みんなの議会

猿払村議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日

猿払村の学校教育について

2011年12月14日、猿払村議会の一般質問で、太田宏司議員が「猿払村の学校教育について」質問し、教育長 三浦高志、教育次長 早坂裕が答弁しました。

質問者
太田宏司 議員
答弁者
教育長 三浦高志、教育次長 早坂裕

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 太田宏司

おはようございます。一般質問通告書に従いまして、猿払村の学校教育について質問させていただきます。本年度4月より小学校の新学習指導要領が全面実施されました。中学校においては24年の4月からということです。学習指導要領とは全国のどの地域の教育を受けても一定の水準の教育を受けられるようにするため文部科学省において学校教育法に基づき各学校で教育課程を編成する際の基準を定めたものということです。今回の改定の基本的な考え方は、教育基本法改正等で明確になった教育の理念を踏まえ、生きる力をはぐくむという理念のもと知識や技能の習得とともに、思考力、判断力、表現力などの育成を重視しているとのことです。教育内容の新たな改善事項としては、小学校に外国語活動を導入、聞くこと話すことを中心に5年生、6年生に指導となっており、中学校においては武道必修化授業時数の増加ということです。1点目の質問です。猿払村の小学校における外国語教育について質問いたします。国際化が進展する中今後国際共通語としての英語の必要性はこれまで以上に高まると考えます。猿払村の子どもたちがこれから中学校を卒業し、高校・大学また就職と、この村から羽ばたこうというとき、村での英語教育の質はどうであるかが極めて重要であると思います。しかし、今まで小学校の先生に英語の授業の力は求められていなかったわけです。移行期間を経て、小学校での外国語教育英語教育が必修化された以上、担任の先生の英語力が学校間・地域間において英語授業の質に差が生じる事態は避けなければならないと考えますが、本村の英語教育はどのようになっているのか質問いたします。

答弁 教育長 三浦高志(教育長は2012年3月まで)

それではご質問にお答えをいたします。外国語活動につきましては、当村では移行期間の平成21年度においては村内各小学校が5・6年生に対して20単位時間から37単位時間の外国語活動、これは英語を取り扱うということが原則になっておりますので、本村も英語というふうにしておりますけれども、各校の実態に応じて行ってまいりまして、平成22年度以降の2年目におきましては、教育課程に位置づけて全小学校で年間35単位時間、週一こまの活動ということで実施をしてまいったところでありまして、今年度、平成23年度から今年の4月からは正式な教育課程編成と授業時数の実施ということでスムーズな移行となったというふうに思っております。また、この5・6年生を対象とする外国語活動は、各校とも議員がご指摘になりました学習指導要領これに沿った指導計画を立案をし、そしてこれに基づいた事業を展開をしているというところであります。以上であります。

質問 太田宏司

今まで小学生の先生には先ほど言いましたけれども英語の授業というのはなかったわけで、当然小学校の先生には求められていなかったわけです。村内の5年生・6年生を受け持つ学級担任が一定以上の授業ができるように、今までどのような取り組みがなされてきたのかご質問いたします。

答弁 教育長 三浦高志(教育長は2012年3月まで)

まず移行期間中の取り組みについて申し上げますけれども、この小学校外国語活動の完全実施に向けて現職教員がすべてが理解を深め指導力をつけると、向上を図るということが重要であります。小学校ですから教科担任制ということではなくて、どの先生も5・6年生を担任する可能性があるということであります。したがって、北海道教育委員会でも各小学校のすべての教員を対象に、平成21年度から2年間で一人当たり30時間の程度の英語活動の考え方だとか授業の進め方等について校内研修を学校内の研修を実施をしなさいと、することが必要という計画が打ち出されておりましたので、当村でも6校全小学校で、この校内研修が実施をされております。また、合わせて、村内の教育研究活動、教育研究会の活動の中でも昨年度、そして今年度に入っても教員による学校間の授業の情報交流、学び合い、こういったものがされているところでありまして、さらに宗谷教育局として、本年度からすでに移行というよりも、本年度から開始というふうになっておりますけれども、今年度から平成25年度までの3年間ですべての小学校から1名中核となる教員を対象とした研修を開始をするということで、すでに今年度開始をしておりますが、これに3年間で本村6校から1名必ず参加をするという体制をとっているところであります。以上です。

質問 太田宏司

今教育長から答弁いただきましたが、小学校における英語教育活動はすでにほとんどの全国の小学校で取り組まれてきたと言われています。文部科学省の平成21年度教育課程編成実施状況調査では、平成21年度は約97.8%の学校で5年生及び6年生で実施計画があり、予定されている年間の平均時数も5年生6年生ともに28.2時間です。猿払村の学校を含むほとんどの学校で小学校5・6年生の週1時間外国語活動英語教育ですね。必修化に向けて先行実施されてきたわけです。高校の新学習指導要領では授業は英語で行うことを基本とするとなっております。平成25年度から高校ではさらに高度な英語の授業が実施されます。都会・都市部においては、学習塾等学ぶ場が多数あるわけですが、本村の英語教育の質は保たれるとお考えでしょうか。

答弁 教育長 三浦高志(教育長は2012年3月まで)

本村の英語教育の質が保たれているかとか、あるいは保たれるのかというお尋ねであります。英語に限らず、私も教育活動の質と、これはどうなのかということは非常に重要なことだなと。ご指摘のように高校で行う授業はもちろん、高度となるというふうに予測をされます。ですが、それに対応できるように学校以外に、例えば学習塾等の学ぶ場が多数あることが教育の質を保障するということでしたら、本村でも英語教室が皆無ではありませんけれども、しかし残念ながら、そういう状況にはないとお答えせざるを得ません。しかし、小学校・中学校での外国語活動の目標や内容について、そしてそれを踏まえて児童生徒を指導するための指導計画作成、事業の展開これについても指導要領で示されておりますので、そこを大事に実施をしていくということが、質の確保の大前提だろうというふうに思っております。例えば小学校ではコミュニケーションの素地を養うということが、これは学習指導要領の目標であります。その素地とは1つには英語の音声や基本的な表現に慣れ親しむと。それは言葉によらないジェスチャーそういった手段も含めてと、できるだけ体験的にそれを行うということがされています。一方、慣れ親しむために聞くことができる、話すことができるそのためのスキルの向上、例えば繰り返し口頭練習を行うだとか、会話あるいは対話型、暗唱で覚える等々のこういったスキル向上を目標とすることは違うというふうに指導要領で指摘をしております。先月私も含めて教育委員が村内全学校を訪問をして、各学校の教育活動について説明を受けてまいりまして、小学校のちょうど英語授業の外国語授業の様子も見てまいりました。ALT外国語指導助手が補助者として付く中で、担任の先生が英語によるジャンケンゲーム、ロック・シーザー・ペーパー・ワン・ツー・スリーと、そういった単語を使って子どもたちがジャンケンゲームをすると。それで勝った方が進むという、陣取りゲームみたいなことを二手に分かれてやっておりました。子どもち全員が実に楽しそうにその雰囲気に触れたり、英語を使ったジャンケンを行っているというふうに見ておりました。質の確保というふうに言いますと、その基準は何かだとか、どこがラインなのかということを含めて本村がクリアをしているのかと、クリアをするためどうしたらいいかということを今自信を持ってお答えするのは難しいというのが正直なところですけれども、スタートをして間もない手探りの状態の中で、学校あるいは教師は指導要領に沿って工夫や努力をしているというふうに思っているところです。

質問 太田宏司

小学校学習指導要領に示されている外国語活動の目標は、今教育長からの答弁のとおり外国語を通じて言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図り、外国語の音声や基本的な表現に親しませながらコミュニケーション能力の素地を養うと言われております。なかなか理解できない表現ですが、英語の音声や英語の表現に慣れ親しみ、積極的に人と言葉でコミュニケーションを図ろうとする態度を養うことだと思います。しかし、このような外国語活動の態度、成果はなかなか数値では表されにくく、成果は目に見えにくいと思います。成果は中学校で本格的に英語の学習を始めた際に発揮されるものと考えますが、平成25年度の新1年生は70時間分の外国語活動を経て中学校に入学することになります。いきなり中学校で英語の授業を受けるよりも抵抗感は少ないと思いますし、さまざまな面での変化が予想されます。2点目の質問です。小学校の先生は外国語活動を体験したことが、中学校でどのように発揮されるかを意識して英語の授業をつくる必要があると思いますし、中学校の英語の先生は、生徒の外国語活動の経験を踏まえて英語の授業を行う必要があるのではと考えますが、小学校と中学校の連携・情報交換はどのようにされているのかお尋ねいたします。

答弁 教育長 三浦高志(教育長は2012年3月まで)

当村の小学校6校の卒業生は、基本的に全員が拓心中学校に入学をするということになりますが、本村では、小学校卒業までに付けたい力、こういう共通目標を徹底をして、その後それぞれどういうことがあるのかということを整理をして各小学校が取り組んでおります。この取り組みはもちろん拓心中学校としても共通理解の中にあるわけでして、教育局あるいは管内的にも非常に高い評価を得ているというところであります。その中のひとつにやはり英語に関連といいますか、そういった目標もあるわけです。ローマ字と英語とは基本的に違いますけれども、ローマ字がきちんと書けて読めてという、そういったものもありますし、あるいは漠然としておりますけれども、英語に触れる機会をできるだけ持って英語に親しむと。これは小学校6年の中でそういった目標も作ってあるわけです。幸い猿払村ではALTが既にもう10年、配置をしてから10年目を迎えるという長い歴史もあります。そういった背景もあって、小学校卒業までに付けたい力のひとつに英語に触れる機会をできるだけ持って慣れ親しむというところも早くから猿払村では目標に掲げているということであります。ただし、これは今あるものは、この新学習指導要領として改定をする以前に設定した内容でありますから、外国語活動に関することも含めて教育関係者で見直しをするということになっております。こういった卒業までに付けたい力これに基づいて各小学校の教育課程編成がされ反映されているというふうに認識をしておりますので、当然総体的な意味での評価ということがなされて、その成果として中学校に引き継がれているというふうに考えております。ただ、評価というふうに言いましても、小学校でのこの英語教育というのはどこまで理解をしたか、どこまでできるか、できたかという、いわゆるテストを含めて個人の具体の評価をしないということに指導要領でなっておりますので、基本的にどこの学校でも個別の英語・外国語活動がこの子はいくらだという評価はいたしません。したがって非常に連携という部分では難しいところがありますけれども、今後この小学校でのこういった活動が中学校での英語学習にどう結びついていくのかというのは手探り状態だなというふうに正直そう思っているところです。前段で小学校卒業までに付けたい力の見直しということを申し上げましたけれども、付けたい力の整理だけではなくて、英語も含めて我が村の子ども達が中学校卒業までを見越して一定の学力等が備わるということを目指すための小中連携・情報共有そういった仕組みをつくろうということも併せて校長会等の関係者に私の方から今投げかけているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 太田宏司

今教育長の答弁の中にもありましたALT活用の答弁もありましたが、小学校の外国語・英語教育は中学校・高校での素地を作るものであると思いますが、英語で話すこと聞くことを体験させ、外国の言葉や文化に関心を持ち、慣れ親しんでもらうことが重要と思います。ALT外国語指導助手の役割、そして活躍が重要と思います。3点目の質問です。猿払村のALT、各学校への派遣状況、活動状況をお教えください。

答弁 教育次長 早坂裕(教育次長は2011年12月まで)

議員の質問にお答えさせていただきます。ALT外国語指導助手は、担当教員の指導のもと、担当教員が行う事業に係る補助をするとなっております。発音の見本、児童との外国語会話、自然な外国語の使い方の見本が主な役割りで、主体として授業を担うものではないことも議員もご承知のことと思います。現在ALTは中学校における英語授業の指導助手として拓心中学校に在中しておりまして、村内小学校の外国語活動の補助については各小学校と日程を調整し、授業内容もALTと事前に相談しながら行っているところです。平成21年度でいいますと、派遣時間は村内6校で11時間から48時間の各学校で差はありますが、平均で1校あたり年間12日24時間の派遣をしております。平成22年度につきましては、12日で29時間の派遣、平成23年度は11月末現在の時点ですけども4日の21時間という状況になっております。以上です。

質問 太田宏司

できるだけ各学校への派遣回数を増やし子どもたちが生の英語に触れる機会を増やすことが重要ではないかと思いますので、派遣回数を増やすように是非お願いしたいと思います。小学校での外国語活動の大きな目標の1つでありますコミュニケーション能力を養う、その背景には1980年代後半から学校での暴力事件が増加し、いじめも増え、それらの原因の大きな理由として子どもたちのコミュニケーション能力の欠如が挙げられます。子どもたちの遊びがコミュニケーションの必要のないゲームになり、少子化が進んで異学年との交流も少なくなり、それらのため他の人のたち関わりあう機会が少なく、他の人たちとの距離がとれない、その結果言葉を介して他者とのコミュニケーションを取る能力が欠如しているから暴力に訴える、あるいは隠れていじめをすると言われています。猿払村では、知来別・芦野・浜猿払・浅茅野地域において、極小規模校といわれる生徒数の少ない学校があります。学年合わせて16人以下の複式学級で構成される3学級以下の学校ですが、学習指導要領に示されている外国語活動の目標でありますコミュニケーション能力を養うといった点では同学年・同年代の児童が少ないわけです。4点目の質問です。村内6校の小学校のうち4校が極小規模校の複式学級ですが、どのような対応をしていますか質問いたします。

答弁 教育長 三浦高志(教育長は2012年3月まで)

お答えをいたします。議員が前段でお話しをされました、いわゆる一般的なコミュニケーション能力、それが規模の小さな学校等には直接私は影響ないというふうに思っておりますので、その部分は別として、今最後にご質問の中身として、英語でのコミュニケーション能力の素地を養うというそういったところですが、やはり外国語のその活動の目標として英語ということになっておりますから、英語でのコミュニケーション能力の素地を養うというのが目標になっているわけです。前段のご質問の際にも触れましたけれども、そのために2学年を通して英語の音声や基本的な表現に慣れ親しむと。あるいは英語という言語や文化について体験的に理解を深める、そして、英語を通じて積極的にコミュニケーションをとろうとする態度を育成しようじゃないかと、こういったことに重点を置いて取り組む工夫をしようというのが学習指導要領における考え方ということであります。このことは学校規模の大小あるいは同学年の児童の多少それ自体にはそれほど特別な差異はない、差異が出るものではないのではないかというふうに私は思っています。むしろALTの活用に関して言えば、小規模校の方が1人に触れる回数だとか、時間だとか、英語の音声だとか、基本的な表現に慣れ親し機会、いわゆるネイティブスピーカーのこのALTとのやり取り、そういったものに接する機会は多くなるんだというふうに思っております。しかし、広い意味で、前段で議員が触れておりましたそのコミュニケーション能力というふうに言いますと、限られた他人だけではなくて不特定多数の多くの他人と意思疎通を図ると、こういった力も含まれるでしょうから、日常的に同学年の児童が多数いることがプラスに作用するということは否定できません。その点については英語に特化するのではなくて、各校が工夫をした、あるいは連携をした教育活動を展開しておりますので、ご理解をいただきますようにお願いをいたします。

質問 太田宏司

5点目の質問です。平成23年度の猿払村の小学校の児童数は178名、5年生は25名、6年生が27名とのことです。現在、知来別小学校全校児童20名、浜猿払小学校8名、芦野小学校6名、浅茅野小学校16名ですが、今後の児童数をどのように予測されていますか。

答弁 教育次長 早坂裕(教育次長は2011年12月まで)

質問にお答えさせていただきます。現在6年後の児童数まで想定ができますので、本年度4月1日現在から平成29年度の予想とその間の児童数の一番変動の多い年度人数を申し上げます。村内小学校児童数は現在23年の4月1日現在ですけども179名で、一番多くなるのが平成27年度の188名で9名が増える予測ができます。平成29年度については182名と6名の減となりますが、現在より3名が増える見込みとなっております。知来別小学校では現在20名で平成26年度に17名となりますが、平成29年度については22名と2名の増となります。浜猿払小学校では現在8名で平成24年度来年ですけれども9名となります。その後平成27年度、28年度6年になり、平成29年度については、7名年になります。芦野小学校では現在6名です。平成28年に11名と現在より5名の増になりますが、平成29年度については9名となります。浅茅野小学校については現在16名で、平成26年度には11名になります。平成27年度から29年度については15名と現在より1名の減になる予想となっております。以上です。

質問 太田宏司

最大で増えたときでも9名の増と。今後もそんなに増える状況にないということだと思います。先ほどの教育長の答弁にもありましたけれども、確かに極小規模校では大人数の学校では経験できないさまざまな教育活動、ALTも1人あたりの時間数が多くなるとか、そういう状況はあると思います。小規模校内の良さもあるでしょう。しかし、互いに刺激を与え合う児童の数自体が少ないため、いろいろな同年代の児童の発想やグループでの学習などはできないわけです。多角的な物の見方や考え方が不足するのではと考えるところですが、教育長は猿払村の極小規模校の教育の今後をどのように考えていますか質問いたします。

答弁 教育長 三浦高志(教育長は2012年3月まで)

児童数の少ない学校で学ぶ子どもたちの教育のあり方も踏まえた本村の学校適正配置に関する教育委員会としての見解がすでに出されておりますので、そこに関連する教育長としての考えを申し上げるというのは大変重いことでありますから、誤解を恐れずに現時点での私の思いを率直に申し上げます。多少長くなるかもしれませんが。私たち人間は、高度な社会性を持った地球でただ一種の動物であります。この高い社会性というのは、強いもの、選ばれたものだけではなくて、性別や年齢にかかわらず、たとえ能力に違いがあってもさまざまな立場のものが、究極はこの多種多様な特徴を持った人間という種を保存するための機能であるというふうに私は思っております。ですから、この社会の仕組みだとかモラル、そのときどきの価値基準だとかシステムから孤立をしたり適用できないということは、その個人にとっても社会にとっても大きな問題、歪となって残念な結果を生じてしまうことが多いということになるんだろうと思いますが、同時にそのことを切り捨てたり排除をしないで社会的な修正をなしていくと、これが人間だけができることだというふうに思っています。非常に前置きが長いんですが、私の教育の目的というのは、この高度な社会性を持った人間を育てるということだと思っておりまして、この視点で申し上げますと、その土台づくりの時期に当たる小中学校というこの時期の子どもたちにはやっぱり教育を受ける場所だとか、環境による違いはあっても発達段階に応じた体験の中から社会性を経験をし、ぶつかり、考え、理解をすると、言わば素地作りが大事であろうというふうに思っています。ただ、私は児童の数が少ない、日常的に行動をともにする同級生が少ない、もしくはいないということで例えばグループ学習ができない、だから互いに刺激しあうことが少ないと、そして多角的な見方や考え方が不足する可能性が高いという、こういった考え方を一概に否定はいたしませんけれども、一方で議員もおっしゃった、そのきめ細かなALTの対応、きめ細かな教育、個性を伸ばす指導を受けやすいと。それから一人ひとりの発表機会が多くなって表現力を身に付けやすいと。あるいは仲間意識だとか絆の強い集団形成ができると、そういう考え方を持つという子どもが育つといういい点もたくさんあるというふうに理解をしております。したがって、その子どもの可能性だとか、教育も作用する力というのは学校規模の大小を超えたものがありそうだなというふうに思っているところです。例えば10人以下の小学校から村内でも拓心中学校に入学をして、そこで学年あるいは学級、学校の全体のリーダーのひとりとして活躍する子どもたちというのは26年を数えるこの拓心中学校の歴史の中でも大変多いというふうに聞いておりますし、全国的には10名足らずのそういった児童の少ない規模の学校で学ばせたいとわざわざ都市部から転校してくるケースも一方ではあるようであります。しかしながら、発達段階に応じた体験の中から学校という限られた小さな範囲のさまざまな経験、ぶつかり合い、発見、そして考え、理解をすると。いわばそういった社会性の素地づくり、これは間違いなく教育的な意図が必要ですし、子どもたちに一定の関係性が生じる条件というのはこれは必要であるというふうに思っておりますので、その条件、基準となるラインは現時点で私確固たるものは持っておりませんけれども、しかしご質問にお答えするとしたら少人数の学校が持つ教育的作用の限界はあるのではないかと私は感じているというふうに申し上げたいと思います。なお、小規模校というくくりなんですけれども、いわゆる極小規模校という、そういったくくりは学校教育法の中では規定したものがないんですね。小規模校とは普通学級で11学級以下をいうのですね。さらに学級数に応じて小規模校というのは、3段階に分類をされています。7から11学級を小規模校1、それから6学級を小規模25学級以下が小規模3というふうになっているわけです。当村でいいますと鬼志別小学校は小規模2、他5校は小規模3という、こういうくくりになりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。

質問 太田宏司

今、教育長から答弁いただきました。確かに極小規模校でもそれなりの人間関係を養えると思いますし、いじめもあると思います。しかし、好ましい人間関係、これから例えば子どもたちが都会に出て行って好ましい人間関係を構築し、社会性を身に付けるという点ではある程度の集団規模は必要ではないのかなと。またそういうような環境で子どもたちを学ばせ、子どもたちに社会性を身に付けさせる必要があるのではないかなと考えるところです。今の子どもたちは言葉によるコミュニケーションがうまくとれないと言われています。小学生に限らず、中学生や高校生、大学生も同様のようです。現代では、メールで、それも知っている人同士で短い単語のやりとりです。相手にきちんと説明することが苦手な子どもたちが多いと言われています。人の話をしっかり聞いたり、自分の考えを相手に伝えようとしたり、コミュニケーションの能力は多くの友だち、地域の人たち、そしてさまざまな体験をすることで育てられると思っております。村内の小学生が学校の垣根を越えて、できるだけ同年代での子どもたちと交流できるようなそのような場を考えていただければと思います。また、常に保護者と子どもたちの教育について問題意識を共有して、保護者の要望、また、子どもたちの学校に対する環境に対処できる体制を維持していっていただけたらと思います。

出典:猿払村議会 平成23年第4回定例会 2011年12月14日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる