みんなの議会

斜里町議会 令和2年6月会議 2020年6月24日

(1)新型コロナウイルス緊急経済対策について/(2)地方創生と知床自然大学について/(3)シロシスト線虫対策/(4)国保について

2020年6月24日、斜里町議会の一般質問で、宮内知英議員が「新型コロナウイルス緊急経済対策について」「地方創生と知床自然大学について」「シロシスト線虫対策」「国保について」について質問し、町長 馬場が答弁しました。

質問者
宮内知英 議員
答弁者
町長 馬場

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 宮内知英

一般質問をいたします。まず、新型コロナウイルス対策に関して伺います。新型コロナウイルスが国内では一定の落ち着きを見せているとの見方がある一方で、世界的には感染者の広がりは勢いを増し、6月23日午前の米国のジョンズ・ホプキンス大学の集計では感染者は900万人を超え、死者は49万人と広がりをみせています。国内では一定の落ち着きを見せているとの見方がある一方では、非常事態宣言解除後の状況を見ると、感染拡大の第2波への警戒と備えが必要です。現在の状況についての町長の認識をお伺いします。斜里町においては、2月26日、対策本部を設置し対応にあたってきました。斜里町国保病院が3月1日、発熱外来対応を行ったことは画期的であり、町民に安心、安全をもたらす取り組みであったと考えますが、所見を伺います。政府は6月18日、都道府県を越えた移動制限を解除しましたが、経済社会活動の再開は感染抑止をしながら段階的に進める必要があると考えますが、所見を伺います。感染拡大を抑止するためには医療と検査の体制を強化する必要があります。安心して経済社会活動ができるためには自粛と一体の補償を行い、斜里町商工会が4月23日および5月に行ったアンケート調査でも明らかなように、大きな打撃を受けている暮らしと経営を支える取り組みが必要と考えますが、所見を伺います。また、感染抑止と経済社会活動の再開に町が果たす役割についての所見を伺います。次に、地方創生と知床自然大学について伺います。2014年11月公布のまち・ひと・しごと創生法の目的は、1、人口減少に歯止めをかけ、希望出生率1.8、全国目標ですが1.8を目指す。2、東京圏への人口集中を是正。3、それぞれの地域で住みよい環境を確保することであり、地方創生の眼目は東京一極集中から人や物の流れを地方に向けることでしたが、この目標は効果が出せず、第1期の総合戦略の取り組みは失敗に終わったと見ることができると考えますが、町長の所見をお伺いします。内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局が作成した2018年の東京圏への編入超過数の状況によると、東京への転入超過は、多い順に名古屋市、仙台市、札幌市、大阪市、福岡市と続き、東京圏以外の出身18歳から34歳の東京での暮らしを始めた理由、目的は進学が37%、チャレンジ、憧れと続き、進学が最も多い理由となっています。第2期総合戦略策定有識者会議、増田寛也座長は、第2期の新たな視点として、1、地方への資金の流れを強化すること。2、新しい時代の流れを強化する。3、人材を育て、生かす。4、民間と協働する。5、誰もが活躍できる地域社会を作る。6、地域経営の視点で取り組む、に重点を置いて施策を推進するとしています。関係人口の創出・拡大①では、地方創生推進交付金によるUIJターンの促進を示し、関係人口の創出・拡大②では、サテライトキャンパスを取り組みの一つとして示しています。地方創生の関係人口の創出拡大の観点から、知床自然大学について検討する必要があると考えますが、町長の所見を伺います。3項目めは、シロシストセンチュウ対策です。農水省は今年4月1日にシロシストセンチュウの新たな発生地区として斜里町の地区、清里町1地区の地区名と地図を公表しましたが、斜里町はなぜ公表開示をしないのか伺います。まん延防止についてですが、現在、感染が拡大している状況にあると思いますが、強風や降雨等による土砂の移動による感染拡大をどうみるか伺います。シロシストの発生は農業者の責任ではありません。次に、国民健康保険について伺います。斜里町民の1967世帯3920人が加入する国民健康保険は、昨年4月から道が保険者となりました。国民健康保険法第1条、この法律の目的には、この法律は国民健康保険事業の健全な運営を確保し、もって社会保障及び国民保健の向上に寄与することを目的とする、と国保は社会保障に寄与する制度と明確に規定しています。国保は助け合いの制度としてではなく、国が財政的責任を負い、お金のあるなしで差別されない制度です。国民健康保険法についての認識についてお伺いします。国保の都道府県化で懸念されていた一つは保険料の値上げです。斜里町では保険料軽減のため低所得者に対する独自減免など福祉施策として一般会計からの繰入を行ってきました。これを継続することは住民福祉の機関としての斜里町の優れた施策と考えます。歴代の首長が守ってきたこの優れた施策を今後とも継続すべきと考えますが、所見を伺います。

