猿払村議会 平成20年第4回定例会 2008年12月17日
農業問題について
2008年12月17日、猿払村議会の一般質問で、眞田勝也議員が「農業問題について」質問し、産業建設課長 小林勝彦、村長 森和正が答弁しました。
- 質問者
- 眞田勝也 議員
- 答弁者
- 産業建設課長 小林勝彦、村長 森和正
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 眞田勝也
具体的に答弁いらないので、次の質問に入りたいと思います。まず農業問題になりますけれども、今酪農というような部分では危機的な状況にあるというような部分はこれはもう言うまでもない。9月の議会でも私質問させていただきました。それであえて状況は言いませんけれども、今回キロ5.3円程度乳価で上げるというふうに決まったようです。これはメーカーとの折衝の上で決まったと、しかし5.3円で本当にこの資材の高騰、生産資材の高騰、こういったものに極端に言えば畑に撒く肥料これらについてはもう2倍も3倍もという極端に言えばね、あらく言えばそんなようなことの幅なのですね。それだとか食べらせる方の飼料にしたって50%、また倍ぐらいという最近は私も色々と調べてみまして少しづつは落ち着きつつあると、しかしこれはいつまで続くか解らないというこういう状況ですね。そういった部分で考えていくとですね、果たして5.3円これ3月から当然なるということです。これで果たしてカバー出来るのかそういう諸資材が上がったことによって、それがまず第1点。それと経営的にどうなのでしょう本当に、どのぐらいの猿払村の農家戸数何%ぐらいは黒字で何%ぐらいは赤字に陥るって大まかな数字で押さえておりましたらここでお知らせいただきたい。
答弁 産業建設課長 小林勝彦
ただいまの質問でございますけれども、猿払村の農家が所属する東宗谷農協で大体69戸が現在営農しておりますけれども、そのうち黒字経営となる見込みの農家につきましては約10%程度で、残りの9割につきましては負債整理対策資金か農協のプロパー資金等、または自分の預金等の取り崩しでもってですね、やっていくというような現状になっております。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
一応、現在の飼料の高騰、資材等の問題に絡めてカバー出来るのかというような問題でございます。これは今全体的に言われている酪農家に対して言われている問題でございますけれども、乳価の値上げが今妥当なのかと、どうなのかというような問題でございます。ホクレンとやはり乳牛各社との交渉、乳価の交渉が難航の末、決着した飼料高騰を受けて道産生産価格は来年3月から1キロ5.3円という形で7%程度引き上げられると、消費者に製品価格への影響が気になるが値上げは本当にやむをえなかったのだろうかということがやはり問われているというような問題でございます。各論でいきますと酪農家の安定生産を守るということに関しましてはですね、まず今回の値上げがなければ酪農家が数百戸単位で離農せざるを得なかっただろうというふうに言われているところでおります。配合飼料や原油の高騰等によりこの1年で生乳1キロの生産コストは4円から5円も上がっているというような状況でございます。来年は牧草を育てるための飼料も実質60%以上、さらにコストは1円以上増えるというような実態になっているというようなことが言われております。値上げ幅についてはこの資材高騰を考慮して決めたものであるというふうにも言われているところでございます。やはり、酪農家の基金にホクレンにつきましては12億円を投じまして10月、11月の乳価を1キロ2円上乗せしたと前例のない施策をとっても高騰部分は補えないというのが実態であって、財政的にももう限界であるというふうな実態になっております。そのような中でですね、酪農家の廃業が相次ぎ国産の生クリームやチーズ・バター等の大半が材料となる道産生乳のですね、生産が減れば乳製品の品不足は直結いたします。安定生産を守るには値上げをお願いするしかない状況になろうかというふうに存じますけれども、年1回の乳価交渉でございます。やはりこれは年1回の乳価交渉の形ではなくしてですね、やはり資材価格・経済状況を見舞えてやはり交渉を年1回という形ではなくして、やはり何回かやる必要性といつのは私は感じているところでございます。契約相手もかなりいることですから、やはり現実的に厳しい今回の交渉はですね、妥結までには5ヶ月以上もやはりかかっているというような実態もあります。今後、飼料価格が下がれば値下げを求める声もあるでしょう。でも問題はですね、そう簡単ではないと、やはり値上げは来年3月からとまだ先でございます。それまでの飼料価格等を酪農家がかぶっているような状況でございます。そのような状況を考えましてやはり十分酪農家が一息つくまで新乳価のまま続けたいというのが酪農家の思いであるというふうに私は考えているところでございます。その点十分ご理解、十分というよりもご理解願えればと思っております。以上でございます。
