みんなの議会

佐呂間町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日

運転免許証を返納しても住み続けられるまちづくりについて

2019年9月11日、佐呂間町議会の一般質問で、但木早苗議員が「運転免許証を返納しても住み続けられるまちづくりについて」質問し、町長 川根章夫が答弁しました。

質問者
但木早苗 議員
答弁者
町長 川根章夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 但木早苗

それでは、通告順に従って、質問を始めたいと思います。まず、1点目でありますが、運転免許証を返納しても住み続けられるまちづくりについてであります。近年高齢ドライバーによる事故の多発に伴い、運転免許証の返納が話題となっています。しかし、なかなか進んでいないという報道も耳にするところであります。車が生活の一部にもなっている今日、高齢者にとって免許証返納は生活を大きく変えることになってしまうことにもなりかねない、そのことが決断をおくらせる一つの要因になるとも考えられます。また、9月6日付の道新に運転中止で要介護リスク倍増という記事も目にしたところであります。このことからも返納して解決ではなく、その後もこの町で安心して住み続けられるための公共交通機関のあり方も含めたまちづくりを考えていかなければならない、今そういう時期に来ていると思います。町の考えをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 川根章夫(町長は2020年6月まで)

お答えをさせていただきます。運転免許証を返納しても住み続けられるまちづくりについてでありますが、本質問につきましては、平成30年第1回定例会においても但木議員より質問をいただいたものと思いますが、改めてお答えをさせていただきます。まず、最近特に報道されております高齢ドライバーの事故については、大変憂慮すべき問題と考えておりますが、北海道内の事故状況から申し上げますと、事故の第1当事者については40代が最も多く、続いて30代、50代となっており、遠軽署管内においては50代が最も多く、高齢者、65歳以上の事故が特に多い状況にはなっていないのが現状であります。次に、本町における高齢者の免許証の自主返納者でありますけれども、過去5年間で20名の方が返納してございます。内訳につきましては、平成26年が3人、27年が2人、28年が3人、29年が3人、30年になりまして9人となっております。昨年は増加しており、9名は議員ご指摘のとおり報道等によるものと思われております。しかし、免許の自主返納につきましては、地域性や家族構成、身体の状況などさまざまな事情があることから、一概に年をとったら返納しなければならないとは考えておりません。それぞれの状況、状態においてみずから、また家族や身近な方に相談し、助言をいただいた中で返納していただければと考えているものでございます。私は、役場が高齢者の運転は危険なので、運転免許証を返納しなさいと促すことはすべきでないと考えております。今自動車業界では、数年後の普及を目指して自動運転の研究開発を盛んに行っております。さらに言うと、日本以外、欧米ではレベル3というほぼ自動運転の車の普及も始まっているものでございます。自動運転の車が数年後には日本にも走っている状況がすぐそこまで来ているものと考えてございます。そのとき免許を返納した人は、たとえ自動運転といえどもこの車を運転することができなくなるわけでございます。さらに、数年前より車の前後についたセンサーによって自動ブレーキが働き、衝突を回避する車の時代にもなってございます。国土交通省では新車への自動ブレーキ搭載を義務づける方向で検討している旨の記事が今月3日に載ってございました。装置に求める性能や義務化による時期を自動車メーカーと協議し、年内に結論を出すということでございます。これは、時期を待たずに早ければ来年にも義務化されるものと考えているものでございます。このような状況において私から免許を自主返納しなさいと促す状況にないこと、その上で運転免許返納後の交通対策を検討することは今後進めなければならないというふうに考えてございますけれども、公共交通という部分で議員からも大きな自動車が運転しなければ公共交通の車も整備をしなければならない、こういう部分が出てございますけれども、今現状月曜日から土曜日まではふれあいバスの運行、週1回決められた地域に限定でございますけれども、ふれあいタクシー等により町内くまなく網羅しております。これ以上のことはできないというのが現状でございますけれども、2キロ圏域の方々が地域の中では助け合いなり、営業のタクシーもワンコインで走れる程度の部分で運行ができるということで、買い物なり、通院等はできる限りこういうものを利用していただき、自主的な免許の返上を私といたしましても促したいと考えてございますので、ご理解を賜りたいと思っております。以上であります。

質問 8番 但木早苗

これまでもいろいろ公共交通機関に関する質問はしてきたところでありますが、また自主返納の質問もしてきたところですが、なかなか答弁は変わらないのだなというふうに今町長の答弁を聞いて感じたところであります。町が自主返納を勧めることはできないと言いますけれども、高齢ドライバーの親を持つ家族にしてみましたら、なかなか家族のほうでも返納したほうがいいのではないかということは言いづらい、言えない。親の生活環境が大きく変わってしまうし、高齢の親もなかなかすんなりと返すということにはならない。そういうことも悩む家族支援体制整えるというふうな新聞報道もありました。家族もやっぱり悩んでいるのです。そういうところに町は寄り添っていかなければいけないのではないのでしょうか。町は返納を勧められないとすっぱりと言い切ってしまったら、悩む家族はどこへ相談すればいいのか。事故を起こしてからでは遅いのだと思うのです。そこのところに、町としてもそういう悩みを抱えている家族に寄り添う気持ちというのはやっぱり必要なのでないのでしょうか。私はそういうふうに思いますが、町長はやっぱりそこはもう家族に任せるよと言い切ってしまうのでしょうか。どうでしょうか。

答弁 町長 川根章夫(町長は2020年6月まで)

町長部局の中から家族のほうに行って、もう車は運転しないでほしいと言うことは、僕はこれは絶対できないというふうに思っております。議員の皆さんから持っていってどうでしょうか。置きかえて、町長でなくて議員の方が家族のほうに行って、やめなさいと言うことではなくて、私はこれからの時代、いろんなブレーキ性能の問題、自動運転がどんどん開発をされるということでありますし、もう一つは買い物なり、通院の部分ができなくなるというような一つの部分がございますけれども、今社協がいろんな展開をしております。これは宅配なり、車の運転ができなくなった中でも透析やそれらを含めての車も週3回それぞれが出させていただいて、免許の返上ではない、車に乗れない方々のそういう状況も町ばかりでなくていろんな団体で行っております。さらには、これは町の消費拡大にはならない部分があるのですけれども、生活全般を含めて、有料でありますけれども、トドックさんがいろんな部分の中で配達もしているものでございます。ぜひそういうことを全員が地域ぐるみで支えていく、こういうことが僕は大切であるというふうに思ってございます。したがいまして、運転免許のこれは70歳で返上するのか、90歳で返上するのか、運転ができなくなった姿を見て、町長がぜひ運転やめなさいと言うことはできないということをぜひご理解を賜りたいというふうに思ってございます。以上であります。

質問 8番 但木早苗

町長に免許証返納せよと言ってほしいと言っているわけではないのです。当事者が免許証を返しても、この町で安心して暮らせるまちづくりをしなければいけないのではないかと、私はそう思って今質問しているのです。町長に高齢者だから免許証返せと言ってほしいと言っているわけではないのです。遠くに離れている子供たちも佐呂間町だから親だけでも、免許はなくてもここで暮らしていけるのだと思える、そういうまちづくりをしてほしいと私は言っているのです。だから、町長が返せと言うのではなくて、悩んでいる家族もどこへ相談したらいいのか。では、町に相談してみよう、そういう場も欲しい。家族や当事者に寄り添ってほしいと言っているのです。それが町の仕事ではないでしょうか。そして、ふれあいバスができたときには、医療バスということで病院にしか行けないということの始まりではありました。しかし、今全国を見ても、さまざまな地域でコミュニティーバスが広がっています。それは、そこの地域でどう公共交通機関を運用していくか、そういうことが考えられているからではないかなと思うのです。最初は医療バスからのスタートではあったけれども、今そうした全国の中でのコミュニティーバスの広がりを見る段階で、もう少しそこを一歩町にも陸運局なり、国なりにも踏み出してほしい。最初はそうであっても、地域は今こういう状況だと。高齢化も40%近くにもなっていると。そういう中で、この地域で暮らしていくためには何が必要か。医療バスから少し一歩踏み出て改善したふれあいバス、公共交通機関のあり方というのもやっぱり考えていかなければならない、町にもそこは取り組んでいただきたいというふうに思います。どうでしょう。寄り添うというところでは、町長と私の考え方は違うのですけれども、寄り添う、そこが町の仕事だと思うのですが、いかがですか。

答弁 町長 川根章夫(町長は2020年6月まで)

寄り添う中で、今の但木議員の質問と僕の答弁がちぐはぐになるという部分の中で、僕は町のほうに相談に来て、身寄りもいない、そういう人が車がだんだん乗れなくなった。そういう部分については、町のほうに相談に来れば、きちっとそれはやめたほうがよろしいですよということは言います。私のほうから言うということのそういう意見があったものですから、触れ合いの地域が寄り添いにするという部分の中で、私は相談に来ればうちの担当も含めてきちっとそれだけの対応ができるものというふうに思ってございます。もう一つのふれあいバスの運行の状況ですけれども、これは運行すればするほどそういう状況が出てくる。当時の民間バスが全て廃止しまして、町がこれだけのバスを持ちながら全てを賄うのは、一つの限度がございます。これは陸運法の部分がありますけれども、今医療も買い物も含めてよそに出ていくことは可能です。私は、今の運転ができない方々が北見、遠軽に行くのではなくて、ぜひ地元で買い物してほしい、これが一つの考えです。運転ができなくなったから車に乗って買い物に行くという、僕はちょっと違うのでないかなというような気がしておりますし、もう一つは医療のバスが行ったとしても、そこから買い物のところまで行くまでバスを回してくれと。こういうものも僕は本末転倒と言ったらおかしいのですけれども、やっぱりそこは自分でお金を払って買い物に行く、そういうことをしていかなければ町全体の財政も含めて大変な状況になるということで、地域限定のふれあいバスはほかの町村でやっている、この地域でやっているというのがあるのですけれども、それは基本的には民間のバスが走っていて、行政としてそこの不足のところにだけ回すという形でやっているところもあるのですけれども、私自体はそこは佐呂間のまねをしているのではないかと、そんな感じで理解をしておりますし、1週間に1回のふれあいタクシーも頻繁に利用していただいておりますので、そこを大いに利用していただきたい。もう一つは、2キロ圏域は、今バスは、ふれあいタクシーも行っておりませんけれども、この2キロ圏域、特に宮前、西富の公住周辺の方々が大変だという形でいけば、今ハイヤーのほうもワンコインで乗れる状況になっておりますので、ぜひそういうものも利用していただきたいということで、今言いましたように私が返納のところに行ってやめなさいと言うことが私はそういう意見ととれましたので、答弁をしたところでございますけれども、そういう身寄りのない人が町なり、私のところに来たときには、その状況を見て、それはぜひ自主返納がしたほうがいいよと、そういうことはしっかり伝えさせていただきたいと思っています。以上であります。

質問 8番 但木早苗

なかなかかみ合わないのだなというふうに町長の答弁を聞いて思ったです。町長は、私がふれあいバスや何かの質問をしたときに、必ず買い物は町でしてほしいというようなことを答弁します。それと私が言っているのとは全く観点が違います。私は、免許証がなくてもこの町でしっかりと自己完結できる、そういうような生活ができる、最後までこの町で生活して生きていける、そういうまちづくりをしなければならない時期に高齢社会を迎えて必要ではないのか。例えば低家賃住宅2棟建てました。そうやって入った方がいます。そうやって町の中へ来て、その方たちは町で病院にも行ったり、お買い物もできるようになりました。そういうまちづくりで、バスは北見に週2回、遠軽に3回ですけれども、必ずしもみんな買い物に行きたいからそこに乗っているわけではないし、病院に通院もしています。だけれども、日曜日は走りません。では、お友達のところに遊びに行きたいといってもなかなか行けません。そういうことも考えて、高齢になってもこの町でちゃんと自分が生活していける、行きたいところに、お友達のところに行ける、そういうような交通機関の考え方が必要ではないのか、そういう観点で私はこういう質問をこれまでもしてきたのです。町長の答弁をずっと聞いていると、このままでいいのだと、車の性能もよくなったと、そうはおっしゃいますけれども、車の性能がよくなって、自動運転、ぶつかりそうになったらとまりますよ、そんな装置ができたとしても、この間自動運転で事故もありました。必ずしもそれが100%安心なものとは言えないと思うのです。そういう中にあって、このまちづくりをどう考えるかというときに、やっぱり住民の足というのは外して考えられないと思うのです。ですから、陸の孤島になってしまうような交通機関のあり方でいいのか、そこがいつもひっかかるところなのであります。デマンドタクシーも地域で曜日が決められていますから、そこの地域の人たちは週1のデマンドタクシーの利用になります。そういうところも行きたいときにいつでも使えるような、そういう仕組みができないのか。例えば循環バスを出したらどうなるのか。ふれあいバスが走らない路線の向こう側にいる人たちの足の確保はどうするのか。デマンドタクシー週1だけで本当にそれでいいのか、そういうことも全体的な足の確保というのをこれから考えていただきたい。親身になって一緒に考えていただきたい、そういうふうに思っているのです。いかがでしょうか。

答弁 町長 川根章夫(町長は2020年6月まで)

今僕とかみ合わないというのはあるのですけれども、これからの高齢化社会、地域で住んでいる、これ免許の返上ではなくて地域の中で住んでいる方々の対応ということになるのですけれども、私は基本的にはみずから除雪も含めて時間の中でお金を出すような、こういうことも考えていかなければならないというふうに思っているところでございます。今シルバー人材のほうで町内の除雪なり、庭木の剪定までしていますけれども、これはただではありません。時間給でお金を払ってやっております。高齢者の人ですから買い物に来るのでもただで来なければならぬ、そういう時代は僕は、1週間に1回です。それはただで来れます。途中途中で私は買い物に行きたい、お友達とお話をしたい、こういうときにはみずからお金を払ってやるような社会でなければ、私自体町は本当にパンクをしてしまう、そういうこともぜひ議会の中でも検討していただければというふうに思っております。今一般質問で町長と但木議員との部分ですけれども、将来的なそういう部分の中では全体を含めて考えていかなければならない時期にも来ているということでありますけれども、今の現状から私自体はそんなに大きくは高齢者福祉の部分で後退しているとは考えていないこともお伝えし、答弁とさせていただきたいと思います。以上であります。

質問 8番 但木早苗

それでは、そういうまちづくりに関しては、町長は今後一切考えていくことはないという捉え方でよろしいのでしょうか。今までで十分だよということで町長は考えているというふうに捉えてもよろしいでしょうか。

答弁 町長 川根章夫(町長は2020年6月まで)

今のデマンドタクシーの話、そしてふれあいバス、町内6路線走っております。町外は2路線ということでありまして、今質問の中でこの路線の維持はしっかりやっていく考えでありますし、今子供の数もどんどん少なくなってきて、全体の中で大型のバスが本当に必要かどうか、こういうことはこれから検討していかなければならないというふうに思っておりますけれども、質問がありましたようにデマンドタクシーを必要に応じて一人一人のために出す、そういうことは今後の状況の中でも考えていない。もう一つは、遠軽北見路線の遠軽厚生病院、共立病院、さらには北見は日赤、道東の森総合病院、これ以外の場所についても現状の中で運行の拡大は考えておりませんし、日曜日の状況につきましてもバスの運行、町内全てがお休みしてございますので、そういうことも含めて今の状況の中では考えていないということも含めてご理解を賜りたいというふうに思っています。

質問 8番 但木早苗

町の仕事は住民の福祉の向上、そういうこともうたっております。本当にこの町で安心して暮らせるまちづくり、町長は今考えていないということでありますけれども、きょうはこれ以上の進展がない、答弁は進展がないと思いますから、1点目の質問はここで終わりますけれども、お願いしたいのはやはり住民に寄り添ったそういう足の確保をぜひとも考えていただきたい、そういうふうに思います。

出典:佐呂間町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月11日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる