構造も複雑化しており、水質によっては数年もせずに故障するケースも少なくありません。そして何より、ほとんどの機器は原則水道水を使用することとされていることから、保証期間内であっても保証を受けられないケースが多いのが実態です。そういったことを考えると、地下水利用者が水道水を希望する大きな要因とも言えると思います。しかしながら、地域によっては現況の配水管の位置や口径、水圧などの要因で配水管の布設が現実的ではない場合も想定されるため、そのような場合は、やはりおのおので井戸の施設を改修するか、場合によっては新たに井戸掘削をしなければなりません。本市の現状においては、地下水利用に対しての補助制度は創設されていませんが、その理由をお聞かせください。地下水を生活用水として利用する場合、水質や水量にもよって改修内容もさまざまではありますが、場合によっては100万円を超える費用がかかることも想定されます。水道利用者と比較すると生活用水に係る費用としてはかなり高額なものであり、先ほど来お話ししたとおり、現在の生活水準で考えると、他の生活機器の故障リスクも大きく、どこに住んでいても安全・安心の生活用水を市民が利用できるようにすることが行政としての役割ではないかと考えますことから、地下水設備の補助制度の創設を強く求めまして、この質問を終わります。 (降壇)
答弁 建設水道部長 千葉靖紀
ただいまの御質問にお答えします。初めに、水道未整備地区への配水管新設の考え方であります。水道事業は、生活や事業活動に欠かせないライフラインを担う一方、公営企業という性質上、常に採算性を確保し、効率的な経営が求められているところです。その上で、住宅新築などにより個別に水道利用の申し込みがあった場合は、既存配水管から個人負担で引き込み工事をしていただくことを原則としており、個人の引き込みを短縮するための配水管整備は行っていないところです。また、配水管未整備地区からの要望については、既存施設の状況や配水管までの距離のほか、高低差などの地形的な条件、持続利用の可能性など、総体的に検証し、判断することとしております。本市の水道事業は厳しい経営状況にあり、将来的にも給水人口の減少は避けられない見通しです。新たな施設整備は整備後の維持管理費用を含め、水道料金として将来にわたり全ての利用者への負担となることから、慎重な判断が必要であり、多額な費用を要する未整備地区への配水管新設は難しいものと考えております。次に、このたび実施した飲用井戸の確認調査についてです。この調査は油漏れなどで地下水が汚染された場合、飲用への注意喚起や飲用中止などの措置をとり、市民の安全な生活を確保するため、使用状況の把握を目的に行ったものです。今回の調査では、これまで把握していた560件に現況を確認するはがきを送付するとともに、新たな使用者も想定し、市ホームページや新聞で周知しました。全ての方から回答を得てはいませんが、現在までの結果は、廃止が17件、飲用以外の使用が8件、新たな使用確認が2件、差し引き537件が現在使用中と判断しております。調査期間の設定については法令による定めはなく、前回調査から相当の期間が経過していることから、今回の調査に至ったところです。今後の調査における利用実態の確認については、これまでの情報に加えて水質状況についてもお聞きしたり、定期的な水質検査の実施を促すなど、実態把握と良好な衛生環境が維持されるよう努めてまいります。次に、地下水設備への助成制度についてです。助成制度の創設に当たっては、議会の一般質問でも御提言をいただき検討を行いましたが、上水道利用者はその使用料を負担するのに対し、地下水利用者にはなく、一時的に井戸の掘削、設備の更新などで大きな負担が生じますが、長期的視点での両者の負担には極端に大きな差がないと考えております。また、給水管整備地域内にも地下水利用者が存在したり、個々の状況により設備費、工事費が大きく異なること、用途が生活用水に限らないことに加え、市の財政負担などから、現時点まで助成制度を創設していないものであります。なお、地下水設備に限った補助ではありませんが、給湯器や便座の更新などの給排水設備工事は、同一住宅で1回限りとはなりますが、士別市住宅改修促進助成金の交付対象となるものであり、市民からの相談にはこの制度を紹介してまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
再質問 10番 渡辺英次
