更別村議会 平成29年第4回定例会 2017年12月14日
だし教育を進める上での弊害について
2017年12月14日、更別村議会の一般質問で、太田綱基議員が「だし教育を進める上での弊害について」質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 太田綱基 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 太田綱基
通告に従い、一般質問させていただきたいと思います。質問事項ですが、はだし教育を進める上での弊害について、質問の要旨ですが、更別幼稚園と建設中の認定こども園上更別幼稚園の遊戯スペースの床材をゴムチップなど負担の少ない床材にすべきではないかということです。平成18年に現在の更別幼稚園が建設され、同時に更別のはだしにおける土踏まずの形成、感覚の発達を促すため、はだし教育を始めました。現在におけるメリットという面で理解できるところはありますが、遊戯スペースをはだしで走り回る中で、床材に対する設備が不十分と感じます。現在更別村の遊戯スペースでは、小中学校やトレーニングセンターのようにフローリングでかたい床材を使用しています。通常そういった施設は、運動靴を履いて利用します。足や膝に負担をかけないようにすることと、けがの防止のためです。しかし、幼稚園の遊戯スペースでは、はだしで走り回り、生活をしています。幼児は運動機能の発達段階にあり、どうしてもどたばた走ってしまい、体にかかる負担は大きく、そこを配慮するならば、遊戯室を運動靴を履くか、床材を足や膝に負担の少ない素材にかえるべきではないでしょうか。参考程度ですが、運動時の床のかたさ、負担などを用いた数字をGであらわすと、現在の床材は140G程度あるとされています。100G以下が望ましく、安全性は85G以下が優良とされていて、そこを幼児は靴を履かずにはだしで走り回っているので、足にかかる負担というものは140G以上のものとなっていて、深刻な問題になっているのではないでしょうか。私が耳にした中でも、6名の幼児が幼稚園から帰宅後足の痛みを親に訴えたと聞いております。本年完成した中札内のこども園もはだし教育を始めましたが、ゴムチップ製の足や膝に優しい素材を使用しています。来年完成する認定こども園は、遊戯スペースにゴムチップを使用せず、かたい床材を使用し、はだし教育を行う予定です。何か考慮された部分はあったのでしょうか。床暖房を使用する予定ですが、それは理由にならないと思います。はだし教育を行うならば、上更別のこども園は早急に補正予算をかけてでも変更しなければならないだろうし、行わずに進めるのであれば、運動靴を履かせるよう対策をしなければならないと思います。村長の見解と対策をお伺いいたします。
答弁 村長
太田議員ご質問のはだし保育、教育を進める上での弊害についてに関してお答えを申し上げます。更別幼稚園では、平成18年に現在地に移転改築と同時にはだし教育を実施しておりますが、フローリングでは運動機能の発達段階にある児童には体にかかる負担が、負荷が多いのではないかというご指摘であります。確かにはだし教育は、運動靴を履いている場合よりも足などに負担がかかるかもしれません。はだし教育、保育を行っている大きな理由は、子どもたちが使用する運動靴の靴底が年々厚いものが多く、足の裏への刺激が少なくなっていることなどから、土踏まずの形成や発達が年々遅くなっていると言われていて、はだしになることで足の裏が刺激をされ、土踏まずの形成を促すことで体のバランスもとれるようになり、子どもの運動能力を向上させる効果が期待できますし、また足の裏への刺激を与えることで五感を刺激して、脳の発達を促し、足の指をふんだんに使って走ったり歩いたりすることで体の成長を促すことが期待できます。そこで、遊戯室の床材に対する設備について、更別幼稚園、改築中である認定こども園上更別幼稚園、両園について調べましたところ、日本国内標準であります日本工業規格、通称JIS規格における規格番号JISA6519番、規格名称、体育館用鋼製床下地構成材に基づいて設計をされております。転倒、衝突時の床のかたさ、Gは、下地がコンクリートにフローリング張りの場合は140Gとなりますけれども、この数値は表面仕上がりのみでなく、下地が大きく影響しますので、両園どちらも転倒、衝突時の緩和のために木床組みの上にフローリング張りということにしております。したがって、その数値は60から90Gで計算しております。これは、一般家庭でのフローリング張りと同等の数値でありますし、JIS規格に適合している施設整備となっているところであります。仮に遊戯室だけの上靴使用とすると、子どもが自由に遊ぶ時間に遊戯室の出入りのたびに脱いだり履いたりするということで、自由に伸び伸び遊ぶ状況がなくなったり、上靴とはだしの子どもが混在する状況ができてしまうこと、上靴の子どもがはだしの子どもの足を踏んでけがをさせてしまうことも想像できますので、遊戯室だけでの上靴使用は保育の狙いに対する効果が期待できないというふうなことで、難しいのではないかというふうに思われます。