斜里町議会 令和2年12月会議 2020年12月16日
(1)魅力ある観光地とは/(2)斜里町の宝を失う行政改革であってはならない/(3)中期財政収支試算の役割について/(4)新過疎法への対応/(5)新たな新型コロナ対策への対応について/(6)核兵器禁止条約
2020年12月16日、斜里町議会の一般質問で、宮内知英議員が「魅力ある観光地とは」「斜里町の宝を失う行政改革であってはならない」「中期財政収支試算の役割について」「新過疎法への対応」「新たな新型コロナ対策への対応について」「核兵器禁止条約」について質問し、町長 馬場、民生部長 高橋、副町長 北が答弁しました。
- 質問者
- 宮内知英 議員
- 答弁者
- 町長 馬場、民生部長 高橋、副町長 北
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 宮内知英
一般質問をいたします。6項目について質問いたします。まず、魅力ある観光地とは、について質問いたします。斜里町の基幹産業として、活力ある地域社会を目指す産業としてその役割が増している観光は、理念を定めた観光立国推進基本法に観光立国の実現に関する施策は、地域における創意工夫を生かした主体的な取り組みを尊重しつつ、地域の住民が誇りと愛着を持つことができる活力に満ちた地域社会の持続可能な発展を通じて、将来にわたる豊かな国民生活の実現のため、特に重要であるという認識の下に講じられなければならないとあります。要するに観光地としての魅力は、住んで良し、行って良しと思える人々の暮らしがそこにあることではないかと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。次に、斜里町の宝を失う行政改革であってはならない、について伺います。斜里町が人々が安心して住み続けられる持続可能な町であるために、失ってはならないものを考える時、一つは先史時代から引き継がれてきた自然との共生は、みどりと人間の調和を求めて、の理念として、また理念に基づく事業として引き継がれています。これは、私たち町民の誇りであります。また一つ、誇るべきものは、国民健康保険料の独自減免や介護保険サービスの上乗せ減免など、弱い立場にある人々への施策であると考えますが、町長の所見をお伺いいたします。次に、中期財政収支試算の役割について伺います。総合計画に基づく行財政運営にあたって、財政分析を行い注意を払うことは必要であり、事務事業の見直しもあるでしょう。そのための指標としての中期財政収支試算であり、財政が大変だと町民を脅す道具として使ってはならないと考えますが、町長の所見をお伺いいたします。次に、新過疎法への対応について伺います。新聞報道によりますと、新過疎法案をめぐる動きが伝えられ、斜里町は新年度より過疎法の対象自治体になる見通しとのことですが、どのような情報を得るかについて伺います。また、アクションプランで示した町民懇談会における財政説明とは大きく異なる状況が生まれる可能性への対応についての所見をお伺いいたします。次に、新たな新型コロナ対策への対応についてお伺いいたします。この対応について、国は大規模な第3次の補正予算案を示したところですが、このような国の対策に対して、一つはどのように対応するのか。その中で、大事な点の一つは、まん延防止対策であると思いますが、このまん延防止対策にどのように臨むのか。また、斜里町独自の施策として展開されてきました固定資産税の減免などへは、どのような対応を考えているのか伺います。次に、核兵器禁止条約についてお伺いいたします。世界の平和を願う声を背景に、2017年7月、国連で加盟国の3分の2以上である122カ国の賛成での核兵器禁止条約が採択されました。今年10月25日、50カ国が批准し、年明け1月22日に条約を発効いたします。日本は唯一の戦争被爆国として条約の参加が期待されています。日本も平和を願う諸国民の期待に応え、核兵器禁止条約へ参加すべきと考えますが、これについて町長の所見をお伺いいたします。
答弁 町長 馬場