再質問させていただきます。ただいま御答弁いただきましたこの地下水に関しての質問は、この士別市議会においては、平成24年の第2回定例会で当時の菅原議員が質問をしておりました。今いただいた答弁によりますと、新たな水道管の布設に関しては難しいということで、その部分は理解いたします。それで再質問なんですけれども、いわゆる地下水に対するその支援はないのかという質問をさせていただいた中で、今いただいた答弁の中では、実質上水道については利用者負担があるということと、年間のトータルコストでいうと、上水道の負担がない分、実質かかる経費はそんなに変わりがないということ、そして財政負担の課題もあることからできないということがありました。そこで、ちょっと今回お話ししたいのが、平成30年3月に厚労省の中の医薬・生活衛生局水道課というところで、人口減少地域における多様な給水方法の検討に関する調査というのを行っているようです。それは約200ページぐらいずらっとあったんですけれども、簡潔に御紹介いたしますと、要するに人口減少地域において、今あるその施設、管路も含めて、あと浄水場も含めたその全体的な施設の維持が困難になってくるだろうということで、最長60年まで先を見込んだ調査を行ったということで、その管路の維持困難区域、いわゆるこれから例えば戸数が減ってきて、例えば長い管路を引っ張っていっているんだけれども、例えば家屋が1軒しかないとか、そういうことが想定されることを踏まえた調査なんですけれども、そうなった場合に、水道法に基づいて水道事業というのは行っていると思うんですけれども、これまでのように上水道で浄水したものを配水管を通して1軒1軒市民の住宅、家に届けるという方法だけではなくて、例えばそれを通常の耐用年数がたったときにそれを更新する費用と、あとはそれをもうちょっとグレードを下げた配管を使って更新した場合、もしくは生活水に関しては原則地下水を使っていただく、そのかわり飲料水については、ボトル水を配るであるとか、もしくは地下水、各戸の地下水に小さい浄水設備をつけるなど、6つの試算というか調査を行っております。そういった意味からも、今後、士別市においても、先ほどお話しした今の本市の計画では10年先を見据えた中での水道のほうの事業計画になっていますけれども、60年たったときに今の施設が全部維持できるのかという課題になったときに、なかなかそれは難しいのではないかと現段階でも想定できると思います。そういった意味からも、ただいま申し上げたとおり、水道水という縛りにする、上水道という縛りにすると、当然その法律に基づいた、水道法に基づいた形になりますので上水道のみになりますけれども、地下水も今後、生活用水としては取り入れなければならないことが来るかもしれないということで、その辺の検討を今回していただきたいという思いを込めて、新たなその補助制度の新設ということでお願いをいたしました。それで、現状では厳しいというのはわかったんですけれども、今御紹介した、厚労省の調査の中で、現実的に今、行政のほうで地下水に対して補助金を出しているところが結構あります。北海道でいうと、全てではないと思うんですけれども、私が確認できたのは北見市、それから月形町、月形町は昨年からその事業を実施しているみたいなんですけれども、地下水だからといって行政が一切助成しないというのは、やはり今後その理由にならないという部分がありますので、財政的な部分ということは厳しい部分はわかるんですけれども、今後、今答弁いただいたように行政として今現状それはやらないというのではなくて、今後、新たないろいろな水道の給水方式があるということも踏まえた中で、検討だけでも先に進めていただきたいと考えるんですけれども、その辺どうでしょうか。
答弁 建設水道部長 千葉靖紀
再質問にお答えいたします。今、渡辺議員のほうから御説明がありました多様な給水に関する厚労省の調査がございました。この中で、いわゆるボトル配付ですとか、それからタンク車による配付、それから逆浸透膜による戸別浄水とか、いろいろなパターンが試算されております。それで、今水道の一部という形で御質問があったんですけれども、あくまでも水道事業としましては、管路による給水が水道事業という形になりますので、管路によらないものについては水道事業ではなくて、市としての行政施策という形の検討になることをまず御理解いただきたいと思います。その上で現在、給水人口減少という部分の中で、幹線管路もかなり延長の部分の中では、老朽化している部分もございますので、超長期的に考えた場合、利用戸数が減って、その管、例えば5キロメートル先、例えばですよ、5キロメートル先まで利用者がいないですとか、その管を実際に布設替するべきなのかどうか、その費用回収できるかどうかといった部分については、この先、十分危惧される部分が出てくるかと思います。それをやった場合については、水道料金にすぐはね返るという部分もございますので、その辺につきましては、水道事業それから簡易水道事業という部分がまた考えられる部分もありますけれども、今後、超長期にわたって検討しなければならない部分だとは踏まえてございます。以上です。