みんなの議会

大空町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月17日

(1)大空町の基幹産業である農業における多面的機能支払交付金事業の取り組みと効果について/(2)多面的機能支払交付金事業における地方財政措置の概要と本町における財政効果について

2014年9月17日、大空町議会の一般質問で、松田信行議員が「大空町の基幹産業である農業における多面的機能支払交付金事業の取り組みと効果について」「多面的機能支払交付金事業における地方財政措置の概要と本町における財政効果について」について質問し、町長、産業課参事が答弁しました。

質問者
松田信行 議員
答弁者
町長、産業課参事

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。

質問 松田信行

それでは、平成26年第3回大空町議会定例会において、一般質問通告書に従い質問を行いたいと思います。今、安倍政権のもとで農業政策が大きく転換されています。具体的には、農政改革の目標として、農業、農村の全体の所得を今後10年で倍増させることを目指すとして、農林水産業地域の活力創造プランにおいて、強い農林水産業と、美しく活力ある農山漁村に向けた4本の柱が明示されました。その中の一つとして、まず、国内外の需要拡大、2番目に農林水産物付加価値の向上、3つ目に農地中間管理機構の設置により生産コストの削減と、そして、4番目に農村の多面的機能の維持として日本型直接支払制度、つまり多面的機能支払を創設されたところです。ほかにもまだまだメニューがありますけども詳細は割愛させていただきたいと思います。農業を産業として強くしていくと、そして、 産業政策と車の両輪をなす地域政策として推進するという背景があります。そこで、私は、農業・農村多面的機能支払交付金事業について伺いたいと思います。今北海道においても、農村地域では、担い手の減少や高齢化が急速に進み、集落機能や農業農村の多面的機能の低下が懸念される状況になっています。これは本町においても同じことで、この本町においてもこれまで農地・水保全管理支払に取り組んできた経過があります。そこで項目1点目、大空町の基幹産業である農業における多面的機能支払交付金事業の取り組みと効果について伺いたいと思います。項目2点目として、多面的機能支払交付金事業における地方財政措置の概要と本町における財政効果について伺いたいと思います。3つ目に、今後求められる、組織の広域化及び実施体制の強化について伺いたいと思います。以上で1回目の質問とさせていただきます。

答弁 町長

松田議員からは、農業・農村多面的機能支払交付金事業について御質問をいただきました。御答弁を申し上げたいと思います。この事業は、平成19年度から平成23年度までは農地・水環境保全向上活動交付金事業という名称で、女満別中央・本郷・住吉・豊里地区、末広地区が実施をしておりました。平成24年度からは、農地・水保全管理支払交付金事業と名称が変わり、さらに平成26年度から多面的機能支払交付金事業へと移行されました。現在、女満別中央地区、本郷・住吉・豊里地区は、それぞれ継続をし、末広地区については取り止め、福富地区が実施をしている状況にございます。活動内容につきましては、農用地の法面の草刈り、耕地防風林の枝払い、用排水路の草刈り、土砂上げ、目地の補修、町道の側溝の土砂上げ、法面の草刈り、路面の補修、鹿柵の点検補修などができることとなっております。効果でございますが、1点目として、農業者自ら作業いたしました活動については、日当が支払われ、営農活動への支援がなされているというふうに思います。もう1点は、個人、集団の農業用施設の維持補修がなされ、施設の機能保全が図られるということでございます。3点目といたしまして、農村部の町道排水路など、町の管理施設につきましても一部管理をいただいているという点が挙げられるかと思います。4点目といたしまして、これらの作業などの一部につきましては、地元の業者委託ということも行っておりますので、地域の活性、経済活動の波及にも効果があるものと、そのように受け止めております。先程、名称が変わったということでありますけれども、今年度からの変更点について御説明を申し上げたいと思います。1点目は、面積当たりの交付金額が変わりました。田につきましては、10アール当たり3,400円から4,200円、畑につきましては、10アール当たり1,200円から1,480円、草地につきましては10アール当たり200円から250円、いずれも増額となっております。また、活動内容につきましても、鳥獣害の防護柵の設置や防風ネットの設置、また、有害鳥獣駆除のためのパトロール、駆除作業などが可能となってございます。次に、財政的な効果についてでありますが、この事業の負担割合は国が50%、北海道、町が25%となります。町の負担の25%のうち、普通交付税として15%、特別交付税として6%、合わせて21%が交付税措置されるということでございますので、説明上は実質負担は4%と言われております。しかしながら、御存知のとおり、交付税は、減額の方向で今年度から動いております。地域経済基盤強化雇用対策分と単位費用等の見直しなどにより、平成26年度は2億円以上が削減されている状況にもございます。また財政的な効果と言いましょうか、そのことについてもう1点申し上げますと、町が管理している施設につきましても、先程活動に取り組んでいただいておりますと申し上げました。そのことにより、町の一般財源の削減が図られるというような効果もございます。次に、3点目でございますが、広域化についてでございます。現在は、町内の農用地面積の概ね20%がこの多面的機能交付金事業で活動しております。今後は、広域化した事業展開を検討してまいりたいと、町としては考えているところでございます。広域化のメリットにつきまして、一つとして活動計画の大小が地区によってあろうかと思いますけれども、活動そのものの少ない地域の交付金を他の地域で活用することもできると、そのように考えている部分がございます。また、予算規模が大きくなることにより、新しい事業に取り組むことも可能となると、そのように予想されておりますので、それらによって、全町的に農村部の費用の係る維持補修について活動が行えるのではないか、そのように受け止めているところであります。先程、効果として述べたものが拡充されるほか、例えば、造成した農地等の定期的な点検活動や大雨警報が発令されたときのパトロールの実施などによりまして、農用地、農業用施設の破損の未然防止と被害の軽減を図る活動なども可能ではないかと、そのように考えているところでございます。また、町で実施している事業につきましても、多面的機能支払交付金事業のメニューを活用して実施することも、可能であります。現在も一部そういった部分で一般財源の持ち出しが少なくなるということでありますけれども、事業規模が大きくなることによって、その他にも、一般財源で予算措置しているものの削減を図ることができるのではないかと、そのように考えているところであります。また、今度は運営面についてのメリットいうことでございますが、これらを広域化して一本化することにより、事務の負担軽減を図ることができるのではないかと、そのように考えております。広域化する場合には、広域活動組織を地域に設立しなければなりません。区域は旧市町村単位もしくは現在の市町村の単位となります。これらの組織につきましては、地域の集落、地域の関係する団体、NPOなどから構成されます構成員の間の協定に基づく組織となりますので、集落へ事業の内容などについて説明をし、加入の同意をいただくことが必要かと思っております。また、集落の代表者などの方々により、活動計画などを決定していただくという内容になってこようかと思います。こういうメリットなどもございますけれども、課題もございます。それは事務処理の取り扱いでございます。現在は、5地区のうち3地区が事務処理を団体へ委託してございまして、2地区については、活動組織自体で事務処理を行っておりますが、そのことが、その営農の負担になるということも言われております。24年度事業方針の際に、1地区が事務処理がなかなか行えないというようなことで、活動の継続がなされなかった経過もございます。これらの事務処理については、事業費の1割以内を使用して委託する方法も認められております。地域の理解、そして組織化などと合わせて事務処理体制についても考えていかなければならないものと、そのように思っているところでございます。以上申し上げまして、1回目の御答弁とさせていただきたいと存じます。

