猿払村議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日
農業の将来目標について
2019年9月10日、猿払村議会の一般質問で、高橋透議員が「農業の将来目標について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。
- 質問者
- 高橋透 議員
- 答弁者
- 村長 伊藤浩一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 高橋透
それでは一般質問通告書に基づきまして質問をさせていただきたいと思います。まず1つ目の農業の将来目標についてということで、1つ目の酪農状況の認識について質問させていただきたいと思います。基幹産業である酪農も後継者問題、労働力の不足と他の業界と同じく、少子高齢化の影響を受けております。その中で酪農の後継者あるいは経営者は、次の目標を持ち施設などの整備を進めようとしますが、その投資額が莫大なものとなります。投資額についての目安ですが、過去には経産牛1頭当たり95万円と言われた時代もありましたが、現在牛舎の建築基準法が変わると言われても、公共単価の高騰と糞尿処理、そして乳牛の導入資金も含め、経産牛1頭当たり150万円を超える投資額となります。最近投資をし、施設整備をした農家の中で110頭規模の新築牛舎及び家畜糞尿処理、搾乳ロボット作業機械、乳牛導入資金を含めて3億7千万円、経産牛1頭当たりにしますと250万円となり、国の補助金、補助率が41・5%で自己負担が経産牛1頭当たり150万円と聞いております。現在、乳価も上がり個体販売も若干下がっていると聞いていますが、酪農情勢が非常に良いというふうに言われておりますが、今まで長く低迷が続いた酪農情勢下で失った自己資本の回収はし切れていないと考えております。いずれにしても持続性がある酪農経営を継続するには、どこかで投資が必要になります。戦後開拓から現在、第3代目・4代目の経営者に引き継がれようとしていますが、このままでは若い世代は足踏みをし、離農を視野に入れた先の無い考えになってしまいます。この状況を村長はどのように受け止めておられるかをまずお伺いしたいと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいまの高橋議員のご質問にお答えをさせていただきたいというふうに思います。私も担い手問題をはじめ、労働者不足、多くの課題があるというふうに認識をしております。また、個体などの値段、それから乳価の値段、随時情報収集しながら、新規就農者に対して非常に厳しい状況なのかなというふうには思っております。また、ここ数年乳価が高値で推移しておりますけども、議員おっしゃるとおり設備投資をするに当たり、建設コストが高騰している状況を理解しておりますし、酪農は厳しいという状況も理解をしているつもりであります。こうした中で基幹産業である酪農業を継続し経営できるように、村としてもどのような今後支援をしていけるのかという部分では、トップ同士の話し合いだけではなくて、私としては今後酪農塾などの若い世代ともいろいろ話し合いの場をなんとか今年中に持ちながら、今後経営もしくは将来にわたって子・孫に引き継いでいけるような、酪農経営をしていけるかどうかを含めながら、今後そういうような話し合いの場を設けながらざっくばらんに協議・検討を進めてまいりたいなというふうに思っております。以上です。
質問 高橋透
今、村長がおっしゃった若者の意見も聞きながらというのですけども、やはり戦後開拓、私の年代が2代目で、次3代目・4代目と今来ているのですけれども、今回も3年前から酪農情勢がいいと言われていますけども乳価が上がった、先程言ったように上がったのは平成23年と比べて15円か16円ぐらい上がっていると思うのですね。それから、個体販売も非常に高い。若干今下がってきていると言っていますけど、そういう状況の中で推移してきているということです。ただですね、生産量がこれは産業課長にお願いして調べていただいていると思うのですけども若干横ばい、あるいはちょっと下がっているのでないかなと思っております。で、私が言いたいのは、今これから世の中、日本の国、TPPの問題、それからアメリカとのFTAの関係、どうしてもこの一番最初に影響を受けるのは肉の関係ですね。そうするに個体販売、あるいはホルスタイン雄の初生犢(しょせいとく)の酪農家いう副産物の部分になるかもしれません。それから、廃用牛の肉の値段。そういったものが非常に大きく影響を与えてくるということです。結局、酪農経営の指標になるその収入の部分というのは畜産収入、乳代、畜産、個体販売、それからその他畜産物。その他に収入の中には農外収入ですとか、それから借り入れしたとかといって総体の収入になりますけども、その畜産収入の中の乳代の占める割合というのが今70%、80%をちょっと切っていると思いますよ。