佐呂間町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日
加齢性の難聴者への聞こえの支援について
2019年9月11日、佐呂間町議会の一般質問で、但木早苗議員が「加齢性の難聴者への聞こえの支援について」質問し、町長 川根章夫、副町長 斉藤裕美、保健福祉課参事 斎藤博が答弁しました。
- 質問者
- 但木早苗 議員
- 答弁者
- 町長 川根章夫、副町長 斉藤裕美、保健福祉課参事 斎藤博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 8番 但木早苗
それでは、2点目に入りたいと思います。今超高齢化社会と言われ、高齢者の社会参加、定年延長や再雇用等、高齢者の活躍できる場がふえる一方、高齢に伴う難聴対策に対しては光が当てられていないのが現状ではないでしょうか。聴力が規定以下で身体障がい者の認定を受けた場合、障害者総合支援法によって補聴器購入時に補助を受けることができますが、加齢による難聴などはほとんどの場合規定聴力に該当しないため、法による補助の対象外となります。厚労省が出しました介護予防マニュアル改訂版でも高齢者のひきこもりの要因の一つに聴力の低下を挙げ、対策を求めています。また、難聴の放置が認知機能を低下することもわかってきました。障がい者手帳を持たない高齢者であっても、補聴器購入に対して補助を実施している自治体も全国で出てきております。管内では北見市が補助を出していると思います。このことからも聞こえの支援をぜひともこの佐呂間町でも取り組んでいただきたく、町の考えをお伺いいたします。
答弁 町長 川根章夫(町長は2020年6月まで)
議員ご質問の加齢性の難聴者への聞こえの支援についてでございます。加齢による身体能力の低下の一つに聴力レベルの低下が進み、集団の中での会話や物音が聞こえにくくなることによって、外出を控えて自宅中心の生活になる実態が見受けられ、人との交流が減り、会話も少なくなるために認知症を発症するリスクが高まることが指摘されているのが事実でございます。一度低下した聴力レベルは、服薬等の治療によって回復することは困難なものであることから、日々の生活に支障を来すような場合は補聴器を使用することになりますが、聴力レベルの低下を加齢によるものと諦めてしまう傾向にあることも事実であります。今後の介護保険制度や高齢者福祉では、介護予防に重点を置いた施策の展開が求められており、在宅で充実した生活を送る健康寿命の延伸に向けて、加齢性難聴者への支援についても重要なものと認識しているところでございます。しかし、現段階において加齢性難聴のため自宅に引きこもり、認知症発症のリスクを持っている高齢者がどの程度いるかは的確に把握していないのが現状でございます。福祉介護関係者で開催をしております地域ケア会議やケアマネ連絡会議におきまして、外出を控えている方の実態や補聴器を必要としている方の把握をするため、ひきこもり予防対策等について協議を検討してまいりたいと考えているものでございます。さらに、要旨の一つが補聴器の購入に対し何らかの補助制度を設けてはどうかと、北見市も行っていると、こういうこともお伝えをされたところでございますけれども、現状はこの補聴器も個人差があり、自分に合うもの等々を判断をし、購入をするというのが実態でございまして、全てが今自己購入で行っているのが事実である。議員の趣旨もよくわかるわけでございますけれども、令和3年度からスタートする第8期介護保険事業計画に向けても実はこの難聴の部分も検討してまいるということをお伝えをさせていただき、答弁とさせていただきたいと思います。ご理解を賜りたいと思います。以上であります。
質問 8番 但木早苗
実態調査をしながら、介護保険の第8期の計画に検討するという答弁を前向きな答弁だというふうに受けとめて聞いておりました。確かに外国ではこの難聴は、医療のほうできちんと保険が受けられるようでありますが、日本はそうはなっていないということで、本当に高い補聴器なので、できるだけ第8期の計画の中で加齢による難聴者対策を組み入れていただき、せめて検査だったり、それから支援だったり、補助だったり、そういうところへ一歩踏み出していただきたいと思います。この補聴器というのは、本当にピンからキリがありまして、すごく高いものから安いものも、安いといっても10万代ですから、なかなか低所得者の人たちにとってみれば大変なものになります。また、煩わしさや何だかそういうものもあって、なかなかつけないという方もいるようですけれども、聴力が落ちるのも30代から始まるというふうに専門の先生はおっしゃっています。だから、ここにいる皆さんも少しずつ聴力が落ちている年代です。やっぱり早期発見というのも大事なことになるかと思います。また、医療費の抑制にもつながっていく、広い目で見ればつながっていくかと思いますので、ぜひ前向きに、この対象者をどの範囲までするかというところも、全国では数少ないにしてもそういうところを参考にしながら、ぜひとも町でも取り組んでいただきたいと思います。
答弁 副町長 斉藤裕美
今町長のほうからありましたように、地元の地域ケア会議、それともう一つあるのはケアマネジャーの連絡会議というのがあって、そこの議題として取り上げて、ここはなるべく早くにどのくらい本当に必要としている人がいるのか、そこを調査しつつやっていきたいというふうに考えてはいるのですけれども、今議員が言うように例えば30万、40万というような補聴器までを町が助成してやるというのはちょっと違うのかなというのは、そういう補聴器になれば逆に身体障がい者の手帳の申請をしていただいて、その制度の中でやっていくというのも一つの方法かなと。相手によって、それは人によってそれぞれの考え方はあろうかなというふうに思います。その上で調査した中で、総合計画の中に事業として入れるほどのものになるのかどうかもこれは検討しないとわからないというのは、北見市のほうに聞いても今与えているのはポケット型という補聴器を買う経費を助成していますと。そこは3万円から4万円のものなのです。実際に北見の担当課長に聞くと、今はクレームが多いと。何十万円もする個人の耳に合った補聴器をまちが助成していくということにはなりませんと。まちができるのはポケット型までなので、それでできないということで希望がないのであれば、そこは申請されても出せませんよというのが今実態ですということで、実際には3万から4万円ぐらいのポケット型ですから、耳の中に入れるやつもちょっとあるのですけれども、それをやると。それと、もう一つ問題になるのは、病院に行って診断書を持ってきてくださいではかなり本人負担がふえるので、そうではなくて、北見市には補聴器センターという補聴器を売っているお店屋さんが4軒、5軒あるのですけれども、そこ行って証明書をもらうと。証明書をもらうということは、そこで買うことが前提になるので、そういう中でやっていますと。北見市の人であれば、さっき言ったように簡単に行ってそこで証明をもらってということになるのでしょうけれども、動きが悪くなった高齢者が北見へ行って、補聴器センターまで行って、さらに証明をもらって、佐呂間で申請して、その上でまた北見に買いに行けるのかという問題もあって、実際に地元でどこまで対応できるのか、そこら辺も含めて制度を設計していかなければならないことだなと。そのことによってひきこもりになるということは、やはり防止しなければいけないですから、積極的に考えたいとは思うのですけれども、多々の問題が今あるなと。それと、実体験として、今助成はしていないのですけれども、町に相談に来る方で耳の遠い方に地元の電気屋さんでポケット型のやつが安くてあるので、買ってくださいと実際に言って、3回ほど使って、4回目からはもう使わないのです。その3回、4回しか使わなかったことのために町は助成していいかという問題もあって、ここは問題がかなりあるので、今言ったケア会議ですとかケアマネジャーの会議の中で一度詰めさせてもらって、そういう中で声を聞いた中で必要だということがどこまであるのか、そこも含めて判断させていただきたいと思っていますので、ご理解願います。
質問 8番 但木早苗
確かにポケット型というのは雑音も拾うので、本当に嫌がって、私の知っている人も外して、全く聞こえない。聞こえないほうがよかったのでしょうかねと思うぐらい補聴器をしないで、全く聞こえない人もいましたけれども、それでもこういう制度があることで早くから自分の聴力に関して関心を持っていく。そして、高齢になっても外へ出ていく機会、生活の質を落としていかないということが将来に向かって元気に過ごしていけることになるのかなというふうに思います。先ほどの1点目の足の確保もそうですけれども、この難聴もそうですけれども、高齢になっても生活の質を落としていかないという手助けを町がしていく、そういうことが求められるのかなというふうに思いまして、この質問にもなりました。今回加齢による難聴のことに関しましては、私も初めての質問ですし、全国では東京のほうが、区のほうが進んでいるのかなというふうに思いますけれども、町のほうでもさまざまなところの取り組みを検証しながら、町に合ったいい方法を見つけていただき、高齢者が安心して生活できる一つの手だてというところで取り組んでいただきたいなというふうに思います。課長、どうでしょう、保健福祉課長。その辺は今後介護保険の第8期の計画の中で進めていくということでありますけれども、もちろん課長がそこの担当部署になると思いますので……参事の意見も聞かせていただきたいと思います。
答弁 保健福祉課参事 斎藤博
町といたしましては、介護予防として要介護状態の軽減や悪化の防止だけではなく、やはり高齢者が地域で再び自立して生活することができるよう介護予防サービスを効果的に提供しながら事業を進めているというところではあると思います。議員のご指摘のとおり、高齢者のひきこもりの要因が聴力の低下があると言われておりますので、高齢者においては高齢化に伴いさまざまな原因で外出する頻度が少なくなるだとか、どうしても日中の生活が自宅へと狭くなっていく状況にあるというところで、聴力が回復すれば外出の頻度もふえ、生活全体も活性化させることができる、介護予防にもつながると考えてはおりますので、こういった予防の事業は展開していきたいと考えております。以上です。
質問 8番 但木早苗
それでは、これで私の一般質問を終わりますけれども、ぜひとも町にあっては高齢になっても生活の質を落とさず、この町で安心して暮らせる、そういうまちづくりに取り組んでいただきたいということを述べまして、質問を終わりたいと思います。