みんなの議会

大空町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月23日

「ここで被害に遭われました方々に心よりお見舞いを申し上げます」

2014年6月23日、大空町議会の一般質問で、田中裕之議員が質問し、町長が答弁しました。

質問者
田中裕之 議員
答弁者
町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 田中裕之

本日は、このような貴重な時間と機会をいただきましてありがとうございます。質問に入ります前に、先月の16日と17日にかけての大雨と風によりまして、本町でも大変大きな被害が出ております。ここで被害に遭われました方々に心よりお見舞いを申し上げます。それでは、質問に入らせていただきます。本町の基幹産業は農業でありますので、本町の発展もこれからの農業の振興に関わってくるのではないかと思います。しかしながら、現在は諸問題を抱え大変厳しい状態にあるのも事実であります。生命を維持するのに不可欠なのが食糧であり、その食糧を生産、加工する農家が後継者や、また、それに伴い労働力不足に悩んでいるのも、憂慮すべきことであります。先月、隣町にあります美幌町の農業基本調査が新聞で報道されました。それによりますと、農家戸数は403戸で前回の23年度に比べて11戸減り、農家の形態では専業が310戸で9戸増えました。兼業は93戸で、20戸減ったとのことでした。また、農家人口は1,715人で60人の減、そのうち、65歳以上が30.8%を占める高齢化の状況が続き、農家の人口は10年間で4分の3に減っているとのことでした。また、後継者については、「いる」と答えたのが123戸で10戸減、「いない」と答えたのが173戸で2戸増え、後継者の問題が深刻さを増しているのがうかがえるとのことでした。私はこの報道に大変衝撃を受けました。そこで、お伺いしたいのは農業後継者問題であります。人口の高齢化に伴って、農業従事者が高齢化し、後継者がいないので、農業が自分の代で終わりだという話を聞くことがあります。後継者がいる、いないは個人的な問題ではあるとは思いますが、基幹産業である農業だけに、看過できない問題であると考えます。本町の実態として、現在専業農家は何戸あり、そのうち、後継者がいる数といない数はどうなっているのでしょうか。次に、町では、現在後継者の確保に向けてどういう対策をとっているのかということであります。この問題は、本町だけでの問題ではなく、全道的な問題であると思います。現在の就農パターンとしては、学校卒業後、間を置かずに就農するタイプ、一旦他の職業に就業後、親の営農を後継するため就農するタイプ、農業の魅力に引かれて新規に就農するタイプなどがあると思いますが、今でも一定程度の参入はあると思いますが、農家戸数の減少数を充足する程ではありません。したがって、担い手確保対策は、今の本道や本町の農業にとって重要課題であり、関係者上げて、魅力ある農村、遣り甲斐のある農業経営を実現するための環境整備に取り組むことが求められていると思います。道には就農支援の機関、組織として道担い手育成センターというものがあるということですが、本町にも、現在、担い手を支援する仕組みがあると思いますが、どういう性質のものなのか、また、十分に機能しているのでしょうか。お伺いをしたいと思います。最後に将来的に残念ながら後継者不足などで農家戸数が減り、1戸当たりの耕作面積は増えるということも考えられるわけですが、そうなりますと、今よりも労働力の不足という問題が深刻になると思われます。その場合、農家で労働力に余裕のあるものが仕事を請け負うということもあり、GPSを利用し、省労働力用の機械や技術の導入、また農協等を中心としてコントラクター事業が立ち上がることも考えられます。これらのことは、後継者対策の一つとして考えられ、町も積極的にかかわっていくべきではないかと考えますが、そのようなお考えをお持ちでしょうか。また、その他の労働力の確保というお考えがあればお伺いしたいと思います。以上3件についての御所見をお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

答弁 町長

田中議員からは、農業後継者対策についての一般質問をいただきましたので、御答弁をさせていただきたいと思います。まず1点目でございますが、本町における専業農家数と後継者の有無についてでございます。中核的農家であります認定農業者数は、この3月現在で445戸、前年度より1戸減少している状況にあります。これは認定農業者ということでありまして、美幌町のように統計調査による調査ではございません。美幌町については、独自に2年に一度農業基本調査を実施しておりますが、我が町では国などが主体となります統計調査、農業センサス、世界農林業センサス、5年に一度行われるもののみということでありますので、あえて認定農業者として専業農家の数を御報告申し上げたいと思います。後継者の有無につきましても、統計的に数値を押さえてはおりませんが、昨年JAめまんべつ、JAオホーツク網走でアンケート調査を実施しております。それを御報告申し上げたいと思います。「後継者がいる」と答えた農家の方々、JAめまんべつでは33.7%、90戸でございます。JAオホーツク網走では、50%でございますが、全体的な数字でありますので、我が町東藻琴地区分ということでは、不明な状況になってございます。一方で、「後継者がいない」とお答えになられた方々は、JAめまんべつで36%、96戸、JAオホーツク網走は28.0%、これも東藻琴地区分は網走地区と地域区分ごとには分けられておりません。しかし、「後継者がいない」と回答する農家の方々は、ここ何年かの調査結果の中でわずかずつでございますが、増加傾向にあるという状況が見てとれます。2点目でございます。農業後継者や新規就農者に対しては、どのような支援を町として行っているかということでございます。町と、それから農業委員会、JA女満別、JAオホーツク網走東藻琴支所、農業改良普及センター美幌支所、農業担い手育成推進員で構成されます町の農業担い手育成センターというものを組織して、これを中心として支援を行っております。支援の一つとして、後継者のパートナー対策がございます。交流事業といたしまして、網走郡の3町大空町、美幌町、津別町合同による交流事業、もう一つは、大空町単独の交流事業がございます。平成25年度は、この3町合同の交流会は、札幌近郊の女性をお招きして7月に実施をいたしました。大空町から4名が参加してございます。木工、そば打ち、アイスクリームづくり、トラクターの試乗などを体験し、会食交流を行っております。 単独のふれあいコンパというものを実施しておりますが、これは札幌で11月に、北見で1月に年2回開催をいたしました。会食交流に11名の方が参加をしております。これらここ数年の活動でございますけれども、ここの会で知り合い、昨年度は2組の方が御結婚というところまで至っております。参考でございますけれども、近年の農業後継者の婚姻状況につきまして御報告を申し上げます。平成18年度から25年度までに、本町において78組の方が御成婚されております。8年間で78組でございますので、年に10組程度ということでございます。そのうち30%の方が、先程申しました交流会などに参加した経験のある方ということでございます。今回の研修会、交流会というようなものが、きっかけの一つになっているのではないかと、そのようにも判断をしてございます。今年度については、7月に3町合同の交流会を企画してございます。さらに、町独自のふれあいコンパを2回、さらに札幌市の結婚相談所主催のまちコンへの参加も考えているところでございます。また、結婚後の方々の対応といたしまして、道外出身者の奥様方でつくる会に対して、その交流会に対して助成を行ってございます。女満別には、メルヘンの会、東藻琴にはノンキ―の会、という会がございます。また、本年度につきましては、JAめまんべつにおいてパートナー対策として、首都圏の女性と交流を深めてもらう機会にということで、8月に交流会を計画しているとお聞きしておりますし、JAオホーツク網走におきましても、婚活パーティーを年2回開催をするという予定になっているようでございます。町におきましても、このほか異業種の方々の交流として、青年団体連絡会議の方々の御協力をいただきながら、事業を実施する予定としているところでございます。