みんなの議会

猿払村議会 平成26年第3回定例会 2014年9月17日

大雨の災害への対応について

2014年9月17日、猿払村議会の一般質問で、太田宏司議員が「大雨の災害への対応について」質問し、村長 伊藤浩一、総務課長 眞坂潤一が答弁しました。

質問者
太田宏司 議員
答弁者
村長 伊藤浩一、総務課長 眞坂潤一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 太田宏司

おはようございます。一般質問をいたします。1項目4点について質問をいたします。豪雨対策についての質問です。今日も宗谷地方に大雨警報が出されています。大雨による土砂災害に警戒、低い土地の浸水にも注意するようにということです。猿払村にも大雨と雷の注意報が出されています。近年、気候変動により各地へ集中豪雨による被害が発生しています。今月の11日には、札幌市を始め石狩、空知、胆振管内に数十年に一度の大雨が予想される大雨特別警報が道内で初めて発表され、約九十万人に避難勧告が出されています。8月20日の広島市では局地的豪雨による土砂災害で七十名以上の方が亡くなり、 24日には管内の礼文町で土砂崩れにより住宅が全壊し二人の方が亡くなっています。礼文町では50年に一度の記録的大雨ということでしたが、猿払村を含む宗谷管内の多くの市町村に大雨洪水警報が出されました。礼文では降り始めから24日の16時までに207.5ミリ。稚内市では 191.5ミリでいずれもこれまで最多ということです。猿払村は8月23日が66.5ミリ。 24日が65ミリ。降り始めから16時までに 131.5ミリの雨が降りました。幸い、建物、人の被害はありませんでしたが、鬼志別西町の以前公営住宅のあったところが膝近くまで冠水、消防が出動し排水作業を行っています。この地域は以前にも冠水したと記憶しています。原因の分析と対応策についてお伺いいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の太田議員の御質問にお答えいたします。議員おっしゃるとおり2日間に渡る降雨のため、24日、午後3時過ぎには徐々に排水があふれ、道路が冠水したため、消防による排水作業を行ったところでございます。大きな原因の要素としましては、2日間の降水量が130ミリを超えたことにより排水路の出口である白取樋ひ門が鬼志別川の増水により水没したことによるものでありました。この排水路は旧鬼志別川に埋設されている900ミリの管を経由して樋ひ門から鬼志別川に放流されております。後日、建設課の調査では、過去にない大雨のため、上流の水を飲みきれていない旨の報告を受けましたので、現在、早急に詳細な調査を行い、その工法について検討しているところでございます。

質問 太田宏司

今回130ミリ近くの雨で冠水したわけです。過去には1日で117ミリという雨も降っています。あそこの地域の冠水というのは、いろいろな問題があると思いますけれども、北海道は本州に比べ雨が少ない。少なかった。そのため本州のように度々の豪雨によって地表の土砂が流されることがなく堆積し、礼文のように豪雨になって土砂災害が起きやすい地域を見過ごしているのではないかと言われています。あの地域においても今までに雨が少なかった。異常気候による豪雨自体が猿払村が少なかったことによって、その他の排水に対して見通しがちょっと甘過ぎるんじゃないかなと考えるんですよね。それについて、もうちょっとこれからの対応を考えていただきたいと思います。北海道は本種に比べ雨が少ない。先ほども言いましたが。今回の礼文島。私も今月に入って礼文島を訪れたんですが、島のあちらこちらで土砂崩れの跡、鉄砲水が走ったような跡が見受けられました。再質問をさせていただきます。今回の礼文のような200ミリ近い雨が降った場合、猿払村において、土砂崩れ、そして、この度のような道路の冠水、あるいは住宅の浸水が懸念される地域はあるのか。また、平成24年度防災体制の強化。各避難所の指定変更。防災計画の変更等にも必要不可欠であるということで津波ハザードマップ等作成事業を行っています。このハザードマップは土砂崩れ、洪水にも対応しているのかお伺いいたします。

答弁 総務課長 眞坂潤一(総務課長は2014年12月まで)

お答えいたします。村のハザードマップの作製。昨年度末に完成させていただいてシステムとしては残っております。その中で礼文町で起こったような大量の雨による災害危険箇所はないか、そういう押さえはしているのかという質問がまず1点目であったかなと思います。猿払村にも礼文町と同様に土砂崩れですとか、河川の増水による氾濫によって浸水が危険とされる区域はもちろんございますし、そういった地域については計画の中で網羅をしているつもりではございますが、たくさんの日本全国での災害を受けて、北海道でも今回の災害を受けて、北海道の方からも改めて水防について、土砂災害、それから水害についての対応について各市町村できちっとした形で計画をするようにという災害後に改めて指示がございましたので、その辺も含めて地域防災計画の、今計画を新たには設けましたけれども再度内容を検討修正作業をしている最中でございます。そういう形で地域の方への危険区域の周知という面では、現在のところ遅れている現状となってはおりますけれども、そういった計画を見直した際には各地域での説明会はもちろん、住民への方への周知を徹底したいというふうに考えております。答弁漏れがあったら後ほど、また、回答させていただきます。

質問 太田宏司

先ほども言いましたけれども、猿払村においても過去には1日で117ミリの雨が記録されています。豪雨災害というのは、ほかの地域と同じようにこの猿払村でも起こりうることだと思うんです。洪水、土砂崩れに対応してですね、ハザードマップ、ぜひ、早急に整備していただいて活用できるようにしていただくようお願いいたします。局地的な集中豪雨が全国的に増えている。20年前の1.4倍だそうです。本州に比べ雨が少ない北海道ですが、その傾向は同じで、この度の札幌の数十年に一度の大雨。札幌で1時間に50ミリ以上の雨が降るのは極めてまれですが、3年に1回という頻度の1時間に20ミリ以上の雨が降る回数は確実に増えているとのことです。局地的な集中豪雨。地球温暖化が原因と言われていますが、気温が1度上がれば降水量は数パーセント増えるそうです。札幌の平均気温は100年前に比べて2.1度上昇している。気象学の専門家によると気候変動で気温が上がる傾向は今後も続く、局地的豪雨は予想が難しくさらなる警戒が必要とのことです。猿払村でも8月23日、浜鬼志別の観測所で1時間に20.5ミリの降水量が観測されていますし、前の年の8月24日には1時間に50ミリの雨が観測されています。幸い短時間で済んだんですが、今回猿払村で2日間で131.5ミリの雨が降ったわけです。それにより鬼志別川が増水し側溝から鬼志別川に排水する排水口まで水が達し排水できなくなった。先ほど村長に答弁いただいたとおりなんですけれども、今後、猿払村でも異常気象の影響で、この2日間以上の雨が降る可能性が高まるのではと懸念されます。今回排水した地区には高齢者向け住宅がすぐ近くにありますし、また、公営住宅の跡地は今後の利用を考えると重要な場所です。この地区の排水能力が少なすぎるのではと懸念されます。排水口を含めた見直しが必要ではないかと考えるんですが、どのように考えるのかお伺いいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の太田議員の御質問にお答えさせていただきます。詳細な工法が決まり次第、排水路の整備を実施していきたいというふうに思っております。なお、排水路の整備が完了するまでは、今回の経験を生かし、消防による排水及び水中ポンプなどの利用により迅速に対応してまいりたいというふうに考えております。今回の災害に至っては、旧鬼志別川に埋設されている排水管の検証をまず先に実施させていただきました。それと白取樋ひ門についてのフリューム管の大きさ等も含めて早急に検証させていただきました。その結果、今後につきましては、対応策の検討としましては、旧鬼志別川の埋設管の変更。この管を大きくするかどうかということと、それから雨水の流域面積の分散について本間樋ひ門に排水を回すような形の方法をとれないかということで、今現在早急に検討している最中でございますので、よろしくお願いをいたします。

再質問 太田宏司

再質問いたします。今回豊栄橋近くの樋ひ門に8インチの水中ポンプを入れ鬼志別川に放水したところですが、業者に発電機、水中ポンプを借り排水をしました。大きな発電機を持ってきて時間的にもかなり掛かったと思うんですが。近くに電源があり、水中ポンプを常備していたら今回以上の急激な増水にもスピーディーに対処できるのではないかと考えますが、今後の水中ポンプを含めた対応。また、今回水中ポンプにより排水をした場所の下にも樋ひ門があると聞いていますが、その樋ひ門からの排水も含めた対応についてどのように考えるのかお伺いいたします。

答弁 村長 伊藤浩一

議員おっしゃるとおり水中ポンプ等については村で持っておりません。業者さんの方からお借りしたというふうに聞いておりますので、その部分についても早急に来年度に向けて何とか水中ポンプの役場での常備という形も検討してまいりたいというふうに考えております。また、2点目の御質問ですけれども。先ほど対応策の検討ということでありましたけれども、雨水の流域面積の分散ということで白取樋ひ門から本間樋ひ門への雨水を迂回させるというか、回すという対応策も今現在考えておりますので御理解を願いたいと思います。

再質問 太田宏司

もう1点再質問させていただきます。雨が5時頃に上がっても、消防が排水活動を続けても水が増えていく。消防の方も夜中の2時過ぎまで排水活動を続けた状況でした。今回の経過をよく検討して今後の豪雨に備えていただきたいと思いますが、今回最高に冠水した時の水位が、一番上がった時点で住宅の横の車庫の入り口付近まで水が来ました。雨が降り続いていたら住宅への被害も懸念されたわけですが、緊急時の土嚢のうの備蓄、準備はどのようになっているのか質問いたします。

答弁 総務課長 眞坂潤一(総務課長は2014年12月まで)

お答えいたします。土嚢のうの備蓄については、役場裏にあります倉庫の方にある程度の物は揃えてございます。ただ、土嚢のうは袋の物と、それは土を詰めなければなりません。作業が生じます。緊急時には少し、作業するには時間が掛かってしまうということで、最近は水を吸うと膨らむという非常に便利な土嚢のうもできております。緊急時にすぐ使える土嚢のうということでも、昨年度整備をさせていただいて、十分な量とはいいませんけれども緊急で使う分についての量は保管しております。以上でございます。

再質問 太田宏司

それでは次の質問に入らせていただきます。23日から断続的に降った雨で鬼志別川が増水し、小石の住宅近くまで水がきたとの話しを聞きますが、鬼志別での氾濫注意水位は5.13メートル。氾濫危険水位は6.54メートルとのことですが、9月1日、2日の雨が上がってから1週間ぐらい経ってからの水位を見ますと、鬼志別のふれあい橋地点で2.4メートルくらいです。通常これくらいの水位かと思いますが、8月の23、24日の水位は調べられなかったんですが、25日の夜中の1時のデータで 5.66メートル。氾濫注意水位の5.13メートルを50センチ近く超えています。当時、猿払村を含む宗谷地方に大雨洪水警報が出されています。当日、他の河川を含め、万が一の川の氾濫に備えた対応はどのようになされたのか質問いたします。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の御質問にお答えいたします。今回の大雨洪水警報の発令につきましては、結果的に災害対策本部の設置はせずに、総務課、産業課、建設課及び消防猿払支署の職員で24日のお昼前から村内の危険箇所のパトロールを実施しておりました。川の氾濫の警戒につきましては、国土交通省の川の防災情報などによる水位変化の確認と職員が現地に行き目視による危険箇所の確認をしておりました。また、川の氾濫による水害の危険のある地域の住民の方へは、自治会長さんとも連絡をとり地域の集会施設を避難所として開放し、状況をみながら自主的に避難するよう伝えておりました。議員おっしゃるとおり小石地区におきましては、御自宅のトイレがうまく流れない状況にあった1家族2名の方が小石交流センターに避難をしていただき、一晩宿泊をしていただいたところでございます。村内を流れる川で水位計のあるところでは、鬼志別川が氾濫注意水位を超え、氾濫危険水位に迫る状況となりましたが、降雨量も少なくなった状況と判断し、避難勧告の発令までには至らなかったという状況でございます。今回の大雨による被害では、宗谷管内でも議員おっしゃるとおり礼文町で2名の方が土砂崩れに巻き込まれてお亡くなりになっております。猿払村におきましては、大きな被害はありませんでしたが、礼文町で起きた被害と災害と同じような災害が起こる可能性がある地域は先ほども御説明したとおり存在いたします。危険区域に住む方々の安全を確保するために、今回の災害は私共行政として早め早めの措置をとらなければならないことを再認識したところでございます。以上です。

再質問 太田宏司

村長もおっしゃっていました。先ほど私も述べましたけれども地球温暖化によると思われる集中豪雨。当然この猿払村においてもあり得ることを想定し備えなければならないことだと思っています。今の点でもう1点再質問させていただきます。23、24日は土曜日、日曜日でしたが、万が一に備えた対応。土日、夜間の災害に即応した連絡。動員の体制はどのようになっているのか質問させていただきます。

再質問 太田宏司

次の質問に入ります。礼文町の災害において、道と稚内気象台が土砂災害警戒情報を発表。道、危機対策課は、町に避難勧告を出すよう電話で働きかけたが町は発令しなかった。避難勧告は災害対策基本法に基づき市町村長が発令し、住民に対し安全な場所への避難を進めるが強制力はない。避難勧告や避難指示をめぐってはこれまでも適切な時期に発令されなかったり、発令されても避難しなかったりするケースがあり、国は自治体に発令基準などのマニュアル作りを促していたとの報道がありました。最後の質問になりますが、猿払村において大雨の災害が予想されるときの避難勧告を発令する基準など対応のマニュアルが作成されているのか質問させていただきます。

答弁 村長 伊藤浩一

ただ今の御質問にお答えいたします。平成26年3月に策定いたしました猿払村地域防災計画一般災害対策編におきましては、北海道防災計画の策定により、市町村防災計画に盛り込まなければならない事項が追加され、現在、内容を修正中であります。村民の皆様には今だ新たな計画をお知らせするには至っておりませんことをまずはお詫びを申し上げたいと思います。新たな計画の中には、さまざまな災害時に避難勧告等の発令を判断する時期の基準を定めております。今回のような大雨洪水警報が発令され河川水位の上昇のある場合には、猿払川、鬼志別川、その他の河川において定められている待機水位に達し一定時間後には氾濫注意水位を超えると予想されるときに避難準備情報を発令し、さらに氾濫注意水位に到達し一定時間後には氾濫危険水位に達すると予想されるときは避難勧告を発令するとしております。このほかにもさまざまな細かな判断基準が明記されております。私も今回の反省としまして、なるべく臆病にならず、注意、それから勧告等を発令してまいりたいというふうに考えております。また、地域防災計画の修正作業が終わり次第、それぞれの地域での説明や広報、回覧等により村民の皆様に周知をしてまいりたいと考えておりますのでよろしく御理解をお願いいたします

再質問 太田宏司

先ほどの再質問でも質問しましたけれども。土曜日、日曜日、祭日、担当の課長とか居ないときが結構あると思うんですよね。その時にもマニュアルがあるとやはり発令しやすい。そのように思います。自治体の職員が、今村長おっしゃいましたが、臆病になったと言いますけれども、警報を出す時にオオカミ少年効果ですか。いつもオオカミがきたぞと警報を出し過ぎて実際に災害がきても誰も信用せず被害を受ける。的確な情報を流さないと空振りをするんではないかと、またかと心理的に影響を受けて警報を出すのをちゅうちょする。実際に避難勧告が発令されたケースの6割が災害が起きてからだそうです。逆に居眠り羊飼い効果ですか。そういうのも指摘されています。オオカミがきたぞと、オオカミがきたのに居眠りしていて警報を出さずに羊がオオカミに食べられてしまう。過剰な反応、警戒も問題あると思いますけれども、被害を最小限に抑えるためにもマニュアルを整備し、的確な時期に的確な警報、指示を出せる体制を整備する必要があると思います。気候変動による集中豪雨。そして、豪雨による災害。何度も言いますけれども猿払村で起き得ることを想定し最悪の場合を想定した準備が必要と思います。住民も職員も即応できるような体制をつくっていただくようお願いいたしまして私の質問を終わらさせていただきます。

出典:猿払村議会 平成26年第3回定例会 2014年9月17日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる