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士別市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月6日

農業と農村の現状について

2019年3月6日、士別市議会の大綱質疑で、村上緑一議員が「農業と農村の現状について」質問し、経済部長 井出俊博、農業振興課参事 林秀忠が答弁しました。

質問者
村上緑一 議員
答弁者
経済部長 井出俊博、農業振興課参事 林秀忠

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 村上緑一

それでは、平成31年第1回定例会に当たり、通告に従いまして大綱質疑を始めたいと思います。今後の農業振興の考え方について、初めに、農業と農村の現状について伺います。農林水産省の発表によれば、2017年度日本食料自給率は38%で、残りの62%は海外から輸入に頼っている現状であり、近年も食料自給率が下がる一方であります。先進国の中でも最低水準に至っており、さらには、昨年11月にTPP11の交渉が大筋合意に至り、12月には日EU・EPA交渉が妥結され、これまでにない農産物の市場開放時代に入りました。農林業を基幹産業とする本市を含めた北海道にとっては重大な影響を及ぼすとされ、道の影響試算では、農林水産物生産額減少額は約312億円から495億円とされ、国内の中でも特に農畜産物の影響が大きいとされております。ここで、本市の基幹産業を守る上での考えを求めます。また、農村においては、農業の高齢化や担い手不足により過疎化がより一層進み、農村の自治機能が停滞をしてきています。今以上に農村のコミュニティを守る施策が必要であり、高齢者が農業を続けられる環境や離農後も地域に残れる環境づくりが必要だと思います。今後の農業と農村を取り巻く現状の考えと対策を求めます。次に、次世代農業と家族農業について伺います。本市の地方創生では、農業未来都市の実践のまちとして、農地再編事業による農地の大区画化、集落営農の組織化、農業経営の法人化を進め、農業未来都市のモデルとして進められています。農地の大区画化により生産コストを下げ、農業人口の減少や少子高齢化などの社会問題を背景に、ロボット技術やICTを活用して、農作業の自動化、ノウハウのデータ化が進められています。このように国は先進的農業には手厚い支援を行っています。その先進地として、本市も北海道の中で早くからスマート農業を進め、未来農業の夢を現実化し実践していますが、まだまだ多くの農業者には取り組みが少ないのが現実であります。今後の農業未来都市での支援の考え方を求めます。次に、平成30年度農業経営意識調査によると、農業法人数が37法人で比率では7%。家族経営では503戸で比率は93%のデータがあり、まだまだ家族経営が多く、本市の農業を支えているのが伺えます。近い将来は法人の比率が上がることが予想されますが、小規模農家、家族農業はなくなりません。大規模、中規模、小規模の未来型農業でも、さまざまな農業体系の中、バランスのとれた支援が求められます。今後の基幹産業農業の支援の考え方をここで求めたいと思います。最後に、農業・農村活性化と担い手支援について伺います。士別市農業・農村活性化計画の中では、土づくりを基本に新規就農者の受け入れを含め、担い手の確保・育成を目指し、人づくり・農村づくりを基本とした計画であります。本市の農家戸数は毎年減少し、平成29年には563戸と聞いております。このように農業人口が減少する中にあり、まだまだ新規就農担い手確保が少ないのが実態であります。担い手就農では、Uターンを含め、親元就農が多く就農しています。今以上に親元就農促進対策を見詰め直し、力強く進める必要があります。また、親元を通して子供たちが本市の就農情報を得ることが重要であり、新規就農とあわせ、時代に即した担い手対策が求められています。ここで、担い手対策の考えと、ここ3年間の新規就農状況を求めます。また、平成30年の農業・農村担い手支援事業では10項目の事業があり、予算約660万円計上されていました。平成31年では8項目の事業に減り、予算では約570万円になり、約90万円の減額になっております。事業の減、予算の減額についての答弁を求め、この質疑を終わります。

答弁 経済部長 井出俊博(経済部長は2021年3月まで)

お答えいたします。今後の農業振興の考え方について、まず農業と農村の現状についてであります。今の議員のお話のとおり、TPPの発効、それから日EU・EPAの交渉等々で、これからの農業については影響が非常に大きいかなと心配をしているところです。そういった中で、基幹産業である農業を守る上での考え方についてですが、安全・安心な農産物の安定供給を進め、産地化を図り、有利販売による農業所得の向上を目指すなど、国の政策に左右されない足腰の強い農業を推進していかなければならないと考えております。今後の対策といたしましては、関係機関それから団体との連携強化に努めまして、士別市農業・農村活性化計画の柱であります土づくり、収量アップ、人づくり、農村づくりを中心に事業等による対策を行ってまいりたいと考えております。また、農業を取り巻く状況についての考え方についてですが、農村の状況については、全国的に少子高齢化になる中、本市におきましても人口減少と高齢化が進んでいるような状況にあると認識しております。農村の多様な人材確保や活性化による豊かで活力ある農村づくりを地域農業者とともに着実に推進をしていきたいと考えております。今後の対策につきましては、青年や女性グループ活動の促進、それから、高齢者については、機械などによる作業の軽減化、また、若手農業者への技術伝承など、地域に残り活躍できる環境づくり、それから農産物など地域資源を活用した6次産業化等の推進など、こういった高齢者の労働力の活用や高齢者の役割を明確化することなどによりまして、地域に住み続ける環境づくり、また、農村コミュニティの維持につながっていくのではないかなと考えております。次に、今後の基幹産業農業の支援の考え方、バランスのとれた支援の考え方についてでありますけれども、地域農業、地域に多様な農業がバランスよくあることが地域農業の安定につながると考えております。市の政策においては、家族経営それから法人経営の区別なく推進していると考えております。今後も農家戸数の減少が進む中、本市の財産であります広大な農地を最大限に活用していくためには、家族経営に加えまして、雇用による労働力を確保した大規模法人の経営も必要にはなってくるかとも考えておりますが、今後も家族経営と法人経営がバランスよくとれた形で発展するよう、それぞれの経営向上の取り組みを推進してまいりたいと考えております。私からは以上です。

答弁 農業振興課参事 林秀忠

お答えいたします。私からは、今後の農業未来都市支援の考え、それと農業・農村活性化と担い手支援についてお答えいたします。今後の農業未来都市支援の考えにつきましては、これまでICTではロボットトラクターや自動給水栓、ドローンによるセンシングの実験、トヨタ自動車のICT営農支援システム「豊作計画」の研究、オートガイダンス・自動操舵システムの導入などを推進してきたところです。JA北ひびきICT農業研究会の会員数なんですけれども、平成27年度13名で始まったものが、30年度につきましては会員数67名となっております。また、オートガイダンス・自動操舵システムの利用者、30年度、約90名になっております。普及のほうについては徐々に進んできている状況なんですけれども、まだまだ少ない状況だと考えております。小規模農家や高齢農家などでも広くICT活用が進み、経営向上につながるよう農業者と連携しながら、未来型農業を推進する考えであります。次に、農業・農村活性化と担い手支援の中で、3年間の新規就農の状況についてですけれども、平成28年度4人、平成29年度3人、平成30年度8人の3年間で15人新規就農になっております。そして、その15人の内訳につきましては、Uターンが10人、新規参入が1人、雇用就農が4人という状況で、非常にUターン、いわゆる親元就農が多い状況になっております。新規就農の考えについてですけれども、親元就農は親から経営基盤を継承する就農の基本であると考えております。今行ってきております新規参入対策とあわせ、今後方策について検討を進めていこうという考えであります。次に、農業・農村担い手支援事業、事業費の減の理由につきましては、事業内容につきましては同じなんですけれども、事業名の整理により10項目から8項目、2項目減っております。内容につきましては、農業者研修等助成、女性活動支援事業、後継者活動支援事業の3事業を農業研修会等助成に統合しております。そのため、内容的には研修活動支援の内容のものを3つを1つにまとめたという形で2減となっているのが理由でございます。最後に、予算の減額の理由なんですけれども、新規就農者等経営規模拡大支援助成、中身的には後継者のいる農家の規模拡大分の賃貸料助成の内容なんですけれども、そちらのほうの対象件数が30件から20件ということで減少しておりまして、約160万円の対象者数の減で減額ということで、あと就農啓発事業、こちらにつきましては就農希望者の呼び込み活動に係る事業なんですけれども、そちらのほうは70万円増額ということで増額しております。それで合計90万円の減額となったところです。以上です。

質問 8番 村上緑一

それでは、次の質疑は、平成31年度予算編成についてを行う前に、通告に上げております(2)の財政調整基金の今後の見通しについての質疑ですが、午前中、山居議員の質疑と答弁がありましたので、ここで撤回をさせていただきます。それでは初めに、消費税引き上げによる対応策について伺います。2019年10月より消費税が8%から10%に引き上げられる予定です。それに伴い、本市でも、いろいろな対応策の中で、プレミアム商品券事業、社会保障事業などが予定されていると思いますが、これらについての計画を求めたいと思います。また、食料品の軽減税率の適用、小売業におけるインボイスに伴う負担が発生すると見込まれます。そのような混乱を最小限にとめるためにも、行政として支援できることについての具体対応策を求めます。

出典:士別市議会 平成31年第1回定例会 2019年3月6日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる