佐呂間町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月29日
所信表明を受けて
2020年9月29日、佐呂間町議会の一般質問で、但木早苗議員が「所信表明を受けて」について質問し、町長 武田温友が答弁しました。
- 質問者
- 但木早苗 議員
- 答弁者
- 町長 武田温友
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 8番 但木早苗
それでは、一般質問を行いたいと思います。所信表明を受けてということであります。新町長より発表されました所信表明によって7つの基本政策が示されました。前例にとらわれることなく、7つの基本政策の下、全力で取り組んでいくとありますので、以下について質問を行いたいと思います。1つ目であります。基本政策の1点目、医療体系と予防医療の充実についてとありますが、この中で円滑な救急搬送受入れと迅速、的確な治療をとあえて言っておりますけれども、今の救急搬送にどのような課題があるのか、もしあるとしたらどのように改善しようとしているのか、考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 武田温友
それでは、お答えをさせていただきます。所信表明で申し上げました基本政策の1つ目、医療体制と予防医療の充実にあります円滑な救急搬送受入れと迅速、的確な治療をについてでありますが、急激な体調悪化等によりまして救急搬送を要請をしまして救急隊員が到着、病状を確認をしまして救急搬送先を選択する場合に、優先されるのは過去に受診したことのある医療機関、すなわちカルテのある医療機関が引き受けてくれるという確率が高いというような実態があります。この場合、町外の主要医療機関に通院をしておりましてカルテの残っている患者さんは円滑に受入れ先が決まる傾向にありますけれども、通院歴のない患者さんの場合につきましては受入れ先の医療機関が決定するまでに時間を要するケースもあると聞いております。今回の町長選挙に向けた活動を通じまして、町民の皆様からはクリニックさろまは今後も継続して運営してくれるのかという不安の声やご質問をたくさんいただきました。さらには高齢者世帯、独り暮らし世帯の増加によりまして救急搬送時に病状であったり服薬状況などの確認が難しい高齢者も今後増えてくることが予想されます。このようなことから、町内唯一の医療機関であります町立診療所クリニックさろまに通院している方が救急搬送を要請した場合に、これは事前の本人の同意が原則になりますけれども、救急搬送先の医療機関でクリニックさろまのカルテ情報を確認できるという体制を整えることによりまして、クリニックさろまと町外主要医療機関との連携を強化していきたいと考えております。要するにクリニックさろまにかかっている患者さんであれば迅速に救急搬送を受け入れてもらうことができ、カルテ情報によって的確な救急措置ができるというシステムをつくり上げていくというものであります。この患者情報共有ネットワークの構築につきましては、北海道が平成28年12月に策定をしました北海道地域医療構想にも掲載をされているものでありまして、令和3年3月で期限を迎える現行の過疎地域自立促進特別措置法の後継となます今後の過疎対策の基本的な考え方、これは現状では素案でありますが、この中にありましても過疎地域の可能性を広げる新たな潮流としまして情報通信技術を活用した遠隔医療等過疎地域の条件、不利性の克服に向けた項目も含まれているものであります。佐呂間町では、高齢者福祉対策としましてQRコードに通院先の医療機関名であったり持病などを入力しました高齢者あんしんQR事業を進めておりますが、QR情報だけでは解決のできない安心の本質を求めるべき政策としまして、まだまだこれは課題は多くありますけれども、関係医療機関であったり北海道、厚生労働省などとの調整、連携によりまして実現をしてまいりたいと思っております。以上であります。
質問 8番 但木早苗
これまでの救急搬送で日赤であったり遠軽であったりにかかっている患者さんは、患者の希望でそちらへすぐクリニックに入らなくても行けるというふうには聞いておりましたけれども、町長から今答弁の中にありましたカルテのない患者さん、本当に行き先が決まるまで時間がかかっていたというお話も聞いておりました。命に関わる救急搬送の場合もあるかと思いますので、今町長が答弁されたカルテがなくても本当に急を要する救急搬送の場合的確に行き先が決まるという、そういう医療機関同士の連携というのが本当に重要になってくるかなというふうに思っておりますので、ここは時間をかけずに話を進めていっていただければ住民も安心して、何があってもすぐ診てもらえるという安心感というのは生まれてくるのかなというふうに思いますので、そこのところはなかなか時間もかかるのかもしれませんけれども、時間をかけないで体制づくりをと願うものでありますけれども、この話は町長になってからまだ間もないとは思いますけれども、少しは可能性としてはあるというふうに町長はお考えですか。
答弁 町長 武田温友
迅速な体系づくりというようなご意見でありますけれども、これはなるべく早く体制をつくることによりまして町民の方々に安心を提供できるということでありますので、早速各関係機関のほうとは連携を進めていきたいと思っておりますけれども、まずこの方法としましては電子カルテということで、クリニックさろまも電子カルテが入っておりますし、今は主要な医療機関であれば電子カルテが入っているという状況であると思います。会社が違うだとかというようないろんな課題はあると思いますけれども、電子カルテの連携によりまして、総合病院であれば救急搬送先というのは救急医療の部署になりますので、救急医療の処置室の中には佐呂間のクリニックとつながったようなパソコンがあって、それで電子カルテの連携が図れるですとか、例えばそれが難しいということであればタブレット端末を救急車の中から全部活用していくだとかの方法も考えられると思いますので、いろんな手段の中で、これは私の中でもまずイの一番の政策というようなことで考えていきたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 8番 但木早苗
ただいま町長からイの一番にというふうな答弁もいただきましたので、住民の命に関わる医療体制充実に向けてぜひとも取り組んでいただきたいと思います。それでは、2点目に入りたいと思います。基本政策の2点目、福祉、子育て環境の充実について。ここでは85歳以上の高齢者と自動車免許証返納高齢者を対象にした無料ハイヤー利用制度と医療機関への入退院時などにハイヤー運賃の一部を助成する制度の創設をうたっておりますが、対象となる高齢者にとっては一日も早い制度創設を願っているものと思っています。新制度の創設をいつ頃と考えているか、まず初めにお伺いしたいと思います。
答弁 町長 武田温友
それでは、お答えをさせていただきます。所信表明で申し上げました基本政策の2つ目でありますけれども、福祉、子育て環境の充実にあります2つの無料ハイヤー利用制度についてでありますが、1つ目は85歳以上の高齢者と自動車運転免許証返納高齢者を対象にしました無料ハイヤーの助成制度であります。現在はふれあいタクシーとしまして佐呂間市街地から2キロ以上離れた地域に住んでいる65歳以上の高齢者を対象としまして、地域別にして1週間に1回午前中に利用できる制度としまして創設以来10年が経過しまして、地域の高齢者に定着をしているところであります。しかし、週に1回午前中のみの利用、さらには2キロ以上離れた場所に住んでいるという制限がありまして、利用に不便を来しているだけではなく、2キロ以内に住んでいる高齢者からも利用の要望が多くありました。さらには健康寿命の延伸によりまして85歳を超えるご長寿高齢者が夫婦世帯であったり、お独り暮らしであったりというような在宅での生活している実態も多く見られるようになりまして、超高齢者の足の確保というのは喫緊の課題でありました。このことから、居住している距離に関係なく、一応の目安としまして85歳以上の高齢者の方には家族構成にかかわらず、回数の限定にはなりますけれども、無料でハイヤーが利用できる制度をつくりまして、いつまでも住み慣れた家で健康で生活できる支援をしてまいりたいと考えております。ただし、本件につきましては今後ハイヤー会社との協議を行っていくわけでありますけれども、現行のふれあいタクシーの運行に支障のない体制を考慮をしていかなければなりませんので、事前予約制になるというようなことも想定されると思います。また、自動車運転免許証返納高齢者を加えたのは、やはり今回の町長選挙に向けた活動の中におきまして、どのタイミングで運転免許証を返納しようかと悩んでいる高齢者、返納を両親に伝えたらいいのかというようなお悩みの家族もたくさんいるというようなことの意見を反映したものでありまして、安心して返納ができる節目にしていただきたいという思いも込めたものであります。そして、2つ目の家族等の送迎者がいらっしゃらない高齢者が救急搬送時に入院とならず、自宅へ帰される場合であったり、医療機関への入退院時などたくさんの荷物を持った移動となる場合を想定しまして、ハイヤー運賃の一部を助成する制度であります。これも以前から要望の上がっていたものでありまして、高齢者世帯の増加であったり町内や近隣の市町村に支援を受けられる家族がいない場合も今後は増え続けることが予測されることから、在宅高齢者支援制度としまして必要なものだと判断をしたものであります。これにつきましては町外の医療機関と自宅までの区間のハイヤー運賃の一部助成になりますが、一度全額をお支払いいただきまして、後日領収証に記載されている金額から2,000円程度を差し引いた額を支給してまいりたいと思っております。自己負担となります2,000円の基準につきましては、町内区間でハイヤーを利用した場合の必要額の目安ということでありまして、最終的な自己負担額等につきましては今後担当者間で決定をしていきたいと思っております。この2つの制度につきましては、今後令和3年度当初予算への計上に向けまして担当課におきまして細部の協議、調整を進めまして、令和3年4月より事業をスタートさせてまいりたいと思っております。以上です。
質問 8番 但木早苗
ふれあいバスの運行に当たって、デマンドタクシーも、そういうものも整備はされましたけれども、先ほど町長がおっしゃいましたように、週1で地域が限定されて、様々な限定があるデマンドタクシーの利用。でも、なかなかやっぱり不便さもここにはあるのかなというふうに、町長もおっしゃっていましたけれども、なかなかそういうふうに限定されてしまうと、利用というのは自分が行きたいときに行けないというふうなことになってくるのかなというふうに思います。今回の町長が打ち出してきたこの新しい制度の創設にあっては、本当に高齢者の皆さんがもう少し自分の気持ちに沿った行動ができるような足というふうなものもその中にぜひとも組み入れてほしいなというふうに思っています。また、さらに4月から、新年度から行いたいということでありましたけれども、今きっと中身を詰めている状況かなというふうに思いますけれども、この創設に当たってはぜひとも利用者が使い勝手がいいように、いろんな制度の中では申請主義で還付を受けるような、そういうものも随分あるかと思いますけれども、やはりそこは高齢者、なかなか大変になってくるのかなと思います。事前に手続が簡便になるような、本当に自己負担額だけで済むような、そういう利用の仕方がもしできるのであれば、そこら辺も検討して中身を詰めていっていただきたいなと、こういうふうに思いますけれども、可能でしょうか。
答弁 町長 武田温友
2つの制度の中の部分のご要望というようなご質問でありますけれども、まず無料の町内でのハイヤーの利用の拡大ということで申し上げますと、初めにも申し上げましたけれども、利用の中で不便な部分があったということであり、それをもう少し利用しやすいような環境にしていくということでありますけれども、これは今の高齢化の時代の中で、なおかつ介護の施設面での枠というような部分も介護の従事者不足から、今後やっぱり多くは望めないというような中で、いかに健康で在宅で生活していただけるかということを中心に考えていかなければならない中での支援としては必要な部分であると思っておりますので、優先的に考えていきたいというふうに思っていますけれども、先ほども申し上げましたとおり、今もハイヤー会社におきましても従業員不足だとかというような中で、なおかつふれあいバスであったり現状のふれあいタクシーの運行というものを行っておりますので、その辺の中でどういった形で、利用もどれだけ増えてくるかというようなこともまだまだこれからの状況になってきますので、まずはどれだけの対象者がいるかというような把握の中から利用の状況というようなものを推測をしていきながら具体的な部分を詰めていきたいと思っております。2つ目の入退院時の部分の利用でありますけれども、これは制度をつくりましても、きちんと制度周知して理解していただかなければならない部分もありますので、きちんと早く制度を決めた中で住民周知という部分も早急に執り行って、来年4月から高齢者の方々が安心していただけるような政策につくり上げていきたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 8番 但木早苗
今年度も残り少なくなっておりまして、新しい制度の創設も来年4月からというふうにお聞きしましたので、ぜひとも利用者にとって本当に利用しやすい制度をこの残りの半年で練り上げていってほしいなと思います。それでは、3点目に入りたいと思います。3点目は、基本政策6番目の町民が主役で暮らしやすいまちづくりの推進についてであります。世代を超えてまちづくりの関心を高めるため、まちづくり懇談会などを通じて町民の声をまちづくりに反映していくとあります。これまでも希望地域による町政懇談会などはありましたけれども、この基本政策を読みまして、きっとこれとは違う、全く異なる懇談会になるのかなというふうに読み取ったわけですけれども、町長はどのような形で取り組もうとしているのかお聞きしたいと思います。
答弁 町長 武田温友
所信表明で申し上げました基本政策の6つ目でありますけれども、町民が主役で暮らしやすいまちづくりの推進の中にあります世代を超えてまちづくりの関心を高めるため、まちづくり懇談会などを通じて町民の声をまちづくりに反映していくということについてでありますけれども、何度も申し上げますとおり、4月から8月までの5か月間、多くの町民の皆様と対話ができたということは私の人生にとってもとても有意義なものでありました。中でも今までに町政に関心の薄かった青年層の方々も佐呂間町のまちづくりに関心を持っていただきまして、自分の考えを発言できるような機会になったと思っております。何かのきっかけがあれば自分の思いを伝えていきたいというような強い思いというのは誰もが持っているものだということを痛感しまして、今までにそのような機会が少なかったのではないかということも私自身考えさせられたところであります。これは選挙があるときだけに必要なものではなくて、継続をして考えていかなければならない重要なものではないかと思っております。現状では自治会懇談会であったり町議会の議会懇談会などがありますけれども、さらに各種団体であったり地域単位での会合などの中で町民の皆様と膝を交えて話合いを持つ町民懇談会などの機会をつくりまして、所信表明にあるとおり相互理解の下で町民とともに町民と行政との協働によるまちづくりによって絆を深めていきたいと考えております。重要なのは町民が主役で主体性を持ったまちづくりではないかと思っております。総合計画の策定など町が主催する審議会なども当然重要なものでありますけれども、今回12年ぶりとなりました町長選挙が一つの起爆剤となりまして、町民の皆様がまちづくりについて議論する主体的な活動を始めようという機運が高まることに期待をしておるところでありますし、当然そうした活動の中には町も最大限の支援をしてまいりたいと考えております。もっともっと気楽に話合いを持てる場をつくって、まちづくりに対しまして活発な議論ができる町にしていきたいと思っております。しかし、町民の皆様からの要望につきまして、公共性であったり重要度などを協議して必要なものを具現化していくのは行政と議会とが車の両輪の関係をもって町民の皆様の負託に応えていかなければならないものだと考えております。議員各位には佐呂間町民の心を一つにして、町民みんなで町を発展していくという理念に対しまして今まで以上にご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げまして答弁と代えさせていただきます。
質問 8番 但木早苗
議会も議会懇談会はやっておりますけれども、参加者は横ばいになっております。平たい、本当に気楽な懇談会というふうに町長は今おっしゃいましたが、なかなか町民のほうもそういうことにまだ慣れていないのではないかなというふうに思っています。どうしても懇談会だったりすると構えてしまうような、対面してしまうような、そんなような気持ちが町民の中にもあるとしたら、なかなか砕けた、本当に話というのが出てくるまでには相当時間も要するのではないかなというふうに思うわけです。でも、これ場数を踏まないと、なかなか町民のほうにもそういうことに慣れていくということもないのかと思いますので、ぜひともきめ細かく、本当に小さな地域単位でもいいです。きめ細かく町民と膝を突き詰めて、それこそ気楽に、自分が今地域で抱えている問題、自分が抱えている問題が気楽に出せるような、そういうことをぜひともやっていただきたいというふうに私も思っております。どのような形で、具体的な進め方というのはまだ町長のほうから出ませんでしたけれども、今の時点で町長が描いている懇談会はどのような形でしょうか。
答弁 町長 武田温友
佐呂間町の中での今の課題としましては、議員のお考えのとおりだと思っております。自分たちの意見を自分のほうから主体的に話す機会というのが少なかったのかなというふうに思っておりますし、例えば今までの、先ほどの答弁にもありましたけれども、町が主催する自治会懇談会などにつきましても、提唱はしますけれども、開催していただける自治会が少ないというような状況もありますし、例えばこれからを考えまして町がまちづくり懇談会を開くので来てくださいだとかというような形で行政側が主体的にすることによって、またどれぐらいの人が集まってくれるだろうかというような不安もまずあるわけでありますけれども、ですからそういった中で人が集まっていただけるようなまず地盤づくりからつくっていくことがやっぱり大切ではないのかなというふうに思っておりますので、まずは町内の、それは地域であったり、団体であったりということではあると思いますけれども、小さな組織の中で総会ですとかいろんな会合があると思いますので、その中でも今までも町のほうからもいろいろ挨拶というような形で参加したりはしてきておりますけれども、そういった中でもっともっと団体であったり地域の意見だとかというのを交換できる場をつくっていただいて、私たちもそういう場で意見交換をしましょうというような提唱もしたいと思いますし、そういった地盤づくりの中から理想としては住民が主体となったまちづくりを考える地域組織などつくっていければいいなというふうに考えております。答弁は以上です。
質問 8番 但木早苗
町長がこの選挙戦を通じて青年層の人たちとの関係が深まったのかなというようなことでありましたけれども、今本当にどんな選挙をしても青年層というのは政治に関心が薄いというふうに言われておりますが、この佐呂間町、次を担っていく青年層の人たちがこの選挙戦を通じてそういうことへ関心を持たれたということは一つの大きなきっかけになるのかなというふうに思います。ぜひともこの懇談会が、すぐ今日やって明日成果が出るわけではありませんけれども、地道な懇談会、それが必要になってくるかと思います。佐呂間町の将来を考える一つの手だてとして、ぜひともここは町長には踏ん張っていただいて、懇談会、本当に町民も慣れていくという、そういう土台づくりをぜひともやっていただきたいということを訴えまして、私の質問はこれで終わります。