みんなの議会

猿払村議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日

移住施策について

2025年12月9日、猿払村議会の一般質問で、笠井哲哉議員が「移住施策について」質問し、村長 伊藤浩一、総務課長 中山誠、地域交流課長 阿部真人、副村長 眞野智章が答弁しました。

質問者
笠井哲哉 議員
答弁者
村長 伊藤浩一、総務課長 中山誠、地域交流課長 阿部真人、副村長 眞野智章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 笠井哲哉

次の質問に入ります。移住施策についてということで、本村に限ったことではないのですが、全国的にほとんどの業種で働き手が慢性的に不足している状況にあります。本村においても水産加工業、農業、建設業や介護分野でも、外国人労働者の力を借りなければ成り立たない状況にあります。村内企業も従業員を募集しても応募がない、来たとしても定着しないなど、さまざまな理由が考えられます。また、村も同様で、安定の公務員ですら職員応募がなく、人手不足に悩ましている現状と考えます。移住者の多い地域では、地域の取り組みに住環境の整備、医療、子育てに特化した施策をとるなど、さまざまな手法を使い、移住に結びつけようとしていると思います。その辺について、村長の考えをお伺いします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。各分野における人手不足の状況は、次の質問にもありますが、育成就労制度による影響も含め、深刻な問題であると捉えております。労働力不足は全国的な問題であり、また議員が例示された住環境の整備、医療、子育て施策につきましても、既に取り組みを行っているものもあり、移住人口を増やすための方策がなかなか見つかっていないのが現状でありますが、本村が持つ、豊かな自然や冷涼な気候などを切り口に移住に興味や関心を持っていただけるような取り組みができればと考えております。また、村では、令和6年度に求人移住情報サイト猿払村ぐらしを立ち上げておりますが、今のところ、思うような効果に結びついていない状況にあることから、その対策の一つとして、大手企業が運営するプラットフォームとの連携を計画しているところであります。また、移住施策とは若干、異なりますが、行政報告で申し上げました外国人材の登用に向けた取り組みにつきましても、労働力不足の観点から強化をしてまいりたいと考えております。

質問 笠井哲哉

実際、本当に人が来ない。いくらやっても来ないという現状があると思います。今まで村として、移住体験住宅を利用した移住体験や交流人口の推進等を図ってきました。大きな成果も上がらずにおりましたけれども、これについても、今後ともやるのか、やらないのか。それとも全く見直してやるのか、その辺をお聞きしたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

移住定住につきましては、コロナ禍で1回しぼんでしまった経過がございますけれども、この移住定住、また関係人口の創設につきましては、これからしっかりと改めて進めていきたいと思っております。また、住宅等についてはこれからいろいろな政策を皆と話し合いながら決めていきたいと思います。

質問 笠井哲哉

今後も続けるということなので、成果出るような形で考えて、知恵を絞っていかれたらいいのかと思います。先ほど村長がおっしゃっていました求人情報としての猿払村ぐらしですが、大手プラットフォームを使ってやるということで、そっちでやると中身も充実すると考えています。私が現在、猿払村ぐらしについて感じた部分が、参加企業が少ない。村にはいろいろ業者がいっぱいあります。農業法人もありますし、個人で人手の足りない農家さんとか、そういう方もいらっしゃると思いますので、村の業者、数多く参加していただいてやってもらえたらいいのかと考えています。それと移住支援企業です。支援金を受け取る企業の登録が少ないのですが、これは参加企業や資金負担とかそういうのがあるのかどうか、その辺をお聞きしたい。

答弁 総務課長 中山誠

お答えさせていただきます。移住者支援事業の件でよろしかったですか。これ東京圏等から移住した方に対して支援金100万円だったのですけれど、交付されるということで、これは村が直接関与している事業ではなく、北海道が実施主体となって実施している事業でございます。今、村で登録されている企業が極めて少ないというようなところでございます。この事業PR等は北海道で行っていらっしゃると思うので、村として云々ということは、難しいかもしれませんけれど、こういう制度もあるということを村からも各企業に改めて周知をする必要があるのかと思っておりますので、移住施策全体の中でこういった制度も有効活用していただくような取り組みを進めていきたいと。今まで不足した部分があると思いますので、そういったところを強化していきたいと思っております。

質問 笠井哲哉

猿払村ぐらしの中で、きちんとしたプラットフォームを使うということなので、カテゴリーに分けて、例えば、建設業、商店とか、そういうカテゴリー分けした状態で、簡単に検索できるような方向で、求人を見られると。移住に対する支援金の東京圏なら出てくるはずなのですけれど。その辺も含めて、内容を検討してやってもらえたらいいのかと考えています。また今、流行りの二拠点生活、夏場に涼しい猿払に来て、夏の間だけ仕事をするのはありですけれど。仕事もしないで魚釣りしたり、山歩きしたり、山菜取りしたりして猿払村に半年暮らすという、二拠点生活もあり得るではないかと思うのですけれど。そのような形の体制もしっかりつくっておけばいいのかと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 総務課長 中山誠

お答えさせていただきます。先ほど、村長の答弁で申し上げたと思うのですが、猿払村の涼しい気候が逆に売り物になるのかというところでは、議員のおっしゃられた部分というのは、十分、取り組む価値があるのかと思っております。ただ、課題として住宅の確保ですとかそういったところが一番課題になるのかと思っておりますけれども。基本的な方向性としては、取り組むべきなのかという認識を持っておりますので、先ほど説明した分を含めて、移住施策の検討に取り組んでまいりたいと思っております。

質問 笠井哲哉

課長おっしゃったように、本当に問題なのは、住む場所なのです。だから、住むところも、きちんと整えてウエルカムのような状況をつくっていくべきではないかと提案しようと思ったのですけれど、先に言われてしまったので。体制を整えないと何もできません。いざとなって困る前にきちんとしましょう。それと、村の企業の中で働く人でHOKUBUさんとか、企業名を出すとあれなのですけれども、稚内圏とか浜頓別町などの近隣から通ってこられる方が相当数、見受けられるのです。なぜかといったら、その人が住むところがないということで。ですから、企業さん側でも努力して住宅建てたりして迎える体制は整っていると思うのですけれども、その人たちを全部、村に呼び込むことができたら、人口も増えるわけですし、その辺の対策というのは考えてもいいのではないかと思うのですが、どうでしょう。

答弁 村長 伊藤浩一

今までもずっと民間住宅の部分で村から補助を出しながら民間の方々のお力をお借りしながら住宅を建ててきたところでございます。その中で、どうしても、ほかの地域から通ってくるという形については、諸事情があるということをお聞きしているものですから。ただ、これからまた民間企業の方々にお願いをさせていただきますけれども。今年は建設には至っていないというところもありますけれども、そういうようなニーズがあれば、また改めて企業さんとも協議を検討しながら、住宅の建設に向けて。またそうなれば、土地の取得ということもあるでしょうから、そういう部分も検討させていただきながら進めてまいりたいと思っています。