質問 松田信行

今答弁をいただきましたので、まず一つ一つ確認、それから現状を踏まえた中で、行政としてどういうふうに考えているのかをちょっとお聞きしたいと思います。まず1点目、農地・水管理制度から環境保全活動からこれに移行されたということですけれども、私は、1人の組合員、当事者として、この現場の効果、課題ということをちょっと申し上げて理解していただきたいと思うのです。1番の問題は、農地水環境のときもそうですけれども、まず問題から提示させていただきますと、担い手にすごく負担が、この頃やっぱりかかってきたということなんです。というのも、当然高齢化ですから、なかなか高齢の人には厳しいという場面もあります。そして、農家戸数も減っていく、そして、今の農業は、多種多様でいろんな野菜から特に花卉とかいろんなメニューが増えて、担い手の仕事の量はどんどん増えてきます。ましてや集約化になって面積も規模拡大になって、いくら機械の能力があっても忙しくなって、こんな状態の中で担い手にすごく負担がかかってきている。そういう認識を今後ともしっかりと持っていただきたいと思います。また、もう一つ、一つの良いところ、これは農地・水環境保全のときでもそうなんですけれども、なぜこの地域にこの施設があって維持管理しなければいけないのかという、そういう認識に立ったときに、地域全体が共通の認識で、先輩方から後輩にこの教えが引き継がれ、維持していかなければならない共通の認識が芽生えたということ、私はこれも大きい認識、効果だと思っています。効果、課題はあるんですけれども、もう一つは、課題としては、これまで基盤整備をいろんな形の中で取り組んできました。暗渠にしても客土にしても、随分ここ10年20年進んだと思います。ただその効果を維持すると考えたときに、それに附帯するやっぱり低台地区なんかに特化して言いますと、排水をしっかりと維持していかないといくらいい畑の機能を持っていたとしても、それが効果として継続できるかいうときに、やっぱりここはしっかりと浚渫もしなければならない、そこで、また問題になってくるのが先程の担い手の負担ですけれども、地域が施設が広域になったときの維持管理が非常に大変、またこれを維持管理しようとすると特殊な技術、それが特殊な機械、人、当然これまた必要になってくる、要求されてくる。さっきちょっとちぐはぐになりましたが、そういうところに1番苦慮しているという部分で、先程町長の答弁の中にも、そういったことの一つの解消として、地元にある建設業者を初め、そういった特殊技術、それから機械力、人を活用した中で維持していかなければならないなと、私もそこは町長と同じ認識で、これは農業だけでなく建設業界、他の分野にも波及効果があるんだろうなと認識しています。ちょっと課題とか、申し上げましたけども、町長はどういうふうに認識されておられるのか、ちょっとお話を伺いたいと思います。

答弁 町長

問題点として、担い手の方々の負担が大きくなってきているということは紛れもない事実ではないかと私も受け止めております。町民全体の高齢化というものも、進んでおります。同じ地域でございますので、同じ認識かと思いますけれども、例えば地域の戸数減、戸数はありながら営農に携わる方々が少なくなってきている。今回のこの事業は、農業関係の予算ということで、基本的には農業に関係する施設等々について、地域の皆さん方の御力添えもいただきながら整備をしていくということでありますが、農業に携わる方々が少なくなってきていると、昔は例えば、河川の草刈りなどは、ほとんどの各御家庭から出役があって行えていたものが、現在は営農的な要素が強いということで、農家の方々だけの出役になっている部分が多くなってきているのではないか、しかし、戸数が減る中で、そういったものが負担になってきているというものもあるというふうに私も認識をしてございます。また、例えば本郷・住吉・豊里地区のように用水路、排水路などが多数あり、その整備については、過去様々な事業で取り進めてきた経過がありますけれども、時代がどんどんと進む中によって、その存在意義というものが十分に伝えきれてこなかった、そのことが、地域の中の共同作業のあり方というところに意識の変化をもたらしてきたものがあったのではないかと思いますけれども、こういった事業に取り組むことで、それらの事業の大元のところの認識を新たにする、そういうことも地域で生活をしていく中にあっては必要なことではないかと、そのように思っております。それらを受けて、農業の現場での様々な作業分担の中に建設業に携わる方々の力添えもいただくということは、これからの時代、ますます必要になってくるのではないかと、そのように考えてございます。現在、私どもの町の建設事業に携わる方々が、まだまだ規模的には小さいわけでありますけれども、たとえば営農のお手伝いをするような、そんな取り組みも若干でてきている部分がございます。また、農作業の中において、馬鈴薯の運搬でありますとか、ビートの運搬、こういったものについては、現在、建設業、運搬業に携わる方々の力がなければ、全く滞ってしまうような状況にありますし、さらに今後、麦の運搬でありますとか共同育苗といったようなことになってくる傾向がありますけれども、それらについても、そういった方々の連携というものが必要になってくる時代がそう遠くないところにあるのではないか、そのように受けとめております。ですので、農業を支える力というのは、農業者の方々はもちろん、その地域に住んでいらっしゃる方々の力ももちろんでありますけれども、様々な産業の方々の御力をいただきながら、日本の農業、またこの地域の農業というものを支えていかなければならない。その仕組み作りが、今急がれているのではないかと、そのような認識をしているところでございます。

質問 松田信行

先程、答弁の中で一つ加えたいと思うんですけれども、課題の部分なんですけれども、当然、専門的なその技術を確保するため、委託してしまうと、これまた作業単価は当然上がるわけです。そうすると限られた財源の中でどこを優先するのか、非常に苦慮して、時として公共性の強いものを優先して、その中でもどこを優先するのか。そういった状況の中で、個々の対応もして欲しいという、そういう思いはあるんですけども、現状としてはそこは今、なかなか待ってもらっているという、そういう実情もあることを認識していただきたいなと、今回、定例会でも補正の部分で計上している提案はされていますけども、それも助かることなんですけれども、現実にまだまだ予算的には、希望に叶うような予算ではないんだと、優先を決めながらやっているんだと、これは今後もずっと続くことなんですけれども、そういうことの認識として付け加えさせていただきたいと思います。続いて、2番目ですけども、要はこの制度というのは、私は端的に言って、利用しないとか、活用しない手はないな、財源的にも国50%、北海道25%、町25%、そのうち制度上の交付税措置があると、実質4%ということであれば、しっかりと活用して、そしてそれによって説明にもありましたけども、町が関わっている農業関係の維持の予算が少しでも削減すれば、これは、正直なところ町にとっても財政を考えたときにもメリットだと、そういう認識を持ったところですけれども、これで間違いないでしょうか。

答弁 町長

答弁上は、間違いはございません。ただ、先程言いましたように、交付税措置というものにつきまして、私は余り国の現在の交付税制度というものをそのまま受け止めているわけではございません。当然、この事業に取り組みますと、それなりの財源措置がされているということであれば、当然交付税が増えるはずでございますが、間違いなく交付税は減らされてきております。その分については、算入いたしましたと国は言いますけれども、それ以外のところの単位費用と言われるものなどについては、削減をし、総額としては全く増えないどころか下がってしまうということもあります。ですので国の交付税で措置をいたしましたということについては、そのまま鵜呑みにして、財政運営を行っているわけではないということだけは、御理解を賜りたいと思います。ただ、それを差し引いたとしても、やり取りの中で、町の一般財源の持ち出しの縮減を図ることも一部できますので、これらの事業については、取り組んでいく、そういう有意義なものではないかというふうに考えております。この事業に地域の方々と理解を一つにしながら取り組むことで、この地域の様々な農業施設はもちろん、農村地域の環境整備というものに十分対応していけるというものになるのではないかと思っておりますので、そんな意味から、是非、町としても取り組みを進めてみたい、そのような考え方を持っているところでございます。

質問 松田信行

取り組みの方向については、一緒だと十分理解しております。最後に、3番目ですけども、今取り組んでいるのが町全体で20%位、私は結論から言うとこれは町全体で取り組むべきものだ、そして、事業規模を大きくして進むべきだと結論からはっきり言っておきます。是非そうして欲しいと思っています。これは、この事業が法案化されたということですね、ずっとこれから継続なので、そういう動きを活かして整備していただきたいと思います。そこで、これの町で対象面積、農用地面積があるんでしょう、それも踏まえて、町全体で取り組むと一体どれ位の事業を、そして町負担額はどの位なのか。 まずそこから聞きたいと思います。

答弁 町長

全町で取り組んだ場合、1万3,700haの農用地、先程、田、畑、草地と申し上げましたけれども、それらを掛け合わせますと概ね1億6,780万円程度の事業費となろうかと思います。町の負担額は、そのうち25%、これは表面上交付税措置等々を除いた分でございますけれども、4分の1となりますので、約4,200万円というような状況になろうかと思います。現在、全町で取り組んでいない20%の段階で、今年度、今回補正予算を御提案させていただいておりますけれども、その分を足しますと、今年度の予算額が1,050万円程度ということでございますので、全町で取り組んだ場合については、3,150万円程度を町の直接的な負担というものが増える計算になってございます。

質問 松田信行

かなりの大きな金額、事業だと思います。それでは1番目と2番目で答弁をいただいたことを加味して、ここでちょっと聞かせていただきたいんですけれども、この事業、町で全体で取り組もうとしたときに、先程来から一般、町の単独事業、これも一部軽減されていると、今回この多面的機能のこの事業に新たなメニューが加わったと、そういった二つのことを加味したときに、どれ位の額が大体、軽減されるのか、そしてどの事業を今現在、大空町で取り組んでいる、どの事業が軽減されるのか、教えていただきたいです。

答弁 町長

町が今、一般財源などで取り組んでいる事業、多面的機能支払交付金事業に全町域として、取り組んだときに、それらの中で取り組める事業がいくつか有るだろうというふうに思っております。幾つか例を申し上げたいと思いますが、エゾシカ侵入防止フェンス管理事業補助金、これが40万円程、その他農業用施設維持補修事業として、排水路の土砂上げなどでございますけれども、510万円程、有害鳥獣駆除推進事業の一部分、また、ひまわり作付事業の一部、さらに河川環境整備委託料、こういったものなどが削減といいましょうか、新しい事業側の方で予算組みができるのではないか、これら全部合わせますと約1,000万円程度に現在なってございます。この他にも先程言いました、農村地域における町道、それらの側溝の維持管理というようなことも可能性があるということでございますので、現在、町道の維持管理に係る費用については、指定管理料として計上してございますけれども、そこのところ、例えば精査を進めて削減をし、直接この事業からの委託料としてお支払いをするというような方法も可能ではないかと、そのように考えておりますので、先程の1,000万円に、さらに町の持ち出し分というものが削減できる可能性があるだろうと、そのように思っております。そのようなことで考えますと、全部、先程言った町の負担分4,000万円分を削減してしまえば、全く事業で量的には変わらないということになりますので、そういうことにはならないかとは思いますけれども、実質的な負担を先程言った事業に振りかえることによって、軽減が図れるものと、そのように考えているところでございます。先程言いました道路の管理などについては、まだ具体的にそこのところに着手して検討を加えているわけではありませんけれども、必要な事項であろうと、そのように考えているところでございます。

質問 松田信行

ちょっと質問を変えたいと思います。先程、これからの課題として、事務局、事務処理の体制なんですけれども、現農地・水環境事業においては、団体へ委託料を払ってるという経過にありますけれども、これが土地改良区にお願いしている部分もあるんですけれども、これが町全体で取り進めるとなったら事務局、事業費の1割が、事業を処理することに充てられますよというこの制度ですから、1億6,000万円にしても1,600万円、こういったことを考えると、それなりの体制は組めるのかなという感じもするのですが、現実に大空町において委託と考えたときに、どこが可能なのか。お考えがありましたら、お聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長

このことについては、まだ内部でも十分な協議が整っているといいましょうか、熟しているわけではございませんので、可能性の問題としてお聞きいただきたいと思います。現在、豊里・住吉・本郷地区については、用排水路の管理を主体的に行ってくださっております。土地改良区などに委託をしておりますが、全町ということになりますと、土地改良区の方は、現在の範囲を超えるというようなことで、こういったところにお願いをするというのは、少し難しい部分があるのではないかと、そのように感じているところでございます。また、先程、全町もしくは旧市町村単位で、この組織をつくることが可能であるというようなことを申し上げました。そういった意味から、私どもの町の地域においては、東藻琴地域においては、農協でいえば、JAオホーツク網走さんの経営のエリア、また女満別地域については、JAめまんべつのエリアということで、そういった農協などの組織が母体となるというようなことの可能性はあろうかと思います。しかし一方で、先程申しましたように、町の負担軽減などを考えてまいる中においては、町道の維持管理、また、町が管理しなければならない排水路等の管理というようなものも含めて、この中で取り組むことができないだろうかと、そういうようなことを考えている部分がございますので、果たしてJAの皆さん方の全面的な御協力がいただけるかどうかというのは、まだ未知数のものと、そのように感じているところもあります。いずれにいたしましても、町が今後その受け皿となる事務処理の体制という考え方を整理しなければなりませんけれども、何がしかの形で、町が関与するようなところは組織化していかなければならないのではないかと、今そういうところの出発点から、議論を内部で進めている段階でございますので、今後はこれらの形などが十分議論の上で見えてきたならば、また御相談、御説明をさせていただきたいと、そのように考えているところでございます。

質問 松田信行

事務局体制については、この時点では明言、可能性ということで話を聞かせていただきました。私もどういう形がいいのか、今時点でわかりませんけれども、ただ先程、事務費のことを考えてみれば、その額を考えたときに、これはJAなり、それから役場の職員のOBなり、そういった雇用の部分も、そこら辺の活用も、また見えてくるのかなと、今後またそういうことも可能なのかどうか検討していただきたいと思います。最後になりますけども、広域、全町で取り組むとしたとき、この事業は来年の4月から実施と、そうなるとこれに向けてこれからの取り組みが始まるだろうなと思いますけれども、今現時点でスケジュール的に、どのように考えているのか、お答えいただける範疇でお願いしたいと思います。