宮内議員のご質問にお答えします。はじめに、1項目めの、魅力ある観光地とは、についてお答えします。観光は、景勝地巡りや温泉保養といった形から、旅行者それぞれの興味や関心に応じて、その地域に滞在しながら巡る形へと少しずつ変化してきており、いわば、その地域の生活を疑似体験するような目線で、旅行を楽しむ方が増えてきているのではないかと感じています。例えば、観光客が土産物屋で買い物するだけでなく、地元住民が使うスーパーに入りその土地特有の食材を探し、その土地の食文化に触れようとしているのは、その典型だと思います。また、ウトロで巨大なクレーンを見るだけだと違和感があるかもしれませんが、それが鮭の定置網の補修や洗浄のためのものだと知れば魅力に変わるだろうとも思います。いずれにしても、地域の住民が誇りと愛着を持つことができる活力に満ちた地域社会に人々の生きざまや暮らしがあることによって、旅行の目的地としての魅力が高まると考えていることは、私も議員と同様ですし、そうした暮らしや産業、歴史、文化を見せることができれば、観光地としての魅力が高まるものと考えていることを申し上げ、1項目めの答弁といたします。2項目めの、斜里町の宝を失う行政改革であってはならない、についてお答えします。一点目の国民健康保険料の独自減免につきましては、平成30年度から国民健康保険制度の財政運営の責任主体が、町から北海道に変更されたことによるものであり、北海道における保険料の統一化に向けて、一般会計からの法定外繰入については解消することが求められている中で、独自減免制度が継続できないと考えております。このことから、独自減免の廃止による影響を少しでも緩和したいということも考えますので、納付金算定に基づく応能応益割合の見直しや基金繰入などを活用することにより、弱い立場の方々への影響を減らしていきたいと考えています。二点目の低所得者利用者負担金助成制度につきましては、制度創設時からの見直しを行っておりませんでした。昨年度、実施を1年遅らせて令和3年度から助成割合を一律に変更していくことで制度の維持をしていこうとするものであります。斜里町の宝は人であり、議員が申されているとおり、それを守っていくためには、支えられる側の増加と支える側の減少という厳しい現実の中で、持続的なまちづくりをしていかなければなりません。高齢者などの弱い立場の人を多方面から支える制度維持には、高齢者の増加に伴う社会保障費の見直しは不可欠であり、現状制度を見直しする中で医療体制の維持や認知症施策など総合的に対応しなければならない状況であることを申し上げ、宮内議員への答弁といたします。次に、3項目めの、中期財政収支試算の役割についてお答えします。中期財政収支試算は、第6次総合計画の実施計画として、今後5年間の財政を見通すために毎年作成しているものであり、今回、令和2年度の試算では基金残高の減少傾向や、コロナウイルス感染症の影響による町税の減少、病院や下水道会計などへの繰出金の増加による経常収支バランスの崩れなどの町財政の課題を明らかにし、さらにこの分析に基づいた具体的な行動計画として、アクションプランの作成に取り組んだものです。これら計画の作成にあたっては、客観的な視点で作成にあたることに特に注意を払っており、町民の知る権利を保障し、正しく伝え情報を共有するため、作成したものであり、議員が申された、町民を脅す道具といったご指摘は全くあたらないものであることを申し上げ、3項目めの答弁といたします。次に、4項目めの、新過疎法への対応についてお答えします。議員立法である過疎地域自立促進特別措置法、いわゆる過疎法が来年3月末に期限が切れることに伴い、今後の過疎対策に向けた過疎地域の指定要件などが自民党内等で検討されているところですが、その情報から斜里町が指定される見通しについてマスコミ報道がなされたところです。現時点で確定的な情報はありませんが、先ほど、一般質問のやり取りの中でお答えしたとおり、自民党の過疎対策特別委員会でのやり取りを聞いている範囲でありまして、指定を受けた場合には、過疎債や交付金事業の活用が可能となるなどの優遇措置を受けられることになります。しかし、過疎債は起債であることから当然対象は投資的事業であり、斜里町が直面している経常的事業の収支バランス確保の必要性は変わりません。また、現時点でも斜里町の基金は管内でも最も少ない状態であることからも、アクションプランの方向性に変わりがないことを申し上げ、4項目めの答弁といたします。次に、5項目めの、新たな新型コロナ対策への対応についてお答えします。現在、国は第三次補正予算案をとりまとめ、1月中の成立を目指すとの報道がなされており、この中には1兆円の地方創生臨時交付金の地方単独事業分が含まれると言われております。コロナ対策については、これまでも国の動向を見極めながら、必要な経済対策、まん延防止対策など町独自の施策に取り組んできたところでありますが、引き続き十分情報を収集しながら、積極的に交付金を活用し町民にとって必要な施策を講じていくとともに、固定資産税減免などの税制制度への対応をしていく考えであることを申し上げ、5項目めの答弁といたします。次に、6項目めの、核兵器禁止条約についてお答えします。核兵器の開発、保有、使用を禁じる核兵器禁止条約については、批准した国と地域が50の要件に達し、来年1月に条約は発効することとなりました。批准国はこれを機に核兵器廃絶に向けたはずみとしたい考えですが、一方で核保有国は参加しておらず、今後、実効性をどう確保するかが課題となります。また、日本においても、条約批准については否定的な見解を示しているところです。斜里町としては、平成23年9月に斜里町非核平和のまち宣言を制定しているとおり、核兵器の廃絶を求めています。また、世界165の国と地域、7974都市が現在加盟している平和首長会議に登録していることから、これらと連帯して、人類普遍の願いである世界の恒久平和と核兵器の無い世界の構築に向けての歩みを続けていく考えであることを申し上げ、宮内議員への答弁といたします。
再質問 宮内知英
1項目めから順次再質問をいたします。1項目め、馬場町長は、第6次総合計画の冒頭に、私たちが住んでいる斜里町は、まさに住み続けたい町、住んでみたい町、訪れてみたい町であり続けなければならず、そして将来を担う子どもたちがこの町に生まれてきてよかったと思える町であり、斜里町を離れた人にとっても生まれ育ったふるさとに誇りを持ってもらえるようなまちづくりを進めていかなければなりません、と記載しています。まさに、この趣旨にのっとった答弁であると思います。魅力ある観光地というのは、ここで町長が示しているような、また答弁で示されたような、人が安心して住み続けることができるまちづくりをしている町が、観光地としての魅力を持った町になると思います。そこで、斜里町は、同僚議員からの質疑もありましたが、自然保護運動としての知床100平方メートル運動に取り組んでいます。その人たちの善意に基づいて100平方メートル運動の第2次の運動が現在進められています。例えば、こういった運動に斜里町が取り組むだけではなく、多くの善意による参加をいただいている状況があると思います。その人たちを第1次においては、夢を買いませんかというキャッチフレーズの下で、参加者が100平方メートル運動ハウスで顕彰されているわけです、名前を掲示して。第2次の参加者の皆さんに対しても同じような顕彰を行って、それを動機として斜里町へ観光に来ていただくという取り組みを展開すべきではないかと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 馬場
100平方メートル運動参加者、いわゆる新運動の方ですが、その運動の参加者にも参加者の名前を掲げては、というお話をいただきました。何度もそのお話は聞いているつもりでいます。今から3年前かと思いますが、この運動の40周年記念事業の中で、自然センターでシンポジウムを行いました。パネルディスカッションの中で、関西支部、関東支部の方々を含めてやり取りをしましたが、その中の一つとして、新しい運動の参加者にもこういうのを掲げた方が、今、宮内議員が言った趣旨からいっても必要ではないかと。ただし、5千円と8千円という違いがあります。そういう意味で、8千円で最初の運動に参加した方からすれば、5千円で載せるのかという話もあるかということで、いかがですかと各支部の皆さんに聞いたところ、基本的に良いことだからそれは掲げた方がいいですというお話をいただいています。ではどういう方法でできるのか。あの運動ハウスは、100平方メートルを模してやっているので、その中で掲げるとしてもなかなか簡単ではありません。方法をいろいろ迷いながら、わかりやすく、かつ無料でできるものではありませんので、5千円に見合う形で作ることも大事なことですので、その方法について検討しながらということで、いつからという明確なことは今お話できませんが、その考えに基づいて何とかしようというつもりでいることだけお話しておきます。
再質問 宮内知英
