更別村議会 令和3年第1回定例会 2021年3月11日
スマート農業の推進と農業基盤、地域の環境整備
2021年3月11日、更別村議会の一般質問で、織田忠司議員が「スマート農業の推進と農業基盤、地域の環境整備」について質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 織田忠司 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 織田忠司
それでは、議長の許しを得ましたので、スマート農業の推進と農業基盤、地域環境整備についてお伺いいたします。更別村の農業は、大型化が進むとともに、スマート農業の推進もあり、GPS装着トラクターなどの高性能機械や農業機械、輸送車両の大型化が一段と進んでいます。一方では、農業基盤や農村地域の環境整備は進んでいません。まず、村道については、道路改良、舗装があまり進んでいません。未舗装道路においては、悪路、ほこり、それに道幅や橋の狭いところもあり、農業機械や大型車両の移動にも支障を来すこともあります。また、舗装されている道路まで出るのに距離のある農家、地域住民にとっては道路が舗装されることを切望しており、各行政区から提出されている整備事業申請書などに対してどのように取り組むかお伺いいたします。次に、平成28年度の台風の大雨では大変大きな被害を受けました。しかし、その中においても、道路の側溝に水が集まり、排水に大きな役割を果たしていたところもあります。また、平年時でも大雨や春の融雪水などを圃場から排出するのに側溝やその先の明渠排水、かんがい排水路の役割は大きいと思います。平成28年の被害後も側溝やかんがい排水路の整備などはあまり進んでいません。その辺今後どのようにするか、対策をお伺いいたします。3番目に、農家や圃場近くにある北電やNTTの電柱、現在は道路の両側にあることが多く、これが農作業での作業効率の低下や断線、衝突などの事故につながっています。事故防止の観点からも電柱の数は少ないほうがよく、これから農村地域に光回線工事も始まるので、これを機会に村が両者の間に立って電柱の共有化を進めていく考えはありませんか。更別村のスマート農業の推進が実証実験で終わることなく、農業者に普及、定着させるためにも農業基盤や地域環境の整備が重要であり、その対策について村長にお伺いいたします。
答弁 村長
織田議員さんのご質問、スマート農業の推進と農業基盤、地域の環境整備についてお答えを申し上げます。今回の質問に関しましては、主に道路整備関係等となっておりまして、平成29年に織田議員さんから、令和元年と2年には同僚議員さんからも質問を受けていることから、一部内容が重複しているところもあろうかと存じますので、ご了承をお願いしたいと思います。まず、1つ目の道路の改良、舗装工事についてであります。令和2年3月31日現在の村内の道路現況を申し上げます。国道は2路線、25.2キロメートル、舗装率100%、道道は6路線、47.4キロメートル、舗装率100%、そして村道が212路線、472.4キロメーターで、改良済み延長237.2キロメートル、改良済み率50.2%、舗装済み延長215.8キロメートル、舗装率45.7%で、前回織田議員さんが質問されたときと比べますと改良済み延長で1.8キロメートルの増、改良済み率で0.4%の増、舗装済み延長では2.3キロメートルの増、舗装済み率で0.5%の増となっております。今時点での第6期総合計画に登載をされております令和3年度から9年度までの農村部における道路改良は、4路線で4.0キロ、道路舗装は3路線で3.8キロメートル、道路の拡幅を伴う局部改良で1路線、3.4キロメートル、橋の拡幅を伴う架け替えは3橋を計画しているところであります。農村部の生活道路路線につきましては、現在2行政区から8路線、4.8キロメートルの舗装整備申請が出されているところであります。整備につきましては、前回も申し上げているところでありますが、厳しい状況となっております。しかしながら、今回の過疎対策事業の継続によりまして、今後総合計画の見直しも想定されるところであります。起債事業が可能な路線に向けた工法の検討を行い、可能な範囲で総合計画に盛り込めるように考えてまいります。次に、2つ目の側溝や明渠、かんがい排水路の取組についてであります。側溝につきましては、道路改良と同時に行うことから、令和3年度から9年度までの総合計画には4路線で4.0キロメートルの整備を計画しております。明渠排水路につきましては、平成28年度の台風では村内全域で農地への滞水や土砂の流入などが発生し、農作物等に大きな被害が生じました。特に上更別地域におきましては、基幹的な河川や排水路がなく、圃場の冠水が長期化したことから、道営事業で整備を行っている南14線排水路に接続する村単独の東12号排水路の事業期間を短縮し、早期整備を図ったところであります。さらに、上更別地域の抜本的な排水対策につきまして、生産者を中心に期成会を設立し、国営事業での排水路整備を求めた結果、令和2年度から国営かんがい排水事業新更別地区として新規採択を受けました。地区調査が開始をされております。引き続き、地区調査終了後の本採択、長期着工に向けて取り組んでまいりたいと考えております。また、1級河川であるサラベツ川につきましては、河川管理者である北海道におきまして国道橋の架け替えを含む局部改修の計画が策定されたところであります。これにつきましても早期着工に向け、要請を進めてまいりたいと考えております。3つ目の電柱の共用化についてであります。このことにつきましては、現況では道路の片側に電柱が、もう片方にNTT側と、両側に立っているところもあります。片側に共架柱として立っているところもあります。今回のご質問につきましては十分理解をするところでありますので、今後の対応としては申請される電柱事業者に対し、共架柱など道路の片側に電柱を立てていただけないか働きかけを行ってまいりたいと考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 7番 織田忠司
今大変貴重な答弁いただきましたけれども、最近の車は大変安全運転機能がついていまして、例えば白線を越えたらブザーが鳴るとかということもありまして、そのようなサポート機能がいろいろついているわけなのですけれども、これはカメラやセンサーが汚れていてはあまり効力を発揮しないということもありますし、また今までも村長が言われておりますように、これから農村地区においてデマンドタクシーの導入とか、あるいはスーパーシティ構想における自動運転の車の送迎を考えると、やはりこれからは農村地域の道路の舗装というのは大変重要になってくるのでないかと思います。しかし、その道路の舗装率は、今村長が言われたように平成28年では45.2%、令和2年度は45.7%です。また、平成31年と令和2年では全く進んでいません。今村長は第6期総合計画に盛り込んで整備をすると考えていますが、この際舗装率の向上を目指し、将来目標を掲げる。例えば10年後に舗装率を何%にまでという数字を示して取り組んでいく考えがないのか、まず1点お伺いいたします。次に、かんがい排水ですけれども、上更別地区の国営かんがい排水事業、サラベツ川の局部改修事業についてですが、これは完成まで10年かかると言われております。その間にいつまた災害起こるかも分かりませんので、ぜひ着工、早期完成に向けて村を挙げて強く要請していっていただきたいと思います。また、一方、圃場にたまる水の排水ですけれども、明渠や側溝などに畑の水を排水し、それが排水路につながっていくというのが必要であります。その側溝についてですが、現在未舗装の村道の多くは昭和42年から始まった道路愛護事業によって、各集落あるいは各公区の住民が中心になって造られた道路が多くあり、しかしその造る際にはしっかりとした側溝は造られず、また水がたまって流れるところには土管を入れて造っているわけなのです。また、その土管も長い歳月の間には詰まったり壊れたりして、逆に今では道路に水がたまり、流れるのを妨げる要因になっているところもあります。一つの圃場が同じ条件にあり、隅から隅まで作業機が入れることがこれから言われています無人トラクターなどの高性能機械の導入に強く結びついていくと考えております。また、電柱についてでは大変村長もありがたい答弁いただきました。共有化は強く働きかけてください。それと、これからの農業、盛んにドローンと言われております。今までは地表面の作業でしたけれども、これからは空中を飛んでする作業の機械が加わるということは、やはり電線なり、高圧送電線も通っておりますけれども、そのような障害物を少しでもなくすることが必要であり、今まで以上に広範囲な整備を求められると思いますので、この3点について村長の考えをお伺いいたします。
答弁 村長
織田議員さんの1点目のパーセンテージです。これは、本当に目標率を提示をしながらやっていかないと駄目だというふうに私自身は考えております。具体的な数字を出すことはできませんけれども、ただ本当に申し訳なく思っているのは、これ4回目ですよね。振り返ってみますと、安村議員さんからもありましたし、松橋さんから執行方針の質問ありました。スマート農業とかスーパーシティとか掲げているけれども、肝腎な農業の基盤整備というところで、圃場の整備等も土地改良もそうなのですけれども、一番大型機械になってきて大事なのはやっぱり道路の整備ではないかと、橋の拡張ではないか。行政懇談会行きましたら、各行政区から非常に八十数項目になって出てきているのですけれども、その中で必ず言われるのは、村長、本当にいろんな機械化とか、いろんな形で今大型農業になっているけれども、実際に今小麦の収穫時期に回り道をしなければいけない。あるいは、自分のトラクター、大型化してきていろんな機能ついているのだけれども、それが橋が狭いことによってそこ通れないのだと。道路も普通に農道走っているけれども、路肩をもう少し、あと1メートルでもいいから拡幅してくれないかと、そうでないと落ちてしまうよと。そういうことを整備しないと、自動運転とか自立トラクターとかいっても、これかなり難しいのではないのかというような話がありまして、これは建設水道課とも、最初に出された、一番最初に出されたのは平成29年の5月の議会で議会だよりに載っていますから、そのときにもう既に指摘をされていて、それから今4回目ですので、少しずつは進んでいるのですけれども、やっぱり抜本的になかなかできていないというような状況があります。そこは、おっしゃったように、やっぱり舗装率どのぐらいまでするのかというようなことと、今点検とか、いろんな道路の点検、路肩の弱いところとか、そういうところの調査を行っています。6期総に登載されている、今また見直しをかけておりますけれども、何とか、更別区ともう一か所あったのですけれども、そこのところへ本当に申し訳なく思っているのですけれども、更南ですね、から連名でいただいております。そこのところの回答もなかなか今難しいですよというようなことを差し上げておりますけれども、何とか今過疎債が継続して、過疎債がなくなったときにどうするかと、一番青ざめたのは建設水道課をはじめとする橋梁、道路のどこでどうしていくのかというのが本当に迫られまして、これはかなり厳しいものになる。そこで総務課が頑張ってくれて、辺地債、辺地を全域に適用することによって、その部分で活用できるものがないかと。過疎債は70%バックですけれども、辺地債80%バックですよね。かなり大きいと、その中でできるような橋梁の補修とか改修とか、あるいは道路の舗装とかできれば、いろいろ工法とかいろんな部分がかなり専門的になるということで、私はそこまでまだ詳しくは勉強していませんけれども、そこのところが合うようにすれば計画に登載していけるということも言われておりますので、何とか今6期総の見直しとかなんとか、皆さん方から要望が出ているそういう道路の補修、あるいは橋梁、路肩のそういう部分について具体的な数字を目標値に掲げながら取り組んでいけるよう、ずっと、本当に恥ずかしいのですけれども、答弁は同じ発言をしています。財政的に困難である。順番にやっていきます。やらないということではないというふうなことでここまできましたので、そこからは一つ考えて前に進むというか、織田さんのご指摘のとおり数値も挙げながら、そして皆さんのご要望も聞きながらしっかり取り組んでまいりたいというふうに思っています。あと、2つ目です。上更別が新更別地区で採択をされました。ここに期成会の会長さんもおられるわけですけれども、議長さんの髙木さんも何回も東京に行った上京した折にはお話ししております。今鋭意調査に取り組んでおりますけれども、問題は本採択でありまして、何とか、来年の秋ぐらいからまた上京を開始しなければいけませんけれども、国のパイプをこれまで以上に強くして、そして五十数年来の悲願を何としても達成すると。そうすれば、滞水、冠水被害が十勝の中では被害が一番でありましたので、なかなか水が引かないという状況が1か月、2か月、収穫はできない、防除はできないという状況を何とか、スマート農業はありますけれども、基本的にはそういうかんがい排水、かん排でやりたいと思っています。それと、もう一点指摘ありましたあそこの国道橋の架け替えです。サラベツ川のところですか、あそこも念願でしたけれども、道の計画にのりましたので、これはあとは着工だけなのです。だから、高規格道路から国道までの拡幅と改修と、そして国道橋、あそこ狭くて取り込み口が狭いということであふれたりして、若干の洪水とか起きています。そこを何とか、これも全力を挙げて早期着工を目指したいと思います。あと、細かいところ、今織田さんご指摘あったように、道路についてもそういうような皆さん方の共同事業によってそういうものを整備をされてこられたということもあります。道路側溝と排水もまた、道路側溝は雨水等道路から流れる水を受けるためのもので、高さ30センチぐらいからできるということでありますけれども、勾配が取れない場合は浸透ますを使いますということですけれども、ただ排水路は圃場をしっかり被害が行かないように、崩れないようにしなければというのがありまして、そこの部分で1メートルぐらいの高さを必要とするということで、ここは圃場に即したところの排水路については、そこはしっかりやっていく必要がありますし、農地に対しての影響があってはこれは困るということですから、そのご指摘があったところを、大きなかん排だけではなくて、細かいところもやっていきたいなというふうなことを思っています。織田議員さんから前にご指摘がありました開拓に入ったときに最初に入ったところは道路も整備されていなくて、そこでご苦労なさって開拓をしてきた。だから、その前には道路がなかった。家を建てたときに、いろんな牛舎とか建てたときになかったと。今は、後から入植してきた人たちの中には、道路がある程度整備をされていて、そこに居を構えたというようなところもあって、そこのところは目配りして、そういうところはしっかり。近くに幹線道路がなかったよ、でもそれは造ってきたのだよ。そこは、今集乳車とかいろんな関係で道路が乱れていると非常に支障を来しますよね。農作業についても、機械とかそういうもの、トラクターが出ていくのに大変な状況になるということで、そこのところをしっかり考えてそこの部分も対応してまいりたいというふうに考えております。電柱です。本当にそうですよね。今光回線の工事も始まりますけれども、あそこに作業車が入ってくると、農繁期に入ると大変な、農作業に迷惑かけないようにというようなことで事業者、作業者のNTTさんには強く申入れをしているところでありますけれども、根本的には電柱を片側に寄せるとか、あるいは地下埋設というのが都会ではありますけれども、そういうところも含めて考えていかなければいけないというようなことであります。たまたま北電の会長さんとか帯広の支店長さんとか近々に話す機会がありましたので、その部分での今スマート農業とかスーパーシティの関係もありますし、何とか効果的に、電柱の設置を変えなければいけない部分も出てきますので、その部分しっかり対応していただけませんかということは申し入れてありますけれども、これについては引き続き持続的に行わなければなりませんし、ご指摘のドローンとかなってきますと空中のところで高圧電線とか等々に影響がありますので、しっかりとその辺の部分については対応していきたいというふうに考えております。ちょっと長くなりましたけれども、以上であります。
質問 7番 織田忠司
大変前向きな答弁ありがとうございます。それで、最後に、私はスマート農業推進、そして定着させるためには村として、先ほど村長も言われていましたけれども、道路をはじめとする農村地域の環境整備、そしてまた圃場を整備する。また、そのための支援です。畑から水を抜くのは農家の仕事ですから、それに対する支援も進める必要があるのでないかなと思います。例えば農業機械です。農家にGPS装着トラクター、すごい勢いで普及しました。これはなぜかというと、やはり労働力の軽減、そして作業効率の向上、そしてまた農業所得の向上につながる機械であれば、黙っていても普及というのですか、積極的に普及が進んでいきます。それが最終的にはスマート農業へつながっていき、快適で魅力ある村づくりになると思いますので、まず普及させる条件の第1番目として普及しやすい条件に整備していく、これがやはりスマート農業を進める上で一番最初に取り組むべきことと思いますので、その辺を最後の質問として、よろしくお願いいたします。
答弁 村長
まさに織田議員さんのお話のとおりでございます。私もそのとおりだというふうに思っています。1つ、農業基盤整備、今回のスーパーシティに関しましても農村地区、市街地、各農業団体さん、20から30か所ぐらいで説明、村民説明会を含めて申し上げてきましたけれども、最初に高度技術ありきではないです。今まで100年かかって、本当に血と汗と涙を流しながらじいちゃん、ばあちゃんたち、先代も築いてきた土地改良と土づくりです。ここがあって初めて、それでも足りないところを高度技術使いましょうと。おっしゃるように労働力の、今家族労働が多いわけですから、労働力の削減と、何よりも所得の向上です。そのためにスマート農業を導入すると。しかし、基本は農業基盤整備です。そこなくしてはスーパーシティとか何ぼ掲げても、スマート農業と掲げても、それは本当に本末転倒になるというふうに自分では考えておりますので、基本的な農業の基盤整備、今GPSトラクターがどんどん入ってきて、多分全国一だと思うのです。410台以上ということで組合長さんおっしゃっていました。7基のGPSの鉄塔が立っています。今5Gのキャリア基地局が5つ立っていまして、またそこでカバー、農村地区にも2基立ちましたけれども、カバーできない部分をどうするのかという話も進めております。今GPSがあと天頂型の衛星が2基上がれば全く誤差なしで作業機械を動かせるというようなこともありますし、自立自走も決して夢ではないというようなこともあります。そのためにも、道路の整備、圃場の整備、土地改良、そこをきちんとやり遂げて、土台をしっかりした上でそれを導入していくということについてしっかりと条件整備をやっていきたいと思っています。今後ともご支援をよろしくお願いしたいと思います。以上であります。
質問 7番 織田忠司
どうもありがとうございました。