猿払村議会 平成20年第2回定例会 2008年6月26日
限界集落について
2008年6月26日、猿払村議会の一般質問で、巽昭議員が「限界集落について」質問し、村長 森和正が答弁しました。
- 質問者
- 巽昭 議員
- 答弁者
- 村長 森和正
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 巽昭
それでは最後の質問に移ります。猿払村に限界集落。人数の半数以上が65歳以上で、冠婚葬祭等社会的共同生活の維持が困難になり、消滅の恐れがある集落、これは存在するのか。また、10年後の限界集落は存在するのか。そして今の地域別の平均年齢を教えて下さい。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
一応限界集落という形の中でお答えをしたいと思います。まず、始めに私限界集落という限界という言葉については非常に疑義を持っているところでございまして、15年程度前からこの定義付けがされたと聞いているところでございます。私は限界集落という、限界という部分については、一つは差別用語みたいなような感じがしてならない訳でございます。従いまして、別な言葉がないのかということも考えている次第でございます。それで答弁でございますけれども、今限界という言葉での質問でございますので言葉を使わせていただきますけれども、限界集落についてでございますが、その要因となるのはやはり多くが林業に依存している山村で安い輸入材に圧迫され、長い林業不振が山村の人口減と高齢化に拍車をかけ、限界集落を進行させたと言われております。その多くは関西方面に集中していると言われているところでございます。それで一例を上げますと本村では定義として猿払地区・浅茅野地区・小石地区がその代表的かと思います。元々猿払地区・浅茅野地区につきましてはこういう山村、山林で栄えた所でございまして、このような地区がそういうような状況になっているということは関西と比較しても同じような現象になっているのではないのかという感じを持っております。また、小石地区におきましては、一応炭鉱の閉山というような形の中での状況が著しいという考え方でこれらが代表的な形になるのかという考え方を持っております。基本的には限界集落をどうしていくかに係る問題と考えます。対応はかなり難しいと考えます。他からの人口流入にしても期限はないと、出来る問題ではないと、責任転嫁するつもりはございませんけれども、政府の無策無能に憤りを感じます。林業の貿易摩擦による地域の限界集落、炭鉱閉山、これは国の買上げでございます。これらを限界集落を作ってしまったというような形であろうかと思います。見通しが甘かったのだろうと今さらながらに思います。国全体の現状はどうかと申しますと、やはり地球温暖化、CO2削減問題です。多面的に以前の国策をしていなければこのようなことにはならなかったのではないのかと思いますし、また限界集落にならなかったのではと感じます。限界集落の問題は日本の国づくりに行きつく問題と考えます。日本の近代化によって切り捨てられた存在でもあると私は思っているところでございます。今この地に住んでいる人達は切り捨てることは出来ません。立派な子どもが都会に居て一緒に住もうと言っても住もうとしないのが実態でございます。長年住み慣れた町は自分にとって都会なのだと思います。また、この方々は大体自給自足です。今世界的食糧危機の中でこの自給自足がクローズアップされております。よって、地域社会に貢献していると言っても良いかと思います。非常にその地域に住んでいる人達は、その地域が好きで、自分はその地域が都会だと思っていると私は考えなければならないと思っているところでございます。そういうところをどうしていくかということが今後の大きな課題であるとも考えているところでございます。それによってまた地域に社会貢献していると言っても良いと過言ではないかと思います。10年後の限界集落の関係でございますが、直近の国勢調査を基本的としてシミュレーションの結果でございますけれども、平成17年度猿払地区が50.82%で限界集落区分に該当してございます。10年後は小石地区も限界集落に該当する。このような推計を立てているところでございます。この推計には平成7年度と平成12年度の国勢調査の異動率を元に推計をしているところでございます。ちなみに人口でございます。地域別平均年齢人口ですけれども、知来別でいきます。これは外国人研修生・実習生を除いた平均年齢で申し上げます。知来別については41歳、浜鬼志別につきましては40歳、浜猿払については46歳、浅茅野につきましては48歳、浅茅野台地については46歳、小石については62歳、鬼志別については43歳、豊里46歳、芦野につきましては44歳、猿払につきましては60歳、狩別につきましては39歳という形になっております。これに外国人研修生・実習生を入れた平均年齢、これは当然国勢調査人口にも含まれてまいりますので、これらを含めますと知来別地区が41歳、浜鬼志別が同じく40歳、浜猿払地区が43歳、浅茅野地区については48歳、浅茅野台地については46歳、小石につきましては53歳、鬼志別につきましては42歳、豊里で46歳、芦野で44歳、猿払で60歳、狩別39歳というようなことに年齢的にはなっている状況にございます。以上でございます。これから大きな課題が背負っている状況の中で、今後の問題としてどうしていくかということについて十分な検討を重ねてまいりたいと思っているところでございますし、また地域の人達の意見等も十分に反映した形の中でその施策等もとっていかなければならないと感じているところでございます。よろしくお願いいたします。
質問 巽昭
質問を再開いたします。先程、村長より答弁をいただきました。猿払村では、猿払・浅茅野・小石地区が限界集落に該当するとの答弁でありました。また、地域毎の平均年齢では私共の研修生・実習生が色んなところで貢献しているのだと思って聞いておりました。質問としてはもう(9)と(10)と一緒に質問をいたします。実はこの質問を思いたったのは5月24日の北海道新聞に「限界集落道内に570、道の調査で10年後には4倍に増える」と、「宗谷管内では16%が該当する」とそのような記事が載っていたことと、あと日頃から先程の村長の答弁にありましたその小石地区、小石地区を見ておりまして、小石地区の葬儀とかお祭等の地域行事を拝見しておりますと、地域負担が、地域の住民の負担が感じられます。特に今年度はお祭の行事も殆ど行われなかったようであります。また、火事等が発生しますと初期消火にも不安を覚えます。高齢者の医療・福祉の観点からも集落の限界を感じます。これからこのような過疎集落対策をどのように進めていくのか。当然、将来は地域統合も検討しなければならないのではないでしょうか。これらのことをお聞きいたします。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
巽議員さんの質問にお答えいたします。特に小石に限ってご質問ありましたけれども、葬儀等につきましては以前から役場職員がそのお手伝いをしに行っているところでございます。これは各課まわり番でやっているような状況でございまして、特にこの関係について問題はないものと考えているところでございます。それから祭の件でございますけれども、祭につきましても小石では祭は出来ると聞いております。自治会長から。だけれども高齢者であるがためにそこに出向いて来るのがなかなかゆるくないということが一つあって、中止をせざるを得ないというような状況があると聞いております。従いまして、今後これらをどうするかということについては、高齢者をある程度車等で出前行政職員も居りますので、そういう関係も含めた形の中でそういうお祭に連れて行ってあげるというような車で、そういうような対応も考えていかなければならないと思って今年度つくづくそういうような感じを持ったところでございます。それと火災の問題については特に高齢者でございますので、火の取扱い等というものについては非常に危険性があると考えております。ただ、小石地区におきましてその団員となる方が、若い方が居られないというような面もございます。従いましてこの部分につきましては消防団、今回の春の消防演習にも参加していなという実態。また、鬼志別との統合という部分につきましても、小石の人達もなかなか問題があるように聞いているところでございます。従いまして、初期消火としてその火災に対する消防器具等は小石地区にあのまま存在をしておいて、地域住民の力を借りた初期消防をしていかざるを得ないだろうと考えておりますし、また、常備消防も小石まで行くまでの間5分ぐらい程度の時間がかかるのかと思っておりますので、その部分について常備消防と十分な連携を図りながら、また鬼志別分団と十分連携を図りながらそれらの対応を進めていかなければならないものだと考えているところでございます。このような小石地区についてどのような対策に進めていけばいいのかということにつきましては、小石地区の方々とこういう葬儀、お祭、火災等の発生の部分、その他色々あると思いますけれども、十分な論議を重ねた形の中でその対応を私は図ってまいりたいとこのように思っている次第でございますので、具体的なこういうふうに進めたい、進めていきたいということではなくして十分な小石の方々と話し合いを詰めていかなければならない問題であると考えているところでございます。無理矢理そこに企業を持ってくるだとか、都会から人を連れてくるだとかということも考え方にはありますけれども、非常に実施については困難な部分もあろうかと思いますし、これらを今の小石地区を大きく、もっと大きく活性化させていくということについてはなかなか困難な部分もあろうかと思いますので、十分な小石地区の方々と協議・検討を進め、行政の対応を図ってまいりたいとこのように思っている次第でございますのでよろしくお願い申し上げたいと存じます。
質問 巽昭
いずれにいたしましても行政の手助けが必要な地域であります。ただ、あの地域をこれから活性化させるということは、現実的に考えて普通はなかなか困難なことだと思います。逆に小石地区を鬼志別地区と併合するとか、そのようなことを考える方が解決策として前向きな方法だと思うのですけれども、その辺についてはどのように考えておられますか。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