質問 笠井哲哉

いずれにせよ、この猿払村にぜひとも住みたいというような思いを抱けるような施策に取り組んでいってほしいと考えます。次の問題です。次、育成就労制度への移行についてということで、技能実習制度は、国際貢献を目的としてつくられた制度でしたが、人手不足の業界を中心に労働力として受け入れる企業が大半となり、制度の目的と実態の乖離が問題視され、適切な労働条件や賃金が保障されず、苛酷な労働環境や人権侵害の状況に置かれることもあり、暴力やパワハラ、劣悪な労働条件などで技能実習制度が抱える深刻な問題とされています。そこで政府は、2027年に本制度を廃止し、新たに育成就労制度に移行すると決定しました。技能実習制度を実態に即して発展的に解消し、日本の人手不足分野における人材確保と人材育成を目的とする新たな制度の創設となります。人材確保に関しては、人権の保護を前提とした上で、地方における人材確保を図られるようにし、未熟練労働者として受け入れた外国人を、基本的に3年間の就労を通じた育成期間において、計画的に特定技能1号の技能水準の人材に育成することを目的しているものであります。本村においても、新制度への移行に際して、さまざまな影響等が考えられますが、村としてのお考えをお聞きいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただいまのご質問にお答えさせていただきたいと思います。育成就労制度に移行された場合の最大の影響は、人材流出リスクの増大であります。転籍条件の緩和により、労働条件や労働環境の良い場所に人が流れることで、地方の労働力不足がこれまで以上に顕著になることが懸念されることから、その対応が急務であると考えます。私も技能実習制度を立ち上げるときに、担当させていただきました。今は大分変わってきたのですけれども、地元で漁業とか酪農とか、いろいろな部分で技術を習得して、自国に戻って、その技術を生かして、自国の発展に貢献をするというような制度の目的でございましたけれども、実際は日本としては、技能を教えるということもそうでしょうけれども、労働力の一つと考えられてきた。それが今の技能実習生の実態とそぐわない形になってきたので、この育成就労制度という形に変わってきたのだろうと思います。これからは特定技能1号、永住権を取れるような形になっていきます。ただ、問題なのは、日本で習得した技術を自国に戻らないで、もっと賃金の高い、所得の高い外国にそのまま行ってしまうというようなこともいろいろな報道でありますけれども。そこのところは円安とか賃金格差とか、そういうところの条件がそれぞれありますので、賃金の部分については、私から企業にどうこう言うことはできませんけれども、就労環境、労働環境というところをしっかり村として企業として整備できるような形の連携を取り進めていけばと思います。

質問 笠井哲哉

確かに村長おっしゃったとおり、より条件のいいところへ移ってしまうということを懸念されて、かえって、地方の労働力が不足するのではないかという懸念は、大いにしてあると思います。ですから、受け入れる企業側としても、労働者が離れないような状況をどうにか工夫してつくっていく必要があるのだろうと思うのです。その辺についても、村として積極的に働きかけ補助できるものは補助できるような状況で。長く日本で働いてもらえるような状況をつくる体制が必要かと考えますので、環境整備をしっかりとやっていってほしいと思います。今回、ネパールより、職員二人採用になりますけれども、この人たちの特定1号の在留資格で入ってくるということのおさえでよろしいのでしょうか。

答弁 地域交流課長 阿部真人

ただいまの質問にお答えします。特定1号という形で、3月末に猿払村に来る予定で、4月1日から働く予定となっております。以上です。

質問 笠井哲哉

特定1号ということなので、5年間、在留資格が与えられております。ですが、介護分野についての2号は、別の資格を取らないとなることはできないという状況なのですけれども、その人たちについては、2号を取る予定はあるのか。それとも1号で終わって帰って、また次の人材を派遣してもらうのか、その辺はいかがですか。

答弁 地域交流課長 阿部真人

ただいまの質問にお答えいたします。5年間ということで考えております。3年目までは、日本語を勉強していただいて、それから実務者研修を受けていただいて、4年目、5年目から国家試験、2回チャンスあります。4年、5年の2回チャンスで、もし受かれば、本人次第なのですが、特定2号ではなく、介護ビザという形で。本人の希望によって、国家試験が合格すればいれるということで、そうなれば家族も連れてこられるような条件があって。本人たちとの面接は終わったのですが、本人たちとしては、試験を向けて頑張っていきたいと。国家試験を受けて5年目以降も、ずっと就職したいというようなことで考えているそうです。以上です。

質問 笠井哲哉

長くいてくれるということであれば、本当にすばらしいことなのかと思います。ただ、日本語のレベルは持っていらっしゃると思うのですけれども、試験自体は全く日本試験と同じということなので、ハードルは結構高いと思います。その辺に対して、村もある程度の支援、予備校ではないですけれども、オンライン講習を受けさせるとか支援を講じる予定はありますか。