結局、今の乳価が上がっていいのですけども、次また先ほど言った国際的な部分でいくと乳価の部分もチーズ向けの原料乳の関係も出てきます。非常にそういった部分では、牛乳だけで酪農経営をしているという今雰囲気ではないということがすごく心配しております。ですから、このことを今の若い子たちは、今目先の中であるいは我々2代目の年代にしてみても、今まで考えられなかった新車買おうかなとかバイク欲しいなとか、そういったちょっとゆとりがあるような部分を味わっている分があるかもしませんけども、その中でやはりこれから今まで投資した分を回収した農家にとってみたら「またこれから投資してか」という雰囲気になりかねないという。その部分を何とか先ほどトップ会談もしながら、あるいは若い人達の話をしながら聞いたのですけどもそれはそれで大いに進めていただきたいと思うのですが、猿払村の水産、酪農という部分の基幹産業に対していろんな取り組みは他の地域でもやっていると思うのですが、猿払村としての目玉を、何とか見えるような施策はないのかということを、もう一度村長の個人的な政治家としての話をお聞きしたいなと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
確かに議員おっしゃるとおり漁業・酪農業という部分は、村の根幹を支えている産業だというふうに私も理解しております。その中でいろんな補助メニュー、いろんな形の中でありますけども、今議員おっしゃるとおり基幹産業を決して今後衰退させていくわけにはいきませんので、これから未来永劫続いていかなければならない産業だというふうに僕も思っておりますので、酪農業、それから漁業はいろんな漁船の部分での近代化資金などいろいろありますけども、その中できちんと道東の方ではこういう酪農業に対していろいろなことをやっているという部分もありますので、1回そういうお話をさせてもらったのですけども、なかなか酪農家の方からは補助だとかそういうふうについては今は必要ないというのを当時、お話を伺った経過もあるものですから、なかなかどうかなと思ったのですけども、今議員さんのご提案もありますので、村としてどういう今後政策として独自性を出していきながら、また新規就農、これから酪農をやっている方々も継続して酪農経営をやっていけるようにするのと、それから新規就農の方がどうやったらしっかりここに来ていただいて農業経営をしていただけるのかということも含めながら、独自性をもってもう1回きちんと話をさせていただきたいなというふうに思います。実際、膝を交えてきちんとこの農業関係について、僕も反省のところなのですけども話をしたことが、正直言って若い人方を含めてないものですから、それで先ほど若い人方、楽農塾というふうになると当然酪農経営だけではなくてJAの職員が入ってきていますので、そういうところを含めながら今後の酪農経営についてどういうことが果たして必要なのか、彼らはどう考えているのかということを含めながらしっかりと検討していきたいなというふうに思って、何とか若い人方とお話をして、産業課の方に調整を図ってもらいながらやっていきたいなと思っています。その中でいろんなご意見が出た中で、議員の今ご提案の要望にこたえられることも出てくる可能性もあるかもしれませんので、そういうことを含めてしっかりやっていきたいというふうに思っております。
質問 高橋透
今の村長の答弁の中で、余計なことなどをしなくてもよいという農家のご意見は私も聞いています。ただ、やはり今猿払村の基幹産業として10人中9人が「もうやめるからいいわ」と言われて「はい、そうですか」と1人だけやります。その若い1人に対して、村はやっぱり精いっぱいの支援をしていただきたいな。そういう方向で進めていただきたい。そのためにいろんな話し合いをしていただいて、辞めようかなと思っていたけど、やっぱりやってみようかなとそういった方向に持って行っていただけるようにお願いしたいなと思います。2番目の猿払酪農の目標についてでございますが、猿払村では現在、ポロ沼周辺の防災事業、村営牧場の施設整備など及び牧野管理、そして道営事業による投資整備などの基幹産業としての酪農に支援をしております。村長の考えておられる猿払酪農の目標というのはどこにあるのか。先ほどからいろいろ言われますけども、できれば数字だとか戸数だとか就農人口だとか、それにまつわる人間の数だとか村民の数だとか、そういった部分を個人的な考えで結構ですのでお知らせいただきたいと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいまのご質問にご答弁させていただきたいというふうに思います。まず、生乳生産量の目標という部分については、一応4万5千トンという形の中で目標を掲げております。ただ、今ほど議員がおっしゃられたとおり最近は横ばい程度と、この4万5千トンを確保していけるかという部分については、若干ちょっと厳しいところもあるかなというふうに思いますけども、4万5千トンの生乳生産量の達成のためには当然農地整備だとかそれから今年度やらせていただきました村営牧野の施設整備なども含めて、しっかりと進めていきたいというふうに思っております。また、今現在農家数、だいたい60戸近くあるかと思いますけれども、その中で今議員からあったとおり経営が不振だから排除するとかそういうことはなるべくしないで、しっかりとこの農家戸数を維持していけるような政策にきちんと取り組んでいきたいというふうに思っております。また、農家人口につきましては正直、把握しておりません。しっかりと。来年度、国勢調査がありますのでそこのところで各就業などの人口も出てきますので、それに対して私もあと残り2期目が後2年となりますけれども、その中で今後の村政執行も含めてどういうような対応をしていかなければ、産業も含めて子育て支援、それから高齢者福祉も含めてどういうような対策を掲げていかなければならないかなということで、来年の国勢調査をしっかり見据えながら検討していきたいというふうに思っています。また、この各漁業を含めて、酪農も人口は減らさないような形で、農家戸数を減らさないような形で今後政策に取り組んでいきたいなというふうに考えております。以上です。
質問 高橋透
最近の広報さるふつでしたか、中に昔の農協の組合長、小尾光秋さんがきっと1万トンぐらいの時に話した内容だと思うのですけども、書いてあったのが。目標5万トンだと言っていたのです。村長4万5千トン。ちょっと寂しくないですかね。私はやはりそういう、組合長に言っても、きっと5千トンぐらいなら1戸法人作り上げればいいのだろうと言うと思います。じゃあ、早くやってくださいと言いたいのですけど。なかなか進んでいないですけども。やはりそういう花火を打ち上げておかないと。何と言ったらいいか、暗い今の猿払村の予算の中身を見たら、見たとおりもう先送りされたものを今どうしたらいいだろうという課題が山積みになっている。そういう状況に陥って、これいつまで続くのかなという、そういう不安になってしまいます。基幹産業という部分を、それにぶら下がる世帯を何ぼ増やすのか。それは基幹産業ですからそういった努力をやはり村長は政治家とし職員は忘れて頭の中から外して、できない部分は職員を教育していただいて。そして、向かっていただきたいなと。まだ2年もある。ですから、頑張っていただきたいと私は思います。続いて、これもちょっと酪農関係と重複する部分もあるかもしませんけども、企業誘致について質問させていただきます。地域の活性化あるいは地方創生の観点から企業誘致も念頭に置いて進めたいと、過去の定例会において発言がありました。現在の活動、具体的取り組みについてお伺いしたいというふうに思います。このことの質問の中身なのですが、企業誘致というのは新たな企業を猿払村に引っ張ってきたいというふうに私は頭の中でありました。ただのテレワークというのもあります。その辺の状況を含めまして、今の状況をお伺いしたいと思います。
答弁 村長 伊藤浩一
ただ今のご質問にお答えさせていただきたいというふうに思います。まず、平成29年の第4回定例会の一般質問の中で IoT 推進ラボについてのご質問がありました。その中で、企業誘致も含めて検討してまいりたいというふうに発言したところであります。その後の具体的な取り組みとしては、今年の3月には IoT 推進構想を策定させていただいて、その中で企業誘致を目的としたテレワークセンターの設置を目指すものとしております。現在、設置場所や利用企業者なども含め具体的な部分には現在至っておりませんが、引き続き可能性も含め、現在検討しているところでございます。以上です。
質問 高橋透
企業誘致すると言ってもテレワークにしても、そう簡単に猿払村に来て何かやるということは難しいかなというふうに思うのですが、村長、昔の苗畑団地の森林組合のところにある建物の中に三菱マテリアルの社員が夏の間来て、今の地質調査をやっているのをご存じでしょうか。そういった、村に来ていろんなことを今やっておられるという部分について、実は太田議長はお会いしているのですけども、村長はそういう人達と会った中で、今ホテルに泊まって最近ちょっと顔をみていないのですけども、9月いっぱいは猿払村に居ると。3人ぐらいが入れ替わり立ち替わり来ていまして、そういう末端の職員・社員と言ったら失礼かもしれませんけど、技術屋さんだと思うのですけど、せっかく来ておられるんだから村長も会われたらいいのではないですか。ひょっとしたらもう会われているかもしれません。わからないですけど、その中で東京に行った時に社員が猿払村に来ていただいている。そういったきっかけづくりも、必要ではないのかなという気がしています。地質を調べる研究者、博士号を持っている方だと思うのです。要するに石炭の中から窒素を取って、どうのこうのという話を聞いたことがありますよね。それを今度掘り出すのに機械班というのかな。作業工程を考える人間も来て試算をしたい、していたらしいです。今はあまりやっていないということなので、これからそういったきっかけをつくりながら、テレワークを含めて人を増やすという部分、あるいは猿払村の活性化に繋がるという部分で活動していただけたらなというふうに思っています。去年一昨年でしたっけ、議員でも大船渡に視察させてもらった時にテレワークをやっていましたよね。あそこでは、他の企業は1社しか入っていなかったですけども、そこを運営管理する企業があって、そこで今のYouTube のスタジオを作ったり、3Dのプリンタで名札を作ったり、そういったものを市民の方にやり方を教えているだとか、そういったことも含めてやっているのです。要するに市民、村民を含めてかかわりを持たせて、そういった事業を進めているということに私はちょっと感動しました。で、またそこから地元の状況を全国に発信しているという場所にしているという部分もあります。そういった部分が、いろいろ考えていけば、いろいろあるのかなと思いますので、そういった部分も含めてお願いしたいなというふうに思います。②の企業誘致・基幹産業の支援についてということで、先ほどと同じなのですけれども、これは農業に限ったことではないということはもう皆さん共通認識だと思います。やはり、目玉の政策が必要ではないかというふうに思います。村長、もう1回聞きます。大きな投資をした場合、農業、商業、工業、農業は無いか。水産。あるいは建設業、土木、今猿払村にある企業、すべて含めた中で次に前に進みたいという企業に対して、何か目玉商品をつくるお考えはないでしょうか。
答弁 村長 伊藤浩一
ただいまのご質問にお答えをさせていただきたいと思います。本当に議員からそういうご質問もあって、嬉しいところであります。何かやろうとすると、必ず財政面のことが必ず話に出てきます。当然、お金のことですから非常に大事なことで私もしっかり考えていかなければならないということもあります。ただ、リスクを負うという部分については大変勇気のいることだと思います。ただ、私としては村民にメリットがしっかりあるのだということであれば、また、当然議員の皆様方としっかり議論をした上で前向きにきっちり取り組んでまいりたいというふうに思っております。その際にはいろんな行政、それから議員さんからのいろんなご提案などもあると思いますけれども、しっかりとその辺は行政と議会という形で話をした中で前向きに進めていきたいなというふうに思っております。こういう逃げの答弁ではダメでしょうか。もっとしっかりと政治家としてやれという形なのかもしれませんけれども、その部分についてはざっくばらんに今後協議をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。
質問 高橋透
ダメだわ。やはり、1つ。この前、村長とちょっと話したことがあったのですけれども、例えば大きな投資をしたときに、後から固定資産税が入ってくるのだから3年なり5年なり優遇するだとか、あるいはどこかの市町村で、ある法人に対して1千万円出したとかそういったこともありますし、先ほどの固定資産税どうのこうのと言うと交付税に関係してきて、どうのこうのという話がありますし、それは大きな投資をしたとか、額をどこに線引きすればいいとかというのがあると思うのです。私がそこで感じているのは、猿払村というのは交付金がなかったり、やっていない。現実はそうですよね。総務課長も大変な思いをしながら予算をつくったりしていると思うのですけども、この交付金をいつまでも、どこまで、国がちょっと手のひらを替えたら大変な思いをするこういう田舎で、そういうことにならないように今、村がリスクを背負って前に進まなければならないのかなというふうに思うのです。それにはこの議会があって提案した時に村民の立場でいろいろ考えますよね。それは目先ではなくて、将来こういうものに向かっている途中なのだとか、経過なのだ、そのために今やるのだと。それで予算を組んだのだと言っていただけると我々も村民に対して一緒になって理解を求めることができるのではないかなというふうに思うのです。それには職員の方も大変だと思います。専門的なものもあるだろうし、人も何かだんだん、増えていないような気もするし、人を集めるにしても来ないという話も聞きましたし、もっとやはり全体の中で先ほど言ったように村長が花火を打ち上げないと難しいのではないのかなという気がしています。これ企業誘致についてという部分でちょっとずれているような気もするのですけど、何せ共通の課題、少子高齢化・人手不足、どこも同じだという中で、猿払村は違うぞという部分をこれはやはり村長さっき2年もあると言っていたのですから、考えていただきたいと思います。ぜひ、これは答弁をもらっても仕方ないな。止めます。