答弁 町長 馬場

宮内議員のご質問にお答えします。はじめに、1項目めの、新型コロナウイルス緊急経済対策についてのご質問にお答えいたします。一点目につきましては、国の緊急事態宣言解除後も全国で新規感染者が確認されており、道内でも札幌市で新たなクラスター感染が発生するなど油断できない状況は続いており、議員ご指摘のとおり、警戒を緩めることなく、感染予防の徹底が引き続き必要と考えております。二点目につきましては、斜里町国保病院では議員ご指摘の発熱外来設置の他、電話による診察、薬剤の処方受付対応なども含め、感染拡大防止と町民の健康を守るための必要な措置を講じてきたところであり、今後も状況に応じた対応を行い、安定した地域医療提供体制を維持してまいります。三点目の、段階的な経済社会活動の再開を進める上での暮らしや経営への支援の必要性と町が果たす役割については、国や道の支援内容も十分踏まえた上で、町としての支援策をとりまとめ、5月議会、そして、今、議会でご提案させていただきました。町の役割としては、国や道の対策や支援のみでは十分カバーしきれない部分を重点的に、きめ細やかな対策や支援を実施することであると考えております。その点を踏まえながら、今後も適時に的確な対応をしてまいりますことを申し上げ、1項目めの答弁といたします。次に、2項目めの、地方創生と自然大学についてのご質問にお答えします。はじめに、第1期まち・ひと・しごと総合戦略の成果については、国の第2期計画冒頭の第1期検証にもありますように、合計特殊出生率は2018年で1.42にとどまり、人口減少に歯止めはかかっておらず、また東京圏への人口集中についても是正には至ってはおりません。一方で、地方における地域産業の振興、産業間連携や人材育成等においては一定の成果が見られ、斜里町においても一定の成果があったと認識しております。第1期5年間では必ずしも目標達成までは至っておりませんが、第1期の施策を検証しつつ、優先順位等を見極めながら、2期においても引き続き継続して取り組むことが重要であると考えております。次に、議員ご指摘のとおり、第2期の基本方針の中で関係人口の拡大に関連する取り組みの重点項目として、UIJターンの促進やサテライトキャンパスの取り組みが示されております。これらについては、既に斜里町の取り組みとしても知床博物館や知床財団における大学や専門学校の実習やインターン受入れを長年継続して行っており、関係人口の拡大に貢献しているものと認識しております。また、ここ4年実施されております知床自然大学設立財団によるネイチャーキャンパスの取り組みについても、同様の効果を期待して、町職員や財団職員も講師として参加するなど、設立財団とも連携協力し実施しているところであります。新たな学校法人設立や施設整備を前提とした大学院大学設置については、少子化が進む現状では経営環境について大変厳しいものがあると考えておりますので、現在取り組まれている知床の自然環境を生かした取り組みを、今後も大いに進めていただければと考えておりますことを申し上げ、2項目めの答弁といたします。次に、3項目めの、シロシスト線虫対策についてお答えいたします。まず、一点目の、情報開示についてですが、ジャガイモシロシストセンチュウは植物防疫法に定める検疫有害動植物に指定されているため、国が実施主体となり調査や地区名の公表などが行われてきたところです。一方、この間、斜里町においては、農業者や関係団体に対して適切な情報提供を行っており、今後も風評被害や農業者にも配慮しつつ、まん延防止対策の観点から生産者等に対して必要な情報提供を行っていく考えでおります。次に、二点目の、まん延防止についてですが、議員ご指摘の強風や降雨等に伴う土の移動による感染拡大の可能性はあるとしても、自然現象による土の移動を完全に防止することは物理的に困難でありますので、生産者に対し、ほ場を出る際の農業器具の洗浄や輪作、野良生え除去などの従来からの基本的なシスト対策を確実に履行することが重要であり、今後も関係機関と連携し、侵入防止およびまん延防止対策の一層の強化を図っていく考えであることを申し上げ、3項目めの答弁といたします。次に、4項目めの、国保についてお答えいたします。まず、一点目の、国民健康保険法についての認識については、社会保障制度の一つであり、病気やけがをされたときに安心して医療機関を受診できるよう、みんなで保険料を出し合う相互扶助の制度であります。これまでも、給付と負担については、制度改正を図りながら見直しを進めてきたところであります。平成30年度より、運営する保険者は市区町村と北海道であり、被保険者の納める保険料や、国などからの調整交付金、低所得者への基盤安定対策費補助金などによって国民健康保険は運営されています。次に、二点目の、低所得者に対する独自減免制度については、これまで確かな役割を果たしてきた制度だと認識しています。しかしながら、今後の北海道における標準保険料の統一に向けて、加入者負担の公平性や保険料抑制のための医療費適正化に向けて、北海道全体で取り組みを進めていかなければなりません。その中では、独自減免制度についても、法定外繰入の解消に努めていくことが求められております。当町においては、所得の高い自治体であることから、これまで低かった所得割の料率が標準保険料率に向けて上昇することになります。一方で、低所得者に対しても、国の低所得者対象範囲の拡充、さらに今年度から資産割の廃止に着手するところであり、次年度から独自減免制度の廃止にむけて納付金算定に基づく応能応益割合の見直しをセットで行い、被保険者均等割および世帯別平等割を引き下げ、また、後年度に向けて、限られた基金を北海道の激変緩和がなくなる中で活用しながら、標準保険料に緩やかに近づけていきたいと考えておりますことを申し上げ、宮内議員への答弁といたします。

再質問 宮内知英

再質問をいたします。まず、コロナウイルス対策についてです。町長の答弁でも引き続き警戒が必要な状況にあるという認識でした。感染予防の徹底が引き続き必要であるということでもあります。私もそのように思います。そこで、厚生労働省が今年5月13日に新型コロナウイルス感染症に係る行政検査の保険適用に伴う費用の請求に関する診療明細書等の記載等についての文書を、各都道府県などに通知しています。その中で、現在、感染者がどの程度いるかについて検査をする方法としてPCR検査を実施してきました。このPCR検査と同じような役割として抗原検査を、都道府県、各自治体において取り組むように通知が来ていると思いますが、それはどのように斜里町には届いていますか。

答弁 町長 馬場

厚労省から北海道に今の内容の通知が来たのは5月13日です。北海道から斜里町に文書で通知が来たのは5月26日です。

再質問 宮内知英

タイムラグはあるようですが、情報によると抗原検査は保険適用ができるということですし、PCR検査よりも精度は若干落ちるということですが、10分から30分程度の短時間で判定が可能な検査方法ということです。抗原検査は行政検査として実施するためには一定の手続きも必要ですが、この抗原検査をすることによって、例えば斜里町において感染状況がどうなっているかを把握する一つの手立てになるのではないかと思います。そういう意味で、必要な場合に学校やさまざまな介護施設などもこの対象になるのではないかと思われます。そういったところで抗原検査を実施して斜里町の実態がどうなっているかを把握する必要があると思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

この検査をするには医療機関でやれるということだと思います。あくまで医師の判断でやるということです。PCR検査との比較で精度的には若干落ちるもののスピードは早い、これが一番の特徴です。あくまで精度が低い分だけPCR検査とセットで考えていかなければならないです。ですから、その辺の状況を見極めながらやることと、宮内議員は、極端な話、全町民検査して、どれだけかかっているかかかっていないかをはっきりしたらよいのではないかと私には聞こえました。しかし、学校の話もされましたが、全児童に検査をしても、その時に大丈夫でも1週間後に大丈夫ではないこともあり、常に検査をし続けなければいけない、そういう発想で考えるならば。そういうことを考えると、熱があったりそういう時にこの検査を適用するかどうかになると思いますので、全部を一度にということには基本的にならないのではないかと思います。また、斜里町の国保病院の院長等の考えも聞いています。まだ今の段階での抗原検査をすることには至っていない。ただし、今後、冬にかけてインフルエンザ等が発生することになると、その辺との兼ね合いの中でこの検査の導入も考える必要があるのかと思っています。

再質問 宮内知英

学校や介護施設の例を挙げましたが、全員を対象にして実施すべきという趣旨で言っているのではないです。発熱などの症状が出た場合に少し範囲を広げるような形がよいのか、詳しいことは断言できませんが、いずれにしても、そういう検査を実施して実態を把握する取り組みをするべきではないかということです。町長から答弁があったように、現在、斜里町国保病院の入院患者は療養期の患者さんが多数を占めている状況の中では、院内にウイルスを入れない取り組みを病院がそういう方針の下でやっていることも承知しています。それも大事なことだと思いますが、だからこそ必要な場面において、そういう感染の拡大をもたらさないための一助としての検査を取り入れるべきということです。

答弁 町長 馬場

ですから、そこを判断して実際に検査をするのは医師なので、医師の現段階での考えを尊重して臨んでいくことを申し上げたつもりです。

再質問 宮内知英

1項目めの、コロナウイルスに関してです。先ほども質問していますが、経済対策についても町長は、国や道の施策、対策、支援のみではカバーしきれない部分をきめ細やかに町として対策や支援を実施したいと答弁されました。きめ細やかという中で、さまざまな経済対策の中で消費が落ち込んでいる、休業補償などの対策も当面は大事な対策ですが、消費が落ち込んでいる、さまざまな経済活動が停滞している下で、側面のテコ入れですか、消費を喚起させる意味で、その消費を喚起させる対策としては産業厚生常任委員会で担当課からセットで町内消費を喚起するような取り組みも企画していると紹介もありました。それらと同時に対外的な消費の拡大、物品の販売についてはどのように考えているか伺います。

答弁 町長 馬場

対外ということはイコール町民以外の方への消費を喚起、あるいは流通のチャンネルというかそういうことを考えてはという意味でしょうか。それらについては、現在も意欲のあるところは、自らのチャンネルにおいてオンラインの販売をやっています。通販ではありませんがそういうことをやりながら発信しながらやっているので、それはシステムが伴うので、それほど大げさなものではないでしょうが伴うので、やはり事業者の意欲と努力がなければならないものではないかと思います。そういうものに対してあまり支援は聞いたことはないですが、ほとんどの方は、私が知っている全国の例を見ると、仲間からのそういう紹介やお知らせで、ぜひ買ってあげてという声の中でオンラインのやり取りがあると聞いています。ただ出せば斜里町のどこかが引っ掛かるというものではないのではないかと思いますし、基本的にはまず町内でいかに困っている町民を支援するためにも、私たちが地元で消費することを意識しましょう、購買しましょうという投げ掛けが必要ではないかと思っています。旅行の関係でいいますと、同じ道民として困っている道民を助けるために北海道内での移動を積極的にして、コロナのストレスから解放されたり皆のためにつながることをやりましょうという呼び掛けが重要ではないかと思っています。

再質問 宮内知英

産業部の商工観光課では、商工会の皆さんからのアンケート調査による要望なども受けて、かなり積極的な取り組みを始めようとしていると承知していますので、そういった職員の積極性を町長は生かした対応をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

皆さんもご承知のように、このコロナ禍においていろいろな自治体がいらいろな取り組みをしています。それぞれ置かれている状況は違う部分もあれば共通の部分もありますが、それぞれが頑張っています。私どもの職員も斜里町の状況をしっかりと把握しながら適切なというかタイミングよく、より効果的な施策を打とうということで頭をひねりながら臨んでいますので、その点については評価しているところですし、そのことで町民の皆さんに応えていけるようにこれからもしっかり仕事をさせたいと思っています。

再質問 宮内知英

次に、知床自然大学に係わってお伺いします。新型コロナウイルスの世界的なまん延の状況の中で、現代社会の在り方がどうあるべきかについて、さまざまなマスコミや報道、新聞、雑誌などでも多くの関係者から社会の在り方が取り上げられていると思います。一貫した方向性を感じているところとしては、単に経済的な利益だけを追求するものではなく、社会の進む方向がです。やはり地球環境を守って社会の持続的な発展が、自然と共生しながら図られるような社会を目指すべきという論調が多いように感じています。そこで、知床自然大学ですが、第1期の総合計画の時から斜里町は、みどりと人間の調和を求めてということを町是として一貫して総合計画が作られ、それを目指してきたと思います。そういう斜里町が目指してきた取り組みは、今まさに新型コロナの中で、世界がどういう方向で進むべきかを先取りしたというかそういう世界が模索している流れを歩んできた歩みではなかったかと思います。斜里町が世界に誇るべき文化として発信していくことはもちろんですが、それを一つの形とする意味で、再度、知床自然大学について斜里町での実現性について検討するべきと思います。最初の質問と被る質問ですが、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

コロナによってこれからの社会のあるべき姿ということで、WITHコロナ、アフターコロナ、ポストコロナといろいろ言われています。今までと違った新しい日常が生まれ、新しい生活様式などでいろいろなことが起きていくだろうと思います。そういう中で、さまざまな方がさまざまな見解を述べられていて、それらの一つ一つをいろいろ見聞きしながら考えているところです。宮内議員がおっしゃったように、経済的利益を求めるばかりではなく持続的発展を目指す社会であるべきということですが、これはコロナが起きたからではなく、その以前からSDGsといわれているようにサスティナブル・デベロップメント・ゴールズは言われていることで、これしか生きていけないと思っています。ですから、持続可能はずっと前から言い続けているつもりですし、また、観光のテーマもありますが、知床サスティナブルということで、ただの観光ではなく知床という地域が持続可能であるという役割を果たしてしていかなければならない。そのような意思の下にさまざま取り組んでいるわけで、そういう意味では、今始まったことではないのではないかと思っています。コロナが起きたことによって、よりそれが強くなるのは否定しませんが、まず、そうだということ。そういう意味で、先取りかどうかは何とも言い難い部分がありますが、その証として自然大学を再度検討してみてはというお話ですが、自然大学だけがサスティナブル、持続可能な発展ということだけではないと捉えているので、これについては設立財団の取り組みを側面から支援を、今さまざまやっている部分を答弁でも申し上げたとおりしながらいるところが実態です。

再質問 宮内知英

コロナであらためて今後の持続的な世界の在りようが注目されてきたということを述べたのであって、これで始まったという意味ではありません。それは第1次総合計画から斜里町として持っていた方針とつながるものではないかという意味で申し上げたわけです。確かに交流人口の拡大などの意味では、地方創生の中で強調されている交流人口の拡大などに係っては、すでに設立財団などが知床財団や大学院大学の設立財団が取り組んでいるさまざまな取り組みの中で交流が行われ、学術的な調査や知見の蓄積が行われていると思います。これを一つの形にすることはあってもよいのではないかと考えます。一方では、多額な費用も掛かることが過去の検討の中で一定の調査結果が示されていることも承知しています。その辺については、あらためて産業連関表などを使って費用対効果を一方では検証する。斜里町が目指すべき方向の中で、どういう財源確保が考えられるかも併せて検討する余地があるのではないかと思います。その検討の中では、自然保護運動や自然の学術研究的な知見の蓄積にとどまらず、持続可能な社会を目指す意味では、例えば自然エネルギーの活用や山林資源を使った新しい産業の研究も知床自然大学のカリキュラムの一つとして位置付けるような、ここで学んだ学生が起業や就職をして暮らしていけるようなキャンパスとしての役割も担うものとして検討をされてはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

あらためて検討という中で、これをやった場合どうなのかという費用検証や財源確保のお話ですが、これは町がやれというように聞こえます、今のお話は。でも、そういう話では到底ないということです。建てることのお金もそうですが、一番懸念していたのは、作った後にしっかりと入学者がいて、卒業者が活躍できるサイクルを構築できるのか。少子化の中で大学として運営がきちんとできるのか。そういうところを鑑みた時に厳しいという話でずっときていたはずです。それを町がということには基本的にはならないということで、設立に意欲を持っている設立財団のほうでその辺の検証は随分やってきたはずです。その上で、今はそういう状況というよりはネイチャーキャンパスのような取り組みを、まず続けていくことが大事であるということで今日まできています。そのことに対して町としては協力を惜しまずやってきているつもりですので、そういうことを鑑みた時に、今、この時だから検討ということにはならないと思っています。

再質問 宮内知英

次に、シロシストセンチュウ対策について伺います。先ほどの質問に対して、昨年斜里町で残念ながらシロシストセンチュウが確認されたということでした。今年に入ってその確認された地区が拡大している状況にあると思います。これに対する町長の認識はいかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

昨年8月に一つの地区、二つのほ場で発生しました。そのことによって大字地区のエリアの全筆調査をし、その後の調査を踏まえた上でさらなる発生ほ場が発見されたということです。二つから増えたという意味では拡大といえますが、それが今後さらなる拡大になるのか、この4月に土壌検診をしました。その結果を見なければ何ともいえないのではないかと思います。来てほしくなかったシロシストセンチュウですが、来てしまった以上はまん延をしっかり防止した上で、根絶はできないといわれているので、あくまでこれもWITHと思います。検出限界以下の状況に早く持っていって、この土地をいつものように芋が作れる畑にすることが大事だと思っています。そうならないことを願っている状況であることだけ申し上げておきたいと思います。拡大中とは言いたくないです。

再質問 宮内知英

良いとはいえない状況と言ったほうがよいかもしれません。それが広がることは誰しも歓迎する人はいないと思います。しかし、1地区であったものが、今年4月1日の農水省の発表では、地図付きで地区名も公表された状態でホームページ上で発表されました。今、地図などは削除されていますが、そういう状態で発表されていたということは、昨年の8月と比較すると拡大したことが事実だろうと思います。これについて、6月号の斜里町の広報は、まん延防止のお願いということで、皆さん一人一人の意識が大切ですということで、必ずしも農業者だけではない人たちに呼び掛ける形でシロシストについてお知らせをしています。これは農業に直接たずさわっていないですが、どういう意図でこれはお知らせしたのか伺います。

答弁 町長 馬場

基本的にほ場には、さまざまな病気を侵入させる恐れがある。それを含めてほ場には入らないようにという呼び掛けです。現実にはシロシストが発生しているほ場があるので、そこはもちろんですが、そうでない畑だから入ってよいということではないので、それらをひっくるめて農業者以外の方にも呼び掛けたということです。

再質問 宮内知英

これは結構なことだと思います。直接関係する農家と限定した人たちだけではなく、シロシストという害虫が発生したので、これが広がらないように皆さんぜひ協力していただきたいという呼び掛けを広くして、まん延防止にあたることは必要な対応と思います。ところが、当初は、町長はこのような取り組みに対して消極的だったと承知していますが、情報開示を積極的にしながら広がりを抑えられるような対応を今後も続けてほしいと思います。昨年春には大規模な風害がありました。雨が降ると土砂が流れるという自然現象もあり、農水省の特定病害虫に係る研究班では、こういう自然災害への対応についても一定のアドバイスはホームページ上でしています。それは何かというと、発生地区の近隣地帯では風に対しては防風対応整備をすることや、降雨に対しては排水路を整備することによってまん延を防ぐ方法も考えられるということを、そういうシストの対策を考えている研究班ではアドバイスをしています。こういう取り組みについて町長はどう考えますか。

答弁 町長 馬場

まず、ほ場に入らないようにという呼び掛け等について、私が消極的というお話がありましたが、そんな気はないと、これまで一言も言ったつもりはありません。ただ、発生した事実やどこでという部分は、国が発表する前に発表するものではない、できるものではないということで、その発表についてその時点ではしないということは言っていましたが、この呼び掛けに対して積極的ではないということはありませんし、すでに昨年のうちに看板等を掲げたりそういうことはしてきたつもりですので、そこは誤解ないようにお願いしたいと思います。風害や雨等、自然災害の影響が起きないようなアドバイスについて、防風帯や排水路の整備については基本的に有効と思いますので、それらについても誰がやるという部分はありますが、そのアドバイスは有りと思います。

再質問 宮内知英

緊急防除などについては、先ほど同僚議員から網走市への一定の密度以下になったことにより指定区域が解除されたと紹介がありました。斜里町も早期に防除の効果が表れて指定区域から解除されることを願います。そのためには、緊急防除の中に含まれる所得補償などさまざまな手当てを確実に国とも連携を取りながら進めてほしいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

そのとおりで、早期解除を願っています。3年の輪作が必要で、かつフォローアップとなりますと、最低でも6年という年月がかかります。それでも芋を作る部分でいうと、1年の対抗植物を植えることによって、その後のその畑のほ場では違う作物をそれぞれ2年できるので生産は上げられます。そして、最初の対抗植物で検出限界以下になれば、その3年後には抵抗性品種を蒔いてそこで次のステップにいけるとなっているので、最初の対抗植物で結果が出てほしいと強く望んでいます。そのためには、先ほども言ったように、野良芋対策が大変重要で、これが徹底できなければ対抗植物の意味をなさないと聞いていますので、そこを農家の方には頑張っていただきたいと強く願うところです。また、ほ場によって、この感染ほ場については所得補償的な労力提供も含めた支援策がありますが、これらも隣接するほ場は駄目などいろいろ私どもからするとおかしい部分はあるので、そのことも含めて農業者がもう少し有利になれるようなことは常に意識して臨んでいきたいと思います。

再質問 宮内知英

次に、国保について伺います。以前も今回と同趣旨の質問をしています。国民健康保険法の認識についてですが、前回の質問時において町長は、国民健康保険制度は社会福祉制度としてあるものと明確に答弁されていました。皆で保険料を出し合う相互補助の制度であることは間違った答弁とは思いませんが、しかし、強調の仕方が社会保障制度という認識が弱まっていると感じました。同時に、国保の保険者が道になったといいながら国民健康保険料をどのように各市町村が集めるかについては、市町村が決めることになっています。ですから、そこは答弁にあるように、道の一定程度の激変緩和が済んだ後には基金の活用も図ることは、市町村の裁量の範囲での対応となろうかと思います。どうやって保険料を確保するかについては、市町村の事務ということについてどういう認識を持っているか伺います。

答弁 町長 馬場

社会保障制度のトーンが弱まったというようなお話ですが、基本的に社会保障制度としたとしても、国がそれを保障するというようなことでおっしゃっていると思いますが、国が保障するにしても人です。国民健康保険も互いに出せる人は出せる人なり、出せない人は出せないなりに出し合って、もし病気になったり怪我をした時に全額の負担がないような助け合いの部分ということは、何ら変わっていないと思います。国が出すといってもそれは人です、構成している人は。国から出される財源も一生懸命に皆頑張ってやっているけれども、所得が多い人は多い人なりに、少ない人は少ないなりにという中で国の財源で成り立っていると思います。そうやって国からも出し、それぞれ加盟している被保険者と一緒になってこの制度を維持しながらやっていくと捉えています。保険者が道になっても集めるのは市町村であり、集め方は市町村が決めるというお話ですが、そういう意味ではそのとおりかもしれません。ただ、北海道としては全体を見据えて納付金という形で斜里町はいくら、どこはいくらと決めていきます。そういう中で、算定の中でさまざまなそれぞれの取り組みを必ず見た上で、計算した上で、そういう金額がはじかれてくると捉えています。ですから、広く全体に係る部分であればよいですが、広く全体というのは町民全体に係る部分は、そういう意味で激変緩和的な基金の活用は有りかと思います。所得が少なく低所得者うんぬんの部分でいうと、どこの市町村にも低所得者はいらっしゃいます。ですから、そういう部分では同じ所得や家族構成であれば変わらない保険料率という基本的な考えを一緒にしていかなければ、この仕組みは成り立たないと思っていますので、そういう意味でも歴代の首長は頑張ってやっていらっしゃいましたが、それを継続することは困難であるとお話させていただいたつもりです。

再質問 宮内知英

時間がきましたので終了いたします。

出典:斜里町議会 令和2年6月会議 2020年6月24日 議事録 PDF(38ページ) 間違いを知らせる