質問 眞田勝也
今、聞いてびっくりなのですね。黒字が10%しかいない点、70戸あっても7戸ぐらいしかいない。後は赤字経営に余儀なくされているというこういう現状ですね。これはやっぱり国は今食糧の自給率を50%に上げようと、お題目は良いのですけれども、果たして消費者がね、私は消費者も悪い、悪かろう安かろうでもう今の消費者はどんどんそれに飛びついていくというような現状ですね。そして、牛乳がスーパーの叩き売りのひとつの材料として使われている、リッター100円きるような額でそういう現実見る時に非常に腹立たしいのですよね。やはりそういうものが私はもう行政も一緒になって声を上げていくべきだと思うのです。これだけコストかかっていると、やはりこれだけの負担はして消費者に安全な物を提供していくのだというそういうやっぱり義務があるのですよ。それをやっぱり行政も一緒になって訴えていくというまず作業が必要だろうということね。それと村長、具体的にこういう赤字の経営を余儀なくされていますけれども、村としてですよ、何か打つ対策をいうものはこれは国際レベル・国レベル、メーカー巻き込んで複雑な経済体系になっている状況の中ですけれども、うちとして打てる対策というものは何もない、何かないですか。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
お答えいたします。私も90%の赤字ということについて本当に厳しい状況にあるということで腹立たしく考えておりますし、生乳生産調整の時からのこの引続きの問題ですからなおさらのことだというふうに思っているところでございます。素晴らしい牛乳は猿払村では作っていると、要するにこういう小さい瓶ですけれどもあの瓶でもですね、東京あたりではですね、これが牛乳かと飲んでみて、そういうようなですね都会の人達はそういう感覚しか持っていないのですよね。それこそ水っぽい牛乳しか飲んでいないのですよはっきり言いましてカロリーの少ない、だからこれが牛乳かというのは東京周辺の人達の考え方ですよね。これ実際、私東京に送ってやって飲んでもらったらびっくりしたというような感覚ですからね。その辺をやはりPR私はしていかなければならないだろうなというふうには考えてはおります。この手立ての関係ですけれども、やはり国・道等の当然これは広域的な形の中での手立てというものは当然あって然るべきだろうというふうに思いますし、それに私達は追随した形の中で何らかの手立てをやはり今後考えていく必要性というのは十分あるというふうに思っております。以上です。
質問 眞田勝也
安全で良質な牛乳、いわば猿払村のブランド牛乳というふうな部分で今後売り込んでいく、いかなければいけないと思うのです。これはやはり消費者を巻き込んで行政も行政のトップがむしろ旗立てて、それに議会も一緒になってね、やっぱり消費者に訴えていくとそういう取組みも必要だろうと私思うのですよ。何も動きない単協に任せた農家は農家だと、そんな動きでこの問題解決しないと私は思うのですね。そこでお伺いしますけれども、具体的な対策は村長に前も言いました、これは国レベルの問題で国にまたはメーカーに系統に、北海道に強烈にやっぱりこれを訴えていくべきだろうとこの窮状をそういう部分では村長は努力しているというふうに認めます。ある部分では東京も相当行ってますから、札幌にもそういった部分では当然なされているのでしょう。そういう部分で認めます。そういうことで出来ればそういう温かい今90%赤字経営で決算をする状況になっているという状況の中ではもう少し温かみのあるそういう対応も必要かなというふうに私は理解したものですからね、うちでやれる対応としてはその他に何ぼかあるのですけれども、そういうことぐらいなのかなというふうな理解もするのですよ。それと合わせてですね、やはり新年度の予算で是非これは反映していただきたいのですけれども、昨年この問題については私も一般質問しております。それで試験的にですね、配合飼料のコーンの栽培、これについて試験的に取組んでいるというふうに報告を受けたのですけれども、これについては経過どうなっているかちょっとお伺いしたい。
答弁 産業建設課長 小林勝彦
以前にもデントコーンの関係につきまして、村営牧場の中で試験的に栽培を行っているということで申し上げておりましたが、今年度の作付面積につきましては牧場の中で10町8反程を作付しております。それで収穫につきましては反当たりでございますけれども4トン程の収穫が見込まれました。それで実際にロスの部分を抜いた実質的な牛の餌になる部分としましての換算としましては366トンぐらいの収量が見込まれたということと、これにかかる経費につきましては457万5,000円程度かかっております。これをキロ当たり単価に直しますと大体12円50銭の経費がかかっていると、その中で肥料だとか種だとか農薬代購入関係に絡むものが概ね4円くらいかかるだろうと、その他機械等の施行料、人件費等でもって8円50銭程かかるというような見込みであります。管内的にも豊富・稚内でもですね、デントコーンの作付をしておりますが、これらの結果を見ますと大体ヘクタール当たり38万円程かかっております。今回うちの村の部分をヘクタール当たりでやりますと38万7,000円と、豊富・稚内の方からみますと今回うちの方はまだ試験的に始めたばっかりですので、色々な関係でもってコストがかかっている面もあるのかなとそういうふうに考えております。それと先程、私申し上げました9割の農家の赤字の関係なのですけれども、誤解されたら困りますので申し上げますけれども、実際には新規投資の関係もありまして、新規投資の中で計画的に単年度収支赤になる農家もあります。それらも含めて9割が赤字農家だというようなことでございますので、その辺もご理解いただきたいと思います。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
今の小林課長答弁いたしましたけれども、やはり私といたしましてはですね、国の施策として制度としてきちんと農業関係の今こういう国際協調関係の中にあってですね、やはり海外から仕入れるといっても海外でもう使われた末、入ってくる物がないというような実態の中でですね、きちんとやはり国の制度の中で自給自足という基本的な考え方に立った形の中で目標設定をいくらにするのかということを決めた形の中で酪農家個々がやはりきちんとやっていくということもまたこれ必要なのかなというふうな私は考え方も持っておりますので、やっぱりそういう面も踏まえた形の中で要望事項の中にも要請をしていく必要性もあろうかというふうに考えておりますので、ひとつその点も理解していただきたいと思います。
質問 眞田勝也
この配合肥料についてもですね、この前のテレビでちょっと見たのですけれども、いつまでこれ安定供給が出来るかという部分で極めて疑問ですね、アメリカのオーストラリアともかくアメリカでは確かそうなのですよ。というのはエタノールにまわったり、うちで今日本で動物に食べらすのは家畜に食べらすのは別にしても、遺伝子の組換は大豆も一切しない、そういう農家と契約栽培したら普通の遺伝子組換の作物から比較する3倍強ですね。これが今度エタノールの方にコーンがまわったり何かすると5倍になってしまったそうですね。安定供給は可能ではないという学者もいるのです今ね。それ学者によって色々でしょう。村長が言うように学者によって色々な言い方もある。しかしそういう心配もあるということは事実なのですね。だから全てが自給で出来るかというと出来ないですから、しかし少しでもやっぱり自給体制をとって何ぼかでも補っていくという体制はこれ必要だろうというふうに思いますね。そういう意味からいけば私は食料安保の関係からいけば全く不安定だろうと、そういう状況で考えますとやっぱり自給もやっぱり出来るだけ、気候ではかなり厳しいとここは、しかしコーンもやってみたら4トンですか、それだけ採れた。それもデータも色々出しながら経費も出しながら、決して輸入に対抗出来る価格にはならないと思いますよ絶対に、しかし安全・安心という部分と少しでも補っていくのだと、そういう体制は絶対必要だというふうに思うのですね。それでそういう体制をやっぱり作るべきだと私思うのです。それで行政がそういうものをバックアップするべきだというふうに思うのです。農協でやったら反が38万7,000円のデータが出ました。10町ぐらいですか。来年も21年度もまた調査してデータをとらなければならないと思いますね。せめて私も前にも質問したのですけれども、そのぐらいのものは村で協力してやるべきではないかと試験・研究・開発という部分で、これについて新年度の予算で反映するという気持ち少しでもありましたらちょっと、あるかどうか。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
いくらかでもそのデントコーンの自給飼料の関係についての支援策ということでございます。これはやはりうちの村としてはそれはそれとしていいでしょうけれども、やはり全体的な酪農専業地帯におかれましてはやはり共通した問題だと私は考えます。そういう状況の中でですね、やはりこれも広域的な考え方もやはり持たなければならないと大きな広い意味でですね。そういう状況の中でですね、そういう広域的な大きな広い行政についてはこれは北海道がやると、そういう自給分担ではっきり決まっているわけですよね。だからうちで出すことについては、それはやぶさかではいくらでも出すことについてはやぶさかではこれはないです。ないとは思います。これはもう今の現状からいったらもう本当に緊急性をなすべき性格なものだろうと、そして自給率の目標率もきちんとやはり定めてもらう必要性もあるとそういうことからするとやはり支援策もまた必要なのかなというふうな感じも持っております。しかし、広域的な行政からいきますとやはりコスト削減をいくらかでも図っていくためにはですね、やはり道がきちんとそこら辺をつかんで要するに暖かい地域に行けばですね、北海道から離れてというよりも北海道内でもやっぱりそういう所も結構遊休地だったって採れる所があるわけですから、そういう所でですね、全体的な自給率を向上させていくという基本的なやはり姿勢というものはやっぱり道で持ってもらわなければならないと私はそう考えるのですよね。そういう意味からいってですね、私達がそういうことを道に要請してもですね、道はお金ないから出来ないよとただそれだけなのですよ一辺倒なのですよ、だから先程、議員さんが道を批判してどうのこうのと言われるのはそこなのですよ。意見が合わないのですよはっきり言って、私達のその考えていることと道の考えていること合わないのですよねはっきり言って、あなた達のこれやる仕事でしょうと言っても合わないと、そういう状況の中でですね、私はやはりそういう面もまた話しはしていかなければならないなというふうには思ってはおります。もう地方分権の形になってから国・道・市町村のやる仕事というのはもうはっきり決まっているわけですからこれは、そういう状況の中できちんとやはり明確に位置付けてほしいということはやっぱり申し上げなければならないと、やはり地方から声を上げていかなければならないということははっきりしているというふうに私は考えております。
質問 眞田勝也
食糧政策そういった部分、基本的な考え方、国・道、国がもう当然責任、道もそういう方針は明確にしてやっていけば良いというのもそれも分かります。現実今、村長言うようにやっていないじゃないですか。ないじゃないですかそういう考え方が北海道に、ないとすれば猿払村も同じですか。国でやるべきだ、道でやるべきだってそれで終わるのですか。私はそういうこと言っているのではなく、うちでやれる最低限度のものをこのぐらいのものではないのかとそういうこと村長言っているのです。そういうことやっぱり我々取組んでいくべきではないだろうかと、乏しい財源の中でやっぱりそういう金の投資の仕方をすべきだと私は主張したいのですよ。何も国の責任だ、道の責任だと言っているのです。道もやらないのですから国も何も対応を、そしたらうちで取組むしかないではないですか。うちの地域に合ったコーンこれなら出来るぞと、そしたら普及もしていくぞという方向も出せるのではないですか。そういうデータを出すためにも村はやっぱり責任持ってやるぐらいの気持ちにならないかと言っているのです。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
当然、国も道もそういうような基本的な考え方に立っていないと、自給率を上げなければならないとばかり言っているけれども、それは何もやっていない、そういう状況の中でやはりうちがある程度一定程度支援しているのだよと、それでも道・国はやらないのですかという逆な言い方も出来ると思うのですよ。はっきり言いまして、だからそういう意味ではやはり必要なことではないのかなと、果たしてどれだけの支援を果たして出来るのかというそういう額的な問題は別問題としてですね。やはりそういうような基本的な姿勢というのは必要だと私はそういうふうに思っております。
質問 眞田勝也
基本的に言っても今こういう農業の窮状を村長考えればね、今こそやっぱり村の乏しい財源の中からでもそういうものをきちんと対応していくぞという明確な姿勢をやっぱり示す時ではないですか。私はそう思うのです。だから新年度の予算にそういうもの反映したらどう、例えそれが10町が出来ないのであれば5ha分ぐらいは村で責任持ってやるよと、農協もそしたら単協として半分責任持ちなさいというぐらいなやっぱり試験的にデータを出すのにそれぐらいのことは当然やって然るべきだと思うのです。そこを明確に今一度答弁を求めて、これについては終わりたいと思います。この部分についてですね。この部分について今一度、村長の決意を何としてもそういう方向で新年度に反映する気持ちで努力したいというぐらいのやっぱり答弁いただきたい。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
お答えいたします。先程も言いましたように額的にどの程度になるか、全て支援出来るかどうかということについてはこれは歳入・歳出全体を見てみなければ解りませんけれども、やっぱりそういう方向性を持った形の中でいくらかでもやはり支援していく方向性を持った形の中で編成を進めていきたいという考え方は持っております。今、当然5年ぐらいの試験でデータをとらなければならないという状況にありますから、その期間だけでもですね、例えばやるだとか色んな方法があろうかというふうに思いますので、そういう部分でやはりきちんとそういう部分は位置付けてまいりたいというふうに思っております。
質問 眞田勝也
そういう意味で言えば正に地方分権なのですね。国の足りないところ、道の政策の足りないところをやっぱり地方に合った、地域に合った政策で補っていく、これがやっぱり正に地方分権の姿だと私はそういうふうにも思いますので、是非これについては実現させていただきたいと要望しておきます。