次に移ります。斜里町の宝を失う行政改革であってはならない、について伺います。さまざまな町が行う事務事業において、事務や事業の点検は常に、先ほどの同僚議員の質疑の中でも町長は答弁されていますが、これは必要なことだろうと思います。しかし、今の質疑とも関係しますが、一つは自然保護運動というのは、斜里町が世界にと言ってもよいのかもしれませんが、誇るべき文化の取り組みだと思います。これももちろん大事にすべきですが、やはり持続可能な社会を作るという、その持続可能というのは、この町で人々が安心して暮らせる町であり続けることが、持続可能な町と言えるのではないかと思います。例えば、国民健康保険料の独自減免は、過去何回かご紹介したことがあるかと思いますが、他町村からもすごいねこの取り組みは、財政の主体が道に移った段階でも町としては継続してきた。これはすごいねという評価を得ていたものです。ぜひこれは、少なくとも基金の残っている間には独自減免を継続する。そして、道との関係でいえば、道に対しては、道といいますか広域連合ですが、斜里町は納付金を納める関係にあります、保険料では。納付金をどう集めるかについては、各市町村の権限であるわけです、今は。ですから、そういう制度上からも決して独自減免ができないというものではありませんので、他町に誇るべきものとして継続を図るべきだと再度伺います。
答弁 町長 馬場
宝ということで、いろいろお話がありました。確かに100平方メートル運動も宝ですが、宝はたくさんあると思います。一番の宝は、世界自然遺産知床です。知床ばかりではありませんが、そこにある農業、漁業、観光、こういった産業もそうですし、水や空気、海、山、川、そして何と言っても人です。議員がおっしゃるとおり、住み続けられなければいけないです。その時よければいいではないです。だからこそ、続けられるように未来を見て我慢をするのは我慢をしながら、持続できるようにしていくためにこういうことをやるということです。それから、町の権限でできるのではないかと言いますが、この国保制度、全道一円の中で、どこに住んでいても同じ条件であれば同じ保険料を目指しているということです。この基本的な中で、今、うちが優位な部分でいる部分でどうなのかというのはあるかもしれませんが、いつ逆転するかもわからないです。そうなった時でも安心できる制度にすることが一つですし、うちの町は安くして、他の町は高くてもよいという、同じ道民として、そういう考え方でいることもあり得ないのではないかと思います。広域連合への納付金、町独自で権限で変えられるというお話については、民生部長からお答えさせていただきたいと思います。
答弁 民生部長 高橋
独自軽減については、北海道の方針の中で、国もそうですが、法定外繰入について解消していきましょうという部分は、全国的な流れです。今回、独自軽減で前回の全員協議会でもお示しさせていただきましたが、後期高齢者医療の軽減の制度が解消される部分では、年齢の部分で低所得者の一番底辺のところで、根本的に後期高齢者医療は7割軽減が原則となっているので、そこでは、逆転現象が生じていることもご説明申し上げたところです。今後、後期高齢者医療制度の見直しも検討されていますし、町としても応能応益の割合や他の部分の見直しも含めて、一定の部分で独自軽減を廃止して解消してくということで、前回も試算を示しました。今後、3月定例会議の中の全員協議会の際にも同じく説明を申し上げたいと考えているところです。
再質問 宮内知英
具体的な項目を町長に伺うのは何かとは思いますが、今、民生部長が答弁されましたので、確認と言いますか、法定外繰入の解消は全国的な流れだと答弁されました。これは去年、今年始まったことではなく、ずいぶん前から法定外繰入はやめるようにと厚生労働省の指針と言いますか、指導だったと思います。しかし、それにも屈せず、表現が適切ではないかもしれませんが、斜里町は独自の軽減対策を続けてきたわけです。これを以前やっていたように、これからも可能な限り続けるべきではないかというのが私の質問です。
再質問 宮内知英
できるのだからやるべきだと聞いているわけです。
答弁 民生部長 高橋
制度的な部分ですので、私から説明をさせていただきます。できるかできないかであれば、できる可能性は残っていると思います。ただし、先ほど、議員のお話があったとおり、法定外繰入については昔から全国でこういう取り組みをされていたのも事実です。ただ、平成30年に都道府県化が始まってからは、数字の記憶はないのですが、千以上の自治体がありましたが、現在は300を切る状況まできています。今、国のほうでは、法定外繰入の見直しが遅い部分も含めて、通知、報道がされているところです。早期にこの部分を解消しながら国保会計として応能応益、将来的に斜里町の試算の上では、保険料についても上がっていく部分では、応能応益の応益の部分を引き下げながら将来の姿に早く持っていく。そういう必要があると考えています。
再質問 宮内知英
平行線ですので、今の件についてはやめて、次に移ります。中期財政収支試算に関して、町長は先ほど同僚議員の質問に対して、町民懇話会に多数の町民の参加をいただいて実施したことと、三つの説明内容については、かなり理解が深まったのではないかという趣旨の答弁をされました。そこで、理解が深まったというのは、しかたがないと思うのも一つの理解の仕方ではないかと考えます。中期財政収支試算の結果が、どういう状況になってきたかということで、一つの例を挙げたいと思います。平成26年から平成30年までの中期財政収支の試算が手元にあります。ここで示された財政調整基金の平成30年度における残高は、1億300万円が予定されていた。これも相当厳しい、マイナスにはまだなっていませんが、1億300万円ですから非常に厳しい状況なわけです。これが、実際にはどうであったかは、平成30年度から平成34年度にかけての試算の資料もここにあります。平成30年度、すなわち令和元年度ですが、この時の財政調整基金の差引残高は、13億2千万円が結果としてはあった。1億円しか残らないと試算していたものが13億2千万円残った。これは自然に起きたことではなく、平成26年度に試算した結果に基づいて町長はじめ職員の皆さんが、財政危機を招かないような対応に心掛けてきた結果だと思います、自然現象ではないわけです。しかし、歴代ずっと財政収支試算は厳しく見て、業務にあたる皆さんがこうなってはならないという指標として使ってきたのが、この財政収支の試算です。結果は13億円残っていたのが実態ということも、そういうこともあったと町民にも情報提供と言うのであれば、知らせるべきではないかと思います。いかがでしょうか。
答弁 副町長 北
多少細部に入っている関係から、私から答弁させていただきたいと思います。毎年この間、中期財政収支の形で従来やっています。以前の見込みでも結構厳しい見積りをしていたのではないかという質問です。これについては、昨年の説明でも申し上げたと記憶しています。以前の見方は、例えば地方交付税の見積りですと、いわば外圧です、外圧要因によって、ある程度縮減されるだろうという一定の見積りの下で算定しています。この間、経常収支的に大きく貢献したのは人件費の減です。職員の若返りで、おそらく令和元年度辺りが一番最低というか、低いレベルに落ちていった。これが功を奏してきた部分だと思います。もう一つは税収。これが他町に比べて一次産業の好調や三次産業がしっかりしている中で、20億円というレベルを確保できた。この三つの要因で、交付税の関係では、厳しく見なければならないということでやってきましたが、結果的には国で税収を含めた地方歳出の一般財源を、同レベルで確保していくという大命題の中で、総体の確保ができた。いわば恵まれた条件の中にこの10年ほどあったと考えています。そういう部分が功を奏してきたわけですが、これが貯金を減らしてきてはいますが、そんなに減らさないで、議員から13億円という話がありましたが、低いレベルにならない程度に維持してきた状況だったと思います。ところが、今回の見立てはどうかという部分も、昨年の見立ての時にもご説明申し上げたとおり、税収は、やはり落ちていくことが必至である。なおかつコロナの関係で厳しい見積りをせざるを得ない。人件費についても定年退職される方も、若返りも限度に達して、会計年度任用職員制度が導入される中で人件費を増やさざるを得ない状況になってきた。そして、繰出し金をはじめ、補助費を含めて急激に高齢化ということもあり、そういう保険制度を含めて、その要因が経常収支のバランスを悪くしてきている状況にある。そういう中で、経常収支を立て直していかなければならないというのが、今回の趣旨ですので、その辺はご理解をいただけるものと思いますし、そこに重点を置いて、町民の皆さんにもその辺を説明を申し上げてきたところです。まだまだ言い足りない部分があったとすれば、今後も丁寧にご説明申し上げていきたいと思っています。
再質問 宮内知英
説明は、できるだけ情報提供をされるのは、それはそれでよろしいと思います。自然現象で好転したということでないのは十分理解しています。皆さんの努力が実って、一定程度余裕のある結果を、例えば平成30年度を比較してみますと、そういう結果が得られたという事実はあったということです。次に移ります。新過疎債に関わる動きに関してです。アクションプランに関わる住民説明の中で、過疎債についてどのような説明をしているかが文書で、住民説明で行ったものと同じかどうかわかりませんが、斜里町の財政状況分析のまとめの中で、オホーツク管内でも斜里町の基金残高は少ない金額となっている。一つは合併特例債の適用を受けていないことと、過疎指定を受けていないことに関して、起債の多くが地方交付税に反映する制度の活用が可能であることは、他の過疎地域に指定された自治体は、起債の多くが地方交付税に反映する制度の活用が可能だけれども、斜里町はその対象となっていないということがあるわけです。今回、まだ法律は整っていないとしても対象となる可能性が非常に高い状況にあります。この過疎債の対象としては、投資的な事業がその対象になると答弁でも示されています。今後、令和2年から令和6年までの間に、どの程度の投資的な経費が斜里町で予想されているか、この第6次総合計画実施計画で示されています。投資的事業費で17億6200万円が予定されている。そして投資的経費分、一般財源ベースで投資的経費分を含めた合計金額で、23億8500万円が今後5年間の間に予定されていると示されています。これが過疎債の対象となることができたら、または、今後予定されているさまざまな施策が過疎債の適用を受けるとしたら、町民説明会で説明したものとはずいぶん違った試算が出来てくるはずです。もう一度試算をやり直して、町民に説明すべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 副町長 北
過疎債はまだ決定しているわけでもないので、あまりどうこう言うのもどうかと思いますが、懇談会の中では、過疎債がないから今問題になっているのではなく、基金が他の町よりも少ない原因はどこにあるか、という中の一つの比較要因としては、これがあるという部分を指摘させていただいています。先ほどの他の議員さんへの町長答弁の中でも、過疎債は借金ですから投資的な事業に対する有利な財源になります。あくまでもそれは投資的事業のための財源ということで、経常的な経費に直接及ぶものではないと思っています。議員がおっしゃったとおり、長期的には投資的事業にそれを活用できる道ができるとすれば、これは公債費や交付税の中で、良い方向に行く要因になっていくのかと認めるところです。ただ、このアクションプランは、これだけをやってあの形です。もっと実施を積み重ねていかなければ、アクションプランで目標としている5年後の5億円や経常収支比率の90%は保てないわけです。ですから、確かに議員がおっしゃるように、過疎債を利用できるようになればかなり違ってくるだろうと微かな気持ちは持っています。ただ、今そうなる予定だからこれを見直すことには、今の段階ではならないのではないか。もっと先の話であろうかと。先ほど、次の総合計画の中で夢を語れる部分もあるような事業もどうだ、という話もありました。しばらく我慢をして、病院をはじめ立て直しをする中で、貯金もある程度増やしていって次の過疎債を使った投資、いわゆる3割負担に耐え得るような体力をここで蓄えなければならないだろうと思っています。この時点で実施計画を直すことにはならないと思います。
再質問 宮内知英
今日、明日に新たな試算を示して説明をすべきと申し上げているわけではないです。一つは、新法が成立した後でなければ、確実な担保と言いますか、それはないわけであって、斜里町が新法律に基づく過疎地域に指定されて以降、速やかに、投資的経費分の一般財源ベースの合計金額では、23億8500万円が試算として示されているわけです。これも全部が対象となるかわかりませんし、そう簡単ではないこともおおよそその理解はできますが、夢も希望もない斜里町ではないというメッセージを新たな過疎地域指定の対象となることで、財政面から考えると少し一段落するかもしれないというメッセージを町民に示す必要があるのではないかと思います。斜里町が今まで過疎地域に指定されなかったことについて、決して悲観すべきことではないです。同僚議員の質問に町長は答弁されたと思いますが、斜里町の町税がほぼ20億円で推移してきたことも、ある情報では江別市に匹敵する地方税の規模だと伺ったことがあります。やはり役場の皆さんのさまざまな事務事業に対する取り組みや町内各産業における取り組みの成果だと思います。過疎地域に指定されなかったことは、斜里町にとって決して悲観材料ではない。今後、再びもし対象から外れたとしても、それは誇るべきことであって、決して悲観するべき材料ではないと思います。一方では財源そのもので考えると有利なものとして捉える、そういう観点から、新年度においては早い時期に町民に示すべきだと思いますが、いかがでしょうか。再度伺います。
答弁 副町長 北
なかなかわかりづらいかもしれませんが、この間の実施計画の中に、もう少し説明させていただきますと、一つは財調の5年後のマイナス計上。マイナス計上したのは、昨年に引き続いて2年目になります。これは例の17年以来です。これは黄色信号が灯ったという意味で出させていただいている部分もあります。もう一つは、議員がおっしゃっている投資的経費の額です。以前と比べるとわかると思いますが、今回はかなり切り込んだ形の数字を提出させていただいています。投資的経費の歳出のグラフをご覧いただければわかると思いますが、これは以前と比べてアクションプランを提出するにあたって相当程度切り込んだ形になっています。今後体力を付けて過疎債も活用しながら以前の通常どおりの投資事業に持っていけるところまで我慢しなければならないと思っています。議員がおっしゃったとおり、過疎から脱却しなければならないところを目指していきたいと思っていますので、ご理解をいただきたいと思います。
再質問 宮内知英
アクションプラン等については、全員協議会が予定されていると聞いていますので、その場でも引き続き質疑に参加したいと思います。次に移ります。新たなコロナ対策への対応についてです。町長の答弁は、国の施策等についても積極的に斜里町の独自施策も含めて対応していくという趣旨と受け止めました。それはそのとおりやっていただきたいと思います。現状で考えると、GoToに関わる事業は、国もずいぶん紆余曲折を経て、現在もそういう段階にあるのかと思います。そこら辺は注意を払うべきだと思いますが、積極的なものについては町としても積極的な対応をすべきだと思います。もう一点は、地方創生交付金を使った対応になるかと思いますが、町独自の施策としての固定資産税減免や水道料の減免、下水道も関係してくるかと思いますが、そういう面でも、事業者の皆さんが事業継続を諦めない、そういうメッセージとして、今一度、軽減策を取るべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
コロナの状況、ここへきてもなかなか感染者が減らない。GoToも28日から来年の1月11日までは対象としない等々、その間のやり取りもばらつきがありますが、いろいろこの状況の中で変化しているところです。3週にわたっての集中期間といいながら、なかなか結果も出ていない中で、この先もやってどうなるか正直わからないです。そういう状況を、コロナが出てからずっと言っていますが、常に現在進行形、走りながら見えてきている状況だと思います。その中で、しっかりと状況を把握し、そういう中で必要な部分を手当てをしていくことが基本だろうと思っています。そんな中で、町独自で言うと、他にやっていない独自のものもあるかもしれませんが、他でやっているのもあえて斜里町もやるのも独自だと思いますが、そういうのは全部見極めながらやっていくことだと思います。来年の1月11日で終わる保証もないですし、春で終わる保証もない。考えたくないが連休もどうかもないわけではないです。そういう状況を決めつけて今やらなければと、また今やらなければいけない部分があるかもしれませんが、そういうのも全部見極めながら、皆さんにお諮りもしながらやっていくことが基本だと思っています。何でも提言すればいいという部分は確かにありますが、何でもかんでもできるわけではないです。臨時交付金で充てられない部分までやるとおっしゃっているのかわかりませんが、もしそうだとすると、基金というか貯金を使うしかないわけですから、そういう部分を全部はかりにかけながら臨んでいくことが、今、私たちが努めなければいけないことではないかと思っています。
再質問 宮内知英
情報をいろいろ得ながら、答弁されたように他町村の例も参考にしながら積極的な対応をしていただきたいと思います。次に移ります。6項目めの答弁は、誠に前向きな、やはり平和でなければ私たちの持続可能な暮らしもなかなか実現できないと思います。人類普遍の願いである世界の恒久平和と核兵器の無い世界の構築に向けての歩みを続けていく考えであるという答弁は、全く私もぜひそうあっていただきたいと思います。再質問は、町長の姿勢については、これで十分理解できるわけですが、日本政府に対して、日本政府がこの核兵器禁止条約に参加していくべきではないかということについて、お考えを聞かせていただきたいと思います。
答弁 町長 馬場
国の姿勢は、ここに書いていますように参加していない。これもまさに政府が、国会が判断をしながら内容を決めていると捉えています。その中で、考え方は先ほど言ったように思っていますが、これを決めるのは国の中での決定だろうと思いますので、私が思っているのとは違うけれども、だからといって私一人の力でどうにかなるものではないと思っています。
再質問 宮内知英
質問を終了いたします。