次に、新規就農者の方々の支援対策についてお話を申し上げたいと思います。これは両JAが実施をしております、農業担い手実習研修事業に支援をしてございます。この研修は、圃場作業から経営管理に至るまで実践的な技術、技能の知識を習得するためのプログラムの構成となっております。JAオホーツク網走の研修事業には、平成22年度から参加をしており、2年間のカリキュラムになっておりますが、その研修課程にこれまで19名の後継者が参加をしてございます。JAめまんべつでは昨年度からこの研修事業をスタートさせ、取り組んでいるところでございます。さらに、後継者の方々の支援面での資金ということで、国の就農支援資金の貸付制度や町の農業振興資金の後継者育成資金の無利子貸付制度を活用いただいているところでございます。3点目でございますが、労働力の確保についてでございます。初めに企業事業者の状況について御説明を申し上げます。過去5年間、JAめまんべつでは22戸、JAオホーツク網走では、東藻琴地区で9戸の離農がございます。 今後の農業情勢にもよりますけれども、このままで推移いたしますと、さらに離農が進むものと考えております。離農者が増加するということは、離農者の農地が集約化され、経営規模が拡大をする、当然そこに労働力の不足というものが出てくると思っております。本町の農業の特色は、多様な農業があるわけでありますけれども、労働力不足によって画一化されてしまう、そんな恐れがあるのではないかと懸念をいたしております。家畜でありますとか野菜といった作目について、今後皆様方が取り組んでいかないと、そんなことがあるのではないか、そういった不安も抱いているところでございます。この労働力の確保対策として、JAオホーツク網走では平成12年度からコントラクター事業を実施してございます。この事業は、東藻琴地区で酪農作業中心に進められております。粗飼料の収穫や耕起等の外部委託を行い、労働力負担の軽減や機械施設投資の抑制を図ることができているものと、そのように思います。そのほか全道各地でも、コントラクター事業の導入が進んでおります。主なものは刈り取り、収穫運搬、播種、移植、耕起、整地などということで、多くは牧草作業などにおけるコントラクター事業でありますけれども、近年においては、麦類、水稲、豆類などの畑作作業においても、作業の受委託が行われてきている傾向にあるようでございます。女満別地区においては、コントラクター事業は、今後ニンジンの収穫、ビートポートの作製などが検討されているということで、JAめまんべつが事業主体となって検討しているということでお聞きをしております。今後、JAめまんべつと連携をしながら、事業の導入について私どもも積極的にかかわっていく必要があると、そのように考えてございます。現状では、高齢者就労センターからの派遣でありますとか、そういうことが中心になっているかと思いますが、今後は、国内外からの研修生の受け入れ、さらなる機械化、そして従来は一時組織化とか、営農集団の組織化というものが、この労働力不足を補ってまいりましたけれども、一旦は個人経営に大きく移行してきたかと思います。しかし、大規模の中での営農集団の組織化というものも今後また考えなければならないことではないかと。さらに、その先には農業の法人化というものも考えていく時代になっていると、そのように認識をしてございます。しかし、町としてだけで取り組めるものではありませんので、関係機関の方々とこういった情報交換をしながら、有効な方策については今後、協議をしてまいりたいと思います。一例でございますけれども、山園地区にあります旧教職員住宅5戸を酪農に従事している人の居住に利用いただいておりますが、足りない状況となっております。今後の充足について、どのような支援ができるか、現在網走と協議をしているところでもあります。労働力の不足というものは農業の分野だけではなく、建設業、介護などあらゆる業界における課題となっております。私どもの地域でどのような対策が効果的か、適宜対策について検討をしてまいりたいと思いますので、今後とも御指導いただきますようにお願いを申し上げます。1回目の御答弁とさせていただきます。

質問 田中裕之

先程、御答弁をいただきましたけれども、残念ながら正確な数字はお答えにならなかったと思いますので、本町でも、ぜひ2年に1度くらい調査をし、これからの後継者対策に生かされたらいかがと思いますけれども、その考え方はおありでしょうか。

答弁 町長

過去には北海道が事業主体となりまして、毎年農業基本調査というものを実施しておりました。その他、国が進める統計調査として、農業センサス、農林業センサスというものが5年に1回、その統計調査がない時期に先程言いました、北海道の農業基本調査というものをやっていた時代がございました。しかし、北海道の財政的な問題もあり、そういった独自の統計調査ということをしなくなりました。そんなことから、各市町村ではそれを契機に、農業基本調査というものを取り組まなくなってきた傾向にあります。今後町として、さまざまな計画樹立などに農業の基本的な統計調査というようなものが必要になる可能性があるということでございます。どのような手法、また統計調査というような手法なのか、アンケート調査というようなものなのか、その手法はいろいろあろうかと思いますけれども、その実態を把握することについて、検討してみたいと思います。

質問 田中裕之

次に担い手支援のことですけれども、先程の答弁で各方面にいろいろなところに支援をしているという話でしたけれども、必ずしもその関係者に周知されていないのではないかと思います。それで農業や農村を取り巻く情勢が厳しい今だからこそ、その人的資源、また物的資源を徹底的に利用するというスタンスが必要だと思いますけれども、いかがでしょうか。

答弁 町長

私どもの情報発信力というものが十分ではないというご指摘かと思います。町の広報紙でありますとか、ホームページなどでは、PRはさせていただいております。また、農協などを通じて、農協の組合通信などにも掲載をさせていただいておりますが、例えば後継者対策であれば、そういった全ての農業者にかかわるという話題ということではないだけに、全町的にPRをしていないというようなこともあろうかと思います。しかし、当該参加者を募集するということだけではなくて、広くその取り組みについて、農業者全体また町民全体が知り得ているというようなことも、町内的な機運を盛り上げるために必要ではないかと思います。関係するという農協の皆さん方などと今まで以上に工夫を凝らしたPR活動というものに意を払ってまいりたいと、そのように思います。また、具体的に御指導いただける内容があれば、いろいろと御助言をいただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。

質問 田中裕之

最後に労働力の確保の問題ですけども、有難いことに、本町には高齢者支援センターがあり、多くの農家の方が利用されていると思いますけれども、現在でも収穫時期などで、利用が重なると人数を確保することはできないのが事実であります。そういうことから面積等によりまして、今まで以上に労働力不足になることが懸念され、多様な対策が求められていくことになると思います。答弁の中でいろんな対策を述べられましたが、コントラクター事業もその一つとして考えられ、いろいろと問題はあると思いますけれども、冒頭に申し上げましたように、国民の基礎的食糧を供給する農業と農村を大事にし、活性化を支えることがこれからの町の発展にもかかわってくると思いますので、ぜひ農協や農業委員会などと今まで以上に連絡強化して、この問題に取り組んでいただきたいと思います。質問は以上であります。ありがとうございます。

答弁 町長

先程、答弁でも申し上げました、高齢者就労センターの皆さん方が農作業の一端を担ってくださっております。しかし、そこにも限りがありますし、農業者の皆さんが求める労働力また高齢者就労センターが提供できるその労働力というものには少し差が出てきている。そんなところもあるのではないかと考えております。将来を考えたときには、さらなる労働力の確保の対策が必要と、先程国内外から研修生を受け入れる、そういうような対策も必要ではないか。それはそれとして、関係する機関とどのような方策があるのか、どのような形があるのか、協議をして考えてみたいというふうに思います。一方でコントラクター事業など、従来でいうところの農村地域における共同作業、またその受委託というような形になるのではないかと思います。今の農業のスタイルの中でいいますと、協働して麦を刈り取り、乾燥調製などにあたっておりますけれども、こういったものを作業全般に普及させていく方法があるのではないかと、そのようにも考えてございます。どのようなコントラクター事業を今後取り組んでいくかという、その種類によって差はあろうかと思いますけれども、内容によりましては、機械の導入というようなものも必要になってくるのではないかと思います。また、施設の整備というようなものもあろうかと思います。そういったときには、国の交付金事業などを活用する、北海道の交付金事業などを活用する、というような方法もありますし、町としてその導入に当たって、過去には農協の施設整備に対して、過疎債の借り入れを行いながら、助成措置を講じるというような方法も行ってきた経過があります。また、こういった課題などについて、先月から今月にかけてでしたでしょうか、農協の皆さん、幹部の方々と、この地域の農業課題について懇談をさせていただいておりますが、どちらの農協におきましてもこの労働力不足というのが主課題と主要な話題となっております。そんな中で、今後、どのように取り組んでいくか、そしてどんな支援ができるかと、常にその協議のパイプを持ちながら、皆さん方の御期待に沿えるように取り組んでまいりたいと思っております。今後、具体的な事業内容などが示された折に具体的な考え方などについて詰めて、また議会にもお諮りを申し上げていきたい、そのように考えておりますので、今後とも御指導いただきますようにお願いを申し上げたいと存じます。

出典:大空町議会 平成26年第2回定例会 2014年6月23日 議事録 PDF(28ページ) 間違いを知らせる