猿払村議会 平成22年第4回定例会 2010年12月16日
村の経営について
2010年12月16日、猿払村議会の一般質問で、太田宏司議員が「村の経営について」質問し、村長 巽昭が答弁しました。
- 質問者
- 太田宏司 議員
- 答弁者
- 村長 巽昭
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 太田宏司
4番目の質問に入らせていただきます。今後村の経営は、村民に対する説明責任をより一層果たすとともに、経営の視点を確立することでより効率的・効果的行政運営を行うことが必要と思いますが、当村の新公会計は基準モデルを採用しています。総務省改訂モデルとの大きな違いは、固定資産の評価の仕方、台帳の整備をする段階の違いではないかと考えます。将来的に公会計の財務書類も監査を受けることになった場合でも、基準モデルなら十分堪えうるということですが、私も基準モデルの方が継続性、信頼性において優れていると思います。しかし、村民に対する説明という点で私も含めてですが、なかなか村の財政を理解するのは難しいと思います。どうしても財政規模、人口の類似している自治体、あるいは近隣の自治体と比較して理解することが多いわけです。基準モデルを採用している自治体は、22年3月末で指定都市を除く市区町村では作成済み1,102団体に対し、総務省改訂モデルが843、率にして48.7%、基準モデルは77団体、率にして4.4%、作成中の自治体でも24.7%が総務省改訂モデルに対し基準モデルは1.9%です。バランスシート上の純資産、住民一人当たりの資産と負債の割合、世代間の負担割合に違いが出てくるのではないかと思うのですが、どの程度の公表をしていくのか、またどのように活用していくのかお尋ねいたします。
答弁 村長 巽昭(村長は2013年9月まで)
ただいまの4つ目の質問にお答えする前に、先ほど議員も高齢者住宅の必要性を唱えてくれました。私も最大の課題といたしまして、この高齢者対策は今5月から毎月プロジェクトチームを作りまして、検討しております。高齢者住宅のこともその中の一環でございますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。それでは4つ目のただいまの質問にお答えいたします。私が議員の折、総務省モデルにつきまして私も質問したことがありました。その際、前の村長とは見解が一致したのでありますが、あまり現実的なモデルではないというのが互いの認識でございました。その理由といたしましては、議員もご指摘のとおり固定資産の評価でありました。最初の質問でもお答えいたしましたが、基準モデルに関しましては、法律的に義務付けがなされるのが来年度ということもあり、まだ精査中であります。他の市町村においてもまだ採用している数が少ないのはそのような理由からではないかと思っております。しかし、議員の指摘にもあるように監査にたえうるということであれば、必ず住民説明等で役立つモデルでありましょう。しかし、そのモデルで住民に説明するからには、当方としてもしっかりと根拠を確認しなければなりません。例えば先ほど冒頭にも申し上げましたが、企業会計も様々あります。証取法に基づく基準、商法・税法に基づく基準、その中のどれなのか。発生主義の基準も一義的なものではありません。どの時点で発生とみなすのか。先ほども申し上げましたが、インフラ資産の評価を認めないのが正しいのか、固定資産の評価についてもまだまだ不明瞭であります。その他にもいろいろございますが、個々に精査して法律的に義務付けがなされる時期までに精査理解したいと思っております。当方が完全に理解できなければ住民にはわかりやすく説明できないと思っておりますが、しかし議員も私も含め、複式簿記の発生主義で経理を行ってきた人々にすれば企業会計で説明してくれた方が馴染みやすいし、わかりやすいです。住民もそのような方が大多数だと思いますので、企業会計でわかりやすく村民に説明できるよう今後も努力してまいります。また、すべての役所で取り入れられれば、それなりの数値、平均値が出てまいりますので分析に役立ちます。少なくとも我々が使う今の企業における基準値、例えば流動比率1.5とか、自己資本比率20%から30%等の比率は、このモデルでは残念ながら参考にはなりません。全役所がこのモデルを取り入れ、新たな基準値ができたとき、このモデルを取り入れる意義が出てまいります。以上でございます。
質問 太田宏司
先にも言ったのですけれども、今回のこの公会計制度の導入の目的というのは、システムを整えたりそういうことではなく、その過程で減価償却費とかいろいろな数値とかを取り入れて行財政改革をしていくことだと思っております。そのためには、職員の方々も今までやっていた現金主義会計だけではなく、今回のこの公会計制度を理解して複式簿記のある程度の研修も積んでいただけたらと思っております。今まで答弁ありがとうございました。以上、財政健全化を図るため新公会計制度に期待する効果と課題ということで質問させていただきました。この会計制度の改革の要点は、当然のことながら制度やシステムを整えることが目的ではないと考えています。右肩上がりの経済から定常経済、つまりゼロ成長への夢へ、大きく将来の認識が変化した今、先行きを見通す行財政運営がこの村にも求められていると考えています。村長の経営手腕を期待しまして、私の質問を終わらせていただきます。