みんなの議会

猿払村議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日

教育行政について

2016年3月8日、猿払村議会の一般質問で、笠井哲哉議員が「教育行政について」質問し、村長 伊藤浩一、教育長 大石真が答弁しました。

質問者
笠井哲哉 議員
答弁者
村長 伊藤浩一、教育長 大石真

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 笠井哲哉

それでは通告に従いまして、1項目、教育行政について3点ほど質問したいと思います。はじめに、近年、子ども達を取り巻く生活環境の変化や疾病構造変化などに伴い、アレルギー疾患の児童生徒が増加傾向にあります。その原因として、乳幼児期の母乳によらない人工栄養児の増加や早期の離乳、食の欧米化によるたんぱく質摂取量の増加、食の多様化による食品添加物など食品本来以外のものの摂取、住宅の洋風化によるハウスダストの増加など考えられ、社会生活や家庭生活上に根差したストレスの増加もアレルギーに関係してると言えます。今後、ますます増える傾向にあります。平成27年度の北海道のアレルギー疾患の有病率は小学校で7.7%、1万9318名。中学校で8.9%、1万1578名。そのうち、アナフィラキシーは小学校で0.43%で1084名、中学校0.37%で475名。そのうち、アドレナリン自己注射薬を保持している者が小学校で288名、中学校で122名となっております。これは前回調査の23年よりも小学校で9200名も増加しております。平成19年4月、文部科学省がアレルギー疾患に関する調査研究報告書を発表。そのことを受け、平成20年1月に中央教育審議会答申として、子どもの心身の健康を守り、安全、安心を確保するために学校全体としての取り組みを進めるための方策についてにおいて、アレルギー疾患などがある子どもを顕在的健康課題に対応するという視点が今後の学校保健のあり方を考える上で、重要な視点として示されました。平成20年3月に、財団法人日本学校保健会より、学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドラインと学校生活管理指導表が示され、国は平成20年、学校給食法を改定し、第1条、学校給食が児童及び生徒の心身の健全な発達に資するものであり、かつ児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う上で重要な役割を果たすものであるとことに鑑み、学校給食及び学校給食を活用した食に関する指導の実施に関し必要な事項を定め、もって学校給食の普及充実及び学校における食育の推進を図ることを目的とする。第2条で、それについての目標として、七つの項目を掲げ、実現のために学校給食関係者の一層の努力を求め、アレルギーのある児童生徒にも、可能な限り給食を提供するよう求めてきました。しかし、まだ記憶にも新しい平成24年12月20日、調布市の小学校で、給食に出されたジャガイモのチジミを食べた女の子が、アナフィラキシーショックにより、亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。それを受け、文部科学省は平成25年5月に、学校給食における食物アレルギーに関する調査研究協力者会議を設置して、その最終報告を受け、平成26年3月26日付けで、今後の学校給食における食物アレルギーの対応についての通知がなされました。平成27年3月には文部科学省で、学校における食物アレルギー事故の防止の徹底を図るため、基本的な考え方や留意すべき事項等を示した指針を作成し、各学校設置者、教育委員会等は、学校内や調理場における対処マニュアルを整備し、安全な給食の提供に努めるよう求め、諸条件に応じて最も適切と考えられる方策をとることとして作成するとしています。そこで、本村においても十分検討してマニュアルを作成して、安心、安全な給食を提供されてると思いますが、その取り組みの現状についてお聞かせください。

答弁 村長 伊藤浩一

まず、本村における食物アレルギー対策につきましては、アレルギー疾患を有する児童、生徒が年々増加する中で、平成20年3月に公益財団法人日本学校保健会より発行された「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」並びに、北海道教育委員会より平成26年9月に示された「学校における食物アレルギー対応の進め方」に基づき、各学校などの意見を聴取した上で、平成27年1月に「猿払村学校給食食物アレルギー対応マニュアル」を策定し、対策を進めてきております。このマニュアルでは、日本学校保健会のガイドラインで示された医師の診断に基づく「学校生活管理指導表」の提出をアレルギー症状のある児童、生徒の保護者にお願いをし、その指導表に基づき、除去食や代替食の予定表などを作成の上、保護者の了解を得て給食を提供しております。また、医師の診断結果などの情報は学校にもお知らせし、保護者、学校、給食センターが常に情報を共有しているというところでございます。以上です。

質問 笠井哲哉

村としても十分対応をなされてるということなんですが、その給食をですね、提供する給食センターというものが、築36年経過しております。安全な給食を提供するためには、その環境を整備することが大事と考えますが、今後その給食センターの改修等の考えがあるのか、お聞かせ願います。

答弁 村長 伊藤浩一

ご質問にお答えをさせていただきたいと思います。アレルギー対策においての施設整備、特にアレルギー専用の調理室の設置については、保健所等の関係機関より指導がされておりましたが、2月に開催された第1回臨時議会における補正予算にて、アレルギー対応食の専用調理室整備工事と併せてその調理室で使用する備品購入費につきまして予算の議決をいただき、3月末までに工事の完成と備品の納品を完了した上で、新年度から、なお一層の安全な調理と安心できるか学校給食の提供に努めてまいりたいと考えております。また、抜本的な改革として、施設の老朽化は否定できない状況で、近い将来、建て替えが必要な時期に来ていることは、私も認識をしております。施設を改築する上では、現在のような独立したセンター方式よりも、学校と併設する方が輸送時間の短縮などメリットが多いことから、今後、改築となる学校が出てきた場合には、併設できるように検討してまいりたいと考えておりますので、それまでは、平成27年度に策定した「備品・工事等整備計画」に基づき、必要な修繕と各種備品の更新により対応してまいりたいと考えております。以上です。

質問 笠井哲哉

正直言って、施設の早急な建て替えは本当に非常に予算的な部分も鑑みて、非常に難しいこととは思います。とりあえず、現状としてですね、夏期のボイラーの熱が逃げなくて中の戸を開けっぱなしにするとか、そういうような対応をしていると。衛生的な観点からも戸を開けっぱなしにするということは、やっぱり非常にまずい問題があると思いますので、その辺の改善を早急にやって欲しいなと思います。それとですね、先ほどのあの事故のことについて、ちょっと補足しますけれども、当時のその事故の女の子は、実は持病として喘息を持ってました。それに乳製品の食物アレルギーがあり、エピペンを所持しておりました。友達とは違うアレルギーや病気を前向きに捉え、将来はアレルギーの研究者になることが夢でした。その学校は国の方針に従って、アレルギーの子どもに給食を提供していき、その日のチジミには、粉チーズが使われていて、チーズの食べられない女の子には、チーズ抜きのチジミが色分けされたトレイの盛り付けて、調理の担当者が直接手渡していました。また、アレルギーのある児童がおかわりをしてきた時に、栄養士と保護者が毎月打ち合わせて除去食一覧表を作り、おかわりをしてはいけない料理にバツ印を付けて担任が確認できるリストを用意していましたが、このクラスでは、割り当てられた給食をおかわりしながら、クラス全員でみんなで残さず食べようという目標がありました。その日ですね、たいへんそのチジミが不人気でその女の子は、完食のために貢献したいと友達に言って、チジミをおかわりしました。その時担任は、残念ながら除去食一覧表を確認することなく、その子にチジミをおかわりとして与え、その子はチジミを食べて30分後ですね、異変を訴えて担任もそれに気付いて、女の子は喘息の持病と勘違いして、吸引器を持って具合が悪いと訴えてきました。担任は、一応ランドセルからエピペンを出して、これを打つのかという確認をしたんですが、子供はアレルギー発作とは思わずに、喘息の発作だからと言って要らないと言いました。ところがですね、だんだん5分後に養護教諭が駆け付け、そして子供に対処をしたんですが、だんだん子供に意識がなくなってきて、その間、担任は救急車を呼び、その後校長が駆け付け子どもの様子を見て、それがアレルギーのショック症状だと判断し、エピペンを打って和らげようとしましたが、それがもう既に症状が出てから15分後でした。15分後で、その5分後に救急車が到着した時点で、もう既にその子は心肺停止状態で、わずか食物をとってから20分という短い間に、たった1グラムにも満たないチーズを食べたために、亡くなってしまったんです。結果としてこの事故は、いくつものヒューマンエラーが重なって起きました。おかわりの時のリストを確認していたり、その時にアレルギー症状を疑ってエピペンを処方していたら、また、栄養教諭が症状をすぐに判断できていたらなどですが、このような痛ましい事故を起こさないためにも、それぞれ情報を共有し、現場で役立つような具体的なマニュアルを作り実践できるよう、研修、啓発し、事例を集め、マニュアルを常に携わる人間が理解することが必要だと考えています。この村でも初めてエピペンを保持した児童が学校に入ってきました。その時、学校の中で一部混乱がありまして、学校保護者会というのを開くようになったんですが、それというのもアレルギーについての知識は一応は持っていたんですが、エピペンを持つアレルギー症状を起こす可能性のある、もしかしたら死ぬかもしれない子どもと一緒に生活することに、恐れを抱いたためだと思われます。つまり、十分な情報や啓蒙がなされていなかったためと考えられます。そのことで、からかわれたり、仲間はずれにされたりなど、いじめにつながるような事があってはなりません。例えば、そばアレルギーの子どもが友達の家で遊んでいて、そばの枕に触っただけでアレルギー症状が出たり、遠足でおやつを分けあって、その中にアレルギー食物があったりとか、そういうことが想定されます。様々な機会をとらえて、アレルギーを理解するよう指導していくことが必要と考えています。そこで、学校での対応についてなんですが、食物アレルギー発症の対処マニュアルというものを使ってやっているのかどうか、その辺をお聞かせください。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

ただいまの質問にお答えします。本当に事件、事故は本当に痛ましい事ではないかなと。それを受けて、ほんとにこう議員が仰るように真摯に子どもの命を守ろうという形でいろんな整備が進んでいるところでございます。猿払もですね、学校の方も含めていろいろな対処をしてございます。一つは、食器の色分け等々については、勿論、給食センターの方で新しく今回まで買わせていただいております。それから、先ほどお話されていましたように、子供のアレルギー症状を確認するといういうとは、ヒューマンエラーっていうのがほとんどだと私も思います。猿払村では、出すほうの部門でも二重のチェックと学校にもその二重のチェックという形でできるだけの未然防止に努めたいというふうに考えているところです。それから、迅速適正にアレルギーの対処ができるということが一番大事ではないかなというふうに思いますので、子ども達のアレルギー症状などの情報については、消防、病院にもいろいろ本人の状況等々も共有化しております。それで有事の際に、適切な対応をしていただくようお願いするとともに、アナフィラキシーショックの際に使用するエピペンの使用方法、アレルギー症状が出た場合の対応のための訓練を消防、病院に依頼して今年度はアナフィラキシーショック症状のある児童が在籍する2校の学校で実施しているところでございます。それには、現在はアナフィラキシーショックの子どもがいない学校からも教職員が参加し、そして研修を深めながら、そういう痛ましい事故がないように対処しているところでございます。最後に、議員仰っていた、アレルギーのある子供と一緒に食することが恐怖だとか、そういう思いがあるということは、いろいろなその知識や情報の過多によって起こるものではないかなというふうに感じております。そういう意味では、今後もさらにですね、十分な理解が進むような形で子ども、保護者、そして教員もですね十分なところを毎年のように進めていけたらいいなと、そんなふうに進めていきたいというふうに思っているところでございます。

質問 笠井哲哉

私が期待してたとおりに学校ではきちっと対処なされているということで、ほんとに安心して子供を任せられるのかなと。ほんとに全村の現場の担当者が全てアレルギーのある子が身近に居ても居なくても、そのアレルギーに対する理解というものをしっかりしてもらう。その情報を共有して、さらに研究しながら、未然にそういう事故は絶対起こさないんだという心構えで望んでいって欲しいと考えております。先日、給食センターを訪ねてきました。担当者から現状を聞いてきて、食物アレルギー児童に対して給食を提供するために、関係機関や保護者と十分検討を重ね、提供するに至った経緯や古い施設のために作業動線の不備やいろいろと不満なことはありますが、それなりに工夫し辛抱して安心、安全で温かくおいしい給食の提供に心がけているとういことで、また、ふるさと給食や内灘フェアー等工夫を凝らしたメニューにも取り組んでいて、食育にも力を入れているということでした。実際スタッフの皆さんのご尽力に経緯と感謝を申し上げたいと思います。また、2月の補正で専用調理室ができるということなんで、ほんとにコンタミネーションのリスクが解消できたということで、職員も喜んでおりました。現在、栄養士教諭ですか1名と臨時の栄養士で食物アレルギーに対応してるということですが、増員の予定とかございますでしょうか。その辺をお聞かせください。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

お誉めいただいて、働いてくださっている皆さん方も励みになっていくんではないかなというふうに感謝しているところでございます。栄養士の関係のほうですけども、今まで1名でやってきましたけども、アレルギー疾患が増えてきていると、そして安全に対処するということを優先的に考え、この度から2名体制という形で進めております。今後もですね、2名体制で進めていきたいなというふうに思っていますし、また、状況が変わればですね、その状況に対処できる可能な形での対応もまた私達も必要ではないかなというふうに考えているところでございます。以上です。

質問 笠井哲哉

これは千歳市の保育所での取り組みなんですけど、平成25年6月からですね、仲よし給食という取り組みを行なっております。これはアレルギーの原因となる食材を減らして、みんなが同じ給食を一緒に食べるという試みです。だからアレルギーのない子もある子も同じ給食をみんなで一緒に食べるという、これはたいへんいい試みじゃないかと思います。まあ当然、除去食の対応は当然必要なことなんでそれは続いてるんですが、そのことによってですね、食物アレルギーのある8割の子どもが、たまごと牛乳を使わない献立を工夫し、栄養価も変わらない給食を提供しているということです。そのことで、毎日あった除去食や代替品が激減し、加工品が減り手料理が増える一方、除去食を作る工程が減り、現場でのリスクが少なくなったという報告です。この取り組みを見て、札幌市でも去年から試行的に始めているようなんですが、村としてはその辺の導入等についてはどうお考えでしょうか。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

みんなで同じ物を食べるということは、ほんとに子どもたちにとっては大事な機会ではないかなというふうに考えています。そういう意味では、今後もそのような形でできるものかどうかというのを検討はまだこれから十分していかなければなりませんけども、そうような方向も含めてですね、ほんとにみんなで食べると、同じ釜の飯を食う中での同胞意識、そういうものを醸成するためにもたいへん重要なことではないかなというふうに考えています。昨年から、日本各地の料理、それから世界の料理という形でいろんな特色を出してきております。そう意味では、業務内容のほうの可能性とかそこも含めてですね、これから検討しながら、そちらの方向も模索したいというふうに思っています。

質問 笠井哲哉

いろんな方法を考えながら、子ども達のほんとにより良い給食、そして食育について、目指していってほしいなと考えております。それとまたスタッフが増えるということなんで、余ったスタッフで、余ったいうか共有のほうに、スキルアップを図ってもらうために、どんどんどんどん研修にも参加してもらって、出してもらって、それを学校の現場において、食育としてどんどん啓蒙していってほしいなと考えております。最後に、亡くなった女の子の母親の談話があるんですが、ちょっと紹介して、この件についての質問を終わりたいと思います。東京都は、ショック症状を和らげる注射をどのタイミングで打つかなど指針を出しました。万が一の対策は必要ですが、もっとシンプルにどうしたら食べられない食材を口にしないことかを考えてほしい。詳しい献立表で担任が確認しないと給食を食べさせないルールづくりをしてほしい。アレルギーの子どもがいる家庭は何に注意しているかというと、注射の打ち方じゃなく、食べてはいけないものを食べさせないという1点に集中しています。学校でも保育所でも同じだと思います。学校の先生や教育委員会の方々が責任を感じて対策に乗り出していますが、ただこの問題は学校がしっかりやりますと背負いこまないでほしいと。保護者と情報共有や地域のお医者さんが協力することがあって良いのではないでしょうか。私は娘に、あなたが気をつけなさいと言っていました。アレルギーの子供がいるお母さんだったら、お母さんだってミスするし、学校の先生や栄養士の方に要求するばかりでは何の解決にもならない。分厚いマニュアルを作る必要もない。アレルギーは特別なものではない。自分たちの身の回りに存在する普通の問題だということに社会全体が理解を深め、あらゆる大人が子供を見守るようになってほしいということでした。それでは次に、この間発表になりました全国学力・学習状況調査、体力・運動能力・運動習慣等の調査結果についてお聞きします。新聞各紙によると、道内に地域格差が広がっているとの報道がなされました。道教委は、全国平均以上を目標にしていましたが、上回ったのは小学校で渡島の国語A、上川の国語B、中学では石狩で全教科、檜山、上川、留萌、十勝管内では複数科目が全国平均を上回りました。全道平均で見ると、石狩、上川では小中学校とも5教科で全て上回る一方、日高、宗谷、オホーツク、根室の4管内では、全教科が全道平均を下回りました。中でも中学校の数学Aは、1位の檜山と最下位の宗谷では11.5ポイントという大きな差がつきました。平均正答率の高い管内と低い管内の差を見てみると、小6で4.7から9.8ポイント、中3で8.3から11.5ポイント。昨年の小6の7.5から9.7、中3の4.7から9.3ポイントと比べても地域格差がさらに広がったものと考えられます。また、下位層の割合25%以下の子ども達の割合も改善は見えるものの、以前引き上げるための取り組みが足りないように感じます。稚内市では、平成25年から退職教員ら指導教員を各学校に派遣して、学力グングン塾という独特の取り組みを行って、学力増進に寄与しているところでございます。また、今年校長会の呼びかけで稚内市学力向上プロジェクト会議を立ち上げ、学力増進に向けて本腰を入れ、子ども達の生活改善に向けて動き出したところでございます。実際にデータを見ると、大都市、中核都市と町村との格差は顕著に表れています。道教委としても、授業改善や生活習慣の見直しが必要とし、下位層を重点的に支援すると発表しました。教科では、管内的に見ても小学校では全国平均より1.3から4.4ポイント。中学校では5.5から9ポイントの差が開いています。その中でも、全国平均を上回る学校も猿払を含め小学校では7校、中学校で5校、管内においてもばらつきが見られる現状です。ただし、人数の絡みで一概には単純に比較はできないと思いますが、原因はいろいろ考えられます。教員の指導力を疑う声もありますが、学校としての取り組みや研究と一生懸命取り組んでいるように見受けられます。また、スマホやタブレットの普及によるネットゲームやテレビ視聴などの家庭学習時間の少なさが指摘されています。小学校で50.7%の子が家庭学習を全くしないか1時間以内という、中学校では55%になり、全くしない子も12.6%にのぼっています。成績が全てではありませんが、それにしても開きがあり過ぎるのではないかと感じています。子供たちの生活習慣に関わる状況やスマートホンや携帯電話を所持している割合は、小学校で57%、中学校では77.8%にのぼり、そのうち、小学校でスマホは13.6%の者が持って、それから中学校は47.4%、半分近くがスマホを持っているとうかがいます。また、1日に1時間以上利用する児童は、21%いて、そのうち4時間以上利用する子も4.3%小学生でいます。中学ではさらに増え、半分以上が1日に1時間以上を利用して、4時間以上スマホを利用するという子は12.2%ということです。調査結果の中でも、長時間スマホやゲームをする子は、正答率が低い傾向が指摘され、読書をよくする子や好きな子は正答率が高い傾向が示されています。一方、村の子ども達の体力面では、普通種目で全国平均を超え取り組みの効果があらわれてきたものと思われます。また、スポーツ少年団や部活動でも管内はもとより、全道、全国での活躍と見ると、各々の分野での努力や指導の成果が実ったものと考えております。結果を受けての教育委員会の見解、今後の取り組みについて、また平成23年の大津市で大津いじめ問題で、教育委員会制度まで変える事態がありましたが、一向にそのいじめがなくなるような気配は全くない状況でございます。村では、特色ある取り組みとして、学校で生活環境や人間関係について取り組んで、いじめのない学校を目指していますが、村内の現況についてお聞かせください。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

ただいまの質問にお答えいたします。全国学力・学習状況調査の結果について、それから体力・運動能力調査の結果につきましては、議員が仰ったとおりでございます。昨年と比較して、伸びている部分もあれば低下している部分、領域、そして種目がございます。年度によって違いがあるというふうに押さえておりますが、そのような分析結果を毎年詳細にいたしまして、その可能性、子供の可能性を少しでも伸ばしていきたいと、そのような形で努力しているところございます。また、今後の取り組みについてということでございますが、先ほど稚内のような紹介がございました。猿払村もでございますね、稚内のようなプロジェクトを4年前から実はやっておりまして、猿払村連携教育推進会議というものを立ち上げました。その中で、学力だけなくて豊かな心の育成も含めた改善策を図ろうと、人は育つのに、知力、体力、そして心の豊かさというところを3本で三位一体だという形で進めてきたところでございます。また、調査の分析もその年だけの分析ではなくて、経年変化という形で平成19年から行われている結果を基にですね、進めております。その結果、学校が楽しいという、そういう学習環境の向上には非常につながっているところでございますし、今、子ども達は役立つ人間になりたいという人間的な成長を図って、全国的なものと比較してもかなり高い数値を示しているところです。しかし、学力面、体力面では思ったような伸びを引き出すこととかできず、教育現場上がりの教育長としては、ほんとに痛切な責任を感じておりますし、遺憾の意を申し上げようというところでございます。今年度は、分析課程に基づいて、わかるを増やすということで、先ほど議員ご指摘のありました低位層の子どもの学習サポート、それと学び合う環境づくりという四つの重点をですね示して、今までの総合的なものではなくて、重点を絞って村全体で取り組んでいくという柱にしたところでございます。また、体力については、調査結果を基にチャレンジタイムというのがございます。そこで、楽しみながら体力向上を図る取り組みをいろいろやってくださってますし、クロスカントリーに取り組むなど、いろんな特色のある取り組みを支援しているところでございます。今後も取り組み状況を確認し、結果分析を基に適正ないう体制を立てて、子どもの生きる力、笑顔を育んでいけたらいいなというふうに考えているところです。3点目にいじめの質問がございました。猿払村では年に3回、全校的な調査を行っております。ただ、アンケートの調査だけではなくて、一番大事なのは日常的な観察や教育相談だというふうに押さえておりますので、そこのところも実施し、子供の安全、安心な学校生活を送ることができるように取り組んでいるところです。ただ、いじめはどんなところでも発生するというふうに押さえておりますし、今年度その調査の中の結果として、小学校から2件、中学校からは4件の報告がされたところでございます。辛い思いをしているお子さんがいると、たいへん申し訳なく思っているところですが、今後も子供の状況を素早く把握して、迅速に改善を図ることができるよう生徒指導の充実を図りながら、子供の心の成長を図って、さわやかな学校生活が送れるように努力していきたいなと考えているところでございます。以上です。

質問 笠井哲哉

しっかりとそのいじめの問題、子供に苦労を与えないようにしっかりと対応していただきたいと思います。またですね、児童生徒の携帯やスマホの所持について、どの程度の人間が持っているのかという把握はできてるのかどうかというその部分について、お聞きしたいなと思います。児童生徒の携帯やスマホの所持は本当に安全な配慮からもある程度は必要なことと考えていますが、パソコンやタブレットと今の子ども達は難なく使いこなして、問題はその中にあるアプリとして魅力的なゲームや不特定多数の人間とのソーシャルネットワーク等を通してのやり取りとかという部分で、問題が出てくるんではないかと思います。小さな子供の部分については、フィルターを介することによってそのセキュリティー対策は講じられるのですが、今の子ども達はほとんどラインとかメール、フェイスブックとかツイッターとかSNSアプリを使ってコミュニケーションをとっているというのが現状であります。このことは考えますと、陰湿なメールによる仲間外れのいじめに発展するとか、そのような部分が懸念されるものと思います。その辺の把握とそれから対策について、どう取り組んでいるのかを教えていただきたいと思います。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

質問にお答えいたします。議員ご指摘のとおり、ほんとにこう非常に大事な視点ではないかなというふうに考えています。携帯の所持率については、先ほど議員が仰ったようなところまでは猿払村ではいっておりません。中学校3年生ぐらいになってから、半数以上の子供が持つ形で、それ以下の子ども達は携帯というよりも、最近小学生とかはゲーム機がSNSの形、役割をしているので、その中でなっているという形になってございます。ですから、かなりの数の子ども達が持っていると。実数はすいません、今手元に資料がないのでわかりませんけども、かなり多くの子どもが持っているということです。それから、SNSにおける子ども達の問題行動はどうなんだろうかというところでご心配されておられましたけども、ほんとにそのとおりで、年に何度かはそのような問題が起きているようでございます。私達も学校もですね、携帯安全教室ということで、先ほどフィルタリングの話もされていましたが、そのようなものも含めて、専門家に来ていただいて学校のほうで学習会をするような形で対処はしているんですけども、なかなか参加者が少ないというところもありますので、呼びかけ等々もですね工夫しながら今後進めなければならないということと、子ども自身がそこのところの規定を考えていかなかればならないところの指導は、今後も充実させていかなければならないなというふうに考えているところでございます。以上です。

質問 笠井哲哉

それとですね、大学生がこちらに来ていただいて、子供と交流して学び合いとかそういう部分の支援をしていただいてるわけなんですが、見たところ、参加人数が非常に少ないように感じているんですね。地域の子どもがですね、せっかく来ていただいてるんですから、とてもいい取り組みなので、大学生やその身近な村の先輩と直接ふれあい刺激になったり、励みになったりするものと思います。もっともっと 参加人数が増えるような方策をもっと考えるべきじゃないかと考えますが、いかがでしょうか、。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

質問にお答えします。ほんとにそのとおりだというふうに考えております。大学生、今三つの大学のほうといろんな形で子ども達の環境を作っております。ある青年が父親がですね、私は旅行とかいろんな所にも連れていっている。でも、子どもにそのとこに行かせたとこに、大学生と触れ合う機会を今までは提供できなかった。息子は、自分(父親)に対して大学ってどんなところなんだろうと、初めて問いをした。人生が今までの経験の中と違って広がったんじゃないかな。非常に大きなものだったんではないかなという意味でも、ほんとに重要なことだというふうに考えています。そういう意味では、17名から18名ぐらいしか参加していないというところでは、ほんとにもっと増えるような形で取り組みたいなというふうに考えているところですけれども。何せ部活というか少年団とか、そちらのほうもございまして難しさもあるんですが、今後も学校のほうに今入っている形もございますので、その中でさらにもっと活用を強めていきたいなというふうに考えているところです。そして期間もですね、今回冬の期間を長くしてみたんですけども、少年団活動が少しないところで、そうなるとなかなか吹雪の日もあったりして、なかなか余計に参加が難しくなるということもあって、夏も含めて今後も検討しながら、よりたくさんの子どもがいろんな人と出会い、そして夢を持てるような形で充実させていきたいなというふうに考えているところでございます。

質問 笠井哲哉

ほんとに大学生とふれあうなんていう、村の子ども達にとっては素晴らしい機会だと思います。ほんとに有効にそれが実るように努力していただきたいなと思います。いずれにしても、粘り強い対話と理解を得るような地道な努力と学びやすい環境を提供し、情報を隠ぺいすることなくオープンにして、課題を共有して、どんな些細な変化や問題行動でも注意深く見守り、村全体で健やかな子どもの成長を図る体制、風土を構築していく必要があろうかと思います。では、次の質問に移ります。次にですが、聞き飽きた言葉かもしれないですが、少子高齢化が社会問題化している現在、本村においても地域から学校が消えていってます。昨年3月には浜猿払小学校、来年には芦野小学校が閉校するということになります。地域にとって学校が無くなるということの喪失感は計り知れないものがあると思います。地域ごとに学校があり、地域中当たり前のように子ども達が走り回り、地域全体で見守る運動会や祭り、学芸会など地域と学校が一緒になって盛り上げ楽しんでいた時代がありました。そんな片田舎でも次第に学校とのつながりも希薄になり、保護者以外は教員の顔も名前も知らないという状況になっております。地域住民は何時しか学校から遠ざかっていったような気がしています。そんな中、文部科学省は公立の小中学校の1割、全国でだいたい3000校を平成28年度中に保護者や地域住民が参画しのコミュニティ・スクールという数値目標を掲げ推し進めています。実際、達成できるかは微妙な状況だと思いますが、道教委でも重点施策として推し進めていますが、道内の現在の普及率は2.5%にとどまっている状況です。また、普及する地域も偏っていて、檜山とかその辺が非常に多いようになっている状況です。地域に漠然と学校が存在するのではなく、地域、保護者、学校が一体となって地域とともにある学校を作る。学校と地域の協力、連携を図り、学校関係者、評価を充実して教員の意識改革を促し、子供の抱える問題を課題を地域ぐるみで解決する仕組みを作り、質の高い学校教育を図るとして、学校を核とする地域づくりを目指すとあります。去年3月に、教育再生実行会議の第6次提言で、政府が進める地方創生の観点から、教育を核とした地域活性化を図るため、全校がコミュニティ・スクール化に取り組むもの。その仕組みを必置にするという検討を進めるとしています。12月の中央教育審議会で、新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携、協働のあり方と今後の推進方策についての答申がなされました。その中で、教育改革、地方創生の動向から見る学校と地域の連携、協働の必要性について提言しています。地域社会のつながりや支え合いの希薄化等による地域社会の教育力の低下や、家庭教育の充実の必要性が指摘され、子どもの規範意識等に関する課題に加え、学校が抱える課題は複雑化、困難化している現状です。社会に開かれた教育課程の実現に向けた学習指導要領の改訂やチームとしての学校の実現、教員の資質、能力の向上と昨今の学校教育をめぐる改革の方向性や地方創生の動向において、学校と地域の連携、協働の重要性が指摘されているところです。これらの厳しい時代を生き抜く力の育成、地域から信頼される学校づくり、社会的な教育基盤の構築の観点から、学校と地域がパートナーとして相互に連携協働していく必要があります。そのことを通じ、社会総がかりで教育の実現を図る必要がある。その一方で、各種の取り組みを通じて地域住民や保護者等の側に立った自ら子ども達に積極的に関わりを支援していくことによって、自分達の手で学校をより良くし、子ども達を育てていこうとする意識や志が生まれ、こうした意識の高まりを的確に受け止め、思想を醸成していくことを通じて、かつての支援を再生するという視点に留まらず、新たに地域コミュニティを作り出すという視点に立って、学校と地域住民や保護者等が力を合わせて、子ども達の学びや育ちを支援する地域基盤を再構築していくこと。これらの学校と地域の連携、そのあり方として、地域住民と目標やビジョンを共有し、地域と一体となって子ども達を育む地域と共にある学校への転換が必要だと言われています。教育は国民一人一人の幸せな人生を実現するための根幹を支えるものであり、国や社会の発展の基礎である新しい時代の教育や地方創生を実現するためには、学校と地域がパートナーとして相互に連携、協働していくことが必要であり、本答申では、全ての公立学校において地域住民や保護者等が学校運営に参画する仕組みをしてコミュニティ・スクールを目指すべきであること。また、全小中学校区をカバーする領域において、地域における学校と協働体制としての学校、地域学校協働本部の構築を目指すものであることを提言したと。地域でどのような子ども達をつくり上げていくか、どのような地域をつくっていくかというビジョンであり、それをつくり上げていくプロセスであると思います。これには、 コミュニティ・スクールや地域学校協働本部といった特定の体制からの視点だけでなく、学校と地域がどのように連携、協働していくというような大きな視点には欠かせないものがあると思います。このような取り組みについて、村としてこれから新しい学校の姿、コミュニティ・スクールについて、どうお考えですか。

答弁 村長 伊藤浩一

まず、私のほうからご答弁をさせていただきたいと思います。議員の仰るとおり、学校運営協議会を設置し地域住民や保護者が学校運営に参画し、地域の実情に応じた特色ある学校づくりを目指すため、コミュニティ・スクールの必置に向け検討が進められてきました。最終的には、学校評議員制度などとの重なりや人的確保の難しさもありますが、努力目標となったところであり、教育は学校と保護者、地域、行政の四者が一体となって連携、協力し充実させていくものでありまして、人づくりは村の重要課題であることを鑑みれば、地域の声や保護者の声がより反映されるシステムを検討することは肝要であるというふうに考えております。常に敵対関係ばかりではなくて、きちっと四者が一体となって子ども達を育てていくということが重要だということを改めて申し上げたいと思います。

質問 笠井哲哉

村長からの前向きな発言、たいへん力強いものがあると思います。制度としては、指定された地域以外ではなかなか認知されていない現実があり、制度そのものの知名度はかなり低いと思われます。また、制度化されて3年とまだ事例が余りにも少なく効果やメリットが見い出せない状況ではありますが、制度指定を受けて実施している先進地においても、学校の応援団的な関わり方をして学校の課題を自らの課題として受け止め、地域でできることを探し、学校と地域が誘発し合い、お互いに学校を良くしようという知恵を出し合って、学校の改善、活性化につながり、また地域で子どもを守るために問題、行動や些細な変化にも気付き易くなったという利点が報告されております。また、村では村内の学校ほとんどが有事の際の避難所に指定されています。その機能をより一層充実、強化するために学校と地域の結びつきを深めることは、極めて重要な課題です。積極的な地域の参加を求め、地域、自治会、消防団主導の学校を核とした地域防災制度の構築を推し進める上でも有効なツールと考えておりますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 大石真(教育長は2016年3月まで)

ただいまの質問にお答えします。防災の関係というところについてはちょっと思惑が思考が進んでおりませんので、そこまではちょっとまだ今何ともお答えはできませんが、議員が仰るように、教育について考えるってことは、10年20年後の未来を築くことだと。そして仰ったとおり、幸せに生きるための根幹だとそのとおりだというふうに思っております。それは独りよがりのものではなくて、学校だけとかそういう組織だけのものでもない。これからはご指摘されたとおり、地域、保護者、学校、そして行政っていう4者が一体となりながら進めていかなければならない。数少ない子ども達をより健やかに成長させるための力合わせが何より大事であろうと。昔は都市部でもどこでも、地域と一帯となって学校教育を進めていたという事態がございますが、今は一般的にほんとにそこの部分が希薄していると。猿払は地域の協力があってですね、そこんところ、まだ十分進められるんでないかと。それで学校評議員制度っていうのがございまして、地域の人が入って学校のその評価をしているものを見ていただいて、意見をいただきながら学校を直して改善していこうという形で今進めております。そういうところからすれば、学校と地域がより密接になりながら井の中の蛙にならないように、いろいろな指摘を受けながら学校力、教師力、そして家庭の教育力、地域の教育力、それらのものを高めながら健やかな人が住む街づくりのほうに進めていけたらいいなというふうに考えているところです。以上です。

質問 笠井哲哉

とりあえず、地域をどうやってつくっていこうかという部分、そういう部分で学校というのはやっぱり非常に大事なものであろうと考えます。ですからこの学校をもっと地域住民が、もっともっと理解して協力し合って子どもを健やかに育て、地域に学校をずっと存在させるという、そういうことが必要ではないかと考えております。導入する、しないは別といたしまして、情報提供をどんどん村のほうから行政側からしていただいて、地域住民にも勉強する機会を与えたり何なりして、もっともっとこの学校制度というものをより良い方向に持っていけるように推し進めていくべきと考えております。以上をもって質問を終わります。ありがとうございました。

出典:猿払村議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日 議事録 PDF(33ページ) 間違いを知らせる