士別市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日
人口減少対策 若者の支援について
2024年12月10日、士別市議会の一般質問で、谷守議員が「人口減少対策 若者の支援について」質問し、市長 渡辺英次、経済部長 坂本英樹が答弁しました。
- 質問者
- 谷守 議員
- 答弁者
- 市長 渡辺英次、経済部長 坂本英樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 11番 谷守
2点目は、人口減少対策の取組施策について取り上げたいと思います。第2回定例会において、シリーズ化し提案していくということで、今回はパート2、若者の支援策について言及したいと思います。まず、結婚新生活支援事業についてです。この事業は、結婚に伴う新居への引っ越し費用や家賃などを国と自治体で補助し、政府は同事業を少子化対策の柱の1つに位置づけ、経済的な理由で結婚に踏み切れない世帯を支え、地方の定住促進にも一定の役割を果たすこととして期待して上限額60万円、条件によって補助率も2分の1から3分の2に緩和されている取組の1つであります。私は、若者の結婚から子育てへの切れ目ない支援として、令和2年第4回定例会でこの事業を提案させていただきましたが、その際の答弁としては、他自治体に聞き取りをした中では取扱いが数件のみであり、この事業自体では直接婚姻数の増加につながっておらず効果を認めないものであり、慎重に検討していくというものでありました。私はこの答弁をお聞きしてちょっと違うなと思ったのですが、他市と本市では状況がそれぞれ異なっているわけで、すぐ効果が見込めないとする考え方、また、取扱いが1件でもあるということはすぐ効果が認められていることと思いますが、よりスクラップアンドビルドの構築を進めていただきたく、この件について再度同じ土俵に上がれないものなのか本市の見解を確認したいと思いますので、よろしくお願いいたします。次に、本市と市内金融機関との地方創生に関する協定書についてです。その前に少し話題がそれますが、北海道内の信用金庫が預金獲得を現役世代に照準を合わせ、定期継続を目指している対策等について触れたいと思います。人口減少と少子高齢化で地方の顧客基盤が細る一方、企業としても若者世代の顧客を取り込めば将来的な顧客確保を見据え、その対策を急ぐとしたものです。例えば子育て中の保護者向けだけに預金金利を上乗せしたり、低利のローン商品を扱ったりしています。また、子育て世代には応援積み金として長期の積立金10年ものを取り扱い、現役世代のみならず次世代の顧客も取り込む狙いも行っているようです。本市でも若者世代の定住や人口減少対策の歯止めとして、それにつながる支援策や可能な限りの取組はできないものなのでしょうか。例えばマイカーローンや業務ローンの利子普及など、できないにしても連携協定を基に様々な策を講じる協議がこれから必要かと考えますが、本市の見解をお聞きするところです。急激な人口減少に歯止めをかけ、少子化の流れを反転するためには若者世代が将来に希望を持てる環境づくりこそ急務であり、何かまちづくりとして具体化できないかという考えからであります。それと、前述している各金融機関との協定書ですが、これは当初からどのような経緯・経過で進んでいるのか。また、これまでの取組状況や交渉結果などありましたら御紹介いただきたいと思います。その上で、市長肝煎りの地域通貨の活用について市内経済が逼迫する中、現状では見いだせるタイミングではないと新聞報道では言及しておられますが、例えば福島県会津若松市では、スマートフォン用アプリ会津財布を使って登録した金融機関の口座から、会津コインをチャージし店頭などの二次元コードで決済するもので、市民、事業者、自治体のそれぞれが得をする取組を行いながらまちづくりを行い地域通貨の活用を図っておりますが、本市でも様々なことを足がかりに今後金融機関との取引を進めていってはいかがでしょうか。以上、お聞きした点について見解を求め、私の2問目の質問を終わります。 (降壇)
答弁 市長 渡辺英次
ただいまの御質問にお答えします。初めに、結婚応援支援策についてです。今年度における結婚新生活支援事業の取組状況は、全国で49%、842市町村、北海道内においては34%、62市町村と令和2年度と比較して増加しており、上川管内では剣淵町や鷹栖町など8町で実施をされています。管内の実施状況をお聞きしたところ、年に数件程度の実績はあるものの、実態としては婚姻届の提出時に当該事業を初めて知った世帯がほとんどで、制度認知がされていないや令和3年度から所得要件が世帯合わせて500万円未満まで緩和されたため、生活困窮により結婚に踏み切れない世帯に対しての支援の意味合いが薄まっているなどの回答が寄せられました。若年層の結婚や妊娠、出産などは、個人の考えや価値観に関わるものであり、個人の自由な選択が優先されるべきなのは当然ですが、一方で少子高齢化の進行とそれに伴う人口構造の変化は大きな社会問題であります。若者の未婚・晩婚化は若者の貧困化が要因で、一地方団体の施策で解決することは難しく、国全体で取り組まなければならない大きな課題と考えています。地域経済の発展と合わせて、若い世代が将来にわたって展望が持てる雇用環境等が整備されるよう、あらゆる機会を通じて市から国や道へ要望を続けるとともに、本市においては市民ニーズの把握や他市町村の好事例などを参考に、結婚新生活支援事業も含めて結婚応援施策について検討を進めてまいります。次に、市内金融機関との連携協定についてです。谷議員から御提言のありました各種ローンに対する利子補給については、住宅ローンを中心に実施している市町村もあるようですが、実施に当たっては金融機関の協力が不可欠であり、全ての金融機関が対応できるか不透明なことや、利子補給を受けることで住宅ローン控除が受けられなくなる場合があることなど、確認しなければならない課題が多くあります。また、住宅の取得やリフォームを対象とした独自の助成金制度も設けていることから、現行制度との整合性などについても整理をする必要がありますので、まずは効果と課題の洗い出しなどを進めていきたいと考えています。次に、協定を締結した経緯についてです。国は、平成26年に内閣府に地方創生担当大臣及びまち・ひと・しごと創生本部を設置し、長期ビジョンによる人口推計として2060年に総人口1億人程度の確保を目指すため、全国の自治体による地方版総合戦略の策定を推進しました。本市においても、平成28年に地方創生を一層推進するため、市内の金融機関3社と相互の連携強化により、地域経済の活性化や市民サービスの向上を図ることを目的として協定をそれぞれ締結したところです。また、協定による連携としては、札幌に所在する店舗等を活用して合宿や観光PR等を実施しているほか、平成30年には北海道銀行との連携によりWebキャンペーンとして、全国で合宿の里士別のプロモーションが展開されました。さらには、令和4年度から5年度にかけて、北海道銀行の関連企業である道銀地域総合研究所に士別市成長戦略事業地域経済循環分析による報告をまとめていただくとともに、本年度は市内事業者による住宅新築を基本とした地域循環型住まいづくり促進事業の制度化や、スポーツ合宿センター翠月の改修工事に着手するなど、その分析に基づく新たな施策や考え方は広報しべつで市民にお伝えをしてきました。最後に、私の政策骨子に掲げている新たな時代を見据えたデジタル地域通貨の活用に関する調査・研究についてです。地域通貨の活用については、市内経済を活性化させるための1つのツールとして、全国の活用事例などを研究する中で検討を続けてまいりましたが、現時点での活用は見送る判断をいたしました。判断に至った理由ですが、現在の本市の経済情勢は、私たちの生活様式や地域経済に様々な影響を及ぼした新型コロナウイルス感染症が終息を迎え、アフターコロナにおける景気の回復が期待されていたものの、ロシア・ウクライナの戦争長期化などの世界情勢による物価高騰などが災いし、市内の消費動向についても停滞が続いています。そのため、現時点での地域通貨の活用については市民の市内消費に対する意識を大きく変えることや、消費拡大の推進と併せて市内消費の循環、いわゆる地域通貨の活用による地域内乗数効果を十分に発揮することは難しいと判断をしたものです。また、地域通貨の活用に係るシステムの維持に多額のコストが必要であることや運営体制の整備、さらには加盟店の加入促進や通貨流通に関する様々な助成など、行政負担が増加することも想定されます。こうした社会情勢や本市の財政状況を勘案する中で、慎重に熟慮を重ねた結果、現時点においては地域通貨の活用を見送る判断としたところです。金融機関との協定に基づく連携につきましては、地域通貨の活用を前提としたものではなく、これまでの実績や取組を発展させる中で地域活性化やまちづくり、住民サービスの向上につながる事業など、様々な分野で協働体制を構築できるよう努めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
質問 11番 谷守
最後の部分は非常に重要なお話だったんですけれども、その部分は機会を改めてお聞きしたいと思います。そこでこの部分なんですけれども、あくまでもシリーズ化してお聞きするということなんで、今回は若者の支援ということでお聞きしました。私は、今回の部分は結婚から子育てまでという意味合いがすごく強くて質問したところですけれども、まず60万円の問題。60万円問題と、自分で今言ったんですけれども、これは実際限度額を上げて60万円を受けている自治体もあるわけだと承知しています。そういった面では、先ほどの住宅費控除の適用にならないだとかという、諸条件はクリアできるんじゃないかなって私は思うんですけれども、その辺はもう少し熟慮して検討していただきたいなと思います。それと、通常の問題ですけれども、その次に改修費の助成で本市も行っているからかぶるという話。改修費の20万円助成の分です。これは、あくまでも若者世帯の対象ですので、とっととやってもらいたい。とっととやってもらいたいというのは、40歳未満から生産労働年齢ですか。少なくてもスムーズにできるんじゃないかと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。その一点だけ確認していただきたいと思います。
答弁 経済部長 坂本英樹
谷議員の再質問にお答えいたします。まず、リフォームの活用状況についてです。令和5年度の実績としましては、86件のリフォームの活用がありました。今年度、令和6年11月末現在でいきますと59件の利用実績となっています。冬場になりますとリフォームの申請も少し落ちぎみになりますので、前年よりは下回るような形になろうかと思います。それと、新築助成について、先ほど若者世帯の対応をという話がありましたけれども、この部分で子育て・若者世帯についての新築助成の対象としての加算額があります。これについては2件。4件の今新築助成の活用がありますけれども、そのうちの2件が子育て・若者世帯の加算を活用されているという実態があります。議員のほうからお話ありました新婚新生活支援事業。こちらの事業も道の支援となりますので併用した形で使えることになろうかと思います。以上です。