答弁 地域交流課長 阿部真人

ただいまの質問にお答えいたします。どうしてもN4クラスで来るものですから、日本語の勉強をしていただくために計画しているのが、1年目は週2回、ZOOMで日本語の勉強をしていただく。2年目は会話、3年目が実務者研修ということで、国家試験前に絶対受けなければ駄目なのですけれど、実務研修も含めて450時間を受けなければならないと。これについては、村から研修という形で出して、ZOOMでもやります。実務者研修の実地は、旭川、札幌で受けなくてはならないというので、それを含めて支援していきたいと考えております。特に4年目、5年目に国家試験を受けていくような形にしたいと考えております。

質問 笠井哲哉

分かりました。定着していただけるように頑張っていただきたいと思います。特定1号、2号なのですけれども、ほかの業種でも増えてくると思うのです。例えば、建設の就労されている方、それからトラックの運転手を目指している方とか、いろいろいると思うのです。特定2号の人間が村で働きたいといったときに、住むところに困るのです。単身時代については、企業でどうにか用意をしてくれるのだろうと思いますけれども、家族を呼んでくるとなると、大きな宿舎を用意するという企業としても高負担と思うのです。その辺で村としても現存している公営住宅に住まわせるとか、そういうような方向性は持っていらっしゃいますか。

答弁 副村長 眞野智章

ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。現在、先ほど担当課長申し上げたとおり、村で介護職員が2名採用すると。このときに、もうすでに猿払村商工会に各企業がどういう人材を求めて、何人必要で労働力不足が何名になるかというところも含めて、アンケート調査をしているところです。このアンケートに基づいた形の中で、考えていかなければいけないのは、住居というところが大きな課題として出てくると思いますので、その辺については、村としても商工会と連携しながら、課題解決が一番ネックになってくると思いますので、そこの部分を解決、今の古い公営住宅を使うのか、あるいは民間の方にお願いをして借り上げ式方式の住宅制度をつくるのか、その辺含めて、検討させていただきたいと思います。いずれにしてもこれから商工会とお話をしながら、課題解決に向けていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

質問 笠井哲哉

村としても、その場合には前向きに考えてくれるということで、我々も安心して働きかけできるのかと考えております。それでは最後なのですけど、最近、道内でも外国人に対するヘイト的な風潮が見られます。SNSでも根拠のないデマ等の配信が目立つようになって、デモが起きたりもしております。その辺について、村長の考えをお聞きしたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

村としても、200人を超える技能実習生の子どもたちがおります。また、そういう方々に対して、村民の方々から、いろいろことがあるというお話は一切、お聞きしておりませんし、そういう方々が猿払村で貢献していただけるというところについては、我々としても大変ありがたく思っておりますので。都会で保守的なことをいろいろおっしゃられる方もおりますけれども、そこはそれとして、猿払村としてはそういうことは一切ないように。私の考えとしてはそういうことないように。また村民の方々もそういうことが誹謗中傷含めて、報道でいろいろことが冷たい戦争をやっていますけれども、そういうことがないように、猿払村としても取り組んでいきたいと思います。

質問 笠井哲哉

本当にヘイトというのが一つ起きると、連鎖していきますので。村長はそういう考えは全く持ってないということで、そういうような問題が村で起きたとしても、毅然と対処してくれるのかと頼もしく思っています。もう一つ、言い忘れたのは、外国人が一緒に暮らすわけで、宗教の考え方も、それから文化も違います。村の人間で知っている人、理解する人はいいのですけれど、大概な人は、ネパール人はどうなのという部分があると思います。あそこはたしかヒンドゥー教ですか。その辺の問題、地域とかという問題があると思うので、村民に対する、周りの人間に対する情報発信をしっかりとやって、ケアしていってほしいと考えます。これから外国人との共生社会を円満に迎えられるよう、丁寧に情報発信することが必要ですので、しっかりと取り組んでいってほしいと思います。これで私の質問を終わります。

出典:猿払村議会 令和7年第4回定例会 2025年12月9日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる