士別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月18日
防災・減災施策について
2019年6月18日、士別市議会の一般質問で、谷守議員が「防災・減災施策について」質問し、市長 牧野勇司、総務部長 中舘佳嗣が答弁しました。
- 質問者
- 谷守 議員
- 答弁者
- 市長 牧野勇司、総務部長 中舘佳嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 7番 谷守
令和元年第2回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。先月5月は平成から令和へと時代が移り変わりました。平成の時代は大規模災害が相次いで起こり、その教訓を踏まえ、令和という新しい時代には防災・減災を政治の柱として取り組む必要があると考えることから、まず1点目はこの防災・減災に関する施策についてお聞きいたしますので、よろしくお願いいたします。政府は2018年度から2020年度までの3年間で集中的に社会資本の防災・減災対策を進める3カ年緊急対策を策定しました。具体的には、昨年の西日本豪雨などで河川の氾濫や土砂災害が相次いだことから、堤防の強化を初め河道の掘削、土砂や流木の流入を防ぐ砂防ダムの整備などが進められ、また、地域の防災力、減災力を一層高めていくため、災害情報の提供について降水時に想定される最大規模の浸水区域に対応したハザードマップの作成などで自治体を支援し、リスク情報の周知を進めております。そこで、本市についても士別市洪水ハザードマップが4月に全戸配布されました。配布された内容等について、まずどのような点が変わったのか内容が理解できない市民の方もおられることと思います。既に住民説明会で先行地域には説明が始まっていることとお聞きいたしましたが、まずはこの件について作成の経緯や内容等について改めて説明を求めるものであります。次に、国土強靭化地域計画の策定の有無についてお聞きいたします。この計画は、2013年国土強靭化基本法でその策定が市区町村では努力義務となっておりますが、都道府県では全て策定済み、市区町村では5月1日現在で111市区町村、6%の達成率にとどまっております。防災のリスクを特定し、その対応策をまとめた本市も既に策定している士別市地域防災計画とは違い、国土強靭化地域計画はリスクごとの対応処理をまとめるものではなく、あらゆるリスクを見据えつつ、どんなことが起ころうとも最悪の事態を避けることができるよう、強靭な行政機能や地域社会を事前につくり上げていこうとするものであります。計画策定に当たっては人手とノウハウの不足が懸念されるところでありますが、この計画策定のメリットとして、国土強靭化を推進するために交付金、補助金を活用する場合、さらに配分に当たり一定程度配慮、いわゆる優先配分されるということでありますので、本市の策定に対してのお考えをお聞きしたいと思います。最後に、士別市災害時備蓄計画における行政備蓄品目の食料等についてお伺いいたします。本市の備蓄品目の食料については、水に戻すだけで食べられるアルファ米から飲料水まで7品目が備蓄されています。そこで、この中の備蓄品目の粉ミルクについて言及したいと思います。粉ミルクは乳幼児ゼロ歳から3歳までを対象に備蓄されているところですが、ここ最近、粉ミルクから液体ミルクに変え、備蓄する自治体が出始めております。液体ミルクは母乳に近い栄養素が含まれ、常温で約半年から1年間保存でき、粉ミルクと比べ1杯当たりの価格は割高になるものの、お湯の確保が難しい災害発生時でも乳児に飲ませることができることから災害時の活用などに注目が集まっております。2018年8月に日本での製造、販売のための公的な基準を定めた改正厚生労働省令が施行され、安全な国産の液体ミルクの製品も今後国内で充実することが予想されることから、本市についてもその導入を求めるものであります。次に、備蓄食料等の賞味期限の考え方についてお聞きします。前述した食糧備蓄品7品目については1年6カ月から5年間とそれぞれ賞味期限が定められております。備蓄食品は賞味期限を終えた段階で役目を終えているとの理由で破棄されるケースも多いとお聞きしますが、本市では賞味期限が過ぎたものの取り扱いはどうされているのでしょうか。賞味期限を迎える前に必要なところへ配付するなどの有効活用に取り組むべきではないでしょうか。さきの5月24日、参院本会議で食べられる食品の廃棄の抑制に国民運動で取り組むための食品ロス削減推進法が成立しました。同法では国が策定した基本方針をもとに市町村には努力義務ではありますが、その推進計画の策定を求めております。自治体による備蓄食品の有効活用など今後食品ロスの取り組みも加速することが予想されることから本市の取り組みをお聞きするところであります。以上まで何点かお聞きしましたが、本市の御所見をお伺いして、1問目の質問を終わります。(降壇)
答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)
谷議員の御質問にお答えいたします。最初に、私から洪水ハザードマップの作成と国土強靭化地域計画の策定について答弁申し上げ、災害時備蓄計画の備蓄品については総務部長から答弁申し上げます。まず、本年4月に配布しました士別市洪水ハザードマップの作成の経緯と内容についてですが、今回配布したハザードマップは水防法の改正により千年に一度の大雨を想定した天塩川と剣淵川、温根別川、犬牛別川の洪水・浸水想定区域の見直しと北海道管理河川の洪水氾濫危険区域図を加えて新たに指定された土砂災害警戒区域等も反映させたものです。あわせて避難所の見直しも行い、地区ごとに図面を分け表示するため、9パターンを策定したところです。そのほか、避難に関する用語の解説、市民がとるべき行動、災害時の活用情報や大地震災害が発災した際に指定する避難所の一覧表も掲載しています。また、市内各地区の地域政策懇談会において市民により理解をしていただけるよう災害時の対応や心構えなどについて説明を行っているところです。次に、国土強靭化地域計画に策定についてです。国土強靭化地域計画は、あらゆるリスクを見据えつつ、平素から大規模災害を想定し、最悪の事態を避ける地域社会やインフラ整備も含め包括的かつ多岐にわたる計画ですが、道内においては本年6月現在16市町村のみの策定にとどまっている状況です。本市としては、災害には地域防災計画を基本として防災拠点としての本庁舎、消防庁舎の整備を初め非常時の行動計画となる事業継続計画の策定、住民参加型の総合防災訓練の実施、個別の避難共助計画の策定などが優先課題と捉えており、あらゆる手段を講じて地域の防災力を高めてまいります。インフラを含めた包括的な計画はまちづくり総合計画を基本として進めていきながら、国土強靭化地域計画については策定済みの他自治体の状況や国の支援措置の動向など情報収集に努めてまいります。以上申し上げ、私からの答弁といたします。 (降壇)
答弁 総務部長 中舘佳嗣(総務部長は2022年3月まで)
私から災害時の備蓄品の御質問にお答えします。本市の災害時備蓄計画は、災害対策基本法49条に基づき平成29年3月に5カ年計画で策定したものです。計画自体は今後の人口動態や備蓄品の使用状況、環境の変化等に応じ随時見直しをすることとしており、昨年12月にも改訂を行い、このときに800グラムの缶の粉ミルクを一人飲み切り分で個別包装されているスティックタイプに変更しています。800グラム粉ミルク缶は一度開封してしまうと保存期間が短くなり、残ったものを賞味期限より早く廃棄しなければならないこともあるため、保管性がすぐれており利用しやすいスティックタイプに変更した次第です。谷議員お話しのとおり、液体ミルクは調乳の手間なく常温でミルクを飲ませることができ、避難生活向上という観点では有効なものであり、製品の保存期間等の改良も進むものと予想されますが、現段階では粉ミルクよりコストがかさむことから、今後においては液体ミルクの有効性を研究し、改訂の際の検討課題としてまいります。次に、備蓄食糧の賞味期限の考え方についてですが、本市災害時備蓄計画において賞味期限が1年を切ったものについては、自主防災組織による防災訓練や学校における避難訓練などで配布し、防災や備蓄に対する意識高揚のために活用している状況です。昨年は6月に実施された自治会研修会や10月13日に実施した北海道と合同開催の総合防災訓練のほか、10月28日に実施された多寄地区防災訓練において備蓄している非常食を提供したところです。今後においても引き続き賞味期限等を適切に管理し、防災意識高揚への資源として活用してまいります。また、本年の5月24日に成立した食品ロス削減推進法に基づく市町村食品ロス削減推進計画については、努力義務として国の基本方針及び都道府県食品ロス削減推進計画を踏まえて市町村が定めることになっていることから、本市といたしましては今後策定される北海道の計画や方針の動向を注視しながら今後の取り組みについて検討してまいりたいと存じます。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
再質問 7番 谷守
ちょっとひっかかりましたので再質問させていただきます。液体ミルクについてです。去年の12月からスティックタイプに変わったということで、この対象は想定避難人口ゼロ歳から3歳児まで、それぞれ0.5%、2.1%、総じて21名程度の備蓄品ということで災害時1日分の確保という予定で、それぞれまた消費期限が1年半というところだと思います。割高とかという問題に関してはどうなんでしょうか、何万円もかからないことではないかなと思っております。その中で、ぜひそれを見ながらということでない状況で、これは全国的にそういう状況、機運が広まっていますので、本市でも置いていかれないような形で取り組んでいただきたいと思います。そういうことで、一応コメントだけいただけますか。
答弁 総務部長 中舘佳嗣(総務部長は2022年3月まで)
谷議員から御提言いただきましたとおり、こういった新しい製品の例えば保存年限等につきましても、今は12カ月となっておりますけれども、粉ミルクと比べると半年分短い、そこで最終的に長い目で見ると少しコストが上がってしまうということがあるわけですけれども、こういった部分を改善されるということも考えられますし、何より実際に災害時には有効性が高いというのは私どもも認識をしておりますので、そういった意味ではこの粉ミルク自体も備蓄計画に沿ってやっと少しずつ整備されてきたということで、次のステップとしてはこういったミルクのいろんな種類等もさらに具体的な検討を進めていって改訂していきたいと考えております。以上です。