斜里町議会 令和2年9月会議 2020年9月23日
(1)福祉施策の見直しについて/(2)シロシスト線虫について/(3)「種苗法」改正について
2020年9月23日、斜里町議会の一般質問で、宮内知英議員が「福祉施策の見直しについて」「シロシスト線虫について」「「種苗法」改正について」について質問し、町長 馬場が答弁しました。
- 質問者
- 宮内知英 議員
- 答弁者
- 町長 馬場
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 宮内知英
一般質問をいたします。現在進行中の世界的な新型コロナウイルスのまん延は、世界的な政治や経済の在り様、例えば地球環境の破壊やそれに伴う異常気象、自然災害の多発、核兵器や原子力発電がもたらす近未来への不安。格差と貧困の拡大による貧困層の拡大、多数者の意見が尊重され、個人の人格が尊重される社会を実現させる自由と民主主義の問題などは、変革しなければならない課題として多くの識者が論じ、多くの人々の共通認識となっていると思います。新自由主義のイデオロギーに基づく、金だけ、今だけ、自分だけといった考え方は、福祉切り捨てと医療攻撃といった政策展開となって、日本においても臨調行革以来40年間進められてきました。しかし、このような福祉や医療切り捨ては、希望ある未来へとつながるものなのでしょうか。そこで伺います。福祉施策の見直しについてです。斜里町は斜里町の自治における基本理念を明らかにし、町民が主体的に町づくりに取り組む住民自治の進展を図るために、斜里町の自治の最高規範として斜里町自治基本条例を定め、平成25年4月1日よりこれを施行しています。そして、斜里町自治基本条例に基づいて町づくりの最上位計画として総合計画は策定され、これを指針として行政運営の計画が構成されています。議会の議決を経た第6次斜里町総合計画に基本テーマ、幸せを実感できる住みよいまちづくりは、町長が掲げる政治理念としてではなく、第6次斜里町総合計画の基本テーマとなっていることについて町長の所見を伺います。今年2月に示した高齢者施策の見直しは、諸計画との不整合が顕著です。見直しは何を根拠としているかについて答弁を求めます。介護保険、低所得者利用者負担の助成引き下げ、訪問介護利用者減免の引き下げ、在宅サービス利用者減免の引き下げなどは、地域包括ケアシステムの構築に向けた在宅生活支援サービスの充実に相反すると考えますが、答弁を求めます。2項目めは、シロシストセンチュウについてです。ジャガイモシロシストセンチュウのまん延は、斜里町農業の基幹作物であるジャガイモの栽培に大きな影響を与えかねません。そのまん延を防止し、斜里町農業の持続的な発展を期する観点から質問いたします。残念ながら、平成27年に網走市で日本で初めてのシロシストセンチュウの発生が確認されて以降、今年9月議会に報告された町政報告によると、新たに防除区域に指定された5地区において緊急防除方針に基づき対策が進められているとのことですが、網走市で発生確認以降の対策とその進捗状況について伺います。昨年8月に町内1地区で発生が確認され、農水省が今年4月1日に発表した、発生確認地区の拡大に対する町長の所見を伺います。まん延防止の観点からの情報の開示と、まん延防止に対する所見について伺います。3項目めは、種苗法の改定についてです。国は先の国会で種苗法改定案を提出しましたが、これに反対する世論などにより一度も審議することなく、継続審議となりました。農業競争力支援法で種苗の知見を民間企業に提供することが義務付けられ、種子法の廃止で種子生産の公的保障がなくなりました。北海道農業の発展は、官民一体の品種改良、種苗の安定生産の努力が大きく、種子法、種苗法は大きな役割を果たしてきました。種苗の海外流出を防ぐためには、国も海外での品種登録を進めることが最も重要としてきました。人類史の農耕の歴史で、種苗は代々引き継がれ、命を守り儲けの対象ではない公益性の高いものです。今日、遺伝子組み換えなど世界の種子の7割が少数の多国籍企業に独占され、種苗法改定で種苗の独占化がさらに進むことや、自家増殖を許諾性とするなど、斜里町農業における種子馬鈴しょや、小麦種子生産における生産者負担の増大が懸念されています。これらについての町長の所見を伺います。
答弁 町長 馬場
宮内議員のご質問にお答えします。1項目めの、福祉施策の見直しについてのご質問にお答えいたします。まず、一点目の第6次斜里町総合計画の基本テーマである幸せを実感できる住みよいまちづくりは、基本目標全体を包括するまちづくりの考え方を示したものであり、今だけではなく次世代につなげていくものとして掲げたものであります。二点目の、諸計画との不整合が顕著とのご指摘ですが、第6次斜里町総合計画は順応性を大事にしたものであります。その個別計画にあたる第7期高齢者保健福祉計画などの計画の策定において整合性を図ることはもちろんありますが、策定時期のタイムラグが生ずることや、国や北海道の施策へのバランス、財政的な裏づけなどにより順応して対応してきたものであります。この点につきましては3月定例会議の中でも、熱心なご議論を頂いていた中で先行する見直しについての議決をいただいたものであります。これらの見直しにあたって、長らく制度の見直しを行っていなかった点、住民への説明が遅かった点など反省すべき点はありましたが、急速な少子高齢化の中で、長寿社会を支える世代への負担の軽減、高齢者もその担い手となった社会参加の促進を目指し、持続可能な制度を維持するためには必要不可欠な変更であると判断したことから、見直しについてお諮りしたところであります。三点目の、在宅生活支援サービスの提供充実に相反するとのご指摘でありますが、介護保険サービス内外において、生活支援、介護予防サービスの種類と充実度は、近隣の自治体に引けを取らないサービスが展開されていると考えております。また、オホーツク管内において、当町の介護保険低所得者利用負担助成に類する町単独による本人負担分への助成制度は、斜里町を除いて3自治体での運用に留まっており、他の自治体と比べ、現在のサービスごとに異なる助成割合から25%に引き下げた場合においても、助成割合は高い水準にあり、充実に相反するとのご指摘は当たらないと考えております。今後も、地域包括ケアシステムの構築のためには、財政面をしっかり捉えながら持続可能なものとなるよう必要な見直しと介護だけでなく、医療面や生活支援をバランスよく捉え、創意工夫を重ね、信念をもって進めていくことを申し上げ、宮内議員への1項目目の答弁といたします。次に、2項目めの、シロシストセンチュウについてお答えいたします。まず、一点目の網走市の発生以降の対策と進捗状況についてですが、斜里町の対策としては、すでにジャガイモシストセンチュウの発生が町内において確認されていたことから、抵抗性品種の播種や植物検診の実施、土壌を出る際の洗浄の徹底や輪作体系の維持などのまん延防止対策をはじめ、観光客等のほ場の進入禁止看板の全生産者への配布、また、啓発用リーフレットを主要な観光施設に配布するなどの啓発活動にも取り組んでおり、現在においてはより一層のまん延防止に努めております。また、町内5地区が緊急防除区域に指定されたことから、今年度は緊急防除方針に基づき、北海道主体による対抗植物の播種などの緊急防除作業を行ったところです。次に、2点目の発生確認地区の拡大に対する所見についてですが、先ほど申し上げたとおり、現在までに町内5地区が緊急防除区域に指定され、緊急防除を行っているところですが、この間、防除作業やまん延防止対策などと並行して、国の方針により発生範囲を特定することを目的とする土壌検査を行っております。これにより発生範囲が徐々に明らかになっている現状から、今後も発生範囲を特定する多めの土壌検査が行われる予定のため、全容が明らかになりつつあるとの認識でおります。次に、三点目のまん延防止対策の観点からの情報開示とまん延防止に対する所見についてですが、6月定例会議の際の答弁と同様となりますが、ジャガイモシロシストセンチュウは植物防疫法に定める検疫有害動植物に指定されているため、国が実施主体となりまん延防止対策からの観点も含め、土壌検査や防除作業をはじめ、国による発生地区名の公表なども行われてきたところです。そして、斜里町においては、これまでも適切に農業者や関係団体に対して情報提供を行っており、今後も風評被害や農業者にも配慮しつつ、まん延防止対策の観点から生産者等に対して適切に情報提供を行っていく考えであり、今後も関係機関と連携した、侵入防止およびまん延防止対策の一層の強化を図っていくことを申し上げ、2項目めの答弁といたします。次に、3項目めの、種苗法の改定についてお答えいたします。議員ご存じのとおり、種苗法は種と苗の取り扱いを決めたもので、新しい品種の開発者の権利を守る、いわゆる農業における著作権や特許権を守る法律であり、昭和53年に農産種苗法の一部を改正する法律として成立し、その後、平成10年に育成者権の権利保護の充実等のため全面的に改正されたところです。この度の改定については、近年、日本で開発されたブドウやイチゴが海外に無断で流出したことが背景であり、改定により違法な海外への持ち出しの差し止めや損害賠償請求が可能となるなど、海外への流出を防止することができる措置が盛り込まれた内容となっております。今回の改定内容は日本の優良品の海外流出を法的に規制することが盛り込まれている一方で、平成30年4月に種子生産への民間企業の参入を促すためなどを理由に種子法が廃止されたことと、今回の改定によって自家増殖の見直しにつながることで、民間企業による独占や多くの利益が得られる構造になるおそれがあること、また、自家増殖を許諾制とすることで、そのための手続きや使用料など生産者の負担が増大となるなどのさまざまな懸念や課題も含まれている内容となっております。従いまして、私もこの度の改定にあたっては、生産者が将来にわたって安心して作付が行えるよう、審議に十分な時間をかけて丁寧かつ慎重な議論が必要という認識であること申し上げ、宮内議員への答弁といたします。
再質問 宮内知英
まず1項目めの、福祉施策の見直しに関しての再質問です。策定時のタイムラグが生じることや国や北海道の施策へのバランスがあって、順応した見直しを行っているという趣旨の答弁がありました。元々第6次総合計画においては必要に応じて見直しをすると記載されていて、必要に応じた見直しは当然されてよろしかろうと思います。しかし、そのような見直しがない中で、総合計画に基づくさまざまな個別計画の方針と反するこの福祉施策の見直しが打ち出されたことについて、例えば策定時のタイムラグを理由の一つとして挙げられましたが、すでに第7期の高齢者保健福祉計画や斜里町介護保険事業計画の中では、少子高齢化の問題や高齢化の一層の進展はすでに盛り込んだ中で計画が打ち立てられています。また、それらを踏まえた計画として福祉施策の見直しに係る元となる高齢者の保健福祉計画や介護保険事業計画が作られていったのではないか。タイムラグや道の政策とのバランスの問題は理由にならないと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
さまざまな少子高齢化については、一定の見通しがあったのではないかということだろうと思います。それは見ていましたが、それ以上に変化、また変化への対応がまだまだ不十分であるという認識の下で、これについては変えていく必要があるだろうということで、皆さま方に議会にお諮りをしながらこの施策に取り組んだ次第です。
再質問 宮内知英
それ以上にというのが意味がわからないです。元々個別計画にある第7期の高齢者保健福祉計画などの策定時においてあった条件がそれ以上に進展したということは、いったい何を指すのか理解できないですが、答弁の中で急速な少子高齢化や長寿社会を支える世代への負担の軽減、高齢者もその担い手となった社会参加の促進、持続可能な制度の維持などは、それ以上にというか第7期の計画の中で現計画の中で位置付けられているものであって、それ以上というのは何を指すのかお答えをいただきたいと思います。
答弁 町長 馬場
さまざまな見直し、変更をしてきたわけですが、その理由としては答弁で述べたとおりです。先ほどはなかったのですが答弁で申し上げたとおり、財政的な裏付けも大きな要因であろうと思います。高齢者福祉施策は一般会計による財源が大変重要です。この間、さまざま新しい要素が生まれています。例えば網走厚生病院での脳神経外科の開設に伴う負担や人工透析治療の開始、それ以前からですが地域公共交通の充実等々、新しい要素が加わった中で、3月定例会議でもお話しましたが、足し算ばかりではやり切ることはできないということで、見直しをしたところです。また、旧型の老人施策については、行革推進会議においてもしっかり見直すようにという提言もいただいていますので、それらも踏まえて、今回、臨んだということです。
再質問 宮内知英
新たな要素が加わったことについては答弁を承りました。ただし、福祉施策の見直しに関しての中身として、低所得者に対する施策の見直しは、介護保険における介護サービスの各事業について見直しが行われようとしています。福祉施策の最も基本となるべきは、低所得者への施策だろうと思います。介護保険の在宅サービスの利用料に関しての低所得者への見直しは、これからの高齢者福祉施策や介護保険事業施策の中心的に取り組むべき課題と位置付けられている地域包括ケアシステムの構築と矛盾していることについて、整合性が理解できないです。介護保険事業や保健福祉計画の中で施設依存型から在宅のサービスに移行していくことが位置付けられて第8期の計画が、その素案が過日の産業厚生常任委員会でも示されています。そこで示されている中身とも相矛盾しているのではないかということについてはどうお考えでしょうか。
答弁 町長 馬場
これからの高齢者施策、福祉施策において、今おっしゃったように、今回始まったわけではありませんが、施設型のサービスから在宅サービス、居宅サービスにシフトしていくことは、そのとおりです。そういう中で、低所得者に対して合っていないのではないかというお話ですが、そのことも配慮しながら、冒頭で宮内議員がおっしゃられたように、全ての人が未来につながるために今だけではなく、高齢者だけではなく、皆さんがきちんと支え合える仕組みにしていかなければ続かない。未来につながるのかというお話がありましたが、まさに未来につながるためにもそういう見直しが必要という認識で捉えたということです。
再質問 宮内知英
未来につなげる、できるだけ負担を少なく高齢者自身も施策の担い手になるなど地域の住民が力を合わせてこれからの福祉施策を展開することは、必要と思います。そのことによって持続可能な制度維持や施策の展開が行われるのだろうと思います。その中で、これからの施策の中心的なものとして位置付けられている地域包括ケアシステムの構築と在宅介護を中心として制度の構築が図られようとしていく時に、在宅介護に係る施策を切り捨ててどうして成り立つのかということです。成り立たないのではないか。
答弁 町長 馬場
切り捨てるという捉え方は違うと思います。地域包括ケアシステムは医療、介護、さまざまなサービス、住まいを起点にしながら全体で支え合える仕組みと思っています。ですから、この居宅の部分もその一部ですし、施設介護もその一部です。医療もしかりです。また、それぞれが支え合う社会の仕組み、コミュニティーも大事な要素と思います。それぞれが大事だと思います。例えば在宅の部分で、確かに低所得者の部分は、今までと比べれば下がることは否定しません。しかし、これを継続することが一般的にこれが成り立っているのかといえばそうではなくて、他が皆やっている中で斜里町だけがやらないということではないことを理解いただきたいと思いますし、そういう中での持続するために必要な措置であると判断したということです。
再質問 宮内知英
他の自治体と比べるという意味では、他の自治体に比べて優れた施策を行っているのであれば、それをぜひとも継続して斜里町に住む方、斜里町に住んでみたいと思われる方が増えるような施策の展開を図っていくべきだと考えます。この考え方を示して次に移ります。シロシストセンチュウについてです。ぜひとも認識について伺いたいのは、まん延防止の観点からですが、町内もそうですし広い範囲でオホーツク振興局地域という考え方で見ますと、感染が拡大していっていると受け止められます。そのことについて町長はどのように受け止められていますか。
答弁 町長 馬場
拡大という言葉にこだわるか否かはともかくとして、以前、網走で発生し、それが斜里町でも発生したという意味では、広がったと捉えることができると思います。昨年7月に普通のシストセンチュウのチェックをするために、抵抗性品種を植えているところは全筆で感受性品種は抽出だったと思いますが、そういう調査を全部やってきています。そういう中で、残念ながらシロシストがわかったことで、わかったエリアについては全筆調査をしてほ場数が明確になった。その出作のところに今度は調査をする。その農家の全ほ場について調査したところ、また発見されたことによってさらに調査をした。調査によってその状況がシロシストの発生が明らかになっていることが今の状況と捉えています。
再質問 宮内知英
網走市や大空町などでは、一部では感染が広がっている状況がある一方では、一定の密度以下に低下している場所もかなり見受けられている。ある意味では、緊急防除の効果が表れていると考えることもできると思います。斜里町でジャガイモを栽培していない畑作農家は、おそらくないと思います。ジャガイモを栽培している農家は、自分のところが実際にどうなっているかについて早期の確認をしたいという意向も一つはあります。農水省もそのことについては、汚染地域の早期の確認の方針も示されています。一方では、農水省の方針としても発生地域の早期確定を進めるべきという考え方と、農業を営んでいる農家の人たちが早く自分のところの確認をしたいという意向をマッチングさせて、早期の確認作業の取り組みもできないものかについてですが、これはどうなのでしょうか。
答弁 町長 馬場
ジャガイモを作っている農家の皆さんが、まだ調査をしていない中で自分の畑が一体どうなのだろうかと心配するのは、そのとおりだと思います。ただ、農水省も早期確定を急ぎたいと言われましたが、そこのところは私の情報としては、しっかり受け止めていません。今、やり方としては、先ほども言ったように、発生した地区の全筆など、そのように段階的にしか調査をしていません。その上で発生した場合にさまざまな緊急防除の支援の助成などを含めてやっているので、そこときちんと連動していかなければならないと思います。町が勝手にやるという話ではないので、あくまでも植物検疫官というかそういう方と一緒になって、町も農協も職員は出しますが、そういう中で調査をした上で確定していく仕組みと思います。いたずらに増やしたいという思いは誰も思っていないし、私も思っていません。残念ながら今回も出作の新たな地域が聞いていますので、そういう中での調査はどんな結果になるか、その結果如何になると思っています。
再質問 宮内知英
一定のルールの下でまん延防止に向けた緊急防除が行われ、緊急防除と同時進行で確認作業が行われていると思います。新たに農業者から出るさまざまな要望に対して、農水省への対応、現在、農業においては、担い手不足の側面もあって農作業の作業委託が進んでいます。その一つとして堆肥散布の作業が業者に委託して行われている実態があります。堆肥散布においても感染防止で機械の洗浄が求められています。しかし、現時点では、これに対する国の助成は制度的には構築されていないと伺っています。ぜひとも、従来、作業メニューとして位置付けられていなかったものにも農家の負担軽減と作業を受託する業者の負担軽減の両方の負担軽減に資するものとして、さまざまな対策協議などの場で助成措置に対する要望を挙げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
さまざま直面している課題の一つとしてお話をいただいたと思います。堆肥散布について事業者に委託をしているというお話ですが、堆肥散布そのものは、まさに農業をやっていく基本中の基本ではないかと思います、土づくりという意味では。本来は自分でやることだろうと思います。ただ、それを事業者に委託することによって、違う何かを生み出すなどそういうことであれば、それは選択ではないかと思います。そこにお金が掛かるのは、頼む側の論理として当たり前ではないかと思います。ですから、シロシストでまん延防止のために洗車や幌掛けで、ジャガイモの搬出について業者でやることに対して、これも自分で採ったものを自分で運んでいました。それを業者にお願いすることは当然お金が掛かる。これについても、基本は自分の負担でやるべきだと思っていました。ただ、シロシスト発生によって、今、しのがなければいけないということで緊急的に3年間に限って支援をするということで、農協も自ら負担もしながらということですので、その一部を負担する選択をしただけで、基本は農家が自らやっていくことではないかと思います。それ以外に、ぜひとも国に対して求めていく必要があるものがあれば、そこはもちろん話し合いをしながら一緒になって、町だけが言ってもしょうがないことですから、農協、農業者と共に協議をしながら挙げていくことは、やぶさかではありません。
再質問 宮内知英
自己責任論でいえば、自分のところの畑で発生した障害を自分で解決するのは当たり前でないかといえば、それも通らないわけではないです。しかし、そうではなく、今回、シロシストそのものが重要病害虫というものであり、国も特にこれについては対策が必要と認めている病害虫なので、国もこの対策に支援をするわけです。その支援の一つとして、先ほども申したようなことも、もちろん町だけが独り歩きすることにはならないと思います。関係者からの要望や意見を踏まえた対応であるべきと思います。積極的にまん延防止のために役割を果たしてほしいと述べて、次に移ります。次は、種苗法に関してです。種苗法の改正は、町長も答弁されたように、斜里町における懸念としては、現在、種芋生産や小麦生産を中心として種苗の自賄いが行われています。種芋などは町外に耕作地を求めて栽培している実態もありますが、それらの負担の増大や手続きや使用料などの生産者の負担が考えられるところから、そういうことが起きないように、現制度が改定されないで維持されるのが一番よいと考えます。そういった課題が生じないように、さまざまな場で町長も意見を表明していただきたいと思いますが、そのことについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
さまざまな論評の中でも種苗法の改正について、良い面と懸念する部分の両方言われています。良い面は維持する必要がある一方で、斜里町の農業者がさまざま負担が大きくなるなど、いろいろな意味でのマイナス点が起きないように考えていかなければならないと思います。一方的にこの一部分だけ取って駄目だ駄目だでは成り立たないと思います。そういうマイナス、不安点は、ぜひアピールしながら、これを議論するのは国なので、その中に機会を見てお話をしながら訴えていくことは大事なことと思います。
再質問 宮内知英
今回の改正への大きな理由として挙げられているのが、町長の答弁にもありますが、日本で開発されたブドウやイチゴが海外に無断で流出したことや、少し以前には和牛の種苗が海外に流出している問題が多く指摘されていました。この流出を防ぐことが目的として大きくうたわれていたと思います。これらについては、農水省も海外で積極的に種苗登録を行うことが、海外への流出に最も効果的な方法ということを位置付けていました。新たな対策としてではなくても、すでにある法律に基づいた種苗の登録を海外で積極的に展開することそのものが、懸念されていることへの対応策として最も効果的なことを国が位置付けていたことについては、どのように認識されていますか。
答弁 町長 馬場
その辺の細かい点については、門外漢という言い方は無責任かもしれませんが、なかなかコメントしようがないと思います。ただ、懸念されることが起きないような手立てが必要ですし、この改正によってそこが農業者の不安や負担が起きないようなことを求めていくしかないのではないかと思います。
再質問 宮内知英
先ほど答弁がありましたので、ぜひとも農業者の不利益にならないような対応を、機会をみて町長からも発信していただきたいと申し上げて、質問を終わります。