答弁 町長

まず具体的なスケジュールについては、後程、担当者から御説明をさせていただきたいと思います。その前段について私が少しお話を申し上げたいと思います。確かにJAまた役場のOBの皆さん方に、御協力いただくというやり方もあろうかと思います。ただ、1点だけ申し述べておきたいのは、役場の現職の職員の現在の人件費については、この事務費から充当するということにはならない制度のようでございます。臨時職員など、雇用するところの賃金の扱いについては可能となっているようでございますが、役場の職員の給料、手当等、時間外勤務手当などを除いた基本的なものについて、ここのところの事務費を充当するということは認められていない制度のようでございますので、この機会にお話を申し上げておきたいと思います。スケジュールについては、具体的には担当者から説明を申し上げますが、私が担当者に指示をいたしましたのは、地域への説明、意向把握、さらには、事務体制のあり方などについては、予算編成時に一緒に協議をするということではなく、その前段に、その形というものをあからさまにしながら予算編成に当たっていかなければならないというふうに指示をさせていただきました。ですので、予算編成作業が具体的に始まるのは、12月になろうかというふうに思いますので、その前段で、これらの体制のあり方、形というものを作り上げながら、次に進んでまいりたいというような考え方を持ってございます。詳しくは担当の方から現在持っているスケジュールなどについて説明をさせていただきたいと存じます。

答弁 産業課参事

それでは広域活動組織の立ち上げなどのスケジュールにつきまして御説明させていただきます。この活動組織につきましては、先程、町長の方から説明がありましたとおり、旧市町村単位、若しくは町村単位となります。その広域活動組織の構成といたしましては、各集団に構成員となっていただくということになっておりますので、そのことから、各集団へは、多面的機能支払交付金の活動内容について十分な説明を行っていくことが大事だというふうに考えております。そしてその中では、構成員として広域活動組織への協力体制をつくっていただくということも重要と考えております。現在、多面的機能支払交付金活動をしていない集団につきましては、10月中、11月上旬を目途に説明会を終了させるスケジュールで行いたいというふうに考えております。その後、集団につきましては、広域活動組織に構成員として集団の代表者を、広域活動組織を設立をしていくということで考えております。その後に活動計画を作成をいたしまして、広域活動組織で、どのようなことを実施をしていくかということで、平成27年度の予算に反映をしていくということで考えております。また、先程の事務処理につきましては、各団体の考え方もございますので、並行いたしまして、その組織の方を設立していくということで考えております。以上です。

質問 松田信行

今まで、この事業の取り組みについて御答弁を頂きました。私は、十分把握、理解できたと思うんですけれども、この事業をこれからスケジュールに沿って、今取り組んでない地域、十分理解してもらわないと、事が進まない事業ですから、そこら辺は丁寧に丁寧に説明していただいて取り進めていただきたいと思います。いずれにせよ、この事業は、先程、冒頭申し上げましたけれども、これだけ町の中で基盤整備が進む中で、整備した事業、ずっと長い間継続して、より農家の所得に結びつけるんだと、ついてはそこにつながるんだろうなと思ってますので、積極的にこの事業に今後も取り組んでいただきたいと申し上げて、一般質問を終わります。

答弁 町長

まだまだ説明不足でありますので、地域の農業者の皆さん方がこの事業の外枠の考え方というものが十分理解いただけていないのではないかと思っております。ただ、農業者の皆さん方が御負担をして行っていく事業ということではなく、国、北海道また市町村がその財源を捻出しながら、そういった農村地域の整備のために、また、ひいては農家の所得の向上のために行っていく事業であるということをしっかりと説明をしてまいりたいと、そのように思います。また、これらが継続することによって、先程、建設業に関わる方々の応援をいただかなければならない部分もあると、こういうお話を申し上げました。これがしっかりと継続されていくということであれば、地域のそういった業種の方々の今後の投資というところの見通しにも、一役は担える部分があるのではないか、そのようにも考えております。農業者の方ばかりではなく、地域全体にこういったものの説明ができるような取り組みを進めて、この地域全体でこの事業に取り組めるような、そんな形づくりを目指してまいりたいと思っております。また、議員からも、御指導や様々な御指摘いただきますようにお願いを申し上げたいと思います。有難うございました。

出典:大空町議会 平成26年第3回定例会 2014年9月17日 議事録 PDF(19ページ) 間違いを知らせる