みんなの議会

蘭越町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月16日

災害対策と個別避難計画について

2021年12月16日、蘭越町議会の一般質問で、淀谷融議員が「災害対策と個別避難計画について」質問し、町長 金秀行が答弁しました。

質問者
淀谷融 議員
答弁者
町長 金秀行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 淀谷融

災害対策と個別避難計画についてお伺いいたします。近年では、気候変動に伴う異常気象や地震が頻発するなど自然災害が激しさを増しております。平成23年3月に発生した東日本大震災は、地震による巨大な津波が発生し、これに伴う原子力事故により多くの犠牲者が発生し、10年を迎ましたが、現在も復興作業が続いている状況でございます。また、平成30年6月に胆振東部地震が発生し道内全域が停電するブラックアウトにより多くの市町村が行政機能に支障を来したところであります。本町においても、庁舎内の非常用電源が未整備であったために、パソコンが使えなく窓口業務や住民への災害情報提供の手段である行政通信システムの遮断、停電で水道施設のポンプが停止し断水するなどの支障を来したところでございます。この災害の教訓から、令和元年度に庁舎に非常用電源が整備されました。また、海岸線の港地区では津波から住民の安全を確保するために、昨年度から建設が進められていた津波避難タワーが今年度完成いたしました。国では、東日本大震災ののち、災害対策基本法が平成25年6月に一部改正され、高齢者や障害者など災害時に支援が必要な避難行動要支援者名簿の作成が市町村に義務化されました。さらに本年5月、避難支援等を実効性のあるものとするために災害対策基本法が一部改正され、避難行動要支援者については、個別避難計画を作成することが市町村の努力義務とされました。そこで、今後の災害等に備えて次の点についてお伺いします。1点目、電気、水道などのライフラインは、生命線であり災害が起こると一瞬で遮断されてしまいます。そこで、避難所及び水道施設への小型の移動式発電機の設置が重要であると考えておりますが、現在の各避難所及び水道施設への設置状況と今後の設置についてどのようにお考えかお伺いいたします。2点目、本町の避難行動要支援者名簿作成状況でありますが、現在名簿登録されている方は何名おられるのか。また、避難行動要支援者名簿のうち、個別避難計画が既に作成されている件数があるのかお伺いいたします。3点目、個別避難計画は、災害時に危険な地域に住んでいる方々を優先して作成すべきですが、津波浸水区域である港地区は高齢化率も高く、独居で支援者がいない方や2人暮らしの老夫婦などで避難が難しい方もおられ、今年完成した津波避難タワーへ迅速に避難ができるよう優先して個別避難計画作業を進めるべきと考えますが、町長のお考えをお伺いします。

答弁 町長 金秀行

淀谷議員の災害対策と個別避難計画についての御質問にお答えをいたします。近年、国内においても、気候変動に伴い、猛暑や日照不足などの天候不順のほか、記録的な大雨や強い冬型の気圧配置に伴う大雪・暴風など、顕著な災害をもたらす気象事例が多発をしております。国においては、防災・減災、国土強靭化のため、各種施策を講じており、町においても、北海道日本海沿岸南部の地震による津波が、最大遡上高14mに及び、地震発生から16分で、港地区に到来するという予測を受け、本年度、港2町内及び3町内の住民が迅速に避難できるよう、津波避難タワーを旧港小学校グラウンド跡地に建設し、先般、議員の皆様にも御出席いただき、竣工式を終えたところでございます。また、議員御指摘のとおり、平成30年9月に発生した、北海道胆振東部地震に起因するブラックアウトで、本町においても、庁舎機能が完全に停止したことを受けて、令和元年度に無給油で72時間、3日間稼働する非常用電源を整備しております。また、津波避難タワーにおいては、プロパンガスによる発電、暖房供給等により最大80名が3日間、避難生活を送れるよう配慮しているところでございます。さて、1点目の現在の各避難所及び水道施設への移動式発電機の設置状況についての御質問ですが、本町においては、5.5kWの大型発電機3台、1.8kWの中型発電機5台、400wのハイブリット型ポータブル電源6台を蘭越消防支署に保管をしております。水道施設では、停電対策として1.8kWの中型発電機2台を重機車庫に保管をしております。また、公用車では、一般家庭の4.5日分の給電システムを備えたハイブリッド車を4台所有をしております。しかしながら、本町においては、指定避難所が37か所と多く、また、水道施設においては、浄水場と送・配水ポンプ場が各5か所ありますので、避難所の収容人員や取水施設の給水人口等を勘案しながら、移動式も含め、計画的に発電機を整備してまいりたいと考えているところでございます。ただ、全ての施設への設置は難しいことから、少人数を収容する避難施設等については、既にリース会社と締結済みの災害時におけるレンタル機材の提供に関する協定や、本年度中の締結を進めている自動車販売及びレンタカー事業者との災害時における電気自動車、ハイブリッド車の優先リース協定等を活用しながら、電源供給に努めたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。次に、2点目の避難行動要支援者名簿の作成状況についての御質問ですが、避難行動要支援者名簿については、東日本大震災から1年5か月後の平成24年8月に、各担当課より資料提供を受けて、総務課で作成をいたしております。以降、定期的に更新を行っておりまして、現在の登録人数は、高齢者、障がい者、妊婦、乳幼児、外国人合わせて979名となっておりますが、本年度から努力義務となりました個別避難計画については、現在のところ作成はいたしてはおりません。個別避難計画の作成は努力義務ではございますが、避難の実効性の確保を図るためにも、本年1月から本町に勤務している防災監を中心に、内部で十分協議を図り、災害時の自主防災組織である町内会や民生委員、消防団等、関係機関・団体の協力を得ながら、避難行動要支援者名簿のブラッシュアップと個別避難計画の作成を検討するよう指示をいたしておりますので、御理解を願いたいと思います。3点目の港地区において、優先して個別避難計画作業を進めるべきとの御質問についてですが、港地区においては、津波浸水区域であり、高齢化率も高いことから、先程も申し上げましたように、津波発生時に迅速に避難行動ができるよう、津波避難タワーを建設し、先般12月5日、竣工式と併せ、津波避難訓練を実施し、地域住民34名に参加をいただいたところでございます。港地区の避難行動要支援者名簿については、日頃から地域の安否確認を行っている地域支援員が定期的に更新を行って、現在31名の登録がありまして、全員に支援者が配置しておりますが、地域の人口も少なく、また、支援に当たる方が重複する場合、日中仕事をされている方も多いため、有事の際に適切に避難誘導ができるのか、私も大変不安に感じているところでございます。港地区については、本町の防災上、特に重要な地域と考えておりますので、この地域から率先して防災監、福祉担当、地域支援員、地域住民等による協議を行って個別避難計画を作成し、他の地域のモデルとなるよう進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を願いたいと思います。以上でございます。

質問 1番 淀谷融

ありがとうございます。移動式発電機については、やっぱり全地域に設置するのは難しいということであります。やはりそうだと思います。救出人口に応じて常時計画していただきたいというふうに思っております。また2番目の避難行動要支援者、作られているということで、個別の部分は作られていないということで、今後これはいろいろと地域とか福祉関係の方とかいろいろとその部分で協力していかなければなかなか作れないということがありますので、これからやっていただければなと、検討していただければなと思います。3点目の港地区でございますけども、答弁でもございましたように、港地区は本当に高齢化率が高いということで、50%というと限界集落だということになって、調べたところ、57%ぐらいになっているということの状況でございます。こういう高齢化率が高い地域は災害に対しても脆弱っていうこともありますので、先ほども言ったように、そこを重点的にですね、個別計画を作成していただきたいというふうに思っております。それと、防災監ということで、ちょっと触れさせていただきたいんですが、防災監により、町内会に各防災教室を展開しておりますことを知っております。大変良いことだと思っております。それで、その避難の心構えというか、そういう部分も必要だという、やはり地域がそういう主体的にならなければなかなか進まないと思いますので、防災教室についてですね、防災監を通じてですね、各地域に行って、そういう意識を図っていただきたいし、できれば各町内会のですね、災害危険予想地域の部分、箇所の状況を把握したマップというか、冊子みたいのを、今あるハザードマップは大きな物ですから、それを詳細にしたものを作っていって、そこで町内会の方の老人とか、そういうことに、どこが避難経路とか分かるような部分を検討されてはどうかなというふうに思っております。また、お願いする時にそのようなことも、町内会としてお願いすることもあるかなと思いますので、そのようなことで、これからもお願いしたいと思います。以上でございます。

答弁 町長 金秀行

淀谷議員の再質問にお答えしたいと思います。議員おっしゃるとおりですね、非常に災害、いつ起こってくるか分からないという現実の中で、いかに迅速に対応していくことが必要であるか、そのためには日頃からの訓練、それと資器材、これがやはり重要になってくるかなというふうに思っております。発電機も町の中で、防災計画、そこの中でいろんな備蓄品も含めながら、年度ごとに整備を進めていく、そういう計画の中で行っていきたいというふうに思っております。ただ議員も理解していただいております、その発電機全ての避難所の配置するというふうになると、37か所という数多い部分があるので、そのへんはリース契約をしたりとか、ハイブリット車とか電源を活用した、車の活用とか、そういう部分でですね、その一時を凌いで、そして、大きな避難所のほうに、地域のあるそちらのほうに移ってもらうとか、そういうような行動計画を日頃から防災監を通じて町民に周知する、そういうような訓練も必要ではないかなっていうふうに考えておりますので、今、非常に防災監もいろいろ町内に出て、学校なんかも行ったりしてですね、いろんな防災の講話を行っておりますので、私もどんどんどんどん出て、地域の人方と話しながらですね、防災訓練を行ってくれというふうにお話をしておりますので、これからもよりいろんな、身近に防災を行える、そういう環境を整えてまいりたいなというふうに思っている次第でございます。それと、個別計画です。これは議員おっしゃっているとおり、やはり災害が起こる、そうすることによって、多くの命や暮らしが失われる、これを個別計画をすることによってそういうことが未然に防げるというか、そういう大切なやっぱり計画だなっていうふうなことをですね、住民の方にも認識してもらわなきゃならないというふうに思っております。そのためには、今回、港地域の津波避難タワーという、建設をさせていただいて、その中で日頃から地域の人方が個別計画の中で、この方の担当は誰、この方は誰、仕事もありますから、そういう時はこういう方が誰ということをきちっと、そういう担当を定めた計画を作成しなければならないというふうに考えております。これは、防災監のほうにも是非、その防災監だけではなく、福祉関係、それと地域支援員も含めてですね、いろんな方が地域で関係して、まず蘭越のモデル的となるような個別計画を港地域から、私は是非、作り上げていきたい。それを各町内ごとにですね、広めていけるような、そういうような活動にしていきたいなというふうに考えております。時間は少しかかるかもしれませんが、まずはそういう考え方の基にですね、防災対策を進めていきたいというふうに考えております。それとマップについては、今、御意見等いただきましたので、今、防災マップというものを作って、各戸に配布をしております。これを活用しながら、さらに詳細というような御意見もありましたので、そのへんは内部で検討させていただきたいというふうに考えておりますので、御理解を願いたいと思います。

出典:蘭越町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月16日 議事録 PDF(26ページ) 間違いを知らせる