猿払村議会 平成20年第4回定例会 2008年12月17日
特別支援教育について
2008年12月17日、猿払村議会の一般質問で、小山内浩一議員が「特別支援教育について」質問し、教育長 上島賢司、村長 森和正が答弁しました。
- 質問者
- 小山内浩一 議員
- 答弁者
- 教育長 上島賢司、村長 森和正
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 小山内浩一
それでは、特別支援教育についてということについて質問を移らさせていただきます。私の記憶ですと4年程前から村の中に特別支援連携協議会という会が立ち上がっているはずです。事務局が鬼志別小学校、私も教育の現場というか子育てが終わってから立ち上がったものですから、ちょっと馴染みが薄かったのですが、中身を聞きますと私にとっては非常に良い会議ですし、これからの猿払村にとって非常に大事になるのではないかなという会です。なかなか村民に知れ渡らない中身にとってもちょっとダークな部分もあって、なかなか公の部分では触れにくい会議内容だったり、会の中身だったりするということも私も教育長も含めて分かっているというか、認識はしているところですが、その点も踏まえながらやはりそれをただこのまま行政として放置しておく、私達民間の人間としても企業を持っている社会的責任においても黙って放置しておくという時代ではないと私は認識しております。その辺のことを含めて特別支援連携協議会の過去の経緯、活動実績等を報告していただきたいと思います。
答弁 教育長 上島賢司(教育長は2011年3月まで)
それではお答えしますけれども、今ご質問の中でも色々と特別支援連携協議会の関係でございましたけれども、特別支援教育という障害のある子ども達への支援等に関しまして、これは今の教育分野でも大きな展開が始まっておりまして、それに関係しての連携協議会の活動につきましてお話しございましたけれども、まさに行き着くところは教育の範疇だけではなく、地域や社会全般にも係わることでございまして、そういった重要性を問いかけた、また課題の大きさを見通したご質問と受け止めましたので、特別支援教育の展開された背景や本村での連携協議会の立ち上がって経過等にも触れながら少し時間をいただきますけれども答弁をさせていただくことをお許し願いたいと思います。従来、障害のある児童生徒の教育につきましては、文部科学省では障害の種類や程度に応じまして、特別な場で指導する「特殊教育」、具体的には「盲学校・聾学校・養護学校」、あるいは「小中学校の特殊学級」の中で指導することとしておりましたけれども、これは平成14年の通常学級、一般的な普通の学級なのですけれども、その実態調査の中で普通学級の中にも「学習障害」や「注意欠陥・他動性障害」、「高機能自閉症」等の発達障害と診断される児童生徒が在籍している可能性があるとの結果が出たわけでございます。平成16年に児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じて適切な支援を行う「特別支援教育」への転換を図るというのはこういった背景にあります。そこで今申し上げました用語としてのこの「学習障害」、これにつきましては聞くとか、話すとか、読む、書く、計算するということは苦手な状態の状況でございます。また、「注意欠陥・他動性障害」というのは、注意を持続させることや衝動を押さえることが苦手だという状況です。そして活動が急に過剰で落ち着きがないという特性を持っております。また、最後に「高機能自閉症」なのですけれども、これは人への反応や関わりを持つこと、それとコミュニケーションを取るということが非常に苦手で興味や関心のある幅というのが本当に狭くて、逆に特定のものにこだわるという特徴がございます。これらはここが重要なのですけれども、基本的にはこの全般的に知的発達に遅れはないのですけれども、中枢神経に何らかの要因による機能不全があると推定されているということなのです。実はこれは推定されているというのは、別に医学界の部分でも学校もそうなのですけれども、昔から学校とかあって子どもさん達がいたのですけれども、ようやくそういうお子さんが状態のお子さんがいるというのが段々分かってきたということでご質問の発展中、発展途上と言いますか、まだまだ未整備な部分でございます。こうした発達障害を持ったお子さんの児童生徒の数なのですけれども、この平成14年の全国実態調査では「1学級に約6%程度の割合」で在籍しているという結果となっておりまして、言い換えればそれだけ発達障害によって学習や生活の面で特別な支援をしている子どもが多いのだよという結果になっております。今、全国の1学級40人の定数ですので6%と言いますから2.4人、2人ないし3人はいるということで非常に大きな問題になっております。そうしたことから本村では、教育委員会が主導を取りまして専門機関でありますお隣の稚内養護学校の指導・助言を受けながら猿払村の軽度、軽度というのは軽い軽度発達障害を含めた障害のある子どもさんのより良い生活を築くために関係機関が横断的に連携して継続的・総合的な手助けをする、支援を図るということを目的としまして教育の分野・医療の分野・福祉関係者等幅広い構成員で組織する、ご質問にありました「猿払村特別支援連携協議会」を17年4月に立ち上げて、以後、活動を続けております。そこでご質問の連携協議会の具体的な活動実績ですけれども、今申し上げました村の保健・福祉・医療・学校・教育委員会、そして村外からの稚内養護学校の先生2名にも加わっていただきまして計30名でこの連携協議会の委員になってもらいまして、毎年、今年はどういうふうに進めていこうかという活動計画や今子ども達がどうなっているのだとか、こういう状況がありますよといった情報交換等、これを全体会議年3回開催しておりまして、また全体研修を兼ねての一般村民の方への参加を呼びかけての講演会、これはまだ年1回ですけれども毎年年1回は開催しております。その他に各種研修会への委員さん派遣という限られた人数ですけれども派遣等も行っておりまして、回を重ねるごとにより子どもさんを支援するという部分での中では実践的なものとなってきておりまして、さらには学校入る前と言いますか就学前やまた随時という形で保健師・保育士・学校・教育関係者あるいはそういった連携会議の中で幼児・児童・生徒の実態のどうなのだという交流、それと一人ひとりの子どもに応じた指導はどうあるべきかという連携協議というものは続けております。そういった中で今この連携協議会で一番大事にしていることなのですけれども、これは教育と全く同じで個に応じた指導は勿論のこと、子どもさんの各期ごとの連携、つまりは保健師と保育士の連携は元より、小学校上がる前に保育士と学校の連携、中学校に進学する際に小学校と中学校の連携というのはこれは密接に行うようになっておりまして、一人ひとりの子どもみんながサポート出来る体制づくりというのが構築されてきております。また、答弁を申し上げる冒頭で特別支援の行き着くところは「教育の範疇だけではなく、地域や社会全般にも関わること」と私申し上げましたけれども、結局子どもさん大きく成長されて村を離れて学んだり、就労している障害を持つお子さん達が我々の故郷猿払に帰って来た時にその方を受け入れる施設がどうしても必要だと、安心出来るようにさせたい、それはどうしたら良いかというのはこの協議会の中で議論をしておりますけれども、まだ答えが出せない大きな課題として受け止めているところでございます。そのためそうした受け入れ施設の必要等、これは教育委員会とか関係者だけではなくて多くの方に理解してもらうということを期待しまして、この協議会の活動の一つに先進的な取組みを実施している施設の方を講演会に招いて、どういうような形でそうした施設が立ち上がったのかというのも聞く機会等も設けておりまして、去年は豊富町の「サロベツ・マイハート」の施設長、今年は枝幸町から「南宗谷日だまりの会」理事長をお招きして、この時、小山内議員さんも参加されていたのを今思い出しましたけれども、そうした地道な活動ではありますけれども、特別支援教育への理解並びに障害を持つ子どもの支援体制づくりに向けては関係者、村民の方への理解を求める取組み活動もしておりまして、課題は受け入れという部分は大きな課題というふうに受けて思っておりますので、少し長くなりましたけれどもご理解願いたいと思います。以上でございます。
質問 小山内浩一
丁寧な答弁で分かりやすかったです。それで教育長言うとおり、目指すところは「教育の範疇を超えて」ということで、今でも特別支援連携協議会は行政の中でも保健師さんだったり、保育士さんだったり、学校の先生だったり、保健センターの職員等々で横断的な行政の役割に立っている人から横断的な会にしてやっているということで非常に良い会議だと、これがもっともっと活性化して猿払村にそういう気運が成り立つことを望みますが、そこで2番目の質問に移ります。教育長の言うとおり、将来最後の答弁の方にありましたがそのような子ども達が村に帰ってきた時に今現在受け入れる施設は教育活動の場でも社会においても一つもないというのが現実だと思います。教育長答弁のとおり豊富には「サロベツ・マイハート」、枝幸には「日だまりの会」、浜頓別はないのですが保健師の方で週に1回ぐらい対応しているという話しをお聞きしました。やはり、冒頭話したとおりそのような形で各学級に6%の子どもたちがそういう子ども達がいるということを障害として認定することではなく、私達も含め行政の立場からも個性のある子だというような見方においてですね何とか猿払村でそういう子ども達が高校もない村ではありますが、その子達が拓心中学校を卒業して拓心中学校にも止むを得ない事情で行けない子もいるとして、村外の施設に入っているとしても、やはり近い将来この猿払村でそのような受け入れ体制が出来るということがベストだと私は考えます。小さいコミュニティーの猿払村の中だからこそ3,000人弱の村だからこそそのような目配り、気配りのついた行政や教育施設や社会参加、社会復帰出来る施設等が出来ると私は思うのです。まして何年も前から猿払村漁組さんの協力を得ながら稚内の養護施設の子ども達が年に1回この行政の老人憩いの家を借りて宿泊しながら社会参加しているという現実もあります。そういうことも踏まえた上でやはり猿払村でこの将来に向けて受け入れ体制が出来ることがベストだと考えます。それが特別支援連携協議会の最終的には行き着くところと私は考えました。村長そこで現実的に猿払村にそのような子どもや村外に行っている子ども達、今、村から色んな所に通っている子ども達がいるという現実を踏まえてですね、近い将来作ることに対してその意気込みだとか、ネックになっている部分、これは行政だけに頼るのではなくて豊富にしても枝幸にしても民間の団体です今現在は、豊富は社会福祉法人、枝幸はNPO法人、やはりそこもさっきの話しではないですが、やはり民間だけの力でこれを立ち上げるというのは非常に辛いところがあると思います。やっぱり行政の力を借りながらちょっとした仕掛け、最初の2年、3年財政的な面からスタッフの面からそういうお力添えをいただきながら3年、4年後には自立出来るようなスタイルに持っていくのが私はベターかなと考えております。その辺のところを村長にお聞きしたいと思います。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
お答えいたします。障害福祉サービスにおかれましてはやはり障害のある方の受け入れ施設や就労の場に関するもので、現状として議員ご指摘のとおり受け入れ施設はなく、近隣や道内の市町村の施設等に入所・通所して頼っているのが現状でございます。従いまして、簡潔に私申し上げたいと存じますけれども、これはやはり必要なことだろうというふうに思っているところでございます。行政だけで果たして出来るのか、出来ないのかということも含めた形の中で民間団体等もその中に含めた形の中での協議もまた必要だろうというふうに考えおります。受け入れ施設や就労の場については、村内の村の大きな課題でございます。平成21年度からの第2期猿払村障害福祉プランの中で、今後の村としてのこの取組みについて策定委員会で協議していく予定でございます。いずれにいたしましても行政だけではなく地域や事業者等が一体となった、先程言ったようなNPO法人やら社会福祉協議会やら色々な形の中で一体した取組み活動をしていかなければならないというふうに考えているところでございます。あらゆる機関との協議や協力を得ないと実現にはなかなか無理があるのではないかというふうに考えているところでございまして、この課題に向け鋭意努力してまいりたいというふうに存じます。以上でございます。
質問 小山内浩一
今この点に関してもやはり近い将来出来ない村ではないと私は思っております。是非近い将来そういうことが現実になるようにお願いしたいと思います。質問の主旨で最初に観光、次に新エネルギーの環境、次最後に教育という立場で何とか新産業に結びつくことだったり、村の地域の再生に携わることだったり、色んな点で質問させていただきましたが、これから21年度に向けての予算化や執行方針等にもこのような今の質問・答弁等を踏まえていただいて、猿払村の将来のビジョンが描けるような希望だとか将来の話しが出来るような21年度になっていただくようなことを申し添えて私の質問は終わります。
質問 小山内浩一
いいです。