はだし保育を続けるなら施設改修が必要ではないかとのことですけれども、施設の安全性が確保されているという状況から、多額な費用と想定されます施設改修を行うことは村の財政運営上からも非常に厳しいと考えておるところであります。幼稚園教育要領には、遊びを通した幼児の自発的な活動、自分の体を十分に動かして進んで運動しようとすることを狙いとしておりまして、更別幼稚園の保育過程でも体を動かして伸び伸びと遊ぶと位置づけてはだし保育を行っておりますので、これまでと同じく体の成長を促す効果が大きく期待できるはだし保育を続けていくことが望ましいのではないかと考えております。以上、答弁とさせていただきます。
質問 2番 太田綱基
はだし教育について、土踏まずの形成、五感の発達という部分はあるかもしれませんが、私ははだし教育とそもそも村の考えたものは何かという疑問があります。どんぐり保育園一つとってみれば、どんぐり保育園ははだし教育をすごく推し進めていると思うのですけれども、もちろん床のやわらかい土だとか、足に石があったりと、そういったところから五感を形成したり、土踏まずを形成する、そういったことはわかります。がしかし、更別幼稚園は、ただはだし教育を始めて、足にかかる負担、子どもたちの足に負担がかかっているという現実がありながらも、その施設に安全性がない。ただそれだけで済ませていいのかなということも甚だ疑問に思うところでもあります。子どもが伸び伸びと生活するためにはだしを推し進めているのに、そこで伸び伸び生活した結果足が痛い子どもに寄り添わない、そういったのは子育て応援課のあり方としてどうなのかなと思うところがあります。寄り添う子育て応援課のあり方ということで言わせてもらえれば、私前回の一般質問でも幼稚園に目安箱、意見箱をつけたらどうだというお話をさせていただきました。そのときも設置までに約2カ月半の時間を要しました。2カ月半の時間を要してどれだけの立派な、立派なと言ったら失礼ですが、保護者または先生方に寄り添ったことが子育て応援課が主導となってできるのかなと思ったら、目安箱、意見箱をあけられるのは子育て応援課に限ると、そういう決まりになっていました。私は、この2カ月半の行政側の検討結果に対してもちょっと不満に思うことであり、その手順のあり方は幼稚園の保護者から意見が出たならば、それはまず幼稚園の先生がそこを開封して、意見をもみ合う、そしてその日のうちに子育て応援課に連絡をして、子育て応援課にどういった回答をしたらいいか仰いで、それをまた保護者に伝えてくる。こういった流れというものがしっかりできているのかなと思っていたのですけれども、そこも寄り添った気持ちが足りないのかなと。本当に保護者のため、子どものため、何のためにつくられたものなのかというメッセージが足りない気がします。そういったことも、メッセージという面では村長が公言しております一元化に向けて推し進めていくと、検討していく段階にあるわけですが、そういった段階での説明会など一つをとっても、なかなか保護者に理解を得られないような説明というか、何かいい方法はないかという意見の聞き出し方についてもちょっと疑問に思うところがあります。以前報告会を行ったりもしましたが、なかなか人は来てくれません。問題に寄り添う、問題に対して保護者に対して、みんなに対して寄り添うという気持ちがあれば、私は子育て応援課がある程度の一元化に向けたたたき台を持って説明会をするのは当たり前だと思いますし、そういったことで保護者からの意見が吸い取られ、よりよい村づくり、一元化に向けたとしても一歩進めたものになってくるのではないかなと思います。そういったことを考えれば、幼稚園とどんぐり保育園の柵を取り払って、少しでも交流を多くして、一元化に向けて保護者同士、先生同士の交流が深め合える、そういったものを子育て応援課がつくっていかなければならない、そういうふうに思います。話は戻りますが、ゴムチップに関して、本当に足が痛い中、施設の安全性が確認されているからそれでいいのか。それでよければ、トレセンなども運動靴を履いて利用することになっていますが、そこははだしで利用したって何も問題ない、そういった考えにもなってくるのではないかなと思います。改めまして、子どもたち、足が痛いという子どもがいる中、安全性が確認されている、それだけで済ませられるのか、もうちょっと寄り添った形が子育て応援課にあるのではないか、そのことについてお伺いいたしたいと思います。
答弁 村長
含めましてご回答させていただきたいというふうに、答弁させていただきます。1番目の安全性を確保しているからいうことで、それでうやむやにするべきではないというような話ありました。ご指摘のとおりであります。私は、はだし教育というのは非常に重要な部分であるというふうに考えています。これは、ちょっと大げさな話になりますけれども、人類の歴史の中でいわゆる2足歩行になって手が自由になったところから道具やいろんなものがつくれるようになり、そしてそれが一番大きかったのは脳に与える影響が非常に大きかったということであります。はだし教育や保育は、これは福島県の白河市の白河市立関辺小学校で始まったものでありますけれども、なぜそういうものが進められてきたのかといいますと、土踏まずを形成しなければ、バランスのとれた子どもたちの発達が図れないということであります。ご存じのように、赤ちゃんは寝返りをして、次にするのははいはいであります。これは、2本の親指を足の指を使って体を支え、そして動かしていくということであります。次に高ばいということになりまして、腰を浮かして、腹がつかない段階でいきます。そして、2足歩行になっていくわけです。これが脳の成長には非常に大きくて、足が第2の心臓であるというふうなことも話されているように、変な話ですけれども、ダーウィンが進化論を唱え、そしてエンゲルスがその後人間の成長とそういうような器官の発達、そういう相関関係を示し、そしてエミール、教育論を書いたルソーがそういった人間の能力の成長と体の発達器官というのは非常に密接に結びついている。だからこそ人間であるのだというふうなことを主張されてきました。そういう発達理論に基づいた保育内容、あるいは保育カリキュラム、教育内容が叫ばれてきたわけであります。したがって、私は、施設の問題あります。だから、非常に残念がったという話も聞いたことあるのですけれども、例えば床暖をするのにヒノキの板だと床暖のせいで冬浮き上がってしまう。変形してしまう。そうなるのを防ぐために、例えば合板を厚くすると。すると、それはかたくなって、はだしの教育にとっては、保育にとっては非常にやりづらくなるというような話もありましたし、余りやわらか過ぎても、これは土踏まずのアーチが2つあるわけですけれども、3つ原則的にはありますけれども、そういうような中でなければ、本当に体のバランスがとれないということで、脳の発達に非常に支障が、支障といいますか、大きく影響するということであります。したがって、フローリングとかいろんな部分はありますけれども、私はむしろ保育カリキュラム、教育カリキュラム、そしてはだし教育を何のために、どういうふうな形でどういうふうな狙いを持って子どもたちにそれを提供し、そしてそれをカリキュラムや保育内容に取り入れていくのかというのが重要であると思います。だから、室内だけではだし教育をしていてもほとんど意味がないといいますか、それだけでは克服できません。やわらかい土、ややかたい土、重要なのは坂道で立つです。はだしで立つ。そういうような運動を繰り返すことによって、それと室内でのはだし、板張りで運動することによって、そして脳が非常に大きく成長していって、人間としてのいろんな機能が働いていくということであります。五感というのは、まさにいろんなものを感じる、触れる。そして、いろんなところから感じたそういう保育とか、そういうものが必要であるというふうに考えています。先ほど柵を撤去したらいいのではないかと、私も賛成です。それを指示しておりますけれども、いろんな形でグラウンドに出て、いろいろ特色ある保育園のグラウンドとか、遊び場であるとか、グラウンドもあるわけです。いろんなところを子どもたちが行き来をして、そして土踏まずの形成、あるいははだし教育のメリットを大きく役立ててもらいたいなということを考えております。そういう点では、先ほどちょっとありましたけれども、応援課をつくったわけですから、迅速に対応して、やっぱりスピード感を持って、計画性を立て、そして目標に向かって着実に前進をしていくというような形で施策を遂行していかなければならないと思います。そのためには、的確性とスピード性が常に求められるということでありますし、リーダーシップを子育て応援課は子育て応援課として、村の子育て支援をやっぱり最先端になってやっていくという点では私自身も先頭に立って頑張っていきたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 2番 太田綱基
目安箱とか保育園一元化について発言してしまったのは、フローリングに対しての安全性が確認されていないから、そこから子育て応援課は寄り添うという形はどこだという形で例を挙げさせていただいたわけで、子どもたちの実態に寄り添って、そこで生活するのは子育て応援課ではなく子どもたちなのです。そこの子どもたちの目線に寄り添った、そして保護者の理解も得られるものになるように主導権、主導となって一歩踏み出した政策、一歩踏み出した取り組みをとってほしいですし、そういった中で合意形成していってほしいと思います。では、次の質問に行かせていただきます。次は、教育長に質問させていただきます。