ご答弁申し上げます。確かに今議員言われたように非常に困難な問題が横たわっていることは事実でございます。そういう状況の中で鬼志別と統合という問題も考えてはということではございますけれども、統合ということになると集落再編というような形にもなってまいります。それも一つの手法ではあるとは思いますけれども、小石に住んでいる人達の気持ち、そういう気持ちが果たしてどうなのかということも当然、考えていかなければならない問題だろうと考えてもおりますので、集落再編も良いですよというような全体的な意見であるのであればまたそういうような手法も行政として考えていかなければならないことだろうと考えます。ただ今、満70歳以上過ぎても新築住宅を小石に建てている人もいる訳でございます。はっきり言いまして、そういう人達のことを考えますとやはり小石地区という地区については昔からの住んでいた地域の伝統文化を重んじるという気持ちがあるだろうと、そこが強いのだろうと私は思っているところでもございます。そういうことでご答弁に代えさせていただきたいと思います。
質問 巽昭
先程来、述べらている村長の協働という精神の基で今ここの住民の意見を尊重するという一声は良く理解出来るのですけれども、ただやはり自立とかそういうことを達成するためには、やはり全ての住民の要求を全部聞き入れるということはなかなか難しい面もあると思うのです。だからやはりある程度聞き入れないことは、聞き入れないということでそういう少し辛いところがあるかもしれませんけれども、そういう意見を切り捨ててでもやっていくという意思がなければ自立していくというのはなかなか難しいように思われるのですけれども、またそういう意思がなければ自立していくことは難しいと思われるのですけれどもその点はいかがですか。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
そのとおりというふうに考えます。やはり地域の人達の問題ですから、また今現在いる小石で住宅を建てる、新築住宅を建てた方もいると先程申しましたけれども、また今のこれから建てる公営住宅、バリアフリーの公営住宅に住宅も古くなったので鬼志別の方に行きたいという方も中にはおられるというふうにも聞いているところでもございますので、それらを相反している問題でもございますので、そういうような意見も十分聞き取りながら対応を図っていかなければならないのではないのかと考えているところでもございます。以上でございます。
質問 巽昭
最後に国のちょっと対策の方にお聞きしたいと思います。国の過疎対策といたしましては、1970年に過疎地域対策緊急法が制定され、10年ごとに更新され、今は2000年に制定されている過疎地域自立促進特別措置法を基に過疎対策が実施されております。このような国の過疎対策をどのように考えているか。また、過疎地域の意義ををどのように捉えているか。最初の質問でも少しお答えになっておりましたけれども、もう一度お願いいたします。
答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)
過疎対策の関係のご質問でございますが、過疎対策、過疎集落対策についてはこの対策事業については非常に過疎市町村、小規模市町村にとっては本当に良い制度だと私は考えているところでございます。人口の著しい減少にとって、地域社会に於ける活力が低下し、生産機能及び生活環境等地域間、地域とも比較して低位にある地域をどう捉えるかと、村民の福祉の向上・雇用の拡大・地域間格差の是正という従来からの目的に加えて、過疎地域に対し豊かな自然環境に恵まれた地域に相応しい生活空間としての役割を果たすと共に、全体として多様な地域文化の振興等、個性豊かで自立的な地域社会を構築することにあるとこの事業については考えているところでございます。ハード部門においては、過疎地域振興対策事業がありますので、事業する上においては非常に有効な手段であると考えているところでございます。ただ、この過疎対策事業債が今までずっと続いてきて、あとわずかでその10年の時限立法が切れるというような状況もございます。従いまして、この事業については私は続けていただきたいという要望も財政的な観点からいたしましても、続けていかなければならない事業であると思っているところでございます。日本全体、特に北海道においてはそういう地域が多いだけに、この過疎地域振興対策事業については特に有利な面がございますので、引続き日本の国を守るという意味からこういう末端地域の小規模町村、こういう所についてはこの事業が絶対的に必要であると私は考えているところでございますので、一つよろしくお願い申し上げたいと存じます。
質問 巽昭
従来から言われているように国土の保全等から過疎地域の意義が言われております。ことに最近は地球温暖化という観点からも益々過疎地域の重要性が謳われております。この辺からも過疎地域は益々必要となってまいります。村長に過疎地域の重要性を訴えて何とか頑張っていただきたいと思っております。これで私の質問は終わります。